魔法力士(旧タイトル: ギルドに冒険者登録しに行ったら、なれる職業が魔法力士しかなかった)

和山忍

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第九十三話 ちゅ〜も〜く

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 ナミオとナカコに連れられながら、通路を歩いていた。

「・・・・・・」

 なんだろ?この感覚は・・・・・・

 サチは不思議な感覚に襲われていた。サチ自身、何かに手を縛られてるわけでもないのに自由に身動きが取れなかった。

「さあ、着いたぞ!」

 とナミオが言いながら部屋に入ると、硝子部屋があった。その中にはテーブルが一つに椅子、ベットがいくつかあった。そして、トイレもあったが壁もなく、丸見えの状態であった。

 硝子部屋には女性が二人入っていた。

 一人は椅子の上で膝を抱えながらうつ向き、もう一人はまるでそっぽ向くように横たわっていた。

 あれがさっきの牢屋にいなかった二人か・・・・・・と思いながら、サチは眉をひそめた。

「さ~て」

 とナミオが呟いた瞬間、

「!」

 サチはいつの間にかナミオと一緒に硝子の部屋に入っていた。

 転移魔法か・・・・・・

「二人ともちゅ~も~く!」

 
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