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第四章 ボクたちの町
第三十四話 決意を改めて
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Szene-01 レアルプドルフ、ブーズ北東森中
レアルプドルフの東地区にも築かれた町壁の外側では、森の中へと散らばるヴォルフの姿があった。
エールタインが矢を受けた際にいち早く助け出した武具屋の手下で束ね役の男は、エールタインがティベルダに治療を施していた現場へと再び戻って来た。
「復帰したという話は聞きやしたが、どうしても気になってしまいやしてね。本当に回復されたんすね……奇跡としか言いようがねえや。アウフ様に怒られる心配は無くなってホッとしやしたが、ヴォルフが駆けて行きやしたからゆっくりもしていられねえ。今からそちらへ向かって出来る限り見守らせてもらいやすぜ、エールタイン様」
束ね役は目に浮かんだ涙を零さないように空を見上げる。しばし生い茂る木々の葉が揺れるのを見て落ち着くと、首を勢いよく左右に振って気合いを入れた。
「そいじゃあ、行きやすか」
束ね役は町壁の出入り口がしっかり閉められたことを確かめると、ヴォルフの後を追うように森の中を走った。
Szene-02 レアルプドルフ東部、東西街道上
レアルプドルフの反撃が弱まったためゆっくりと前進を始めたスクリアニア軍は、ウンゲホイアー川に掛かる東西街道の橋を越えた所で足を止めた。
「静か過ぎるな。敗北宣言が出ていない以上まだ反撃をするつもりだと思われるが――」
「小隊長、レアルプドルフの部隊の多くは壁の内側へと後退した模様。一部は壁の外にいるようですが、おそらく索敵要員だと思われます」
「わかった。スクリアニア公の指示を仰いでからでは動きが遅れてしまう……このまま弓で向こうの動きを抑えつつ包囲したいところだ。状況と私の考えを伝えてくれ」
小隊長に情報を伝えた兵士は、その足で大隊長の元へ走った。
「さあ、ここから抑え込むことが重要だ。弓隊は気合いを入れ直してひたすら矢を放て」
小隊長が片手を勢いよくブーズ方面へ向けると、弓隊のみならず剣士も剣と盾の握りを強くする者や、胸に手をやって息を吐くなどして改めて士気を高めていた。
「戦う以上、皆は士気を上げざるを得ないのだろうな。もう攻め込む理由など気にしなくなったのか……命を懸けるのだから、せめて意味のある戦いをしたいものだ」
小隊長は口元で嘆きをつぶやいてから目線をまっすぐレアルプドルフへと向け、足を進めた。
Szene-03 レアルプドルフ、ブーズ南東森中
エールタインたちは部隊から離れて別行動をとっていた。ダン率いる部隊はエールタインが矢を受けた北東地域から東西街道との間を重視し、この区間でウンゲホイアー川西側に剣士を配置させている。
エールタインは剣士の数が比較的少ない南東が気になり、東西街道から南端の間にいる剣士と共に動くことにした。
「エールタインの言う通り、街道の南側は手薄ね。スクリアニアがどう攻めて来るかわからないけれど、こちらが後退したから矢の射ち合いで優勢になったとみているはず。となると今となってはザラさんの発見場所方面に敵が集まっているのではなく、兵士の数を生かして街道を中心に真っ直ぐ攻めて来そうね。この辺りを見て分かる通り、南側は守りが手薄だから私たちが来たのは正解ってことかしら」
ルイーサは、待機しているレアルプドルフの剣士の少なさが一目でわかる光景を見回した。
ヒルデガルドの肩から駆け下り、ヴォルフの背中を伝って頭の上に乗ったアムレットを一撫でしてからエールタインが言う。
「ルイーサが納得してくれて良かったあ。ダンの言う通りに動けばいいんだろうけどさ、仲間が少ないのって不安になるでしょ? 剣士の動きは士気で大きく変わる。大事な士気を下げたくないんだよね。だってさ、誰だって無事でいたいもん。場数の少ないボクでも、頭数を増やすぐらいにはなるから」
「あなたの姿を見れば剣士たちの士気は十分上がるわ。はあ……あなたって自分のことが全くわかっていないのね。それが魅力にもなっているのだから困ったものだわ」
「ごめん、ダンに怒られるようなことをしているのは分かっているよ。でも、でもさ――」
エールタインはルイーサの仕草を見て口を閉じ、首を傾げた。
ルイーサはおでこに人差し指を当てて目を瞑り、軽く俯いて首を振る。風に撫でられた木の葉が奏でる音を耳が拾い、心地よさを感じてから口を開いた。
「あなたはレアルプドルフにとって特別な人なの。ただ特別なだけでなく、誰もが認める剣士にもなった。思いつくことも間違っていないしね。強いて言えば、突然動くから付いて行くのが大変なぐらいかしらね。まあ、それは私が慣れればいいだけ。要するに、あなたのすることを咎める人はいないってこと」
アムレットから手をぺしぺしと叩かれているエールタインは、アムレットではなくルイーサの言葉に答えた。
「――ボクって、町の人を困らせているの? どうしよう、ダンの所に戻ろうかな」
「違うってば! エールタインはそのまま好きに動いていいの! むしろ気にせず動きなさいよ、いい加減にしないと抱きしめちゃうじゃない」
ティベルダはルイーサが口走った言葉に即反応し、エールタインとヴォルフの間に割って入ると両腕を開いてルイーサを睨んだ。
「だめで……す?」
ティベルダは体を駆け上って来たアムレットに口を前足で塞がれた。アムレットはそのままティベルダの唇を前足で交互にぺしぺしと叩く。
困ったティベルダが横目でヒルデガルドに助けを求めると、ヒルデガルドは主人二人にアムレットの伝えたいことを代弁した。
「スクリアニアが前進をして橋を越えたようです。すぐ近くまで来ているとか」
エールタインとルイーサは剣の柄を握って互いを見た。同時に頷くとエールタインはティベルダの腰を抱き、ルイーサは横に並ぶようヒルデガルドへ手招きをした。
ティベルダの口元を叩いていたアムレットはヒルデガルドの肩へと戻り、ヴォルフはエールタインを見つめつつ前足で土をえぐった。
ティベルダはヴォルフと同じくエールタインへと目をやり、うっとりとして言う。
「ヴォルフたちはエール様が危険な目に遭わないように暴れてくれるそうですよ。この子はエール様が治るまで付き添っていた子なので、どの子よりも怒っているみたいです」
「優しい目で見つめてるから怒っているように見えないね。ボクはヴォルフが怪我をするのも嫌だから、無理はしちゃだめだよ。戦いが終わったらフサフサを楽しませてもらう約束をしてるしね」
ヴォルフは尻尾を振ってエールタインの言葉に答えた。アムレットも同じく尻尾を振ったのでヒルデガルドの頬をくすぐる。
「ヴォルフに対抗しなくても……アムレットの尻尾も大きいから大好きよ」
「アムレットの尻尾は私も大好き。私も戦いが終わったらアムレットたちと遊びたいわ」
「ほら、ルイーサ様もお気に入りだって。だから――アムレットたちも無事に帰ろうね」
スクリアニア軍が迫り、弓隊から剣士へと攻守が交代となるレアルプドルフの部隊。
町の平和を守るには、否が応でも戦わなければならないことを実感した四人の少女は、ヴォルフを挟んで向き合う。
主人二人が剣を前に構え、従者二人が片手を握って胸に当てる。エールタインはルイーサ、ヒルデガルド、ティベルダの順に見てから言った。
「では、これから町とボクたちの命を守る戦いをするよ。敵になった人には悪いけど、スクリアニアが降参するまで戦う。ティベルダとヒルデガルドの能力には思いっきり甘えさせてもらうから、よろしくね。ルイーサ、ボクは走り回るけどルイーサを見失わないところで戦うから、声を掛け合おうね」
「あら、あなたにしては落ち着いた案じゃないの。私の戦況判断が重要って事ね。あなたの傍にいられるのならこなしてみせるわ、任せて」
エールタインとルイーサが剣先を街道の橋へ向け、四人は息を整える。
ヴォルフがゆっくりと歩き出すのをきっかけに、二組の少女デュオもその場を後にした。
レアルプドルフの東地区にも築かれた町壁の外側では、森の中へと散らばるヴォルフの姿があった。
エールタインが矢を受けた際にいち早く助け出した武具屋の手下で束ね役の男は、エールタインがティベルダに治療を施していた現場へと再び戻って来た。
「復帰したという話は聞きやしたが、どうしても気になってしまいやしてね。本当に回復されたんすね……奇跡としか言いようがねえや。アウフ様に怒られる心配は無くなってホッとしやしたが、ヴォルフが駆けて行きやしたからゆっくりもしていられねえ。今からそちらへ向かって出来る限り見守らせてもらいやすぜ、エールタイン様」
束ね役は目に浮かんだ涙を零さないように空を見上げる。しばし生い茂る木々の葉が揺れるのを見て落ち着くと、首を勢いよく左右に振って気合いを入れた。
「そいじゃあ、行きやすか」
束ね役は町壁の出入り口がしっかり閉められたことを確かめると、ヴォルフの後を追うように森の中を走った。
Szene-02 レアルプドルフ東部、東西街道上
レアルプドルフの反撃が弱まったためゆっくりと前進を始めたスクリアニア軍は、ウンゲホイアー川に掛かる東西街道の橋を越えた所で足を止めた。
「静か過ぎるな。敗北宣言が出ていない以上まだ反撃をするつもりだと思われるが――」
「小隊長、レアルプドルフの部隊の多くは壁の内側へと後退した模様。一部は壁の外にいるようですが、おそらく索敵要員だと思われます」
「わかった。スクリアニア公の指示を仰いでからでは動きが遅れてしまう……このまま弓で向こうの動きを抑えつつ包囲したいところだ。状況と私の考えを伝えてくれ」
小隊長に情報を伝えた兵士は、その足で大隊長の元へ走った。
「さあ、ここから抑え込むことが重要だ。弓隊は気合いを入れ直してひたすら矢を放て」
小隊長が片手を勢いよくブーズ方面へ向けると、弓隊のみならず剣士も剣と盾の握りを強くする者や、胸に手をやって息を吐くなどして改めて士気を高めていた。
「戦う以上、皆は士気を上げざるを得ないのだろうな。もう攻め込む理由など気にしなくなったのか……命を懸けるのだから、せめて意味のある戦いをしたいものだ」
小隊長は口元で嘆きをつぶやいてから目線をまっすぐレアルプドルフへと向け、足を進めた。
Szene-03 レアルプドルフ、ブーズ南東森中
エールタインたちは部隊から離れて別行動をとっていた。ダン率いる部隊はエールタインが矢を受けた北東地域から東西街道との間を重視し、この区間でウンゲホイアー川西側に剣士を配置させている。
エールタインは剣士の数が比較的少ない南東が気になり、東西街道から南端の間にいる剣士と共に動くことにした。
「エールタインの言う通り、街道の南側は手薄ね。スクリアニアがどう攻めて来るかわからないけれど、こちらが後退したから矢の射ち合いで優勢になったとみているはず。となると今となってはザラさんの発見場所方面に敵が集まっているのではなく、兵士の数を生かして街道を中心に真っ直ぐ攻めて来そうね。この辺りを見て分かる通り、南側は守りが手薄だから私たちが来たのは正解ってことかしら」
ルイーサは、待機しているレアルプドルフの剣士の少なさが一目でわかる光景を見回した。
ヒルデガルドの肩から駆け下り、ヴォルフの背中を伝って頭の上に乗ったアムレットを一撫でしてからエールタインが言う。
「ルイーサが納得してくれて良かったあ。ダンの言う通りに動けばいいんだろうけどさ、仲間が少ないのって不安になるでしょ? 剣士の動きは士気で大きく変わる。大事な士気を下げたくないんだよね。だってさ、誰だって無事でいたいもん。場数の少ないボクでも、頭数を増やすぐらいにはなるから」
「あなたの姿を見れば剣士たちの士気は十分上がるわ。はあ……あなたって自分のことが全くわかっていないのね。それが魅力にもなっているのだから困ったものだわ」
「ごめん、ダンに怒られるようなことをしているのは分かっているよ。でも、でもさ――」
エールタインはルイーサの仕草を見て口を閉じ、首を傾げた。
ルイーサはおでこに人差し指を当てて目を瞑り、軽く俯いて首を振る。風に撫でられた木の葉が奏でる音を耳が拾い、心地よさを感じてから口を開いた。
「あなたはレアルプドルフにとって特別な人なの。ただ特別なだけでなく、誰もが認める剣士にもなった。思いつくことも間違っていないしね。強いて言えば、突然動くから付いて行くのが大変なぐらいかしらね。まあ、それは私が慣れればいいだけ。要するに、あなたのすることを咎める人はいないってこと」
アムレットから手をぺしぺしと叩かれているエールタインは、アムレットではなくルイーサの言葉に答えた。
「――ボクって、町の人を困らせているの? どうしよう、ダンの所に戻ろうかな」
「違うってば! エールタインはそのまま好きに動いていいの! むしろ気にせず動きなさいよ、いい加減にしないと抱きしめちゃうじゃない」
ティベルダはルイーサが口走った言葉に即反応し、エールタインとヴォルフの間に割って入ると両腕を開いてルイーサを睨んだ。
「だめで……す?」
ティベルダは体を駆け上って来たアムレットに口を前足で塞がれた。アムレットはそのままティベルダの唇を前足で交互にぺしぺしと叩く。
困ったティベルダが横目でヒルデガルドに助けを求めると、ヒルデガルドは主人二人にアムレットの伝えたいことを代弁した。
「スクリアニアが前進をして橋を越えたようです。すぐ近くまで来ているとか」
エールタインとルイーサは剣の柄を握って互いを見た。同時に頷くとエールタインはティベルダの腰を抱き、ルイーサは横に並ぶようヒルデガルドへ手招きをした。
ティベルダの口元を叩いていたアムレットはヒルデガルドの肩へと戻り、ヴォルフはエールタインを見つめつつ前足で土をえぐった。
ティベルダはヴォルフと同じくエールタインへと目をやり、うっとりとして言う。
「ヴォルフたちはエール様が危険な目に遭わないように暴れてくれるそうですよ。この子はエール様が治るまで付き添っていた子なので、どの子よりも怒っているみたいです」
「優しい目で見つめてるから怒っているように見えないね。ボクはヴォルフが怪我をするのも嫌だから、無理はしちゃだめだよ。戦いが終わったらフサフサを楽しませてもらう約束をしてるしね」
ヴォルフは尻尾を振ってエールタインの言葉に答えた。アムレットも同じく尻尾を振ったのでヒルデガルドの頬をくすぐる。
「ヴォルフに対抗しなくても……アムレットの尻尾も大きいから大好きよ」
「アムレットの尻尾は私も大好き。私も戦いが終わったらアムレットたちと遊びたいわ」
「ほら、ルイーサ様もお気に入りだって。だから――アムレットたちも無事に帰ろうね」
スクリアニア軍が迫り、弓隊から剣士へと攻守が交代となるレアルプドルフの部隊。
町の平和を守るには、否が応でも戦わなければならないことを実感した四人の少女は、ヴォルフを挟んで向き合う。
主人二人が剣を前に構え、従者二人が片手を握って胸に当てる。エールタインはルイーサ、ヒルデガルド、ティベルダの順に見てから言った。
「では、これから町とボクたちの命を守る戦いをするよ。敵になった人には悪いけど、スクリアニアが降参するまで戦う。ティベルダとヒルデガルドの能力には思いっきり甘えさせてもらうから、よろしくね。ルイーサ、ボクは走り回るけどルイーサを見失わないところで戦うから、声を掛け合おうね」
「あら、あなたにしては落ち着いた案じゃないの。私の戦況判断が重要って事ね。あなたの傍にいられるのならこなしてみせるわ、任せて」
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