双子の王と夜伽の情愛

翔田美琴

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21話 女帝とエミール

(この人がエリック陛下の敵。何だろう? とても冷たい雰囲気──)

 エミールが垣間見た女帝キリー・アトランティスはそれはいとも高貴な美女だ。艶やかになびく黒髪の長髪、毒を持つ真紅の瞳、ナイフのように鋭い鼻、唇には真紅のルージュ。
 露出の多いドレスは華美な装飾が施され、色は男を誘う黒のレースのドレス。脚にはガーターベルトが履かれ、脚線美はなかなかのものだ。
 周囲には美少年が甲斐甲斐しく女帝に己の舌を這わせ、露わになっている胸にキスを捧げたり、股間にも美少年がパンティーの上からキスを捧げる。両方の胸は既に露わになり1つずつの乳首を一生懸命舐めて、快楽を提供している。
 エミールは密かにゴクリとツバを呑み込む。思っている以上に骨が折れる仕事かも知れない、と。
 しかし、ここまで来たら逃げる訳にもいかない。そこで、エミールはエリオットが夜にしてみせてくれたキスを思い出す。あのキスは女性にも応用がきくキスだったらしい。エリックもそれは当たりだと言っていた。
 エリオット宰相は男も女もいける両刀使い。なので、基本的に女性にも応用がきく技術をエミールに教えたのだ。
 しかし、いきなりキスをすると怒るかも知れない。エミールは許可を得る為に口を開いた。

「あ、あの。陛下の唇にキスをしてよろしいでしょうか?」
「きちんと許可を得てからキスをしたいとは、見上げた心掛けだこと。良いでしょう…キスを頂戴?」
「陛下…」

 エミールは柔らかくキスを捧げた。蕩けてしまう程優しいキス。やがて、キスは激しくなる。キリーの舌が容赦無くエミールの舌を弄ぶ。キリーの手はエミールの顔を掴み逃さないように固定している。

「んんっ…んんっ…はあっ…陛下」
「あなたの口、美味しい…」

 大人の女性の色香たっぷりに囁くキリー。しかし、冷たい怒りが胸を担当する美少年に向けられた。

「貴様…気を抜いていたな! 心を込めて舐めなさい!」
「も、申し訳御座いません…」

 怯えた瞳で謝る美少年はまた舌を使って乳首を弄ぶ。吸い込み、あどけない口に含む。

「ああ…そうよ…この快楽こそ、私が求めるもの…! みんな私だけの物。この快楽も、ああッ…いいわ…そこ」
「もっとあなたの口を頂戴?」

 真紅の瞳を向けてエミールの瞳を覗き込むキリー。エミールは頷いた。そして、また口づけを交わす。

「んんっ…ンフゥ…んんっ…少年よ…名前は?」
「エミール…です、陛下…んんっ…んんっ…」
「まるで、とろけるような口づけ…気に入ったわ」
「陛下…ありがとうございます。今度は胸を俺に舐めさせてください──気に入らないのでしょう?」
「そうね。あなたの口、どんな感じなのかしら?」

 先程まで舐めさせた美少年をどかして、エミールに右側の乳首を舐めさせる。
 エミールは口に含む。そして吸い込んでみた。香水の匂いがする。

「アアッ…! 激しい…!」
「いかがでしょうか?」
「そうよ…もっと…激しく噛んで」
「こうですか?」

 エミールは口に含み歯で噛んでみる。そして引っ張る。
 キリーは激しい喘ぎ声を上げた。

「アアン! イイっ! そうよ…激しく噛んで…攻めて…もっと」

 エミールは手でふくらみを掴み乳首を攻める。まとわりつくように噛んで、舐めて、愛撫だけでイカせようとした。

「アアン! そうよ…いかせて。お前達も激しく噛んで…!」

 女帝に尽くす夜伽達は一斉に口を激しく使い出す。女帝の身体は激しい快楽を覚え、花びらからは欲望の蜜が溢れて、夜伽の口を汚す。快楽に溺れる女帝は既に一匹の雌だった。

「ああッ! あハァ! あん! あハァ! イ…イク──っ!!」

 そして女帝は全身で快楽を感じ、はしたなく絶叫を上げ、絶頂を感じた。 
 
「いかがでしょうか? 陛下…? はあっ…はあっ…」
「エミール……今夜はあなたといっぱいしましょう? あなたのアソコも気になるわ」
「他の者は今夜は下がって頂戴」

 他の夜伽を下げさせると、女帝は自ら、花びらを開けエミールを誘う。そこはもう欲望で濡れに濡れている。

「あなたのモノ、ガッツリハメて」

 エミールは下着を脱いだ。そして、自分自身でも初めての異性とのセックスをする。

「僕、初めてなので馴れていませんけどよろしいでしょうか?」
「じゃあ…私好みのあなたにしてあげる。突っ込んで、思い切り」
「アウッ! 陛下ッ!」

 女帝の花びらは蠢いて、けしてエミールを離そうとはしない。
 エミールが味わうそれは快楽というより、苦痛だった。しかし。発情した雌に止める術など持たない。
 まるで喰い尽くすように初めての少年の精を喰らう。

「あなたのコレ、いいわ──ビンビンで硬くて大きくて、最高よ!」
「アウッ! アアッ! 陛下!」
「毎晩、コレを味わいたい! もっと、激しく! もっと激しく! 私を突いて! 突きまくって!」
「アウッ! アアッ! すごい…陛下の中が蠢いてる! 出ちゃう…! もう──」
「まだよ! まだ! 私を満たして!」

 まるで拷問のような夜伽をエミールは初日にして味わった。
 朝が来る頃にはエミールは意識を失いかけて危険な状態だった。 
 散々、精を喰らった女帝はまどろんでグッスリ寝ている。
 目眩が覚える程の苦痛を味わったエミール。しかし、味をしめた女帝は毎夜の如くエミールと溺れ始める。
 それが地獄の苦しみである事にまだエミールは気づいていない──。
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