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使い魔(神獣!)

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「チリン?チリ、チリリン?チリンチリン!」
「か、かわええ~」
何かよくわからん。ただの鈴が生き物のように動き、チリンチリンと鳴いている(?)だけなのに、何故かとても愛らしく感じてしまう…
「可愛いねっ。あ、そうだ!名前、どうするの?」
名前?
「え、あ、うーん…」
「鈴だから、鈴ちゃん!なんてどう?」
うーん…悪くはないけど…
「ちょっと安直すぎない?」
「そっかぁ」
神獣…鈴 確か神は、シンとかカとかゆう読み方があったような…鈴は…れいとか?
「しん…か…れい…」
何かパッと来ないな
「うーん…じゃあ、りんちゃん、とかは?」
「だからそれも…!」
りん…!
「神狐お姉ちゃん?なにか思いついたの?」
「うん!神を『か』って読んで、鈴を『りん』合わせて、『かりん』はどう!?」
「「!」」
かーさんと●●は、!と言ったかをした。
「ど、どう?」
「…良いんじゃない?まぁ、りんとかすずとかよりはね。」
「良いと思う!●●の意見も入ってるし!うん、納得。」
手のひらでコロコロと踊っていた鈴は、こっちを見上げているように見えた。
「チリン!チリンチリン!」
「ほら!鈴…かりんも喜んでるよ!」
「そ、そうなの?神鈴。」
すると鈴は、踊るようにコロコロと手のひらを転がりまわり、
「チリ、チリチリン!チリチリ、リーン!」
と鳴いた。
「ほら!やっぱり嬉しそう!」
て、照れるな…
「じゃ、私は神鈴のこと、『かりんちゃん』って呼ぶね!」
なんか可愛い。
「じゃ、お母さんは『神鈴』って呼ぶね。」
おぉ。母さんっぽい…
「じゃ、じゃあ、私は…『かりん』って呼ぶわ。良い?かりん。」
「チリンチリン!」
「ふふっ。可愛いやっちゃ。かりん、漢字とか分かってるのかなw」
あ、漢字といえば…
「そういえば、●●の名前の漢字はどうやって書くの?」
「え?えっとねー…神夜に教えてもらったのは…」
すると●●は、紙にサラサラと字を書いた。
「えっと…●って漢字に●うの●。最後に●せの●…出来た。」
「「…」」
なんで…なんでこんなに素敵な名前をつけたのに、幸せにさせてあげなかったの!?
「これは、ホントは私につけてもらえるはずだった、女の子用の名前なんだって。ね?神夜。」
【そ。】
!?
「な、なんか今…」
神夜の声が…
「ん~?」
「…いや、なんでもねぇよ。あっ」
つ、つい癖が💦
「?」
「チリチリン!」
「ありゃ?神狐。神鈴が呼んでるよ。」
「あぁ…」
ん~…ま、いっか!
「どうした?かりん。」
「リーン!リーン!」
「ん~?」
「リーン!チリチリ«オナマ»りん…チリンチリ«エ»チリ«ウレシッ»!」
!?
「い、今、喋っ!?」
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