魔法力士(旧タイトル: ギルドに冒険者登録しに行ったら、なれる職業が魔法力士しかなかった)

和山忍

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第九十二話 数日前

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 数日前──

「面接行って帰ってきた女性が次々行方不明になってる理由に関してはどう思う?サチ、ヒロキ、タケシ?」

「一度家に帰した後、拉致監禁か殺害されてるとか?」

 とカンタロウの質問にサチが答えた。

 さらっと怖いこというな。このサチって娘は・・・・・・

「う~ん。そうですね・・・・・・洗脳系の魔法で一度家に向かわせて、その後どこかに誘導させられ監禁されてるとか?」

 とタケシが腕組みして考えながら、カンタロウの質問に答えた。

「ん~あとは面接に行った女性を拉致して屋敷の何者かが変装か変化魔法で女性達の自宅に行ってるとか?」

 ヒロキが顎を触りながら答える。

「そうだな・・・・・・そんな所だな。対策としてはまず俺がお前達に質問する」

「質問?」

 カンタロウにタケシが訊ねる。

「そうだ。俺がお前達にしかわからないことを質問する。もし質問に答えられれば洗脳系の魔法と考え、洗脳系の魔法を解いた後、お前達の話を聞いてから屋敷へと突入する。もし洗脳系の魔法をかけられてなければ、その後数日、騎士団がお前達を影から見守って警護する。質問に答えられなければ変装か変化魔法と考え、変装か変化魔法を解き、すぐにでも屋敷へと突入にしよう。しかし・・・・・・」

「ん?」

「もし、変装もしくは変化魔法をしてる奴らが魔法で相手の記憶や思考を読めて、その上能力や魔法を完璧にコピーできてたら・・・・・・対策は考えてるが、このクエストが終わったら話そう」

 そして、現在──

「──とまあ、そんな感じで話したから、魔法で記憶や思考読めて能力、魔法のコピーを完璧にできる奴がいなければ大丈夫だと思います」

「なるほど。けど、そんな話をしてよかったのかい?」

「大丈夫です。カンタロウさんからも捕まってる女性達になら場合によって話してもいいって言われてますから」

「そう。ならいいけど」

 その頃、サチはというと──

 
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