人族では獣人の運命の番には抗えないR18

りこりー

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第一章

納得できない

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「ふざけるなっ!こんなのは無効だ!!!」

 そう言ってエイダンがテーブルを蹴った。壁にテーブルが激突する前にルシルの護衛3人が一斉に姿を現すとエイダンの喉元へ銃口を突き付ける。ぐっと苦しそうな顔をして、護衛を睨みつけた。

「ふぅ……いいわ、やめなさい」

「しかしっ!」

「今は、一応友好国の王子なのよ」

 三人の銃口が下ろされると阻害魔法が発動し、また護衛が消えた。

「申し訳ありません!」

 勢いよくノアが頭を下げる。兄に頭を下げられて立場がないのか、目を伏せて再びソファにドカッとわざとらしく音を立てて座った。

「エイダン!お前も謝罪を!」

「……ちっ、…申し訳ありません」

 本当この黒王子は何がしたんだろうか。自分が選ばれないからと暴れるなんて、三歳児と行動が一緒ではないか。またため息が漏れて、この部屋に微妙な空気が流れる。

「まぁまぁ、これでノア様が婚約者ということで、ね?友好国には変わりがないですし、獣人の行き来も可能になりますし、良いこと尽くめではないですか!」

 たどたどしく話すラシードが痛々しい。しかし、この黒王子がここまで子供だとは自分も思っていなかったのだ。申し訳ないとは思うが、そもそもこの子供男のせいだ。

 それにいまだに納得できないとルシルの事を睨んでいる。

「…俺は諦めないからな」

 捨て台詞を吐いてエイダンが部屋を乱暴に出ていく。ノアは作り笑いしてたけれど、何か感じ取っているようだった。

「本当に申し訳ございません…」

「いえ、慣れてますから」

 誰かに否定されるのは確かに慣れている。

 父には、女など嫁ぐのとお茶を飲むことしかできないとよく言われたし、母には女らしく、妖艶に笑えとそれを嫌がると叩かれたりした。10歳になるまでは地獄だったのだ。

 これくらいなんともない…だけれど、ノアはそうではないらしく拳を自身の太ももできつく握る。

「そんな事に慣れなくてもよいのです…陛下である前に1人の人間の意思ではないのですか…」

「それを言うなら、人間である前に陛下なのです。私はこの国そのものであり、一人の意思ではないのだから」

「…そう、ですか…」

 ノアの言うことも分かる。自分だって人間だし、意志もある。けれど、この10年戦ってきたこの肉体と精神はもう一人のものではないのだ。戦士した仲間、家族、そのすべてに顔向け出来ないようなことは出来ない。

 まぁ、一人の時やラシードと共に居る時は別だが…。

「じゃ、これから宜しくお願い致します。ノア様」

「えぇ、こちらこそ」

 その時は国同士の交渉と変わらない。このわざとらしい王子様とやっていけると
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