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幕間2
沈黙の旋律―渡来(後編)
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名族と名族の関係は複雑である。姻戚関係はもとより、各家の事業をめぐる繋がりや対立、遠い昔の因縁にはじまる漠然とした反目まで、さまざまな事情がからみあっている。
大学を卒業したあとの藍閃は、天青の仕事のいくつかを引き継いだ。藤野谷家の配下にあるグループ会社や名族が共同で設立した団体の役員をつとめ、社交の場へ出かけ、天青の指示のもと他の家も訪問する。私は彼のスケジュールを調整し、訪問先の資料を集めるといった業務をこなしながら、藤野谷家内部のこまごました事柄を教わり、さらに藍閃の私的な用事にもつきあった。
仕事は自分でも意外なほど面白かった。自分が何のために生きているのかわからないまま無為にすごした学生時代とはうってかわって、藤野谷家にいる私には藍閃のサポートという明確な目的ができたのだ。
藍閃は給与を惜しまなかったし、私はまもなく藤野谷家の格式にあわせた作法や教養を身につけ、名族の集まりで気おくれを感じることもなくなった。 藍閃と葉月のあいだの問題がなければ、それなりに快適な職場といえただろう。
「家」は人間にとって特別な場所だ。長い時間を経過し、たくさんの人が暮らした家は独特の雰囲気をまとっている。それぞれの家には固有の旋律や和音のようなものがある。その家の歴史とそこで暮らしている人々が無意識に奏でる音楽がある。
藤野谷家で働きはじめてからというもの、私は時々そんな夢想をもてあそぶようになった。藍閃の秘書として他家を訪問したり、私と同じように名族の内部で働くベータと関わる機会が増えていくと、この夢想はますます強固になっていった。
私の夢想のなかでは、藤野谷家の旋律は他の家――たとえば鷲尾崎家のように勇壮なものでも、加賀美家のように優美なものでもなかった。この家の骨組みにはいつもかすかな軋みや不協和のこだまがしみついて、この家で暮らす人々にはどこか噛み合っていないところがあった。
天青と藍閃、藍閃と葉月、藍閃と藍晶、もっと後になれば、藍晶と水津紫、それに紫と葉月。
彼らの音楽は、まれに和声を奏でたとしても、必ず不協和音に終わる。とくに葉月と藍閃のあいだの不協和は時間の経過とともに大きくなり、しまいには取り返しのつかないことになった。
この不協和のおおもとが天青だったのは間違いない。彼は高圧的で気分屋で、それでも人を支配的に操るすべにきわめて長けた、無慈悲な君主だった。私が天青に慣れることができたのは、内心で自分の雇い主は藍閃だといいきかせていたからだろう。
他の使用人と同様に、私はやがて天青に慣れ、彼の言葉を聞き流すようになった。私はしょせん雇われているだけの人間だった。本当に我慢ならなくなれば、みずからここを離れればいいのだ。
使用人のあいだでは藍閃は評判がよかった。誰も口に出さなかったが、早く天青の時代が終わって藍閃が跡をつぐのを望んでいた者もいただろう。使用人のそんな思いもまた、沈黙の旋律となって藤野谷家を流れていた。
しかし佐井葉月は私や他の使用人とは立場がちがった。彼は天青の言葉を聞き逃すことができなかったのだ。
藍閃と婚約者は相思相愛だと私が無邪気に信じていたのはごく短いあいだにすぎなかった。それでも私が藤野谷家で働きはじめたころの彼らは、悪い関係ではなかった。
葉月がいた離れの手前に自室をもらったおかげで、私はあれから何年も、葉月と藍閃の関係をつぶさにみることになる。葉月が藤野谷家に来たのが一種の妥協の成果だとわかるのに、それほど時間はかからなかった。藍閃は何年も前から葉月が自分の伴侶になるのを待っていたが、葉月は藍閃が望むように彼を愛してはいなかった。
今とは時代がちがうから、公認の婚約者であってもふたりは清らかな関係で、藍閃は葉月と正式に結婚する日を待っていたのだ。天青の重苦しい音楽に支配された家は葉月にとって完全に幸福な場所とはいえなかっただろうが、少なくともあのころの彼らは不幸ではなかった。
〈運命のつがい〉柳空良に出会うまでは。
私は葉月と柳空良が出会った日のことを覚えているが、柳に会ったわけではない。あの日、柳に会ったのは葉月だけだ。会合の準備が遅れたあいだ湖のほとりで写真を撮っていた葉月は、急なヒートに襲われて藤野谷家に戻った。たまたま運転手の都合がつかず、私は彼を送る役目を引き受けた。
ヒートのはじまったオメガをうかつにアルファと接触させるわけにはいかないから、葉月は藍閃ともろくに話していない。彼の様子は変だった。あの時はもう、彼のヒートが楽ではないのを私は知っていたが、それでも何かがおかしいと思った。
しかし誰に想像がつくだろう? あんなところで〈運命のつがい〉に出会うなど、当の葉月も予想できたはずはない。
藤野谷家に別の旋律が流れるようになったのはこのあとだ。葉月が引き起こした様々な出来事の影で、柳空良の存在が沈黙の旋律として響くようになったのだ。
実際に柳に会った人間はほとんどいなかったのに、私のような立場の人間も含めて、藤野谷家はこの旋律に何年も左右された。あとから弟の藍晶に嫁いだ水津紫ですらそうだった。柳空良の旋律は、藍閃が葉月に与えた報われない愛を覆い隠した。
アルファはこれと見定めたオメガに、求愛の儀式としてさまざまな物を与えるのが常だ。住む家に、身に着けるもの。熱愛中のカップルは食事も手ずから分け与える。藍閃も長年想っていた相手とそんな風に接することを望んでいただろう。
あいにく藍閃の願いはかなわなかった。
その理由を葉月ひとりに負わせるのは公平ではない。葉月に対する藍閃の行動も時々ひどく思いやりに欠けていたからだ。正式なつがいのはずなのに真実のつがいではないという関係は、しだいに藍閃の態度や言葉をきつくすることになった。自分の思うようにならない葉月を藍閃は愛しながら憎み、〈運命のつがい〉を求める葉月は藍閃を恐れながら憎んだ。
不幸なふたりをつないでいたのはこの家、藤野谷家だ。
私にも罪の一端はあるかもしれない。私はそのころとっくに藤野谷家内部の人間になっていた。藍閃本人に彼の失敗や非道を指摘するのは難しかった。
きっと藍閃は葉月を失うその瞬間まで、彼が自分の所有物だとかたくなに信じていて、葉月自身とまっすぐ向き合おうとしなかったのだろう。私は友人として藍閃に忠告すべきだったのかもしれない。しかし、ただのベータがアルファとオメガの関係について何をいえたか。
それに、つがいであるはずのオメガに受け入れてもらえない藍閃はやはり、気の毒だった。葉月が藤野谷家で過ごした最後の日々、すっかり食が細くなった彼のために、藍閃は離れの小さなキッチンで藍閃はときおり手料理を作った。葉月は一度も食べなかった。
葉月が眠ると私は自室の扉をあけ、藍閃とふたりでひっそり酒を飲んだ。私たちは意味のある話をほとんどしなかった。藍閃の手料理を肴に、世界経済のゆくえだの異常気象だの、自分たちと直接関係のない、どうでもいい会話をした。きっと私と藍閃のあの時間も、あのころの藤野谷家を形づくる旋律のひとつだったにちがいない。
藍閃が失踪した日、私は友人と仕える相手を同時に失った。藤野谷家には次期当主の不在という暗い旋律が響くようになる。
大学を卒業したあとの藍閃は、天青の仕事のいくつかを引き継いだ。藤野谷家の配下にあるグループ会社や名族が共同で設立した団体の役員をつとめ、社交の場へ出かけ、天青の指示のもと他の家も訪問する。私は彼のスケジュールを調整し、訪問先の資料を集めるといった業務をこなしながら、藤野谷家内部のこまごました事柄を教わり、さらに藍閃の私的な用事にもつきあった。
仕事は自分でも意外なほど面白かった。自分が何のために生きているのかわからないまま無為にすごした学生時代とはうってかわって、藤野谷家にいる私には藍閃のサポートという明確な目的ができたのだ。
藍閃は給与を惜しまなかったし、私はまもなく藤野谷家の格式にあわせた作法や教養を身につけ、名族の集まりで気おくれを感じることもなくなった。 藍閃と葉月のあいだの問題がなければ、それなりに快適な職場といえただろう。
「家」は人間にとって特別な場所だ。長い時間を経過し、たくさんの人が暮らした家は独特の雰囲気をまとっている。それぞれの家には固有の旋律や和音のようなものがある。その家の歴史とそこで暮らしている人々が無意識に奏でる音楽がある。
藤野谷家で働きはじめてからというもの、私は時々そんな夢想をもてあそぶようになった。藍閃の秘書として他家を訪問したり、私と同じように名族の内部で働くベータと関わる機会が増えていくと、この夢想はますます強固になっていった。
私の夢想のなかでは、藤野谷家の旋律は他の家――たとえば鷲尾崎家のように勇壮なものでも、加賀美家のように優美なものでもなかった。この家の骨組みにはいつもかすかな軋みや不協和のこだまがしみついて、この家で暮らす人々にはどこか噛み合っていないところがあった。
天青と藍閃、藍閃と葉月、藍閃と藍晶、もっと後になれば、藍晶と水津紫、それに紫と葉月。
彼らの音楽は、まれに和声を奏でたとしても、必ず不協和音に終わる。とくに葉月と藍閃のあいだの不協和は時間の経過とともに大きくなり、しまいには取り返しのつかないことになった。
この不協和のおおもとが天青だったのは間違いない。彼は高圧的で気分屋で、それでも人を支配的に操るすべにきわめて長けた、無慈悲な君主だった。私が天青に慣れることができたのは、内心で自分の雇い主は藍閃だといいきかせていたからだろう。
他の使用人と同様に、私はやがて天青に慣れ、彼の言葉を聞き流すようになった。私はしょせん雇われているだけの人間だった。本当に我慢ならなくなれば、みずからここを離れればいいのだ。
使用人のあいだでは藍閃は評判がよかった。誰も口に出さなかったが、早く天青の時代が終わって藍閃が跡をつぐのを望んでいた者もいただろう。使用人のそんな思いもまた、沈黙の旋律となって藤野谷家を流れていた。
しかし佐井葉月は私や他の使用人とは立場がちがった。彼は天青の言葉を聞き逃すことができなかったのだ。
藍閃と婚約者は相思相愛だと私が無邪気に信じていたのはごく短いあいだにすぎなかった。それでも私が藤野谷家で働きはじめたころの彼らは、悪い関係ではなかった。
葉月がいた離れの手前に自室をもらったおかげで、私はあれから何年も、葉月と藍閃の関係をつぶさにみることになる。葉月が藤野谷家に来たのが一種の妥協の成果だとわかるのに、それほど時間はかからなかった。藍閃は何年も前から葉月が自分の伴侶になるのを待っていたが、葉月は藍閃が望むように彼を愛してはいなかった。
今とは時代がちがうから、公認の婚約者であってもふたりは清らかな関係で、藍閃は葉月と正式に結婚する日を待っていたのだ。天青の重苦しい音楽に支配された家は葉月にとって完全に幸福な場所とはいえなかっただろうが、少なくともあのころの彼らは不幸ではなかった。
〈運命のつがい〉柳空良に出会うまでは。
私は葉月と柳空良が出会った日のことを覚えているが、柳に会ったわけではない。あの日、柳に会ったのは葉月だけだ。会合の準備が遅れたあいだ湖のほとりで写真を撮っていた葉月は、急なヒートに襲われて藤野谷家に戻った。たまたま運転手の都合がつかず、私は彼を送る役目を引き受けた。
ヒートのはじまったオメガをうかつにアルファと接触させるわけにはいかないから、葉月は藍閃ともろくに話していない。彼の様子は変だった。あの時はもう、彼のヒートが楽ではないのを私は知っていたが、それでも何かがおかしいと思った。
しかし誰に想像がつくだろう? あんなところで〈運命のつがい〉に出会うなど、当の葉月も予想できたはずはない。
藤野谷家に別の旋律が流れるようになったのはこのあとだ。葉月が引き起こした様々な出来事の影で、柳空良の存在が沈黙の旋律として響くようになったのだ。
実際に柳に会った人間はほとんどいなかったのに、私のような立場の人間も含めて、藤野谷家はこの旋律に何年も左右された。あとから弟の藍晶に嫁いだ水津紫ですらそうだった。柳空良の旋律は、藍閃が葉月に与えた報われない愛を覆い隠した。
アルファはこれと見定めたオメガに、求愛の儀式としてさまざまな物を与えるのが常だ。住む家に、身に着けるもの。熱愛中のカップルは食事も手ずから分け与える。藍閃も長年想っていた相手とそんな風に接することを望んでいただろう。
あいにく藍閃の願いはかなわなかった。
その理由を葉月ひとりに負わせるのは公平ではない。葉月に対する藍閃の行動も時々ひどく思いやりに欠けていたからだ。正式なつがいのはずなのに真実のつがいではないという関係は、しだいに藍閃の態度や言葉をきつくすることになった。自分の思うようにならない葉月を藍閃は愛しながら憎み、〈運命のつがい〉を求める葉月は藍閃を恐れながら憎んだ。
不幸なふたりをつないでいたのはこの家、藤野谷家だ。
私にも罪の一端はあるかもしれない。私はそのころとっくに藤野谷家内部の人間になっていた。藍閃本人に彼の失敗や非道を指摘するのは難しかった。
きっと藍閃は葉月を失うその瞬間まで、彼が自分の所有物だとかたくなに信じていて、葉月自身とまっすぐ向き合おうとしなかったのだろう。私は友人として藍閃に忠告すべきだったのかもしれない。しかし、ただのベータがアルファとオメガの関係について何をいえたか。
それに、つがいであるはずのオメガに受け入れてもらえない藍閃はやはり、気の毒だった。葉月が藤野谷家で過ごした最後の日々、すっかり食が細くなった彼のために、藍閃は離れの小さなキッチンで藍閃はときおり手料理を作った。葉月は一度も食べなかった。
葉月が眠ると私は自室の扉をあけ、藍閃とふたりでひっそり酒を飲んだ。私たちは意味のある話をほとんどしなかった。藍閃の手料理を肴に、世界経済のゆくえだの異常気象だの、自分たちと直接関係のない、どうでもいい会話をした。きっと私と藍閃のあの時間も、あのころの藤野谷家を形づくる旋律のひとつだったにちがいない。
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