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第3章 混沌、それは人の心
3-9 裏切り者は誰?
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アカデミア研究所に裏切者がいるのではないかな?
混沌の女神の騎士の疑念に彼らは自分達に欠けていたものがあるのを気付く。
確かにここは同じ学問や学術的な研究を専門に行う研究所だが、すべての人が研究者になりたくてなった訳でもない。
他に生きる術が無かったから研究チームのサポート要員として雇われている人々もいるのだ。
学業都市アカデミアで考えてみても、そこには酒場はあるし、ラブホテルもある。当然、そこで生きる世界の人々もいるし、数は少ないが娼婦もいる。
研究所すべてが白とは限らないのだ。むしろルージュパピヨンの研究は人道に反する研究とも言える。
だが終末思想のアルトカークスでは、人間は生きる為に、禁忌とされる研究もしなければならなかった。それが兵器の研究やルージュパピヨンの研究、はたまた賢者の石の研究にまで乗り出す形として出ている。
アカデミア研究所の象徴の不死鳥も自らの死を悟ると自ら炎に飛び込み灰の中から蘇る。
彼らには利害の対立はあるにせよ、世界を護る点では一致しているだけ。
そこに時読みの騎士が混沌の女神の騎士と混沌の女神を襲いにきた。
情報が漏れたのか、それとも儀式的な何かで呼び出された可能性が高い。疑念は疑惑に変わり、血眼になって裏切者探しが始まる──。
そんな中でシャーリーは何食わぬ顔でエリックの補佐として業務に携わっていた。自分はただ余所者の異世界の騎士にさっさと地球に戻って欲しいだけ。
それだけだと想っていた。
しかし、時読みの騎士に抱かれた快楽は、研究所の朴念仁達からは得られない得難い快楽を刻まれた。
そしてそんな時読みの騎士はシャーリーに上っ面の約束をする。
混沌の女神の騎士をきみが殺してくれるなら自らの恋人として永遠の命を与えてもいい。
シャーリーはその憎しみとルーア姫を自らの相手として自分自身に縛りつけたいという欲望に忠実になり、彼女の心からエリックへの思慕まで消し去ってしまった。
流布された疑惑が研究所を支配するのにそう時間はかからない。
彼らはお互いに対立する研究者達を、時読みの騎士に協力しているのでは? と疑惑を膨らませる。それまで対立しながらも折り合いを付けて来たのに、瓦解が始まっている。
このままではアカデミア研究所は身内の対立から崩壊が始まり、結果的に時読みの騎士の思惑通りになる。
そこで研究所所長ホープは一人一人の研究者と面談をして何のためにここにいるかを改めて確認を取る事にした。
本日はエリック隊長と補佐のシャーリーへの面談。
彼らの真意を探る為にとある個室に呼び出すとホープは二人にアカデミア研究所に勤務している理由を問うた。
「申し訳ございません。忙しい中、突然呼び出してしまって」
「私は構いません。今の状況では我々は時読みの騎士が手を下す前に瓦解します。せっかくルージュパピヨンの研究も一歩先に進んだのに、潰されてはたまりませんからね」
「シャーリー。あなたは何故、このアカデミアに勤務していますか?」
「……私は生きる為にですよ。元々アカデミア産まれではありませんし。産まれた国は元々混沌の女神を崇拝する国でした。貧乏人の我が家ではルーア姫がアイドルだった。彼女に希望を託していたんです」
「だから、私にルーア姫の事を話す時も嬉しそうに話してくれていたのか?」
「……だけど。ルーア姫は変わってしまっていた……。昔のあの人は太陽のように照らしてくれたのに……今は異世界の騎士に夢中になっている」
「──」
彼らは何も言わないでシャーリーの話に耳を傾ける。
そこにはルーア姫を狂信的に奉る混沌の女神の狂信者がそこにいた。
「私の……私達のルーア姫を穢した異世界の騎士にはさっさと退場を願いたいです」
「……それはシャーリーの本心ですか?」
ホープは注意深く聞いた。
もし混沌の女神の狂信者なら先程の疑惑の流布は女神の狂信者達による仕業なら、それは時読みの騎士の思惑通りになる。
ならば、アカデミアから早々に退場を願うのはこちらと言う事になる。
狂信者的な想いはアカデミア研究所では危険な思想という定義もある。例えどのような理由であれ、アカデミア研究所は女神を護るではなく『世界』を護る思想で研究に向き合う。
彼女の排斥はこの時点では五分というところだった。
「私の個人的な考えです。今のは。このアカデミアの思想には共感はしています。それにエリック隊長の側にいるだけでも仕事は楽しいんです」
シャーリーは上っ面の言葉を並べた。
これでエリックも早々に自分を排斥しないだろう。このまま夜まで待って、無防備な混沌の女神の騎士を殺してやる──。
言葉の裏までは読まない彼らは、エリックの側にいるだけでも楽しい──という言葉にまんまと騙される。
だが、この言葉を確かにそのまま受け取れば確かにそう受け取れるから騙されても仕方ない……。
人間は心の内面まで全部読める読心術など持ち合わせる人物は多くないのが本当のところなのだから。
「……解りました。お忙しいところを申し訳ございませんでした。面談は終了とさせて頂きますね」
ホープは面談の終わりを二人にした。
やっと解放されたという空気を出すシャーリー。エリックは首を傾げている。
部屋から先にシャーリーを出させるとホープはエリックを呼び止めて、密かに彼女の監視を命じた。
彼らは互いに頷き、夜を待つ。
あの襲撃から一夜。
ルーアの容態はまだ意識を取り戻す事はない。
レムはそんな彼女を護る為に起き上がり、見張りをしながら部屋で血の揚羽蝶を見つめる。
血の揚羽蝶は相も変わらず周囲を旋回しながら主君に対して力を分け与えている。
(だいぶ体調も戻ってきたかな。血の揚羽蝶も大人しく周囲を飛んでいる……)
そんな時にルージュパピヨンは敵意の襲来を予期するように動きを変化させる。
周囲を飛ぶ五匹の内の二匹が敵意の方向へ飛ぶ。自動ドアの向こうに行きたがっているように見えた。
もしくは敵意を感じるという事か──?
血の揚羽蝶の警告を受け取るレムは、自動ドアを開けるか迷う。
すると声が聴こえた。
「シャーリーです。具合を観に来ました」
今の時間は真夜中だ。様子が変だな。
時間の概念は崩壊しているが、太陽の陽はきちんと沈むので彼らには昼と夜の認識はできる。
その陽が沈み月夜の時間に訪問者。
──警戒しろとは彼女の事か。
血の揚羽蝶の二匹が自動ドア越しの敵意に対して反応を示している。
ルージュパピヨン、君を信じる事にしよう──。
レムは身に着けた護身用の短剣を握りながらドアのロックを解除する。
「ルーア姫の容態を見に来たのかな?」
「はい。ルーア姫様の顔を見たいんです」
「──扉のロックは解除したよ。入ってもいいよ」
シャーリーが心配そうな顔で部屋に入る。
そして出迎える混沌の女神の騎士に対して犯行に及んだ──!
混沌の女神の騎士の疑念に彼らは自分達に欠けていたものがあるのを気付く。
確かにここは同じ学問や学術的な研究を専門に行う研究所だが、すべての人が研究者になりたくてなった訳でもない。
他に生きる術が無かったから研究チームのサポート要員として雇われている人々もいるのだ。
学業都市アカデミアで考えてみても、そこには酒場はあるし、ラブホテルもある。当然、そこで生きる世界の人々もいるし、数は少ないが娼婦もいる。
研究所すべてが白とは限らないのだ。むしろルージュパピヨンの研究は人道に反する研究とも言える。
だが終末思想のアルトカークスでは、人間は生きる為に、禁忌とされる研究もしなければならなかった。それが兵器の研究やルージュパピヨンの研究、はたまた賢者の石の研究にまで乗り出す形として出ている。
アカデミア研究所の象徴の不死鳥も自らの死を悟ると自ら炎に飛び込み灰の中から蘇る。
彼らには利害の対立はあるにせよ、世界を護る点では一致しているだけ。
そこに時読みの騎士が混沌の女神の騎士と混沌の女神を襲いにきた。
情報が漏れたのか、それとも儀式的な何かで呼び出された可能性が高い。疑念は疑惑に変わり、血眼になって裏切者探しが始まる──。
そんな中でシャーリーは何食わぬ顔でエリックの補佐として業務に携わっていた。自分はただ余所者の異世界の騎士にさっさと地球に戻って欲しいだけ。
それだけだと想っていた。
しかし、時読みの騎士に抱かれた快楽は、研究所の朴念仁達からは得られない得難い快楽を刻まれた。
そしてそんな時読みの騎士はシャーリーに上っ面の約束をする。
混沌の女神の騎士をきみが殺してくれるなら自らの恋人として永遠の命を与えてもいい。
シャーリーはその憎しみとルーア姫を自らの相手として自分自身に縛りつけたいという欲望に忠実になり、彼女の心からエリックへの思慕まで消し去ってしまった。
流布された疑惑が研究所を支配するのにそう時間はかからない。
彼らはお互いに対立する研究者達を、時読みの騎士に協力しているのでは? と疑惑を膨らませる。それまで対立しながらも折り合いを付けて来たのに、瓦解が始まっている。
このままではアカデミア研究所は身内の対立から崩壊が始まり、結果的に時読みの騎士の思惑通りになる。
そこで研究所所長ホープは一人一人の研究者と面談をして何のためにここにいるかを改めて確認を取る事にした。
本日はエリック隊長と補佐のシャーリーへの面談。
彼らの真意を探る為にとある個室に呼び出すとホープは二人にアカデミア研究所に勤務している理由を問うた。
「申し訳ございません。忙しい中、突然呼び出してしまって」
「私は構いません。今の状況では我々は時読みの騎士が手を下す前に瓦解します。せっかくルージュパピヨンの研究も一歩先に進んだのに、潰されてはたまりませんからね」
「シャーリー。あなたは何故、このアカデミアに勤務していますか?」
「……私は生きる為にですよ。元々アカデミア産まれではありませんし。産まれた国は元々混沌の女神を崇拝する国でした。貧乏人の我が家ではルーア姫がアイドルだった。彼女に希望を託していたんです」
「だから、私にルーア姫の事を話す時も嬉しそうに話してくれていたのか?」
「……だけど。ルーア姫は変わってしまっていた……。昔のあの人は太陽のように照らしてくれたのに……今は異世界の騎士に夢中になっている」
「──」
彼らは何も言わないでシャーリーの話に耳を傾ける。
そこにはルーア姫を狂信的に奉る混沌の女神の狂信者がそこにいた。
「私の……私達のルーア姫を穢した異世界の騎士にはさっさと退場を願いたいです」
「……それはシャーリーの本心ですか?」
ホープは注意深く聞いた。
もし混沌の女神の狂信者なら先程の疑惑の流布は女神の狂信者達による仕業なら、それは時読みの騎士の思惑通りになる。
ならば、アカデミアから早々に退場を願うのはこちらと言う事になる。
狂信者的な想いはアカデミア研究所では危険な思想という定義もある。例えどのような理由であれ、アカデミア研究所は女神を護るではなく『世界』を護る思想で研究に向き合う。
彼女の排斥はこの時点では五分というところだった。
「私の個人的な考えです。今のは。このアカデミアの思想には共感はしています。それにエリック隊長の側にいるだけでも仕事は楽しいんです」
シャーリーは上っ面の言葉を並べた。
これでエリックも早々に自分を排斥しないだろう。このまま夜まで待って、無防備な混沌の女神の騎士を殺してやる──。
言葉の裏までは読まない彼らは、エリックの側にいるだけでも楽しい──という言葉にまんまと騙される。
だが、この言葉を確かにそのまま受け取れば確かにそう受け取れるから騙されても仕方ない……。
人間は心の内面まで全部読める読心術など持ち合わせる人物は多くないのが本当のところなのだから。
「……解りました。お忙しいところを申し訳ございませんでした。面談は終了とさせて頂きますね」
ホープは面談の終わりを二人にした。
やっと解放されたという空気を出すシャーリー。エリックは首を傾げている。
部屋から先にシャーリーを出させるとホープはエリックを呼び止めて、密かに彼女の監視を命じた。
彼らは互いに頷き、夜を待つ。
あの襲撃から一夜。
ルーアの容態はまだ意識を取り戻す事はない。
レムはそんな彼女を護る為に起き上がり、見張りをしながら部屋で血の揚羽蝶を見つめる。
血の揚羽蝶は相も変わらず周囲を旋回しながら主君に対して力を分け与えている。
(だいぶ体調も戻ってきたかな。血の揚羽蝶も大人しく周囲を飛んでいる……)
そんな時にルージュパピヨンは敵意の襲来を予期するように動きを変化させる。
周囲を飛ぶ五匹の内の二匹が敵意の方向へ飛ぶ。自動ドアの向こうに行きたがっているように見えた。
もしくは敵意を感じるという事か──?
血の揚羽蝶の警告を受け取るレムは、自動ドアを開けるか迷う。
すると声が聴こえた。
「シャーリーです。具合を観に来ました」
今の時間は真夜中だ。様子が変だな。
時間の概念は崩壊しているが、太陽の陽はきちんと沈むので彼らには昼と夜の認識はできる。
その陽が沈み月夜の時間に訪問者。
──警戒しろとは彼女の事か。
血の揚羽蝶の二匹が自動ドア越しの敵意に対して反応を示している。
ルージュパピヨン、君を信じる事にしよう──。
レムは身に着けた護身用の短剣を握りながらドアのロックを解除する。
「ルーア姫の容態を見に来たのかな?」
「はい。ルーア姫様の顔を見たいんです」
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