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第四章 ボクたちの町
第十一話 なりすましとお手紙
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Szene-01 スクリアニア公国、ヴェルム城門前
「うわっ!」
「くっ、すまない。急いでいるので失礼する」
スクリアニア公国の中枢である町エーレヘルにそびえ立つヴェルム城。城の前を走る街道で、一人の兵士と行商人が衝突した。
「すでにぶつかったことで失礼してるってのに、助けないという失礼を上乗せしていくのかよ」
城から飛び出した兵士に体当たりされた行商人は、肩を摩りながらゆっくりと起き上がった。
そして目の前で散乱している商品を眺めてがっくりと首をうなだれる。
「ひでえ……一番高価な品が壊れちまった。他の品も売り物にならねえ。これじゃあ商売は無理だし、何より職人に申し訳ねえなあ。今回は飾り職人にも手伝ってもらって上等品を作ってもらったってのに――この旅はここまでだな」
事の成り行きを終始見ていたヴェルム城の門番の一人が口を開いた。
「旅人さんよ、あいつの代わりに謝るよ、申し訳ない。今閣下から急ぎの指示が出てしまってな、あいつは急がないと首を斬られてしまうんだ。許すには材料が足りないことは十分に承知しているが、勘弁してやってくれ」
行商人は、ほとんが壊れてしまった細工品を拾いながら言う。
「勘弁はしかねるなあ。せめてあいつが斬られるほどの理由を教えてくれよ。それなりに納得いく話を聞かせてくれりゃあまだ職人に言い訳もできるからな」
門番は腰に手をやり、眉を下げて困った表情をした。
「ふむ、商品をほとんど壊されたところを見ているからなあ。どれも細工が凝っているし、良い物なのは俺でもわかる。仕方がない、一つ教えてやるよ。当然ではあるが、ここだけの話だぞ」
門番は行商人への謝罪のつもりで理由を教えることにした。
行商人は一度横を向いて口に手をやってから、門番へと向き直る。
「この商品を作った職人には伝えるぜ、口止めはしておくから安心しな。俺はただ職人に怒られたくないだけだからな」
「職人に伝えるのはやむを得ん。そのために教えてやるのだ」
門番が行商人に手招きをする。壊れて散らかった商品を拾っていた行商人は、集めるのをやめて門番の元へと近寄った。
「周りに聞こえては困るのでな。レアルプドルフはわかるか?」
「俺を誰だと思っているんだ? 行商人をやってんだからレアルプドルフを知らないわけがないだろう。この後寄るつもりの町な上に、この商品を作ったのはトゥサイの職人だ。俺はあそこで仕入れた物をスクリアニアへ売りに来ていたのさ」
「そうだったか。ではレアルプドルフの出身か?」
行商人は大きく左右に首を振って見せる。
「いいや違う。トゥサイに知り合いの職人がいるからこの辺で商いをしている。俺はカシカルドにある町の生まれだ」
「カシカルドか、また遠くから来たんだな。いやな、レアルプドルフに攻め込むんだよ。だからあんたがあの町の出身だと言い難いと思ったんだ」
「攻め込むのか!?」
「しっ! 周りに聞こえる。気を付けてくれ」
「おっと。にしても極秘の話じゃないのか?」
「あんたが偶然拾った物とでも思えばいい。こっちもそのせいで大変でな、ただでさえ閣下の機嫌が不安定なところで夫人が行方不明になっちまって」
「なんてこった――」
「ああ、言い出したら止まらなくなってしまうな。これぐらいで勘弁してくれ」
「いやいや、そんな話じゃこっちが黙らなけりゃならないよ。なんだか悪いことをしちまった気分だ」
門番は鞘に収まっている剣先を地面に刺すと、片手のひらを街道の先へ向けて広げて言う。
「では気を付けて旅を続けてくれ」
「ありがとう。俺はトゥサイが無事なことを祈るだけさ」
行商人は残りの散乱した商品を急いで拾い、籠に入れて担いで言う。
「あんたらも無事に済むといいな」
「ぜひともそう願いたいものだ。この国に所属しているほとんど町は、戦う気など無いのだから」
行商人が片手を頭上に挙げて国境門へと向かう。その後ろ姿を見ながら門番が呟いた。
「お互い巻き込まれているだけなんだよな。また元の平和が戻るといいんだが」
Szene-02 レアルプドルフ、町役場
「なんだか視線を感じる――あら、また来てくれたみたい。今すぐ行くからね」
「誰と話しているの?」
「あの子」
受付係が、窓の隅から覗き込んでいるリスへ人差し指を向けながら同僚に答えた。
レアルプドルフの町役場に入ると、正面には受付があって受付係が二人座っている。
そのうちの一人は町長の補佐役も兼任しているために、役得でレアルプドルフで起きる出来事を早期に知ることができている。
「例の魔獣? 本当に大丈夫なのかしら。あなたが平気そうだから問題無いのでしょうけど」
「初めのうちは心配半分だったけど、今は随分平気になったかな。ヒルデガルドが絡んでいなければあり得ないでしょうね、ふふ」
町長付き兼受付係は、同僚に笑みを送ってリスの元へと向かった。
受付係が向かって来ることに気付いたリスは、手紙を器用に持ったまま壁を下りる。
リスが着地したのと同時に受付係が到着し、しゃがんで挨拶をした。
「こんにちは――この前の子かな。今回もお手紙を持ってきてくれたの? ということはルイーサ様からよね。何か動きがあったのかしら。すぐに読むから待ってて」
受付係はリスに抱えられた手紙をつまんでスルリと抜き取ると、抜き取られたリスはそのままの恰好で鼻だけひくひくと動かしていた。
受付係が手紙を持って役場に入ると、町長が受付係の椅子に座って同僚と談笑していた。
「町長、いらしたんですか。またリスが手紙を持ってきました。たぶんルイーサ様からだと思われますが」
「ほうほう、それなら早く読まねば。こちらへ」
町長は、受付係の席に座ったまま手紙を受け取るや否やすぐに開けて読み始めた。
しばし静かになった受付周辺に、町長の声が響いた。
「なんと! 今すぐ上級剣士様たちを招集してください。装備を整えてから来るようにと」
役場が騒然とする中、町長の補佐役である受付係は一人冷静に伝令を走らせるため、門番の控え部屋へと向かった。
Szene-03 レアルプドルフ、武具屋
――――コツコツ。
レアルプドルフで唯一の武具屋では、客の相手を見習い剣士に任せた店主が作業場で依頼品の修理を進めていた。
防具の金具を叩く音が定期的に聞こえる中で、裏口の扉を叩く音が混ざり込んだ。
店主は修理の手を止めてちらりと振り返り、扉の外に向かって声を掛ける。
「入っていいぞ」
「失礼しやす。情報が入りやした」
店主は首だけでなく、体も反転させて手下と向かい合った。
「ほう、行商人はどうだった?」
「一つも売っちゃあいないんで、良いも悪いも無いっす――いや、情報が入りやすいというのはいいっすね。ザラさん、城から出ました」
「そうか! なら剣士が動き出すじゃろうから、うちらも準備をしてくれ。整い次第ブーズへ」
「すでに指示は出してありやす。そろそろ集まる頃ですんで、向かいます」
「ん、頼んだ」
店主が膝を叩いた音に合わせるように、手下の束ね役が裏口から出て行った。
「うわっ!」
「くっ、すまない。急いでいるので失礼する」
スクリアニア公国の中枢である町エーレヘルにそびえ立つヴェルム城。城の前を走る街道で、一人の兵士と行商人が衝突した。
「すでにぶつかったことで失礼してるってのに、助けないという失礼を上乗せしていくのかよ」
城から飛び出した兵士に体当たりされた行商人は、肩を摩りながらゆっくりと起き上がった。
そして目の前で散乱している商品を眺めてがっくりと首をうなだれる。
「ひでえ……一番高価な品が壊れちまった。他の品も売り物にならねえ。これじゃあ商売は無理だし、何より職人に申し訳ねえなあ。今回は飾り職人にも手伝ってもらって上等品を作ってもらったってのに――この旅はここまでだな」
事の成り行きを終始見ていたヴェルム城の門番の一人が口を開いた。
「旅人さんよ、あいつの代わりに謝るよ、申し訳ない。今閣下から急ぎの指示が出てしまってな、あいつは急がないと首を斬られてしまうんだ。許すには材料が足りないことは十分に承知しているが、勘弁してやってくれ」
行商人は、ほとんが壊れてしまった細工品を拾いながら言う。
「勘弁はしかねるなあ。せめてあいつが斬られるほどの理由を教えてくれよ。それなりに納得いく話を聞かせてくれりゃあまだ職人に言い訳もできるからな」
門番は腰に手をやり、眉を下げて困った表情をした。
「ふむ、商品をほとんど壊されたところを見ているからなあ。どれも細工が凝っているし、良い物なのは俺でもわかる。仕方がない、一つ教えてやるよ。当然ではあるが、ここだけの話だぞ」
門番は行商人への謝罪のつもりで理由を教えることにした。
行商人は一度横を向いて口に手をやってから、門番へと向き直る。
「この商品を作った職人には伝えるぜ、口止めはしておくから安心しな。俺はただ職人に怒られたくないだけだからな」
「職人に伝えるのはやむを得ん。そのために教えてやるのだ」
門番が行商人に手招きをする。壊れて散らかった商品を拾っていた行商人は、集めるのをやめて門番の元へと近寄った。
「周りに聞こえては困るのでな。レアルプドルフはわかるか?」
「俺を誰だと思っているんだ? 行商人をやってんだからレアルプドルフを知らないわけがないだろう。この後寄るつもりの町な上に、この商品を作ったのはトゥサイの職人だ。俺はあそこで仕入れた物をスクリアニアへ売りに来ていたのさ」
「そうだったか。ではレアルプドルフの出身か?」
行商人は大きく左右に首を振って見せる。
「いいや違う。トゥサイに知り合いの職人がいるからこの辺で商いをしている。俺はカシカルドにある町の生まれだ」
「カシカルドか、また遠くから来たんだな。いやな、レアルプドルフに攻め込むんだよ。だからあんたがあの町の出身だと言い難いと思ったんだ」
「攻め込むのか!?」
「しっ! 周りに聞こえる。気を付けてくれ」
「おっと。にしても極秘の話じゃないのか?」
「あんたが偶然拾った物とでも思えばいい。こっちもそのせいで大変でな、ただでさえ閣下の機嫌が不安定なところで夫人が行方不明になっちまって」
「なんてこった――」
「ああ、言い出したら止まらなくなってしまうな。これぐらいで勘弁してくれ」
「いやいや、そんな話じゃこっちが黙らなけりゃならないよ。なんだか悪いことをしちまった気分だ」
門番は鞘に収まっている剣先を地面に刺すと、片手のひらを街道の先へ向けて広げて言う。
「では気を付けて旅を続けてくれ」
「ありがとう。俺はトゥサイが無事なことを祈るだけさ」
行商人は残りの散乱した商品を急いで拾い、籠に入れて担いで言う。
「あんたらも無事に済むといいな」
「ぜひともそう願いたいものだ。この国に所属しているほとんど町は、戦う気など無いのだから」
行商人が片手を頭上に挙げて国境門へと向かう。その後ろ姿を見ながら門番が呟いた。
「お互い巻き込まれているだけなんだよな。また元の平和が戻るといいんだが」
Szene-02 レアルプドルフ、町役場
「なんだか視線を感じる――あら、また来てくれたみたい。今すぐ行くからね」
「誰と話しているの?」
「あの子」
受付係が、窓の隅から覗き込んでいるリスへ人差し指を向けながら同僚に答えた。
レアルプドルフの町役場に入ると、正面には受付があって受付係が二人座っている。
そのうちの一人は町長の補佐役も兼任しているために、役得でレアルプドルフで起きる出来事を早期に知ることができている。
「例の魔獣? 本当に大丈夫なのかしら。あなたが平気そうだから問題無いのでしょうけど」
「初めのうちは心配半分だったけど、今は随分平気になったかな。ヒルデガルドが絡んでいなければあり得ないでしょうね、ふふ」
町長付き兼受付係は、同僚に笑みを送ってリスの元へと向かった。
受付係が向かって来ることに気付いたリスは、手紙を器用に持ったまま壁を下りる。
リスが着地したのと同時に受付係が到着し、しゃがんで挨拶をした。
「こんにちは――この前の子かな。今回もお手紙を持ってきてくれたの? ということはルイーサ様からよね。何か動きがあったのかしら。すぐに読むから待ってて」
受付係はリスに抱えられた手紙をつまんでスルリと抜き取ると、抜き取られたリスはそのままの恰好で鼻だけひくひくと動かしていた。
受付係が手紙を持って役場に入ると、町長が受付係の椅子に座って同僚と談笑していた。
「町長、いらしたんですか。またリスが手紙を持ってきました。たぶんルイーサ様からだと思われますが」
「ほうほう、それなら早く読まねば。こちらへ」
町長は、受付係の席に座ったまま手紙を受け取るや否やすぐに開けて読み始めた。
しばし静かになった受付周辺に、町長の声が響いた。
「なんと! 今すぐ上級剣士様たちを招集してください。装備を整えてから来るようにと」
役場が騒然とする中、町長の補佐役である受付係は一人冷静に伝令を走らせるため、門番の控え部屋へと向かった。
Szene-03 レアルプドルフ、武具屋
――――コツコツ。
レアルプドルフで唯一の武具屋では、客の相手を見習い剣士に任せた店主が作業場で依頼品の修理を進めていた。
防具の金具を叩く音が定期的に聞こえる中で、裏口の扉を叩く音が混ざり込んだ。
店主は修理の手を止めてちらりと振り返り、扉の外に向かって声を掛ける。
「入っていいぞ」
「失礼しやす。情報が入りやした」
店主は首だけでなく、体も反転させて手下と向かい合った。
「ほう、行商人はどうだった?」
「一つも売っちゃあいないんで、良いも悪いも無いっす――いや、情報が入りやすいというのはいいっすね。ザラさん、城から出ました」
「そうか! なら剣士が動き出すじゃろうから、うちらも準備をしてくれ。整い次第ブーズへ」
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