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第2章 獣交む
7.葦の角
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感情というものはろくな仕事をしない。激情となればなおさらだ。
伊吹がそう考えるようになったのはいつの頃からか。もう十年以上まえ、少年のころだったのは間違いない。両親がベータの弟に対して向ける感情と、自分に対する冷淡さを自覚したときからかもしれない。
自分がアルファなのがいけないのだろうか。そう思っていたこともある。伊吹の両親はどちらもベータだった。父方と母方両方の祖父母にアルファがいる場合はありえないことではない。
おまえは感情を箱に入れて、深く沈めてしまっている。伊吹が十七歳のとき祖父の偉月がそんなことをいった。
そのころの伊吹にとって祖父母の家は唯一安らげる場所だった。よく手入れされた庭と蔵書でいっぱいの書庫がある古い家。建てられたのは前世紀のなかばで、後年名をなした建築家がまだ若い頃に設計したものだ。庭にある書庫は建築された当時、地域の集会所として使われ、戦後は一時期教会になっていたこともある。
だが伊吹にとってその家が持つ意味は、建物の価値ではなく、そこが「家庭」のモデルだということだった。祖母の早苗と偉月は年をとっても仲睦まじかった。伊吹の両親とはまったくちがう。
たしかあのとき、伊吹はこう答えたはずだ。他の人々が不注意なのだと。感じたことを表に出しすぎれば、他人に足をすくわれるかもしれない。
ほとんど意識していなかったが、そのとき伊吹の念頭にあったのは両親のことだった。ベータの弟に対する両親のまなざしは自分をみる時と明らかにちがっていたが、そこにはやがてただの冷淡さや無関心を超えた憎しみが混じるようになった。伊吹は冷静な観察からその結論をみちびき、感情を隠せない両親を内心軽蔑した。そんな伊吹に、祖父はいったのだ。
伊吹、自分の本当の感情をしまいこむな。
沈めて押さえつけるんじゃない。その箱はいつか浮き上がり、壊れて溢れる。ずっと沈めたままでいたら、いつかおまえはそれに押し流されるだろう。
伊吹は祖父を慕っていたが、その言葉を信じなかった。そんな日が来るとは思えなかったのだ。いま、この瞬間まで。
*
ソファの上で重なったまま、七星の体は伊吹の男根を吞みこみ、うねる襞でしめつけてくる。ヒートに誘発された衝動のまま避妊具もつけていないというのに、一度射精したあとも思い出しもしなかった。
「いぶき……」
奥へ打ちつけるたび、七星はかすれた声で自分の名前を呼ぶ。そのたびに伊吹の胸にも甘い痛みに刺されたような衝撃が走る。七星のなにもかもが愛しかった。くしゃくしゃになった柔らかい髪も、すこし骨ばった肩も、細めの腰も、弄るたびにぴくりと震える胸の尖りも、すべてが愛しくてたまらない。
「あっ、ああんっ、あんっあんっ」
伊吹の律動を受けとめて喘ぐ七星の体から、脳が蕩けるような香りが立ちのぼる。快楽の頂点まで昇りつめたいという切羽詰まった衝動と、永遠に今が続いてほしいという望みが重なり、伊吹の心を本能の導くところへ連れて行く。義務も打算もない、ただ愛しいという想いとともに強烈な所有欲がわきあがる。
腕の中の体は伊吹のもの、伊吹だけのものだ。
七星のうなじに唇をおしあて、舌でなぞり、唾液が垂れるほど濡らす。うなじを刺激するたびに七星の中がきゅっと締まり、伊吹を駆け上らせようとする。切ない声が伊吹を呼ぶ。
「いぶき、いぶき……いぶき――」
情熱が命じるまま、伊吹は目の前に差し出されたうなじに歯を立てようとした。まさにそのときだった。
ふたりが抱きあっているソファが揺らいだと思うと、ガクガクと大きく揺れた。どこかで警報が鳴っている。合成音声の冷静な声がくりかえす。
地震です、地震です、地震です――
そのとたん、伊吹の意識はほんとうの現実に戻った。
すぐ近くでガチャンと物音がした。伊吹は目の前の白い皮膚から顔をそらした。勢いのまま口を押しつけたのは自分の腕だ。ガリっと歯が当たるのを感じてさらに正気が戻った。だが七星の体は伊吹とつながったままで、ヒートの匂いは変わらず伊吹の男根を奮い立たせている。
伊吹は七星を抱きこむようにしてそっと体の向きを変えさせた。ゆっくり奥を突きながら、七星の背中から腕をまわし、そっと抱きしめる。
「は、あぁ、あん……」
七星はたった今の地震に気づいているのかいないのか、伊吹の腕の中で夢心地で腰をうごめかしている。どうやら揺れはおさまったようだ。とっさに嚙みついた腕はヒリヒリと痛んだが、油断はできなかった。伊吹はやっと冷静さを多少取り戻していた。七星を抱きしめたままソファに起き上がり、膝に乗せて深くつながる。
「あ――」
七星はのけぞるようにして声をあげ、腰をうかせようとした。伊吹は両手で彼を支えてもう一度つきあげる。七星の性器からは透明な雫がたえまなくこぼれている。つながった部分から漏れた愛液が伊吹の股を濡らし、動くたびにいやらしい水音が立つ。
きゅうっと締めつけられる快感に思わず目をつぶったが、多少とはいえいつもの冷静さを取り戻した伊吹はもっと慎重になっていた。ついさっきまでの恐ろしくもめくるめくような衝動をくりかえさないよう、七星の快感を引き出すことに集中する。だがいつしか律動は頂点に達し、かすれた声で喘ぎつづけている七星の中にまたも精を吐き出していた。
膝の上でがくがく震える七星の両手を握りしめる。単なる快感を超えた甘い陶酔が打ち寄せる。七星は伊吹の腕の中ではぁはぁと小さな息をついた。
伊吹は薄暗いリビングを見渡した。いったいどのくらいこうしていたのだろう?
ふたりの体の下にくしゃくしゃになった服が重なっている。そっと七星の髪を撫でる。裸の体はまだ熱を帯びていた。ヒートが完全におさまるにはまだ時間が必要なのだろう。しかしこのまま彼を抱きしめていたらさらに過ちをくりかえすことになる。
そんな理性の判断をよそに伊吹の腕――いや、心は七星を離したくないとわめいていた。あると思っていなかった感情の箱からとめどなく流れてくる思いに胸が苦しくなる。このまま朝まで抱きあって、もっと……もっとこうしていられたら。
まさか。伊吹は頭を振った。そっと七星から体を離し――次の瞬間、ぎょっとして息を飲んだ。
――まさか俺は、避妊具なしで……。
伊吹は七星をみつめた。まだ目を閉じてソファにもたれている。ふたりが着ていた服は皺だらけの上に体液で濡れて、みるかげもない残骸になっていた。布のあいだにおちたスマホを拾い上げる。22時30分。液晶に緊急地震速報の通知がずらりと並んでいた。このあたりは震度4らしい。大きな被害は出ていないようだが、一部で停電が起きているのと、運転を一時停止した路線があった。
スマホの光で部屋の様子がぼんやりみえた。床に何かが落ちている。地震のせいにちがいなかった。
伊吹がそう考えるようになったのはいつの頃からか。もう十年以上まえ、少年のころだったのは間違いない。両親がベータの弟に対して向ける感情と、自分に対する冷淡さを自覚したときからかもしれない。
自分がアルファなのがいけないのだろうか。そう思っていたこともある。伊吹の両親はどちらもベータだった。父方と母方両方の祖父母にアルファがいる場合はありえないことではない。
おまえは感情を箱に入れて、深く沈めてしまっている。伊吹が十七歳のとき祖父の偉月がそんなことをいった。
そのころの伊吹にとって祖父母の家は唯一安らげる場所だった。よく手入れされた庭と蔵書でいっぱいの書庫がある古い家。建てられたのは前世紀のなかばで、後年名をなした建築家がまだ若い頃に設計したものだ。庭にある書庫は建築された当時、地域の集会所として使われ、戦後は一時期教会になっていたこともある。
だが伊吹にとってその家が持つ意味は、建物の価値ではなく、そこが「家庭」のモデルだということだった。祖母の早苗と偉月は年をとっても仲睦まじかった。伊吹の両親とはまったくちがう。
たしかあのとき、伊吹はこう答えたはずだ。他の人々が不注意なのだと。感じたことを表に出しすぎれば、他人に足をすくわれるかもしれない。
ほとんど意識していなかったが、そのとき伊吹の念頭にあったのは両親のことだった。ベータの弟に対する両親のまなざしは自分をみる時と明らかにちがっていたが、そこにはやがてただの冷淡さや無関心を超えた憎しみが混じるようになった。伊吹は冷静な観察からその結論をみちびき、感情を隠せない両親を内心軽蔑した。そんな伊吹に、祖父はいったのだ。
伊吹、自分の本当の感情をしまいこむな。
沈めて押さえつけるんじゃない。その箱はいつか浮き上がり、壊れて溢れる。ずっと沈めたままでいたら、いつかおまえはそれに押し流されるだろう。
伊吹は祖父を慕っていたが、その言葉を信じなかった。そんな日が来るとは思えなかったのだ。いま、この瞬間まで。
*
ソファの上で重なったまま、七星の体は伊吹の男根を吞みこみ、うねる襞でしめつけてくる。ヒートに誘発された衝動のまま避妊具もつけていないというのに、一度射精したあとも思い出しもしなかった。
「いぶき……」
奥へ打ちつけるたび、七星はかすれた声で自分の名前を呼ぶ。そのたびに伊吹の胸にも甘い痛みに刺されたような衝撃が走る。七星のなにもかもが愛しかった。くしゃくしゃになった柔らかい髪も、すこし骨ばった肩も、細めの腰も、弄るたびにぴくりと震える胸の尖りも、すべてが愛しくてたまらない。
「あっ、ああんっ、あんっあんっ」
伊吹の律動を受けとめて喘ぐ七星の体から、脳が蕩けるような香りが立ちのぼる。快楽の頂点まで昇りつめたいという切羽詰まった衝動と、永遠に今が続いてほしいという望みが重なり、伊吹の心を本能の導くところへ連れて行く。義務も打算もない、ただ愛しいという想いとともに強烈な所有欲がわきあがる。
腕の中の体は伊吹のもの、伊吹だけのものだ。
七星のうなじに唇をおしあて、舌でなぞり、唾液が垂れるほど濡らす。うなじを刺激するたびに七星の中がきゅっと締まり、伊吹を駆け上らせようとする。切ない声が伊吹を呼ぶ。
「いぶき、いぶき……いぶき――」
情熱が命じるまま、伊吹は目の前に差し出されたうなじに歯を立てようとした。まさにそのときだった。
ふたりが抱きあっているソファが揺らいだと思うと、ガクガクと大きく揺れた。どこかで警報が鳴っている。合成音声の冷静な声がくりかえす。
地震です、地震です、地震です――
そのとたん、伊吹の意識はほんとうの現実に戻った。
すぐ近くでガチャンと物音がした。伊吹は目の前の白い皮膚から顔をそらした。勢いのまま口を押しつけたのは自分の腕だ。ガリっと歯が当たるのを感じてさらに正気が戻った。だが七星の体は伊吹とつながったままで、ヒートの匂いは変わらず伊吹の男根を奮い立たせている。
伊吹は七星を抱きこむようにしてそっと体の向きを変えさせた。ゆっくり奥を突きながら、七星の背中から腕をまわし、そっと抱きしめる。
「は、あぁ、あん……」
七星はたった今の地震に気づいているのかいないのか、伊吹の腕の中で夢心地で腰をうごめかしている。どうやら揺れはおさまったようだ。とっさに嚙みついた腕はヒリヒリと痛んだが、油断はできなかった。伊吹はやっと冷静さを多少取り戻していた。七星を抱きしめたままソファに起き上がり、膝に乗せて深くつながる。
「あ――」
七星はのけぞるようにして声をあげ、腰をうかせようとした。伊吹は両手で彼を支えてもう一度つきあげる。七星の性器からは透明な雫がたえまなくこぼれている。つながった部分から漏れた愛液が伊吹の股を濡らし、動くたびにいやらしい水音が立つ。
きゅうっと締めつけられる快感に思わず目をつぶったが、多少とはいえいつもの冷静さを取り戻した伊吹はもっと慎重になっていた。ついさっきまでの恐ろしくもめくるめくような衝動をくりかえさないよう、七星の快感を引き出すことに集中する。だがいつしか律動は頂点に達し、かすれた声で喘ぎつづけている七星の中にまたも精を吐き出していた。
膝の上でがくがく震える七星の両手を握りしめる。単なる快感を超えた甘い陶酔が打ち寄せる。七星は伊吹の腕の中ではぁはぁと小さな息をついた。
伊吹は薄暗いリビングを見渡した。いったいどのくらいこうしていたのだろう?
ふたりの体の下にくしゃくしゃになった服が重なっている。そっと七星の髪を撫でる。裸の体はまだ熱を帯びていた。ヒートが完全におさまるにはまだ時間が必要なのだろう。しかしこのまま彼を抱きしめていたらさらに過ちをくりかえすことになる。
そんな理性の判断をよそに伊吹の腕――いや、心は七星を離したくないとわめいていた。あると思っていなかった感情の箱からとめどなく流れてくる思いに胸が苦しくなる。このまま朝まで抱きあって、もっと……もっとこうしていられたら。
まさか。伊吹は頭を振った。そっと七星から体を離し――次の瞬間、ぎょっとして息を飲んだ。
――まさか俺は、避妊具なしで……。
伊吹は七星をみつめた。まだ目を閉じてソファにもたれている。ふたりが着ていた服は皺だらけの上に体液で濡れて、みるかげもない残骸になっていた。布のあいだにおちたスマホを拾い上げる。22時30分。液晶に緊急地震速報の通知がずらりと並んでいた。このあたりは震度4らしい。大きな被害は出ていないようだが、一部で停電が起きているのと、運転を一時停止した路線があった。
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