僕は何度も君に恋をする

乃愛

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第8話

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ある日、僕は桜木春妃に呼び出された
「おっす」「やっほー」適当に挨拶を交わし、僕はコミケに連れて行かれた。
「きゃーー!」珍しく女子のような声をあげた桜木は王子の格好をした男性に写真撮影を求めた。
「写真いいですかっ!?」緊張して震えた手でカメラを差し出す桜木の肩を男が抱いた。
「じゃあいくよ、ハイチーズ。」男は華麗にウインクを決めると
「ありがとう、お姫様。」と桜木の手にキスをした。普通のコスプレイヤーなのになんだあの振る舞いは。と呆れていると桜木がうっとりした目で男の去っていく姿を見つめていた。
「あ、あのー…桜木?」
「ん?あ、ごめん。小動、一個頼んでもいい?」
「え、うん、なに?」
「あそこでここに書いてるもの買ってきて。30分後にここ待ち合わせで。」
1枚のメモを手渡され、桜木は足早に去って行った。

ー30分後
僕は複数の女性に囲まれていた。
「えーっ!意外です~」「今度このアニメについて語りません?」「よかったら連絡先とか…」
桜木どうしてくれるんだよ…!!
桜木が指定した本は
BL…。
こんなもの読むわけないのに当然僕が買えば僕のものだと思われる。ぼくの購入しているところを見た、世に言う腐女子の方々に一斉に囲まれた。
「あの…僕そういうのはちょっと…。」
「えー女の子に興味ないんですかぁ?少しだけお茶しません?」メイド服を着た漫画家さんとみられる女性は特に粘り強かった。
「お待たせ小動!」桜木の声がして後ろを振り向くが桜木の姿はない。
「悪い!遅くなった。」…な、なんと…
桜木は執事の格好をしていた。
「きゃー!」女性達は桜木に飛びつき、写真撮影を始めた。そして…
「お二人ってまさか…」変な誤解まで招いてしまった。
「そっ、そんなわけ…!」
「そうなんだー、だから悪いんだけどデート中はそっとしといて?」桜木の自然なウインクに悲鳴ともとれる声をあげている。
そのうちに僕らはその場を離れた。
「BL買わせるなんてお前…ばか!?」
「わりぃわりぃ、コスプレに時間かかってさー」
「自分で買えっつーの…」
「すまんすまん、せっかくだから写真撮らない?2人で」
「また変な目で見られんぞ」
「別にいいよ、小動なら。他の男とホモに間違われるのは死んでも嫌だけど。」
シャッターを切るのと同時に、
桜木は僕の頬にキスをした。
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