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最終話
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僕は彼女と出会えてよかった、毎日が輝いて見えて素敵な彼女を想い続ける事ができて。
でも小宮さんがずっと苦しんでいたことを知って、僕なんかじゃ修さんの代わりになれないことも知った。だけど小宮さん、僕さ、やっぱり…好きなんだ。
「…ごめん、絢香ちゃん。」
僕は店を飛び出した。きっと間に合う、そう信じて。
彼女の自宅につき、インターホンを押すと母親が出てきた。
「どちら様かしら?」
「小宮絢芽さんの友人です!すみません急用なのでお邪魔します!」
僕は失礼だと思いながらも、母親の返事を聞く前に家に入った。
絢香ちゃんに聞いた通り、2階に上がり小宮さんの部屋にたどり着いた。
僕は心の中で謝りつつ、躊躇なく部屋を開けた。
「小宮さん…」
首を引っ掛ける手前で僕に気付き、こちらを振り向いた。
「小動くん…なんで…」
「修さんはそんなこと望んでないんじゃないかな。」
「…絢香に聞いた?…だってしょうがないじゃない…だって好きなんだもん。
私彼がいないとだめなの!!彼しかいないの!強くなろうって思って我慢してみるけど…それでも彼が一番好きなの!」
小宮さんの目は腫れていた。泣き崩れてボロボロになった彼女を僕は咄嗟に抱きしめた。
「僕じゃ修さんの代わりになれないことくらい分かってるつもりだよ。だけど僕やっぱり小宮さんが好きなんだ。小宮さんが一人で生きてく覚悟を決めたとしても、だからってはいそうですかって諦められないんだ。だから小宮さんが僕を好きになってくれなくてもいい、でもずっと傍にいたいんだ。僕が小宮さんを支えたい。」
彼女は僕に抱きついて大粒の涙を流した。声をあげて泣いた。僕は彼女の背中をさすった。僕は彼女が愛おしくて、守りたくて、他に何もいらないくらい好きになった。
暫くして彼女は彼への思いを話してくれた。どうしても忘れられない、と。
「小動くんが言ってくれたことは嬉しかった。だけど私は彼を忘れるつもりはない。
…ごめんなさい。どうしても私彼じゃないとだめなの。彼が他の人と幸せになることを願ってても願ってなくても私はこれからも一人で生きるから。
私、人に弱みとか見せられないの。
だって人前で泣いたって何も変わらないじゃない?辛い事話したって悩んでる事話したって、結局自分で解決しなきゃいけないんだし、だったら一人で解決する方法考えて一人で泣いてた方がずっといいなって、誰にも迷惑かけないし。
でも修の前ではそうはいかなくて、何かあった?って聞かれる度に辛かった気持ちが溢れて結局弱音吐いちゃって、強くなるどころか脆くなってるの。
小動くんのことは好きだよ。でもそれは友達止まりなの。この先付き合ってもうまくいかないと思う。でも、友達として一番信頼してる。これからは頼ってもいい?」
「うん。」
見返りは求めない。自分が好きだから好きになってほしいなんて自分勝手だ。
でも、そんな綺麗事じゃ済まない日がいつかくる。僕を好きになってほしい。恋愛対象として。
そう思うのは僕の勝手だから。僕が好きじゃなくなるその日まで僕は勝手に恋し続ける。
友達として好かれる日々が辛くても、切なくても僕はきっと諦められないんだ。
だって君が好きだから。振られてるって分かってても、何度も恋し続けるよ。
でも小宮さんがずっと苦しんでいたことを知って、僕なんかじゃ修さんの代わりになれないことも知った。だけど小宮さん、僕さ、やっぱり…好きなんだ。
「…ごめん、絢香ちゃん。」
僕は店を飛び出した。きっと間に合う、そう信じて。
彼女の自宅につき、インターホンを押すと母親が出てきた。
「どちら様かしら?」
「小宮絢芽さんの友人です!すみません急用なのでお邪魔します!」
僕は失礼だと思いながらも、母親の返事を聞く前に家に入った。
絢香ちゃんに聞いた通り、2階に上がり小宮さんの部屋にたどり着いた。
僕は心の中で謝りつつ、躊躇なく部屋を開けた。
「小宮さん…」
首を引っ掛ける手前で僕に気付き、こちらを振り向いた。
「小動くん…なんで…」
「修さんはそんなこと望んでないんじゃないかな。」
「…絢香に聞いた?…だってしょうがないじゃない…だって好きなんだもん。
私彼がいないとだめなの!!彼しかいないの!強くなろうって思って我慢してみるけど…それでも彼が一番好きなの!」
小宮さんの目は腫れていた。泣き崩れてボロボロになった彼女を僕は咄嗟に抱きしめた。
「僕じゃ修さんの代わりになれないことくらい分かってるつもりだよ。だけど僕やっぱり小宮さんが好きなんだ。小宮さんが一人で生きてく覚悟を決めたとしても、だからってはいそうですかって諦められないんだ。だから小宮さんが僕を好きになってくれなくてもいい、でもずっと傍にいたいんだ。僕が小宮さんを支えたい。」
彼女は僕に抱きついて大粒の涙を流した。声をあげて泣いた。僕は彼女の背中をさすった。僕は彼女が愛おしくて、守りたくて、他に何もいらないくらい好きになった。
暫くして彼女は彼への思いを話してくれた。どうしても忘れられない、と。
「小動くんが言ってくれたことは嬉しかった。だけど私は彼を忘れるつもりはない。
…ごめんなさい。どうしても私彼じゃないとだめなの。彼が他の人と幸せになることを願ってても願ってなくても私はこれからも一人で生きるから。
私、人に弱みとか見せられないの。
だって人前で泣いたって何も変わらないじゃない?辛い事話したって悩んでる事話したって、結局自分で解決しなきゃいけないんだし、だったら一人で解決する方法考えて一人で泣いてた方がずっといいなって、誰にも迷惑かけないし。
でも修の前ではそうはいかなくて、何かあった?って聞かれる度に辛かった気持ちが溢れて結局弱音吐いちゃって、強くなるどころか脆くなってるの。
小動くんのことは好きだよ。でもそれは友達止まりなの。この先付き合ってもうまくいかないと思う。でも、友達として一番信頼してる。これからは頼ってもいい?」
「うん。」
見返りは求めない。自分が好きだから好きになってほしいなんて自分勝手だ。
でも、そんな綺麗事じゃ済まない日がいつかくる。僕を好きになってほしい。恋愛対象として。
そう思うのは僕の勝手だから。僕が好きじゃなくなるその日まで僕は勝手に恋し続ける。
友達として好かれる日々が辛くても、切なくても僕はきっと諦められないんだ。
だって君が好きだから。振られてるって分かってても、何度も恋し続けるよ。
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