罪の劇場 〜SMクラブWhich Trials〜

翔田美琴

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第3クール ユウキに見る愚かさの系譜

地雷原のアホ

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煌びやかなクラブのVIPルーム。ユウキはシャンパンを片手に、レンブラントにすり寄る。

ユウキ: ねえ、レンブラント様だっけ? アンタたち、すっごく綺麗! 私、こういう顔好きなんだよね。

レンブラント: (冷たい視線をユウキに向ける)興味深いお褒めのお言葉、ありがとうございます。しかし、失礼ながら、君のようなお嬢ちゃんが私たちの何を知っていると言うのでしょう?

ユウキ: え~、冷たいなあ。金持ちでしょ? アタシを見てよ! 愛してるって言ってくれるだけでいいんだから! 綺麗だから! 何でもするよ!

レンブラントの目が一瞬鋭くなる。その様子をレムが静観している。

レム: (ウイスキーを飲みながら)レンブラント、あまりそういう言い方は感心しないな。相手は若い女性だ。もう少しジェントルに接するべきじゃないか?

レンブラント: レム、これは仕事だ。遊びで来ているわけではない。それに…。(ユウキを見据える)『何でもする』、か。それは興味深い。例えば、君の口から有益な情報を引き出すためなら?

ユウキ: 情報? 何の事? アタシ、ただアンタたちと仲良くなりたいだけだよ! ねえ、あたしを慰安婦にするって本当?それなら大歓迎だけど!

レム: (溜息をつく)レンブラント、言葉を選べ。セレスティア中央政府公認とはいえ、我々のやっていることは決して褒められたものではない。

レンブラント: 分かっている。しかし、時間がない。ユウキさん、あなたはホストに入れ込んでいるそうですね? そして、借金も抱えている。違いますか?

ユウキ: え? なんで知ってるの? もしかして、アンタたちってすごい権力者なの? やっぱりアタシのこと、気に入ったんでしょ!

レム: (静かに)ユウキさん、我々はPhantom Rouge隊だ。セレスティアのために、汚れ仕事を請け負っている。あなたの情報も、あなたの状況も、全て把握済みだ。

レンブラント: あなたには二つの選択肢があります。一つは、我々に協力し、情報を売る。もう一つは…あなた自身が『緋色の処理部隊』の一員となる。どちらを選びますか?

ユウキ: 緋色の処理部隊…? 何それ美味しいの? え、何するの?あたしに何か出来ることあるかな?

レンブラント: (冷笑)『何それ美味しいの?』 なるほど、理解力が低いようですね。レム、彼女は我々の求める人材ではなさそうだ。無駄な時間でした。

レム: 待て、レンブラント。ユウキさん、簡単な話だ。あなたは利用されるだけだ。しかし、我々に協力すれば、借金も返済できるかもしれない。少なくとも、今の状況よりはマシになるだろう。そうは思わないか?

ユウキ: 借金…! ホストのシュウ様に貢がないといけないの! アンタたちに協力したら、シュウ様に会えなくなるの?

レンブラント: (苛立ちを隠せない)愚か者め…。シュウという男が、君の人生を狂わせている。我々はそれを正す機会を与えようとしているのだ。それを理解できないのか?

レム: (優しく)ユウキさん、落ち着いて。シュウという男は、あなたのお金だけを求めている。彼はあなた自身を見ていない。私たちは、あなたの価値を見出そうとしているんだ。少しだけ、私たちを信じてくれませんか?

ユウキ: 価値…? アタシに、そんなものあるの? 今まで誰にも言われたことない…。

ユウキの瞳に、一瞬、迷いが宿る。しかし、すぐにいつもの虚飾に満ちた笑顔に戻った。

ユウキ: うーん、やっぱり分かんないや! アタシ、綺麗な人と一緒にいたいだけ! それに、お金持ちが良い! アンタたち、あたしを養ってくれるの?

レンブラント: (ため息混じりに)レム、彼女は救いようがない。セレスティア中央政府の目的は理解できるが、非効率的極まりない。時間の無駄だ。

レム: ああ、私もそう思うよ。レンブラント、諦めよう。彼女は、自ら地獄へ足を踏み入れることを望んでいるようだ。

レンブラントは無言で立ち上がり、部屋を出て行く。レムは最後にユウキに一瞥をくれ、深々と頭を下げて後に続いた。VIPルームには、虚ろな笑顔を浮かべたユウキだけが残された。

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