双子の王と夜伽の情愛

翔田美琴

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22話 敵国の内情

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 女帝キリーの夜伽で初日にして気に入られたエミールは、怪しまれないようにアトランティス宮殿にて仕事を貰う事にした。
 そこで彼はパトリス帝国でも調理場で働いていたという経歴を話してアトランティス宮殿でも調理場で仕事をこなす事にした。
 やはりここでも女性が大半を占める職場だが、そのぶん噂話には事欠かない。ここならアトランティカ帝国の内情もかなりの精度で判るだろう。
 エミールは昼間はアトランティス宮殿の調理場でまた皿洗いの仕事に精を出す。そして夜になると女帝の夜伽として働くという生活を送る。
 調理場では新入りの彼に気軽に声をかける女性が、この国にもいた。馴れた調子でその女性もエミールに声をかける。皿洗いをしながら。 

「アンタ、見ない顔だね。アンタもアトランティス宮殿に奴隷としてやってきた口かい?」 
「え、ええ」
「じゃあアタシと同じね。まあ、仲良くやってくれよ?」
「アトランティカ帝国ってどういう帝国なんですか? 僕、初めて来たのでよくわからないんです。この国の事は」
「このアトランティカ帝国は女帝キリー様が治める帝国だよ。そうだね──基本的にキリー様には逆らわない方が身のためだね」
「──何故ですか?」
「キリー様は支配欲が凄く強いし、執念深い事でも知られているね。噂話ではキリー様に逆らった奴は夜の下僕にされて酷い目に遭うって話だよ……」

 皿洗いをしながらかなり怖い話をその女性はする。

「後は──キリー様は美少年には目がない方だね。世の中の美少年は全部自分の物にしたいらしいよ。勿論、自分自身に絶対的に服従してくれるような美少年が好みだね」
「そうなんですか…」
(前評判の通りだな。エリック陛下やエリオット宰相が教えた通りの情報だ)

 エミールはそこで身震いがした。そんな人物の夜伽は確かに大変だ。気に入らないのなら即座に捨てるのもあの初めての夜伽の時に見た。確かに骨が折れる仕事だ。

「アトランティカ帝国ではパトリス帝国の事をどう思われているのですか?」
「パトリス帝国ね。今、アトランティカ帝国は何やらそのパトリス帝国に対して何かするつもりじゃあないの?あまり、調理場には、軍事的な話は来ないわねえ……」
「……何故ですか?」
「単に色気が無いし、血なまぐさいじゃない。そういう話。キリー様の色恋沙汰の方が面白いわよ」
「例えばどんな色恋沙汰なんですか?」
「この間なんか、色目を使って男兵士に迫ったらしいけど、アソコの小ささが気に入らないとかでクビにしたって話じゃない? 超笑えない?」

 エミールはちょっと笑えなかった。男性のシンボルが小さいだけでクビにするなんて──そんなに大きいのが好みなのか? まあ…自分自身は気に入られたから良かったが。
 エミールは少し笑う。 

「はは……た、確かに笑える話ですね」
(この調子だとアソコの使いかたもうるさいだろうな。クビにされないよう研究しないと)

 さらに皿洗いの女性の噂話は続く。

「後はねえ……このアトランティカ帝国の男性達って、皆か皆、女帝に狂信的な忠誠心を持っているって話よ。中には『キリー様は俺の女神だ!』って崇める人までいるみたい」
「凄い忠誠心ですね。でも何だか両極端な雰囲気です。かたや、シンボルが小さいからクビとか、かたや、俺の女神なんて……」
「面白いでしょう? アトランティカ帝国って。アタシもここで働いているけど面白い噂話には事欠かないから楽しいのよね。こうやって笑える同僚がいるのもいいしね」

 調理場の奥では今夜も豪勢なパーティがあるのか、今の時間からパーティの食事を作っている声が聴こえた。

「今夜十六時にはパーティ開始だよ! 急いで作ってくれ!」 
「またパーティ!? 好きだな。うちの女帝様も」
「裏ではパトリス帝国との戦もあり得るという話なのにねえ」
「女帝様は勝った気でいるんだよ。オリハルコンの生産に成功したから。量産すればパトリス帝国に勝てると思っているんだよ」

 エミールは皿洗いをしながら、思ってもみない所で重要な情報が聴けた。
 どうやら、オリハルコンの生産に成功して量産しようとしているらしい。 
 まずは聞いてこいと言われた情報はここで手に入った。 
 まずまずの戦果だ。その日は口を挟まず皿洗いに専念して、この噂好きの女性とアトランティカ帝国の噂話を聞いた。
 パーティが始まる頃には、エミール達夜伽は、その後で行われる女帝の夜の営みの為の準備に追われる。
 非常に薄絹のみを纏う。その下には何も穿かない。シンボルは常に臨戦態勢でいなければならないから大変だった。
 エミールはいざ臨戦態勢と言われても自分自身で奮起するのは時間がかかる。
 その為に一回、自分自身で慰める必要があるのだ。
 誰もいなさそうな場所で自分自身を慰めるエミール。喘ぎ声が切なく響く。
 そうして気分を出して、また女帝の夜伽へと向かうエミール。
 どうやら新入りが来るのは日常茶飯事らしい。色々目移りする女帝なのだろう。
 女帝の寝室は色情を煽る香りで充満している。今夜の彼はキリーの花びらが担当だった。そこにずっと舌を這わせ、花の芯を舌で慰める係だ。
 初めて身体を重ねた時にも見たが、女帝の花びらはかなりの量の愛液を垂れ流している。蜜は生生しく不味い。
 しかし、これが役目ならそうするしかないので、遠慮なくエミールは己の舌で犯した。

「ハアぅっ…ハアッ…ハアッ…エミール…激しい…ほらあなたももっと舐めて!」

 夜伽の美少年達は一斉に己の舌で女帝の身体に舌を這わす。噛んだり、舐め回したり、手で弄る。
 女帝のはしたない叫声が響く。 
 
「そう! そうよ! 噛み噛みして! いっぱい舐めて! 私に快楽を捧げなさい!」
「んんっ…んんっ…ハアッ…キリー様」
「キリー様のおっぱい、大きい…ハアッ…ハアッ…ちゅぱ…ちゅぱ」

 エミールは激しく舌を動かす。花びらの奥に舌を入れると女帝は淫らに求める…。

「奥…いいっ! エミール…奥に舌を入れて!」
「んんっ! んんっ…ハアッ…すごい…」
「アアッ…アアッ! イク! イクッうう! イクッ!」
「くうッ!」

 女帝の欲情の蜜がエミールの口を汚す。そして、エミールのシンボルの出番がくる。

「あなたの大きいの突っ込んで! エミール!」
「今夜も二人でいっぱいしましょう」
「はい…キリー様」 
「はあぅん! あなたの大きい! ズンズン、突きまくって!」
「ハアッ…ハアッ…腰が…勝手に動く…!!」
「エミール! キス…キス!」 

 女帝とエミールは激しく口を貪り合う。
 唾液を交じり合う。腰が勝手に動いて、エミールの頭の中は余りの快楽と苦痛で狂ってしまいそうだ…!
 
「エミールの腰も最高なの! そうよ…回して!! かき混ぜて! 乱暴な位に!」
「キリー様…! すごい…中が濡れてます…!」
「もっとめちゃくちゃにして! あなたのコレ、いいのぉ!」

 花びらからは淫らな粘着質な音が聴こえる。そこは彼を逃さない。最高の悦楽を迎えるまで、永遠に囚われる。

「アン! アン、アアッ! アアッ! もう! もう──イクッ! イクッウウッ! アア──ッ!!」

 エミールの快楽の蜜も解放され、怒涛の勢いで注ぐ。

「アウッ! アアッ!」

 そして、夜が明けるまで彼らの欲望の夜が続いた。エミールの悪夢はまだ続く。
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