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三十九話 変態使いの国家魔法治安士
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「いえ、無力化なんてできません」
「そう。ではあのクッチーが消えたのはなんなの?」
「それはその触れた相手の魔力を使う?操る?いまいちよくはわかってないんですが、それができるみたいで・・・・・・クッチーは魔力でできてるので、その魔力をかき乱すイメージで触れたらあんな感じになって」
「なるほど、それは魔力から作られた炎とか水、雷とかでもできるの?」
「炎や雷は触れられないので分かりませんが、水に関しては触れても特に何も起きないみたいで」
「そう・・・・・・ちなみにそれは相手の魔力をかき乱す他に何かできるの?」
「そうですね。あとは相手の魔力を放出させることですか」
「魔力の放出か」
「けど、それはあまり上手くいかないみたいで」
「そうなの。あとは?」
「あとは分かりません」
「そう。ありがとね」
緑が立ち去ろうとすると、
「あの?」
椿が緑を呼び止める。
「何?」
「緑さんってもしかして、普段国家魔法治安士として働いてるんですか?」
「そうだけど、よくわかったね」
「今回の試験がなんだか、性格の良し悪しを見てるような気がして」
「そっかそういうふうに見えたか」
「え?違うんですか?」
「う~ん、私は性格の悪い人がクッチーの餌食になってる所を見るのが好きでね」
「え!?」
「でも、そうでもない人がクッチーの餌食になってたから内心複雑でね」
「そうなんですか・・・・・・」
なんか丸夫さんに似てるような・・・・・・
「そうそう、これだけは覚えといて」
「なんですか?」
「今回の試験みたいに誰かを助ける為に動いた人が必ず報われるとは限らない」
「・・・・・・」
椿は一瞬、母の姿を思い浮かべた。
「けど、私はそんな人が報われる世の中にしたい。頑張ってね」
「・・・・・・はい!」
緑がその場から立ち去る。
すると、
「もしかしてあの緑っていう人、変態使いの国家魔法治安士じゃないか?」
「ああ、あれか闇魔法犯罪者に自分の作り出した変態使ってセクハラして検挙してるあの・・・・・・」
「しかも、変態使ってセクハラ受けてる闇魔法犯罪者の嫌がる姿を見て笑ってるとか」
「うわぁ~」
と近くにいた男性受験者達の会話が聞こえた。
「・・・・・・」
「そう。ではあのクッチーが消えたのはなんなの?」
「それはその触れた相手の魔力を使う?操る?いまいちよくはわかってないんですが、それができるみたいで・・・・・・クッチーは魔力でできてるので、その魔力をかき乱すイメージで触れたらあんな感じになって」
「なるほど、それは魔力から作られた炎とか水、雷とかでもできるの?」
「炎や雷は触れられないので分かりませんが、水に関しては触れても特に何も起きないみたいで」
「そう・・・・・・ちなみにそれは相手の魔力をかき乱す他に何かできるの?」
「そうですね。あとは相手の魔力を放出させることですか」
「魔力の放出か」
「けど、それはあまり上手くいかないみたいで」
「そうなの。あとは?」
「あとは分かりません」
「そう。ありがとね」
緑が立ち去ろうとすると、
「あの?」
椿が緑を呼び止める。
「何?」
「緑さんってもしかして、普段国家魔法治安士として働いてるんですか?」
「そうだけど、よくわかったね」
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「え?違うんですか?」
「う~ん、私は性格の悪い人がクッチーの餌食になってる所を見るのが好きでね」
「え!?」
「でも、そうでもない人がクッチーの餌食になってたから内心複雑でね」
「そうなんですか・・・・・・」
なんか丸夫さんに似てるような・・・・・・
「そうそう、これだけは覚えといて」
「なんですか?」
「今回の試験みたいに誰かを助ける為に動いた人が必ず報われるとは限らない」
「・・・・・・」
椿は一瞬、母の姿を思い浮かべた。
「けど、私はそんな人が報われる世の中にしたい。頑張ってね」
「・・・・・・はい!」
緑がその場から立ち去る。
すると、
「もしかしてあの緑っていう人、変態使いの国家魔法治安士じゃないか?」
「ああ、あれか闇魔法犯罪者に自分の作り出した変態使ってセクハラして検挙してるあの・・・・・・」
「しかも、変態使ってセクハラ受けてる闇魔法犯罪者の嫌がる姿を見て笑ってるとか」
「うわぁ~」
と近くにいた男性受験者達の会話が聞こえた。
「・・・・・・」
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