【完結】公爵令嬢はただ静かにお茶が飲みたい

珊瑚

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24(完結)

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「……は?」

ルバートがほうけたような声を出す。
そんな彼に、シルヴィアは呆れたように小さくため息をつくと、さも面倒くさそうに答える。


「はぁ……。先程貴方の王位継承権が無くなっているという話はお聞きになったでしょう?貴方には弟妹がいない。だから私が王位継承権順位が2位から1位になったのよ。」
「……は……?」
「だからクリスだって貴方じゃなくて私についた。彼は『時期国王』に忠誠を誓っているんだもの、自明の理よねぇ。」

シルヴィアの言葉にルバートは、音が聞こえてきそうな程に勢いよくクリストファーの方を振り返った。問いただしたそうな素振りを見せていたが、クリストファーは片眉をくいっと軽く上げただけで他に反応らしい反応を見せることはなく、ルバートは再びがっくりと項垂れたのだった。





その後、ルバートとサラは命令により結婚し、男爵家を継いだ。
だが、同時に公爵家から支援を打ち切られた彼らは、収入を見込んで拡大しすぎた事業に呑まれて成り上がる以前よりもひどく火の車状態だと言う。
貴族であるための上納金を滞納しているそうで、貴族でなくなるのももう時間の問題だろう。

シルヴィアはというと、さしたる問題もなく次期国王としての教育を受け続けていた。
しばらくは面倒臭い恋愛のいざこざはうんざりだと言った彼女は国内からの縁談を全て断り、弟であり側近でもあるクリストファーに一任していた。

男爵家への出資を打ち切ったシルヴィアは、他の国に交易の場を持った。そこで、他国の継承権順位の低い王子も名乗りを上げてきていることから、王配もじき決まるだろう。

あの日台無しにされて、シルヴィアが残念がっていたお茶会のことを憂いた王妃からティールームの自由な使用を許可された彼女は、今日もお気に入りの場所で優雅にお茶を嗜んでいる。
感想 9

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みんなの感想(9件)

kukuno
2022.06.14 kukuno

王妃教育を受けてる&継承権のあるレベルの令嬢ならありえると思わせるスマートな対応でしたね。ぽっと出のヒーローが解決するより良かったです。

2022.06.15 珊瑚

ヒーローを必要としない強いヒロインが書いてみたかったので、そう言って頂けて本当に嬉しいです!

解除
SAO
2022.06.13 SAO

完結お疲れ様です。
言葉は少な目だが正論で相手を砕く。
とても面白かったです。
他の作品も読むのが楽しみです

2022.06.13 珊瑚

ありがとうございます!
そう言っていただけて本当に嬉しいです!

解除
エステル
2022.06.05 エステル

真実の愛を宣う奴ほど、九割が相手の地位狙いの打算、一割ほどが本当の愛情、私は、みんなのものよ。と言い張る奴ほど、計画が破綻すると手のひら返し、真実の愛を語る奴は、相手の不満をおだて、甘やかして偽りの愛を語る。

2022.06.06 珊瑚

私はみんなのものなんてことが現実世界でまかり通るわけありませんよね!
乗せられると怖い相手ですね😱

解除

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