21 / 49
第2章 パラレリアクロス
2-5 歪み始める世界
しおりを挟む
ハザード・レスターの独自のコネでサイド3へのシャトルを確保した一行は、ハザードの祖国でもあるサイド3【カルベローナ】へと向かっている。そこは最果てのコロニーで、何と月の裏側にあるという。
サイド7【グリーンアイランド】からサイド3【カルベローナ】まで向かうのに丸一日以上もかかる故に、彼女らはシャトルの中で一泊しながら向かう事になった。
「それにしても遠いなあ。カルベローナは。まだかかるのかい? ハザードのおっさん」
「せめて『ハザードさん』と言いなさい。まだ時間かかるよ。サイド7からの道のりじゃどんなに早いシャトルでもまる一日以上はかかるんだ」
「全く、あんたの祖国【カルベローナ】は本当に最果てにあるんだな」
「何だか眠くなってきちゃった……」
「休み無しで歩き回ったからだね。ジェニファーちゃんは奥のレストルームで休んできなよ? あそこなら横になれる」
「そうするね」
運転席にはハザードが操縦桿を握り、索敵シートにはキッドがどっかりと腰を下ろしていた。腕を組んで、外の宇宙を眺めながらハザードと会話をする。
空中には風の妖精のシルフは小さな羽を羽ばたき宙に舞う。
「それにしても可愛いな。この妖精。この子がジェニファーちゃんのチカラとなるのか」
「まあな。あからさまな武器だと地球では逮捕されてしまうからレムのおじさんがシルフにして形を変えて送ったのさ」
「へぇ~。あの人も割と可愛い造形が好きなんだな。意外と堅い人物かと俺は思っていたけどね」
「ふわ~っ。何だかオレも眠くなってきやがった。操縦は頼むぜ。ハザードさん」
「ああ。到着したら起こすよ」
キッドも奥のレストルームに消えて操縦席のハザードだけになった。
ハザードは暗号通信でサイド3にいる同僚へ連絡を入れる。
「ハザードか。定期連絡の割には随分と早いじゃないか?」
「カルベローナ公国に入国する人物に二人の女性を追加したい。一人はレム大佐のご息女だよ。もう一人はその人の友人らしい」
「わかった。内密に話は通しておく」
「そっちの動乱はどうなんだ?」
「信じがたい現象が起きているぜ。戦死した複数人のエースパイロット達がいるんだ。それだけなら良いが、何故かジュノワール家の人間まで甦りやがった」
「マジか?」
「ああ。そしてまた俺達を戦争に駆り出そうって魂胆だぜ」
「厄介な奴らがまた甦ったもんだな。ジュノワール家の奴ら、またこのカルベローナ公国を利用するつもりだろう?」
「だから早々に暗殺する動きも出てきた。とりあえず俺達はこのカルベローナ公国をどんな脅威からも守る為に行動するのみさ」
「そうだな」
彼らカルベローナ公国の職業軍人達はジュノワール家の思想は関係なくカルベローナ公国をあらゆる脅威から守る為に行動する者達だった。
彼らにとっては思想は関係ない。しかしカルベローナ公国に害をなすなら、いかにジュノワール家の人間だろうが、暗殺もやむなしという軍人だった。
ジュノワール家は先の大戦で死亡したという公式の記録がある。
故に今更死亡した者達に国を渡す程、彼らはお人好しでもない。死んだなら大人しく地獄に落ちていろとまた殺す事も厭わない。
ハザードが連絡を取っていた人物もどのような思想も関係なくカルベローナ公国の為に闘うのであり、ジュノワール家の為に闘うのは違うと考えているのだ。
シャトルがサイド7宙域からサイド3宙域に入る。ここまで来るのに述べ48時間の旅路。月の裏側にあるサイド3にシャトルが入ると、哨戒任務に当たる戦闘機が彼らに通信を求める。
ハザードは今のカルベローナ公国軍をまとめる人物に面会を求めにきた事を話す。その人物はロベルト・ギリアム大佐。今の公国軍をまとめる人物だ。
特に首都やその他のコロニーの治安維持のリーダーを務める隊長でもあった。
ギリアム大佐の名前を出すと彼ら哨戒任務につく軍人達は彼らのシャトルを守るように周囲に散って港まで守りについてくれた。
シャトルはサイド3【カルベローナ公国】の2バンチコロニーの港へと入る。
そして港に出ると彼らを待っているロベルト・ギリアム大佐の下まで案内する兵士が迎えにきてくれていた。
「貴君のカルベローナ公国の所属を明かして貰いたい」
「カルベローナ公国軍、機動大隊首都防衛隊、第4部隊隊長、ハザード・レスター中佐だ。ロベルト・ギリアム大佐に面会をしたい」
彼らは端末を取り出し、その部隊があるかを確認を取っている。端末にはハザードの顔写真と軍籍番号が載っている。
確かにハザード・レスター中佐はその部隊に所属しているのが確認されたので、迎えにきた士官は態度を崩して接した。
「間違いないようだな。悪く思わないでくれよ、ハザード中佐。今も昔もこの確認を取らないと安心して要人に会わせる事はできないのでね」
「必要な手続きだから構わないよ。今日は別の客を連れてきている。怪しい人物ではない」
「女性二人か?」
「ジェニファー・レンブラントです」
「キッドだ」
「レンブラント? あのレム大佐の娘さん?」
「そういう事さ。キッドは彼女の友人だ」
「ギリアム大佐に会わせる前に身体検査を受けて貰うがよろしいかな?」
「ナイフとかでギリアム大佐を殺して貰っても困るのでね」
「あんまりいい感じはしないな」
キッドは身体検査と聞いて不快感を露わにする。しかし、サイド3カルベローナ公国は物騒な場所故に、入国に必要な審査とも言える。
税関のチェックみたいなものと表現すればわかりやすいであろう。
ハザードは、すまなそうに答えた。
「これも入国するのに必要な審査だよ。我慢して欲しい」
「仕方ないよ、キッド。大人しく受けよう? これに通れば入国できるよ」
「チッ……仕方ないな」
彼らはそこで入国審査を受ける。
持ち物検査、身体検査、磁力検査などを受けて特に問題なしという結果が出て、ようやく入国できた。
「ようやく入国審査が終わったか。これにさえパスしておけば大丈夫だよ。審査が厳しい代わりに後々、審査に通っているという事実はこの国では割りとどこにでも行けるという話だからな」
「あ~あ。早い所、用事を済ませてしまおうぜ」
「大丈夫。後は簡単だよ」
「ハザード・レスター中佐! ギリアム大佐から入国審査に通ったら迎えにあがるように遣わせて頂きました!」
「御苦労さん。早速案内を頼む」
「この兵隊さんは?」
「私はギリアム大佐にあなた方を案内するように命令された者です。ご安心ください」
「彼は忙しいからね。出迎えは基本的に無理さ」
そうしてカルベローナ公国の入国審査に通った彼らは兵士に案内されるまま、とある司令部へと案内される。
彼らが来て、しばらくするとハザードの顔見知りの士官が部屋にやってきた。
「ハザード! 待ちくたびれたぜ」
「意外と手間取ってすまないな、ロベルト」
そこにはクリーム色の短髪に深い青色の瞳の男性士官が部屋に足を運んできてくれた。
次なる会うべき人物とはこの男性士官の事だったのである。
サイド7【グリーンアイランド】からサイド3【カルベローナ】まで向かうのに丸一日以上もかかる故に、彼女らはシャトルの中で一泊しながら向かう事になった。
「それにしても遠いなあ。カルベローナは。まだかかるのかい? ハザードのおっさん」
「せめて『ハザードさん』と言いなさい。まだ時間かかるよ。サイド7からの道のりじゃどんなに早いシャトルでもまる一日以上はかかるんだ」
「全く、あんたの祖国【カルベローナ】は本当に最果てにあるんだな」
「何だか眠くなってきちゃった……」
「休み無しで歩き回ったからだね。ジェニファーちゃんは奥のレストルームで休んできなよ? あそこなら横になれる」
「そうするね」
運転席にはハザードが操縦桿を握り、索敵シートにはキッドがどっかりと腰を下ろしていた。腕を組んで、外の宇宙を眺めながらハザードと会話をする。
空中には風の妖精のシルフは小さな羽を羽ばたき宙に舞う。
「それにしても可愛いな。この妖精。この子がジェニファーちゃんのチカラとなるのか」
「まあな。あからさまな武器だと地球では逮捕されてしまうからレムのおじさんがシルフにして形を変えて送ったのさ」
「へぇ~。あの人も割と可愛い造形が好きなんだな。意外と堅い人物かと俺は思っていたけどね」
「ふわ~っ。何だかオレも眠くなってきやがった。操縦は頼むぜ。ハザードさん」
「ああ。到着したら起こすよ」
キッドも奥のレストルームに消えて操縦席のハザードだけになった。
ハザードは暗号通信でサイド3にいる同僚へ連絡を入れる。
「ハザードか。定期連絡の割には随分と早いじゃないか?」
「カルベローナ公国に入国する人物に二人の女性を追加したい。一人はレム大佐のご息女だよ。もう一人はその人の友人らしい」
「わかった。内密に話は通しておく」
「そっちの動乱はどうなんだ?」
「信じがたい現象が起きているぜ。戦死した複数人のエースパイロット達がいるんだ。それだけなら良いが、何故かジュノワール家の人間まで甦りやがった」
「マジか?」
「ああ。そしてまた俺達を戦争に駆り出そうって魂胆だぜ」
「厄介な奴らがまた甦ったもんだな。ジュノワール家の奴ら、またこのカルベローナ公国を利用するつもりだろう?」
「だから早々に暗殺する動きも出てきた。とりあえず俺達はこのカルベローナ公国をどんな脅威からも守る為に行動するのみさ」
「そうだな」
彼らカルベローナ公国の職業軍人達はジュノワール家の思想は関係なくカルベローナ公国をあらゆる脅威から守る為に行動する者達だった。
彼らにとっては思想は関係ない。しかしカルベローナ公国に害をなすなら、いかにジュノワール家の人間だろうが、暗殺もやむなしという軍人だった。
ジュノワール家は先の大戦で死亡したという公式の記録がある。
故に今更死亡した者達に国を渡す程、彼らはお人好しでもない。死んだなら大人しく地獄に落ちていろとまた殺す事も厭わない。
ハザードが連絡を取っていた人物もどのような思想も関係なくカルベローナ公国の為に闘うのであり、ジュノワール家の為に闘うのは違うと考えているのだ。
シャトルがサイド7宙域からサイド3宙域に入る。ここまで来るのに述べ48時間の旅路。月の裏側にあるサイド3にシャトルが入ると、哨戒任務に当たる戦闘機が彼らに通信を求める。
ハザードは今のカルベローナ公国軍をまとめる人物に面会を求めにきた事を話す。その人物はロベルト・ギリアム大佐。今の公国軍をまとめる人物だ。
特に首都やその他のコロニーの治安維持のリーダーを務める隊長でもあった。
ギリアム大佐の名前を出すと彼ら哨戒任務につく軍人達は彼らのシャトルを守るように周囲に散って港まで守りについてくれた。
シャトルはサイド3【カルベローナ公国】の2バンチコロニーの港へと入る。
そして港に出ると彼らを待っているロベルト・ギリアム大佐の下まで案内する兵士が迎えにきてくれていた。
「貴君のカルベローナ公国の所属を明かして貰いたい」
「カルベローナ公国軍、機動大隊首都防衛隊、第4部隊隊長、ハザード・レスター中佐だ。ロベルト・ギリアム大佐に面会をしたい」
彼らは端末を取り出し、その部隊があるかを確認を取っている。端末にはハザードの顔写真と軍籍番号が載っている。
確かにハザード・レスター中佐はその部隊に所属しているのが確認されたので、迎えにきた士官は態度を崩して接した。
「間違いないようだな。悪く思わないでくれよ、ハザード中佐。今も昔もこの確認を取らないと安心して要人に会わせる事はできないのでね」
「必要な手続きだから構わないよ。今日は別の客を連れてきている。怪しい人物ではない」
「女性二人か?」
「ジェニファー・レンブラントです」
「キッドだ」
「レンブラント? あのレム大佐の娘さん?」
「そういう事さ。キッドは彼女の友人だ」
「ギリアム大佐に会わせる前に身体検査を受けて貰うがよろしいかな?」
「ナイフとかでギリアム大佐を殺して貰っても困るのでね」
「あんまりいい感じはしないな」
キッドは身体検査と聞いて不快感を露わにする。しかし、サイド3カルベローナ公国は物騒な場所故に、入国に必要な審査とも言える。
税関のチェックみたいなものと表現すればわかりやすいであろう。
ハザードは、すまなそうに答えた。
「これも入国するのに必要な審査だよ。我慢して欲しい」
「仕方ないよ、キッド。大人しく受けよう? これに通れば入国できるよ」
「チッ……仕方ないな」
彼らはそこで入国審査を受ける。
持ち物検査、身体検査、磁力検査などを受けて特に問題なしという結果が出て、ようやく入国できた。
「ようやく入国審査が終わったか。これにさえパスしておけば大丈夫だよ。審査が厳しい代わりに後々、審査に通っているという事実はこの国では割りとどこにでも行けるという話だからな」
「あ~あ。早い所、用事を済ませてしまおうぜ」
「大丈夫。後は簡単だよ」
「ハザード・レスター中佐! ギリアム大佐から入国審査に通ったら迎えにあがるように遣わせて頂きました!」
「御苦労さん。早速案内を頼む」
「この兵隊さんは?」
「私はギリアム大佐にあなた方を案内するように命令された者です。ご安心ください」
「彼は忙しいからね。出迎えは基本的に無理さ」
そうしてカルベローナ公国の入国審査に通った彼らは兵士に案内されるまま、とある司令部へと案内される。
彼らが来て、しばらくするとハザードの顔見知りの士官が部屋にやってきた。
「ハザード! 待ちくたびれたぜ」
「意外と手間取ってすまないな、ロベルト」
そこにはクリーム色の短髪に深い青色の瞳の男性士官が部屋に足を運んできてくれた。
次なる会うべき人物とはこの男性士官の事だったのである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる