【R18】私が後輩のセフレに沼ってから別れるまでのお話。

志貴野ハル

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第5章

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 ユウマくんは本当に十分後に家へ来た。

「外さむー。雪降ってきたよ」
「あ、そうなの?」
「うん」

 ユウマくんは私にコートを手渡すと、いつものようにすぐにベッドへダイブした。
 さっきの、藤さんに言われたことが頭の中でぐるぐるする。
 なんでこんなにモヤモヤするんだろう。ユウマくんとの関係を咎められたから? でもセックスがしたくて関係を持っているわけじゃない。ユウマくんはどうか知らないけど、私はずっと、ちゃんと好きだ。誰にも迷惑はかけてないはず……。

「ユウマくん、そっち行っていい?」
「どうぞ」

 ベッドに腰をかけているユウマくんに体を預けるように座って、言葉を選びながら藤さんとのやり取りを話す。
 ユウマくんは一通り聞いた後「なんでそんなことでいちいちモヤってるの」と首をかしげた。

「俺らのしてることってそんなに悪いこと? 別に誰かに迷惑かけてるわけじゃないし、当人同士が納得してるならいいんじゃないの?」
「そうなのかな」
「俺の友達にも、誰が誰とやったとか結構言ってくる奴いるし。穴兄弟の話とか世界一いらねえ情報」
「そ、そうなんだ」
「どうせその藤さん? って人も卒業していなくなるんだしさ、関係ないじゃん」
「……うん」
「でも俺はその人、嫌いだけど」
「あ、ユウマくん、さっきの、睨んじゃダメだよ」
「最初に失礼なこと言って絡んできたのは向こう」

 ムッとした声を出して、ユウマくんの手が服の裾から中に入り込んでくる。

「つめたっ……」
「外から来たばっかだから。あっためてよ」
「んっ、……お風呂入ってきなよ、準備するから」
「また一緒に入ってくれる?」

 ユウマくんの唇がうなじに押し当てられる。それも冷たくて、ふるっ…と身震いする。

「っ……、せまいから……やっ、……っ、あ……っ」
「いちいちエロい声出さないでよ」

 ユウマくんが吹き出して、「シャワー借りる」と私の服から手を抜いてベッドから降りた。
 慣れたようにタオルを取って部屋と出ていく後ろ姿を見て、私は少しがっかりしていた。
 藤さんに言われたことをユウマくんに伝えたら、もしかしたら一パーセントの確率くらいで「じゃあ付き合う?」なんて言われるんじゃないかって期待していたから。
 ユウマくんはやっぱり冗談でも、私の欲しい言葉をくれない。
 藤さんに言われて考え込んでしまうのも、ユウマくんみたいに他人は関係ないと思えないのも、私が誰かの目や評価を気にして生きているからだ。
 振られるのが怖くて、ユウマくんに好きって言えない。
 だけど、一度信じていた人に裏切られたり傷つけられたりした経験があったら、自分に自信がなくなって怖くて踏み出せないのは、誰でも、そうなんじゃないかと思う。

 入れ替わりでシャワーを浴びて、ベッドで動画を見ているユウマくんの隣に寝そべると、こちらをチラッと見た後サイドボードにスマホを置いて私の身体を抱き寄せた。

「ん……」

 背中に回った腕でブラジャーのホックを器用に外されて、そのまま下へ移動してパジャマ越しにむにゅむにゅとお尻を鷲掴みにされたり撫でられたりする。

「どうせ脱ぐんだから、着替えないで裸のまま来ればいいのに」
「……で、でも寒いから……っ」

 くっくっと笑うユウマくんがサイドボードへ腕を伸ばす。

「あれ、ゴム無いんだっけ。……そのまましちゃダメ?」
「あ、れ……ごめん、買ってくるよ」
「あー、いい、いい、俺が行く。外、雪降ってるって言ったじゃん。シャワー浴びたばっかなんだからさ、風邪ひくって」

 ユウマくんは私をベッドへ押し戻すと、コートに袖を通してバタバタと部屋を出ていった。私の身体に無頓着なのか、気を遣ってくれてるのか、よくわからない。
 待っている間、藤さんに言われたことをまた思い出してしまった。藤さんは初対面じゃ無いと言っていたけどユウマくんは知っていたのだろうか。
 そんなことを考えていたら、ものの十分くらいでユウマくんが帰ってきた。
 ベッドから降りて出迎えると、目的のもの以外にも買ったのか、大きめのコンビニ袋になにやら色々入っている。

「おかえり」
「サイッアク……、あの人に会った」

 帰ってくるなりイライラした表情と口調でユウマくんが吐き捨てる。

「え、誰?」
「俺に失礼なこと言ってきた人」
「あ、藤さん?」
「なんかまたごちゃごちゃうるさかった。無視したけど」

 何を言われたのか気になったけど、私の部屋でユウマくんが不機嫌なままでいるほうが嫌だった。買ったお酒やエナジードリンクを冷蔵庫に詰めているユウマくんの後頭部を、よしよしと撫でてなだめる。

「大丈夫だよ」
「はぁー、もう萎える……」
「今日はこのまま寝る?」
「はぁ? なんで。それはそれじゃん」

 コートを脱いだユウマくんに手を引かれてベッドまで戻って、横向きに向かい合うように寝転ぶ。

「寒かったでしょ、ありがとう」
「うん、ほら、手ぇ冷たい」

 そう言ってユウマくんの手が下着の中に入ってきた。身体が跳ねるのを無視して冷たい指がお尻の割れ目をなぞって、さらにその下の蜜口を音を出しながら往復する。

「あっ……ちょっ、……んっ」

 私の反応を見ながら笑って、なぞっていた指が後ろからゆっくりと膣内に沈んだ。ユウマくんの首に腕を回して体を擦り寄せると、指がさらに深く入り込んでぐねぐねとなかで暴れまくる。

「あぁっ……はぁっ、んっ……んっ……」
「……先輩のナカ、熱い。反応良すぎ。そんなにしたかった?」
「ん、っ……ぅんっ、したかった……」
「あれ、今日は素直なんだ」

 後ろから入っていた指が抜けて、ユウマくんが体を起こした。
 ショーツを中途半端に膝下までずりおろされて、片足に引っかかったまま仰向けに位置を変えられる。今度は指が前から入ってきた。こっちの方が深くて気持ちいいところにいっぱい当たるから、触ってもらいやすいように無意識に足を広げてしまう。

「っ、ん……ふっ……ぅうんっ、あぁっ、あっ……やっ、それぇっ」

 人差し指と中指が、膣内のくぼんでざらざらしたところに居座りながら、親指の腹でクリトリスを撫で擦った。止めようと伸ばした両手首がユウマくんの片手で阻まれて、指の動きを止められなくなる。

「なに邪魔してんの。……あーすげぇ、おまんこの入り口のとこ、きゅっきゅって締まる。一回クリでいこっか、ナカぬるぬるにしたいし」

 クリトリス全体が指の腹で覆われて、ぐりっ、と強く押しつぶされる。親指はそのまま円を描くようにゆっくりとくりくりマッサージしたかと思えば、機械みたいに小刻みにぶるぶると震えて刺激を与え続けた。

「やあっ、ぁああっ、ん、くぅう……っ、あぁあっ、はぁあっ……」

 足を閉じて腰をくねらせて逃げようとしても、ユウマくんの腰が割り込んで、空いた片手で自分の両手をホールドされているからうまくいかない。

「先輩、おまんこ濡れてきたよ。ほんと弱いねぇ。クリも硬くなってきてるし。イキそう?」

 指がクリトリスを圧迫しながら、容赦なくこねくり回す。ひくんひくんと膣内がひくついて、内ももがぶるぶる震えてくる。足を突っ張って腰をぐぅうっと持ち上げてへこへこと揺れても、逃さないというように親指がクリトリスを強く押し上げてくる。
「ん、ふっ……、んぅっ……は、ぅうっ……んあぁあっ、ぃやぁ……っ、あっ、あっ……イッちゃ……っ、~~~~~っ」

 びくんっ、と腰が大きくしなって、膣内の指をきゅぅううっと締め上げる。
 その直後に肉壁がちゅぱちゅぱと吸い付くような動きに変わると、イタズラっぽい笑顔を貼り付けながら私を見下ろしているユウマくんと目が合った。それだけでまたお腹の奥がきゅんっと疼く。

「……はっ……はぁっ……あ……ぁあ……」
「はい、イッちゃったー。早いな。……ほら、中もぬるぬる……もうちんこ突っ込まれる準備できてんじゃん、まだ挿れないけど」

 親指をクリトリスに固定したまま、今度は留まっていた二本の指を動かされる。お腹側をトントンと叩かれたりバラバラに動かされたりして、イッたばかりの膣内がぬちゅぬちゅと濡れた音を撒き散らした。

「んあぁ……っ、ぁ、ふっ、あっ……なかっ、ダメ、動かしちゃ、ぁ……っ」
「ダメ? こんなぐちょぐちょに濡らしてんのに。さっきはしたかったって言ってたじゃん、説得力ないよ」
「——ぁく……っ」

 蜜壺をかき回していた指が、さらに奥へ侵入してくる。

「ここも、ちゃんと触ってあげる」

 指先が一番奥を撫でるようにぬちっぬちっと動くと、背中が痺れて腰から下の力が抜けて、足が徐々に開いていく。
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