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新境地−訪れた光
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「よし。着いたね。それじゃあ、まずさっきのギルド、抜けようか。」
当たり前のことだが、所属しているギルドがあれば、別のギルドには入れない。だから、あの極悪ギルドからは縁を切らなければいけない。
「そうですね。…って言っても、どうやって抜けるんですか?」
沙耶さんは、「今回も簡単だよ。」と言うと、俺にギルドを抜ける方法の説明をしてきた。
「まずは、今のギルドの情報をこのパネルに打ち込んで…。」
そう言うと、慣れた手つきで画面を進めていった。
「よし。ここ!ここに、『ギルドを抜ける』っていうところがあるでしょ?ここを押して、入る時みたいに、手を乗せればそれで抜けれるよ!」
ギルドに入る時だけではなく、抜ける時も簡単だなんて、気が楽で良いな。そう感心した俺は、沙耶さんに言われるまま、『ギルドを抜ける』をタップし、パネルに手を乗せた。そうするとパネルが光り出し、ピコンッという音がしたのち、『ギルドを抜けました!』という文字が写し出された。
「これでよし!これからはあの人たちと関わることはもう無いと思うよ。安心してね。それじゃ、新しいギルド探そっか!」
「そうですね。…今回も、女性が多いギルドに入りたいんですけど、安全なところありませんか?」
「そうだね~。…あ!このギルド知ってる!メンバーのみんなが優しくて、すごく良い雰囲気のギルドだって聞いたよ!女性も多いしね(笑)」
沙耶さんがどうやら知っているらしいギルドの張り紙には、【全員で協力!和気藹々としたギルドです!】と書いてあった。今回は本当に大丈夫だろうか。といっても、前回のギルドのようなところは本当に稀だろう。ただ、少し気をつけなければいけないと思い、沙耶さんに念のため聞いてみる。
「ここのギルドは、普通のギルドですか?」
「うん!ここは本当に評判も良いからね。なんで男の子が入らないかって、みんな恥ずかしがってるのよ(笑)だから、安心して入りな!最初からここを紹介すれば良かったね…。ごめんね。」
どうやら本当に信頼できるギルドらしい。
俺には恥ずかしがっている暇はない。是非ここに申請させてもらおう。
「謝らなくて良いですよ!じゃあ、ここに申請しますね。」
「りょーかい。じゃあ、私はこの辺で!今回も大丈夫だと思うよ。」
「じゃあね。」と言って再び沙耶さんと別れた。最後まで、良い人だったなぁ。とつくづく思った。
「じゃあ、申請を…。」
俺はパネルに手を乗せ、加入申請をタップした。今回も無事に申請出来たらしい。後は結果を待つだけだ。
-ピコンッ
「来た!」
恐る恐る画面を見てみると、そこには【加入を許可出来ません。】と書いてあった。
「嘘だろ…。」
沙耶さんと別れてしまった今、どこのギルドが安心なのかも分からないし、今加入を断られたということは、この先どうすれば良いのかも考えなければいけない。よく画面を見てみると、【詳細】という欄があった。ポチッと押して見てみると、【男性の方は加入を許可したことがなくて…。すみません。】と記載してあった。沙耶さん、勘違いしてたのかなぁ。だが、俺だけが今まで断られた訳ではなさそうだと知り、少し安心した。
「さて…これからどうしようか…。」
行き場を無くし、途方に暮れていると、なにやら後ろから話しかけられた。
「ねぇねぇ。君!」
振り返ると、そこにはギルドのような団体が居た。男性1人、女性3人である。
「君、ギルドを探してるの?」
「は、はい!さっきちょうど加入を断られてしまって。」
「そうだったのね~。…それなら、私たちのギルドに来ない?」
目の前にいた女性はそう言った。だが、このギルドは信頼出来るのだろうか?
「あの…信頼出来るギルドですか?急に襲ってきたり…しないですか?」
そんな俺の言葉を聞いた俺は、きょとんと俺の方を見ていた。
「何言ってるの~(笑)信頼出来るかって、私たちはみんなで協力を重視してるからねー。大丈夫だよ!しかも、襲うって…そんなことするわけないじゃない!」
目の前の女性は、冗談でしょ、というような顔で、返事を返した。ただ、男性が1人いる以上、襲うことは無さそうで大丈夫だと思うが、それだと、ハーレムが実現出来ないのではないだろうか?…ああ。でも、女性が3人もいるから大丈夫か。途方に暮れていたところ突如訪れた希望の光。これは、断ってはいけない。俺は感覚でそう感じた。
「ですよね(汗)じゃあ、そのこれからお願い出来ますか?」
「ありがとう!もちろん!これからよろしくね!」
俺のハーレムへの第一歩。
ちょっと納得いかないところはあるけれど。
1回目のギルドのようにはならないだろう。そういった希望を持って俺は新しいギルドの仲間入りをした。
当たり前のことだが、所属しているギルドがあれば、別のギルドには入れない。だから、あの極悪ギルドからは縁を切らなければいけない。
「そうですね。…って言っても、どうやって抜けるんですか?」
沙耶さんは、「今回も簡単だよ。」と言うと、俺にギルドを抜ける方法の説明をしてきた。
「まずは、今のギルドの情報をこのパネルに打ち込んで…。」
そう言うと、慣れた手つきで画面を進めていった。
「よし。ここ!ここに、『ギルドを抜ける』っていうところがあるでしょ?ここを押して、入る時みたいに、手を乗せればそれで抜けれるよ!」
ギルドに入る時だけではなく、抜ける時も簡単だなんて、気が楽で良いな。そう感心した俺は、沙耶さんに言われるまま、『ギルドを抜ける』をタップし、パネルに手を乗せた。そうするとパネルが光り出し、ピコンッという音がしたのち、『ギルドを抜けました!』という文字が写し出された。
「これでよし!これからはあの人たちと関わることはもう無いと思うよ。安心してね。それじゃ、新しいギルド探そっか!」
「そうですね。…今回も、女性が多いギルドに入りたいんですけど、安全なところありませんか?」
「そうだね~。…あ!このギルド知ってる!メンバーのみんなが優しくて、すごく良い雰囲気のギルドだって聞いたよ!女性も多いしね(笑)」
沙耶さんがどうやら知っているらしいギルドの張り紙には、【全員で協力!和気藹々としたギルドです!】と書いてあった。今回は本当に大丈夫だろうか。といっても、前回のギルドのようなところは本当に稀だろう。ただ、少し気をつけなければいけないと思い、沙耶さんに念のため聞いてみる。
「ここのギルドは、普通のギルドですか?」
「うん!ここは本当に評判も良いからね。なんで男の子が入らないかって、みんな恥ずかしがってるのよ(笑)だから、安心して入りな!最初からここを紹介すれば良かったね…。ごめんね。」
どうやら本当に信頼できるギルドらしい。
俺には恥ずかしがっている暇はない。是非ここに申請させてもらおう。
「謝らなくて良いですよ!じゃあ、ここに申請しますね。」
「りょーかい。じゃあ、私はこの辺で!今回も大丈夫だと思うよ。」
「じゃあね。」と言って再び沙耶さんと別れた。最後まで、良い人だったなぁ。とつくづく思った。
「じゃあ、申請を…。」
俺はパネルに手を乗せ、加入申請をタップした。今回も無事に申請出来たらしい。後は結果を待つだけだ。
-ピコンッ
「来た!」
恐る恐る画面を見てみると、そこには【加入を許可出来ません。】と書いてあった。
「嘘だろ…。」
沙耶さんと別れてしまった今、どこのギルドが安心なのかも分からないし、今加入を断られたということは、この先どうすれば良いのかも考えなければいけない。よく画面を見てみると、【詳細】という欄があった。ポチッと押して見てみると、【男性の方は加入を許可したことがなくて…。すみません。】と記載してあった。沙耶さん、勘違いしてたのかなぁ。だが、俺だけが今まで断られた訳ではなさそうだと知り、少し安心した。
「さて…これからどうしようか…。」
行き場を無くし、途方に暮れていると、なにやら後ろから話しかけられた。
「ねぇねぇ。君!」
振り返ると、そこにはギルドのような団体が居た。男性1人、女性3人である。
「君、ギルドを探してるの?」
「は、はい!さっきちょうど加入を断られてしまって。」
「そうだったのね~。…それなら、私たちのギルドに来ない?」
目の前にいた女性はそう言った。だが、このギルドは信頼出来るのだろうか?
「あの…信頼出来るギルドですか?急に襲ってきたり…しないですか?」
そんな俺の言葉を聞いた俺は、きょとんと俺の方を見ていた。
「何言ってるの~(笑)信頼出来るかって、私たちはみんなで協力を重視してるからねー。大丈夫だよ!しかも、襲うって…そんなことするわけないじゃない!」
目の前の女性は、冗談でしょ、というような顔で、返事を返した。ただ、男性が1人いる以上、襲うことは無さそうで大丈夫だと思うが、それだと、ハーレムが実現出来ないのではないだろうか?…ああ。でも、女性が3人もいるから大丈夫か。途方に暮れていたところ突如訪れた希望の光。これは、断ってはいけない。俺は感覚でそう感じた。
「ですよね(汗)じゃあ、そのこれからお願い出来ますか?」
「ありがとう!もちろん!これからよろしくね!」
俺のハーレムへの第一歩。
ちょっと納得いかないところはあるけれど。
1回目のギルドのようにはならないだろう。そういった希望を持って俺は新しいギルドの仲間入りをした。
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