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十四話
仁奈は水洗いした服の入った買い物袋見る。
(今日はこのまままっすぐ帰ろう)
それから約数十分後──自宅兼お店
(よし。これだけやれば、あとは洗濯機で多分落ちるはず──)
「ん?」
スマホが鳴り出す。仁奈は洗剤のついた手を急いで洗い流し、スマホを確認した。
確認すると、希奈からメッセージアプリで通知が届いていた。
(なんだろ?)
メッセージを確認する。
そこには『今さらですみません。下着(ブラ)のシミは大丈夫でしたか?今さっき気がついたので、心配で連絡しました』と書かれていた。
「あ!」
仁奈は上着の裾を上げ、鏡を見て確認した。
(あ~シミ付いてる・・・・・・そうだよね。胸のあたりにかかったんだから、ブラジャーにだって付いてるよね?どうして、気が付かなかったんだろう・・・・・・)
仁奈はブラを外して、シミの所を見る。
「・・・・・・」
(とりあえず手洗いするか。でも、その前に希奈さんに返事を──)
それからさらに数十分後──
仁奈は洗濯機のボタンを押して、洗濯機を稼働させた。
(ブラジャーのシミ落ちるかな?・・・・・・まあ、落ちなかったら落ちなかったらでいいけど)
仁奈が胸を触る。
(家から出ないし、ブラジャー付けなくていいか。そういえば今何時だろ?)
仁奈は洗面所にかけてある時計を見た。
(もう十四時か・・・・・・お昼は食べなくていいかな。お腹もそんな空いてないし)
そう思いながら、お腹を触る。
(とりあえず、録画して溜め込んでいたアニメやドラマでも観よう)
それから数時間後──
「ん?はっ!今何時!?」
仁奈は部屋の時計を見る。
(もう、十七時か・・・・・・横になって観るもんじゃないなぁ)
お腹が鳴る。
(さすがにお腹空いたなぁ・・・・・・)
仁奈はお店の厨房に行き、冷蔵庫を開けようとすると、
「ぐごおぉぉぉぉぉ」
とどこからか聞こえた。
「なんだろ?外からかな?」
仁奈は店の外へと出た。
「ん?」
店の前に置いてあるベンチに髪が肩につくかつかないかくらいの長さの女性、いや男性なのかはわからないが、仰向けになって寝ていた。
(え!?誰?)
仁奈は恐る恐る近づく。
(酒臭い。結構呑んでるな・・・・・・)
「ん~」
(見たことない顔だね。常連さんではないな)
顔はつり目で良く見ると、髭跡が残っていた。
(この人男か。しかも・・・)
服装は黒のフード付き長袖に青のジーパンであった。
(しかも今のあたしと同じ服装だ・・・・・・)
仁奈は自分の服を見る。
(とりあえず、起こそう)
「あの~」
仁奈が肩を揺らす。
「・・・・・・あの~!」
仁奈は少し強めに言いながら、肩を大きく揺らした。
「ん?ん~何?」
「こんな所で寝てたら風邪ひきますよ」
「え?」
男は仁奈の店を見る。
「お嬢ちゃん。もしかしてこのお店の子?」
(むっ!)
「違います!あたしはこの店の店主です!」
「店の店主?・・・・・・・・・え!?子供なのにお店を経営してるの!?そんな漫画みたいなことあるの!?」
「あたしはこう見えて成人してます!」
「え?大人なの?ぷふっ大人をからかっちゃだめだよ」
「ちょっと待っててください。証拠見せますから」
と仁奈は店の中へ入る。
しばらくして、仁奈が車の免許証を持って来た。
それを男に見せた。
「免許証?ん?」
男はじっと免許証をみる。
「・・・・・・・・・えっ嘘!?おれと同い年!?」
「分かってくれました?」
「ああ、ごめん」
「分かってくれればいいんです。それでなんでここで寝ていたんですか?」
「そうそう。俺ね、最近引っ越して来たんだけど、噂でここがとても美味しいって聞いたから食べてみたくて来たのよ」
(どこの誰かは知らないけど、そういう噂を流してくれるのはありがたい)
「でも来た時にはまだ開店前だったから、ベンチに座って待っていたんだけど、途中眠くなっちゃって・・・・・・」
「それでベンチに寝ていたんですか?」
「そう」
「そうだったんですか。わざわざありがとうございます」
「いえいえ、どういたしまして」
「けど、来てもらってなんですけど、今日はお休みでお店はやってないんです」
「えっ!そうなの?」
「はい。わざわざ来てもらったのにすみません」
「そうか、それは仕方ない。こちらこそベンチで寝ていてごめん」
男は眉を下げながら謝る。すると、男のお腹が鳴った。
「ああ、ごめん。俺ったら──」
仁奈のお腹も鳴った。
「ごめんなさい。お昼から食べてなくて」
と仁奈はお腹を押さえながら、恥ずかしそうに言った。
「あのよかったら、あたしが何か作るので一緒に食べませんか?」
「え、いいの?」
「はい。今回だけの特別です」
「それはもちろん。ありがとう」
(今日はこのまままっすぐ帰ろう)
それから約数十分後──自宅兼お店
(よし。これだけやれば、あとは洗濯機で多分落ちるはず──)
「ん?」
スマホが鳴り出す。仁奈は洗剤のついた手を急いで洗い流し、スマホを確認した。
確認すると、希奈からメッセージアプリで通知が届いていた。
(なんだろ?)
メッセージを確認する。
そこには『今さらですみません。下着(ブラ)のシミは大丈夫でしたか?今さっき気がついたので、心配で連絡しました』と書かれていた。
「あ!」
仁奈は上着の裾を上げ、鏡を見て確認した。
(あ~シミ付いてる・・・・・・そうだよね。胸のあたりにかかったんだから、ブラジャーにだって付いてるよね?どうして、気が付かなかったんだろう・・・・・・)
仁奈はブラを外して、シミの所を見る。
「・・・・・・」
(とりあえず手洗いするか。でも、その前に希奈さんに返事を──)
それからさらに数十分後──
仁奈は洗濯機のボタンを押して、洗濯機を稼働させた。
(ブラジャーのシミ落ちるかな?・・・・・・まあ、落ちなかったら落ちなかったらでいいけど)
仁奈が胸を触る。
(家から出ないし、ブラジャー付けなくていいか。そういえば今何時だろ?)
仁奈は洗面所にかけてある時計を見た。
(もう十四時か・・・・・・お昼は食べなくていいかな。お腹もそんな空いてないし)
そう思いながら、お腹を触る。
(とりあえず、録画して溜め込んでいたアニメやドラマでも観よう)
それから数時間後──
「ん?はっ!今何時!?」
仁奈は部屋の時計を見る。
(もう、十七時か・・・・・・横になって観るもんじゃないなぁ)
お腹が鳴る。
(さすがにお腹空いたなぁ・・・・・・)
仁奈はお店の厨房に行き、冷蔵庫を開けようとすると、
「ぐごおぉぉぉぉぉ」
とどこからか聞こえた。
「なんだろ?外からかな?」
仁奈は店の外へと出た。
「ん?」
店の前に置いてあるベンチに髪が肩につくかつかないかくらいの長さの女性、いや男性なのかはわからないが、仰向けになって寝ていた。
(え!?誰?)
仁奈は恐る恐る近づく。
(酒臭い。結構呑んでるな・・・・・・)
「ん~」
(見たことない顔だね。常連さんではないな)
顔はつり目で良く見ると、髭跡が残っていた。
(この人男か。しかも・・・)
服装は黒のフード付き長袖に青のジーパンであった。
(しかも今のあたしと同じ服装だ・・・・・・)
仁奈は自分の服を見る。
(とりあえず、起こそう)
「あの~」
仁奈が肩を揺らす。
「・・・・・・あの~!」
仁奈は少し強めに言いながら、肩を大きく揺らした。
「ん?ん~何?」
「こんな所で寝てたら風邪ひきますよ」
「え?」
男は仁奈の店を見る。
「お嬢ちゃん。もしかしてこのお店の子?」
(むっ!)
「違います!あたしはこの店の店主です!」
「店の店主?・・・・・・・・・え!?子供なのにお店を経営してるの!?そんな漫画みたいなことあるの!?」
「あたしはこう見えて成人してます!」
「え?大人なの?ぷふっ大人をからかっちゃだめだよ」
「ちょっと待っててください。証拠見せますから」
と仁奈は店の中へ入る。
しばらくして、仁奈が車の免許証を持って来た。
それを男に見せた。
「免許証?ん?」
男はじっと免許証をみる。
「・・・・・・・・・えっ嘘!?おれと同い年!?」
「分かってくれました?」
「ああ、ごめん」
「分かってくれればいいんです。それでなんでここで寝ていたんですか?」
「そうそう。俺ね、最近引っ越して来たんだけど、噂でここがとても美味しいって聞いたから食べてみたくて来たのよ」
(どこの誰かは知らないけど、そういう噂を流してくれるのはありがたい)
「でも来た時にはまだ開店前だったから、ベンチに座って待っていたんだけど、途中眠くなっちゃって・・・・・・」
「それでベンチに寝ていたんですか?」
「そう」
「そうだったんですか。わざわざありがとうございます」
「いえいえ、どういたしまして」
「けど、来てもらってなんですけど、今日はお休みでお店はやってないんです」
「えっ!そうなの?」
「はい。わざわざ来てもらったのにすみません」
「そうか、それは仕方ない。こちらこそベンチで寝ていてごめん」
男は眉を下げながら謝る。すると、男のお腹が鳴った。
「ああ、ごめん。俺ったら──」
仁奈のお腹も鳴った。
「ごめんなさい。お昼から食べてなくて」
と仁奈はお腹を押さえながら、恥ずかしそうに言った。
「あのよかったら、あたしが何か作るので一緒に食べませんか?」
「え、いいの?」
「はい。今回だけの特別です」
「それはもちろん。ありがとう」
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