44 / 45
第四十四夜 御礼返しの長い夜
しおりを挟む
小杉が俺達の中で最初に直美の顔を白濁液で汚した。当人も言っていたが自分自身の精力の強さには自分で呆れたらしい。
しかし、もう壊れた女はそれを浴びて恍惚としている──。深い御礼をした。
「こんなに沢山──ありがとうございますぅ」
「直美。今度は花びらで悦ばしてあげなさい」
「アンッ! あハァ! こっちも一杯、気持ちいいのが来てるぅ!」
そうだ──そこにはさっきから鳴川の濃厚な唇での性交がされていた。
彼も堪能している声が聞こえる。
「最高だよ──まさかこんな形で御礼返しが出来るとはね──」
「小杉が待っているぞ。早く突っ込ませてやれ」
「ヒアッ! ヒヤッ! 凄いいいのぉ!」
「小杉。良いのか!?」
「準備万端だよ」
濡れそぼった大輪の花に小杉の刃物が深く入る。そして今までの鬱憤を晴らすように乱暴な腰遣いで、ズンズンと奥へ侵入する。
こうやって観ると、他の男達がどんな性交をするのかが判るから面白いと思える。
勉強になるな──ある意味。
「あなたのも凄く滾っているぅ! イイッ! いいよぉ…!」
小杉が喘ぐ。顔を天井に向けて腰が勝手に動いて、彼も戸惑う。
「勝手に腰が動くよ……でもっ……気持ちいいっ……」
最早、充分に売り男が出来るレベルの優しい腰捌きだ──。ある意味、早熟な男性になったと言える。
小杉の性交はけして乱暴ではないが、弱点は的確に攻めている。この味のある顔に魅惑的な下半身がセットで来た日には女性も喜ぶだろう。
鳴川は飢えた獣を直美の口にねじ込む。
「んはっ!」
「お留守にしてるんじゃない。口で奉仕を忘れるなよ」
鳴川の刃物が直美の口にねじ込まれ、喉の奥まで犯す。鳴川の滾る息子は暴れ足りないのか今夜二回目の口戯に興じていた。
お前も腹に据えかねたんだな。
俺は言葉で直美を煽る事にした。
「きちんと御礼返しをしろよ? 鳴川へ屈辱的な事をしたんだろ? 全部の愛をぶっかけて貰えよ。その方が綺麗だ」
直美は微かに頷く。鳴川の刃物が口にねじ込まれて答える事ができない。
彼も腰を動かし己の下半身の刃物で直美を汚す事に燃える──。
小杉が余りの快楽に言葉を漏らした。
「また、こんなの……味わったら……戻れなくなっちゃうよ……はあっ……はあっ」
「こいつはそれで誑かして来たからな。抉ってやれよ──小杉」
「ま、松下さんは──」
「後でたっぷりと虐めるから今はお前達の恨みを御礼返ししてやれ」
腕を組んで近くの椅子に座り、彼らの御礼返しのシーンを鑑賞する。亜美も近寄り、ワイングラスにビンテージワインを注いで俺に渡す。
「どうぞ──旦那様」
「──ありがとう」
ふくよかな深みのある味わいが口に広がる。
俺はやはりこっちの方が美味に感じるな──亜美さんの愛液も美味しいけどね。
亜美は何だか身体が疼いているように見える。もじもじするからわかりやすい。
この場の空気に触発されたか。
「──どうしよう──旦那様。身体が疼いて仕方ありません……」
「目の前でこんなの繰り広げられたら、そりゃあそうなるね」
「──亜美」
俺は口にビンテージワインを含むと亜美の顔を抱き寄せ、口移しでビンテージワインを飲ました。
「──旦那様」
「美味しいかい?」
「それ、私にも出来るでしょうか?」
「やってみればいい──」
亜美さんもワイングラスにそのビンテージワインを注ぐと口に含んで、俺の口へワインを移す。
こんな遊戯が出来るのも『黒猫館』の特権だね──。
ワインが広がるとしっかりと飲み込んだ。
「初めてだったかい?」
「先代の旦那様すらも思い付きませんね。これは──」
「でも──とっても官能的な飲み方だろう?」
「──はい」
あっちはかなり凄い事になっている。
直美は両手に小杉と鳴川の刃物を握り、彼らを交互に咥えながら、激しい奉仕をしていた──。
全身には彼らの愛液がかけられ、汗と体液が豊満な身体を飾っている。
黒髪にも真っ白な粘液に塗れて、宵闇の眼はもう快楽を得る事しか執着していない──。
「何でだろうな──永遠にこうさせたいって思ってしまうぜ」
「ええ……凄い禁断症状に似てるっ……!」
「染み付いて名残り惜しくなる前に決着をつけておけよ、二人共──」
「そうだな。松下がこの面子では主菜だしな」
「そろそろ、逝きますか?」
彼らもラストスパートをする。
直美を四つん這いにさせて、乱暴に鳴川が抉り、口には小杉の刃物を咥えながら、激しい責めを受ける直美──。
俺の刃物も興奮で隆起していく──。
傍らの亜美さんはそれを自然と取り出し、甘い吐息をかけて優しく奉仕をする。
「亜美──」
「お手伝いさせてください──はあっ……はあっ」
「いいよ。君にならそうさせたい」
甘い俺達とは裏腹な一切の愛のない向こうは、狂乱寸前で、幕を閉じようとしている──。
「うアッ! アアッ! で、出るっ!」
「俺の恨み──受け取れや──っ!!」
彼らの怒号と共に迸る快楽の液が直美を盛大に汚した。直美は花びらで、顔で、受け止めて、綺麗に喘ぎ、白濁液に塗れた。
絡みつく男達の吐息──。
だいぶ、体力を消費したのか暫く放心としている──。
直美も全身を痙攣させてソファに乱暴に横たわらせていた。
「ふふっ──」
乾いた笑いが出た。何だ、この愉快な気分は──。
もう──この女への興味は俺にはない。
亜美さんとこの後は愉しもう──。
「亜美」
「はい──旦那様」
「後始末を終えたら、朝が来るまで愉しもうか?」
「旦那様──」
「──もう、旦那様ではないよ。ただの松下直樹さ」
陰惨な光景の鑑賞を終えた俺達は、放心する彼らに声をかけて、適当な部屋へ案内する。
そして、そのまま警察が来るのを待たせる事にした。
『黒猫館』の最期の宵はこの人の肌を感じて終えたい──。
直美に服を着せた俺達は荒縄で縛り上げて目隠しをさせて、証拠となる、いつ撮られたか判らない写真を置いて、そこから去った──。
写真には俺達が虐待を受けているシーンが写されていた。
しかし、もう壊れた女はそれを浴びて恍惚としている──。深い御礼をした。
「こんなに沢山──ありがとうございますぅ」
「直美。今度は花びらで悦ばしてあげなさい」
「アンッ! あハァ! こっちも一杯、気持ちいいのが来てるぅ!」
そうだ──そこにはさっきから鳴川の濃厚な唇での性交がされていた。
彼も堪能している声が聞こえる。
「最高だよ──まさかこんな形で御礼返しが出来るとはね──」
「小杉が待っているぞ。早く突っ込ませてやれ」
「ヒアッ! ヒヤッ! 凄いいいのぉ!」
「小杉。良いのか!?」
「準備万端だよ」
濡れそぼった大輪の花に小杉の刃物が深く入る。そして今までの鬱憤を晴らすように乱暴な腰遣いで、ズンズンと奥へ侵入する。
こうやって観ると、他の男達がどんな性交をするのかが判るから面白いと思える。
勉強になるな──ある意味。
「あなたのも凄く滾っているぅ! イイッ! いいよぉ…!」
小杉が喘ぐ。顔を天井に向けて腰が勝手に動いて、彼も戸惑う。
「勝手に腰が動くよ……でもっ……気持ちいいっ……」
最早、充分に売り男が出来るレベルの優しい腰捌きだ──。ある意味、早熟な男性になったと言える。
小杉の性交はけして乱暴ではないが、弱点は的確に攻めている。この味のある顔に魅惑的な下半身がセットで来た日には女性も喜ぶだろう。
鳴川は飢えた獣を直美の口にねじ込む。
「んはっ!」
「お留守にしてるんじゃない。口で奉仕を忘れるなよ」
鳴川の刃物が直美の口にねじ込まれ、喉の奥まで犯す。鳴川の滾る息子は暴れ足りないのか今夜二回目の口戯に興じていた。
お前も腹に据えかねたんだな。
俺は言葉で直美を煽る事にした。
「きちんと御礼返しをしろよ? 鳴川へ屈辱的な事をしたんだろ? 全部の愛をぶっかけて貰えよ。その方が綺麗だ」
直美は微かに頷く。鳴川の刃物が口にねじ込まれて答える事ができない。
彼も腰を動かし己の下半身の刃物で直美を汚す事に燃える──。
小杉が余りの快楽に言葉を漏らした。
「また、こんなの……味わったら……戻れなくなっちゃうよ……はあっ……はあっ」
「こいつはそれで誑かして来たからな。抉ってやれよ──小杉」
「ま、松下さんは──」
「後でたっぷりと虐めるから今はお前達の恨みを御礼返ししてやれ」
腕を組んで近くの椅子に座り、彼らの御礼返しのシーンを鑑賞する。亜美も近寄り、ワイングラスにビンテージワインを注いで俺に渡す。
「どうぞ──旦那様」
「──ありがとう」
ふくよかな深みのある味わいが口に広がる。
俺はやはりこっちの方が美味に感じるな──亜美さんの愛液も美味しいけどね。
亜美は何だか身体が疼いているように見える。もじもじするからわかりやすい。
この場の空気に触発されたか。
「──どうしよう──旦那様。身体が疼いて仕方ありません……」
「目の前でこんなの繰り広げられたら、そりゃあそうなるね」
「──亜美」
俺は口にビンテージワインを含むと亜美の顔を抱き寄せ、口移しでビンテージワインを飲ました。
「──旦那様」
「美味しいかい?」
「それ、私にも出来るでしょうか?」
「やってみればいい──」
亜美さんもワイングラスにそのビンテージワインを注ぐと口に含んで、俺の口へワインを移す。
こんな遊戯が出来るのも『黒猫館』の特権だね──。
ワインが広がるとしっかりと飲み込んだ。
「初めてだったかい?」
「先代の旦那様すらも思い付きませんね。これは──」
「でも──とっても官能的な飲み方だろう?」
「──はい」
あっちはかなり凄い事になっている。
直美は両手に小杉と鳴川の刃物を握り、彼らを交互に咥えながら、激しい奉仕をしていた──。
全身には彼らの愛液がかけられ、汗と体液が豊満な身体を飾っている。
黒髪にも真っ白な粘液に塗れて、宵闇の眼はもう快楽を得る事しか執着していない──。
「何でだろうな──永遠にこうさせたいって思ってしまうぜ」
「ええ……凄い禁断症状に似てるっ……!」
「染み付いて名残り惜しくなる前に決着をつけておけよ、二人共──」
「そうだな。松下がこの面子では主菜だしな」
「そろそろ、逝きますか?」
彼らもラストスパートをする。
直美を四つん這いにさせて、乱暴に鳴川が抉り、口には小杉の刃物を咥えながら、激しい責めを受ける直美──。
俺の刃物も興奮で隆起していく──。
傍らの亜美さんはそれを自然と取り出し、甘い吐息をかけて優しく奉仕をする。
「亜美──」
「お手伝いさせてください──はあっ……はあっ」
「いいよ。君にならそうさせたい」
甘い俺達とは裏腹な一切の愛のない向こうは、狂乱寸前で、幕を閉じようとしている──。
「うアッ! アアッ! で、出るっ!」
「俺の恨み──受け取れや──っ!!」
彼らの怒号と共に迸る快楽の液が直美を盛大に汚した。直美は花びらで、顔で、受け止めて、綺麗に喘ぎ、白濁液に塗れた。
絡みつく男達の吐息──。
だいぶ、体力を消費したのか暫く放心としている──。
直美も全身を痙攣させてソファに乱暴に横たわらせていた。
「ふふっ──」
乾いた笑いが出た。何だ、この愉快な気分は──。
もう──この女への興味は俺にはない。
亜美さんとこの後は愉しもう──。
「亜美」
「はい──旦那様」
「後始末を終えたら、朝が来るまで愉しもうか?」
「旦那様──」
「──もう、旦那様ではないよ。ただの松下直樹さ」
陰惨な光景の鑑賞を終えた俺達は、放心する彼らに声をかけて、適当な部屋へ案内する。
そして、そのまま警察が来るのを待たせる事にした。
『黒猫館』の最期の宵はこの人の肌を感じて終えたい──。
直美に服を着せた俺達は荒縄で縛り上げて目隠しをさせて、証拠となる、いつ撮られたか判らない写真を置いて、そこから去った──。
写真には俺達が虐待を受けているシーンが写されていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
28
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる