【本編完結】それを初恋と人は言う

中村悠

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俺と彼女の一週間

二日目 陽キャのパワー

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 次の日、いつも通りHR開始ぎりぎりに学校に着く。
いつもは無感情で通り過ぎる日常の風景を今日の俺は目の端ではあったがきっちと確認する。布教チェックだ。
悠一任務遂行中だな、と心に思うも声にはせず、俯いて悠一の前を通り過ぎる。



「おはよ、夏樹」

「うっす」



 律義にも毎朝悠一は俺に声をかけてくれる。小さな声で返すが、視線も合わさない。これも日常のひとコマだ。教室に入っても廊下から女子の「えー、かわいい」「わたしも欲しい」「ほかにどんなキャラがいるの」といった甲高い声が聞こえてくる。
いつもなら「お前ら朝からうっせーよ」と内心イライラし耳にイヤホンをぶち込むといった行為に移るのだが、現在布教中の悠一を思えば、俺も任務を最後まで見届ける、聞き届けるべきだろう。そして、これが小学校時代から続く悠一との共同戦線だ。

 今でこそ、大人買い三箱なんてことが出来るようになった俺だが小学生がそんなことが出来るはずもなく、それでも月のお小遣いやここぞというときにはお年玉を追加して購入していた。
だけど、欲しいキャラが必ず手に入るわけもなく、悔し涙を飲んでいたあの頃。




「なつき。それと、俺のこれ、交換しない?」


 思い返しても、あの笑顔がまぶしい。うん、あのころから悠一、変わらずイケメンだったな。
しかし、廊下にいる女子どもよ、お前らは騙されている。そこにいるイケメンは己の野望の為ならキラキラ王子の笑顔を振りまけるイケメン野郎なんだぞ。
ん?イケメンなのは変わらないな、まあ、真実だ、しょうがない。


 あいつが
「このキャラとこのキャラ欲しいんだけど、なかなか集まらなくて。誰か交換できる人いないかな?」

 と初めて学校で言った次の日、ものの見事に集まった。
勿論俺の好きなキャラも言ってくれてたので、俺もコンプリートだ。罪悪感は湧かない。


「ごめんね。今日は持ってきていないんだ。学校に沢山持ってくるのもなんだし、今度の日曜日、公園で集まって交換しようか」

 という、デート特典ももれなくついてくるのだから。なんなら俺のお蔭だぞ、と言ってやりたいくらいだ。この捻くれた思考回路は持って生まれた質なんだろう、残念な人間だ、俺。


 悠一は本当にいいやつで、交換した後もそのままそこで遊んだ。集まってるのは女子だけではなく男子もいたし、そのゲームのキャラグッズをいくら悠一のためとはいえ少ないお小遣いで買うのだから、もともとゲーム自体で遊んでいる子たちなのだ。そのままそこでゲーム大会になるのは当然で。で、当然俺は参加しない。何度か「なつきが来ないならお前の分は交換しない」といって連れ出されたが、俺の態度に諦めてくれたようだ。
 大勢は苦手なのだ。男子何人かでプレイするのはいいけれど、お天道様のもと、ワイワイガヤガヤ、キャッキャウフフとゲームなんかできるかい、言い間違えた、ゲームさまをできるかい、という思考回路は今も変わらずにすくすくと俺は育った。



 昼休みも変わらず布教活動をしている悠一をまたも目の端で確認し、トイレに向かう。
悠一の新しい持ち物の噂が流れたようで、朝とは違う女生徒に囲まれている。
悠一の隣には昂輝がいる。昂輝はクールキャラで悠一の柔らかイケメンと対照的だ。この二人が並べば、最早最強だろう。「可愛いキャラだね」と女子たちからの感想に、さすがっす、ぱいせーん、と心で頭を下げて目の前を通過しようとすると「お昼食べた?夏樹」と声を掛けられ「うっす」と視線を合わさず小さく返す。

 うばぁぁぁ、勘弁してくれ悠一。そこで声かけんじゃねえよ、と言いたいがここは学校。スクールカースト上位のしかもキング、いえ、プリンス様にそう言えるわけもなく、トイレからの帰りは悠一達の前を通らなくて済むようにわざわざ回り込んで戻るという卑怯な作戦で自分の安寧の席へと戻った。



 しかし、迂闊な俺は放課後、同じ過ちを犯してしまう。
悠一の周りのメンバーが総入れ替えしていることを確認。メンバーの中には、茉莉花と昨日の彼女もいた。素晴らしいね、プリンスは、と満足しながら通過しようとしたら「夏樹、またね」と優しい声が聞こえた。


「~~~~~~~っ、うっす」


 小さく反応を返すものの、視線は合わさない。これで俺の今日の確認作業は終わりだ、気にせず帰ろうと生徒玄関に向かう。靴箱に手を掛けたところで、パタパタと誰かの足音が地数いてくる音がする。


「夏樹くんっ」


 掛けられた声に顔を上げるけれど手は止めず、自分の靴を取り出し上履きはしまう。


「夏樹くんもそのゲーム、好きなんだね」


 そのゲーム?
 声に出さないが俺の表情で理解したのか


「ほら、そのリュックについてるキャラ、無印の頃からの歴代そろってるね」


 咄嗟に言葉が何も浮かばず、俺はただ靴を履き歩き始めた。一体何が起きたのか、わからない。このキャラはキーホルダーからストラップへと時代の変換とともにキャラデザごと進化はしているけれど、子どもの頃からずっと好きなキャラで、「好き」も「推し」へと変化したがその間もずっとカバンに着けてきた。ランドセルの頃からいまのリュックに代わるまで、ずっとだ。
なのにそのことを指摘されたことは一度もない。

 玄関をでて、ぼけっと歩き始める。

今日の太陽はなんかいつもよりまぶしいな、そう思いながら気持ちはよろよろと歩き出す。



「今日はなんか日差しが強く感じるね?」


 おや、誰かが俺にアテレコしてるな。


「そうだな」


 何も考えずに言葉を返してから、慌てて隣を見る。


「すみれだよ。名前忘れちゃったかな?」


 くるくると大きな瞳に俺は目が釘付けになった。









 何がどうなってこの状況にいたっているのかわからない。
俺はいま、家に帰る通過点である横断歩道に立っている。が、隣には女の子がいるという事実が俺を動揺させる。

 学校からここまではすぐの距離だ。隣の彼女が「過ごしやすい気温だね」とか「風が気持ちいいね」とか勝手に言ってる間にたどり着いた。
このさき、横断歩道を渡った先に何があるというのだろう。横断歩道のあの白い縞々が徐々に防波堤のように競り上がって、俺の行く手を阻止し始めるような錯覚に陥った。うん、錯覚だ。これは、あれだ。無印のゲームのステージ、そのままのイメージだな。さっきの彼女の言葉に引きずられてるな、俺。

「無印、って普通の人が言うかな」
「普通の人の定義って何かな?」

 そう問われて、自分が思考を声に出していたことに気が付いた。

 普通の人の定義の答えを彼女は求めていなかったようで、そのまま自分のお気に入りのキャラの話をし始めた。

「へえ」「そう」「うん」

 この三つを繰り返すだけで、会話は繋がれていく。俺が無言でも、彼女は動じず、俺の表情を見ては、勝手に得心し話を続ける。
おいおい、今の無言で、俺の一体何がわかるっていうんだい!とこっちが納得できず嘯くも心の中。実際かなり近いところまで理解してくれているようで、会話は滑らかに進んでいく。どうしてこうも会話を続けていられるんだろう、しかも異性と。しかもおれの機微を読み取って。そしてようやくその解に俺はたどり着いた。


「カースト上位擬態のガチ勢か」

「その言い方は、嫌いだな。でも、ガチ勢であることは間違いないかな」



 ゆるゆると話をしながらも歩みを止めず次の信号まで進むと、後ろから人が駆けてくる音がする。



「ま、待って。私も、一緒に帰るっ」



 汗をじんわり滲ませて顔を上気させたそいつに向かって俺は呆れたように言い放つ。



「……茉莉花、一緒に帰るったって俺んちすぐそこだろーがよ、そして、お前んちもな」

「い、いいじゃない。すみれが心配で」

「心配って、なんの心配だよ。俺は、不審者か」

「の、ようなもの?」

「疑問形やめろ」

「じゃあ、断定で」

「それも止めろ」

「では、暫定で」

「韻を踏むな、ラッパーか」

「see what I’m saying」

「だから、ラッパーか、ラッパーなのか」

「すいません、って謝っただけじゃん」

「お前は、ラッパーじゃないことがわかった、ラッパーを侮辱したな」

「だーかーらー」


「ねえ、二人とも、めっちゃ仲いいね」


「「どこが!!」」


「そこが?」


 そっすね。何も言い返せません。






 *******





 なんで、こうなっているんだか。憮然とした態度で目の前の茉莉花を睨んでやる、といいたいが実際の俺は猛禽類に狙われた哀れな小動物だった。

 俺んちへ向かう分かれ道、「じゃあな」と曲がろうとする俺を茉莉花は引っ張って駅前のハンバーガーショップへとつれてきた。彼女もいっしょに。

「監視が必要だからね」

「はは…、なんの監視だよ」

 俺の乾いた笑いも気にした様子もなく、目の前の二人は楽しそうにおしゃべりし始めた。


 って、これ、俺いなくてもいんじゃね?なにが悲しくて女子トーク聞かされてんの?俺いる意味ある?目の前のコーラのストローを俺の推し武器に見立てて氷をぐしぐしとかき混ぜる。脳内は、森の中で気配を消し現れた敵を瞬殺する凄腕プレイヤーなのだが、残念ながら俺の気配は完全には消滅させられなかったようで、「ねえちょっと、聞いてる?」と茉莉花に顔を覗き込まれる。
 近くなった顔の距離に慌ててストローを勢いよく持ち上げてしまった瞬間、ストローの先から紅茶が勢いよく、ぴっと茉莉花の顔目掛けて飛んで行った。お、命中!ん?待てよ「俺の推し武器は飛び道具ではないはずだが」と声に出て


「一体何の話よ。一言目がそれって、どういうこと?」

「ああ、俺は片手剣使いの筈な」「謝罪が先でしょ」

「ん?ああ、ごめんごめん。悪かった。お前の顔のでかさにびびっちまって、思わず」「思わず、なに?」

「すみませんでした」

「夏樹くんって、飛び道具使わないの?」


 会話の流れをぶった切る様に彼女は、ゲームの話をし出した。ってか、さっきまでも二人はゲームの話で盛り上がってたな。

 そこへ悠一と昂輝が顔を覗かせる。


「店の前通ったら、面白いメンバーがいるなって思って」

「助かった。なんか俺、茉莉花にやられて死にそう」

「は?飛び道具だしてきたのは、そっちでしょ」

「だから、俺は飛び道具は使わない」

「やっぱり、面白いメンバーだな」



 二人は駅前にある大きな本屋によってきたらしい。



「いまどき本屋とは」

「悠一んちは厳しいからネット注文は参考書とか、親に見られてもいいものだけなんだって」


 昂輝の言葉に悠一は嬉しそうにファンブックを取り出した。


「夏樹はもう、買っただろ。俺はようやくバイト代入ったからさ。昨日もほんと、タイミングよかった」

「ってか、お前、この席でそんなん見せてよかったのか」

「ああ。茉莉花はいまさらだし、すみれちゃんは反応からガチ勢だろ」

 あの状況で瞬時に判断する能力と観察力にひたすら感心するが、すみれちゃん?ちゃんづけ?名前呼び?一日で?一瞬で?お、恐ろしい。心底震えがとまらない、怖いよ、悠一が。

「おれ、ゲーム興味ないから先帰るわ」昂輝はあっさりと帰っていった。



 フリーズしたままの俺を他所に三人はファンブックを見ながら、楽しそうに話し始めた。陽キャハイスぺ、恐ろしいね。俺の知らない世界だわ。


「俺、ちょっくらトイレ」


 小声でそう言って席を立った。このまま気付かれなければ店を出て行ってしまおうと思っていたのに茉莉花の探索能力で見つかってしまったようだ。
 勘弁してほしい。こちらは手持ちの飛び道具で顔面狙うもかすり傷を負わせただけ。そして、向こうにはカースト上位勢による援軍の怒涛の精神攻撃。俺に挽回の余地はあるのか、いやないな。


「わたしもついでに行こっと」


 ええー、ついてこないでください。俺、帰りたい。
 茉莉花が少し後を付いて歩いてきた。フロアから見えない通路に来ると距離をすかさず距離を縮めた。アサシンか。


「ねえ、ちょっと、夏樹」

「トイレにまで、ついてくんなよ。これ合コンか?俺、狙われてんのか?」

「!!あんた、なんでそんなこと、知ってんの?合コンなんてしたことあんの?」

「一般ジョーシキだろ、そんくらい。で、なに?俺になんか用?」

「話があるからきたんでしょうが」

「ええ、やだ。俺、トイレ。漏れそうだから。じゃ」

「ちょっと」

「まさか、男子トイレにはいってこねーよな」

「ばか」


 後ろで茉莉花が叫んでいたけど、気にせず、トイレに向かう。だって、ちびったらどうしてくれんだ。
目の前の女の子二人に緊張で、のどが渇いて、紅茶一気に飲んで、サービスのグラスの水も全部飲んで、で尿意を催してトイレだよ。だっさ。
茉莉花の話ってなんだろうな。あいつは昔から俺に対して碌なことしない。
扉を開けて通路に出ると当然ながら、あいつの姿はない。普通なら、女子のトイレは長い。しょうがない、待つか。話なんて聞きたくもないが、あいつに逆らうと倍返しだ。なら、今ここで話だけでも聞いておいた方がいいだろう。それにしても、女子のトイレってなんであんなに時間がかかるんだ。服の仕様は仕方ないにしても、鏡の前で、前髪をあーでもないとか、こーでもないとかいじりたおして、そんなんさっきと全然変わんねーよ、と毎朝、洗面所の母親に向かって思っている。思っているだけだが。一度は言ってみたい。



「鏡の前でいくら見たって、変わんねーだろ」


「ソーデスネ。わたしごときがいくら化粧直ししたって、美しくなるはずありませんよね」

「いやいやいやいや、誤解だから。今のは完全なる誤解だから」

「なにが?どこが?いってみてよ、さあ」

「今のは茉莉花のことを言ってたんじゃないんだ。まじで。
 第一、茉莉花はそんなことしなくたって可愛いじゃん。今だって、さっきトイレ入る前となんら変わりなく綺麗だし」

「お前の目は、節穴か。いま、髪の毛ブラッシングしたんですけど。リップ塗ったんですけど」

「道理で。見違えた」

「そのお前の口を私のバスターソードで切り刻んでやるわー」

「お前、相変わらずバスターソードか」

「覚えてたんだ」

「…、さっき、お前達二人でゲームの話してただろ」

「ソーデスネ」

「で、何?」

「何が?」

「お前が話があるって」

「ああ、そうだった。夏樹の阿保ヅラ見たら、記憶が吹き飛んだ」

「ふざけんな、阿保ヅラはお前だろ」

「さっき、綺麗だっていってくれたじゃん」

「俺も記憶が吹き飛んだかな」

「お前のゲームデータごと吹き飛ばしてくれるわ」




「で、二人はここで何してんの?」


 傍には悠一と彼女が立っていた。



「ナニシテンデショウネ?」





 じゃ、もう帰ろっかと言い、彼女は駅に向かって歩いて行った。俺たちは学校の方へ戻るような方向に歩き出す。幼馴染だ、家は互いに歩いて十分くらいの距離にある。


「この三人でこうしてるの、めっちゃ久しぶりだな」

「そうだね。ってか、夏樹とこうして話すのが久しぶりなんだけど」

「でも、昨日もそうだったけど、変わらないなって思ったよ」

「そう?私はだいぶ大人になったわよ」

「そうか?ソウカモナ?」

「でしょ」


 俺は無言で二人の話を聞いている。そのまま交差点まで来たが俺は歩みを止めない。


「じゃあな、夏樹」

「うっす」

「……また、ね、夏樹」



 眼の端で二人の様子を確認しようかと思ったが、やめた。
 …カメが泣いたか?浮かんだ言葉を即座に打ち消す。正確には、悠一が動いただけだ。視線を敢えて合わせず俺はそのまま歩いた。踊るような光の眩しさに目が眩んだわけでは決して、ない。光る風に浮き立ちそうになる足を慎重に進めた。









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