ようやく死ねた吸血鬼、転生したら動画配信者にさせられた件

ウケン

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サタン@異世界編PART2

死亡フラグを初めて回避したザコ

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「さて、ビチ蜘蛛。なんで俺らを襲ってきたか教えてもらおうか」

ビチ蜘蛛こと、スパイダーマンこと、蜘蛛男が先ほど目を覚ましたので、尋問していた。

動けないように手足はジョウチンが縛っている。

「ビ、ビチ蜘蛛ってなんだお!?おでには『キンタ』っておっ母が付けてくれた名前があるだお!!」


「下ネタかよ」


「し、下ネタじゃないお!いつも兄ちゃんたちは『キンタ負けるな!』とか、『キンタ守って!』とか、良い名前だからみんな『キンタ』って呼んでくれるんだお!」

「『キンタ負けるな!キンタまけるな!金玉蹴るな!』だな」

「ああ。『キンタ守って!キンタまもって!金玉持って!』だよな。なんで金玉持たないといけねぇんだよ」

「ビチ蜘蛛、やっぱ下ネタだよ」

「ググケケ……。バカにしやがって……!」

「バカにしてんのはお前の兄ちゃんだろ。いいからなんで俺らを襲ったのか言いなよ」

「い、言うわけないお……!言ったらエーギル様に怒られてしまうんだお……!」

「エーギルに怒られるって言っちゃってんじゃねぇかよ」

「ひっ……!お、おではそんなこと言ってないお……!」

「ふん。まぁいいや。……で?俺らを捕まえられたらどうするつもりだったの?」

「そ、そんなの知らないお……。ぜ、全部エーギル様が決めるんだお……」

「なんだそれ。じゃあお前は何も知らずに俺たちにケンカ売ってきてたわけか」

「そ、そうだお……」

「その割にはあたしのこと執拗にぐるぐる巻きにしてくれたよなぁ~!?そのうんこ臭ェ口から吐くゲロ糸でよぉ~!!?」

「いや、口悪過ぎだろ!」

ジョウチンがツッコんだところで、何か嫌な気配がした。

「この後の相場ってさ。確実に決まってるよね」

「いわゆるお約束ってやつだよね」

「死亡フラグってやつか」

俺たちは顔を見合わせる。

「じゃあ、あと一息、核心に迫ることを聞けばそれがトリガーになるんじゃない?」

カトリーナが笑顔で言った。

どうやらキンタへの恨みは根深いようだ。

「そうだな。じゃあキンタ。最後に聞く。俺たちの仲間であるメイジーとクロエの行方を知らないか?」

「し、知ら……」

「キンタ。お前はよく頑張ってるぜ。不条理なエーギルの命令もしっかり命張ってやってる。そんな漢気のある野郎は珍しいと、俺は思うぜ」

ジョウチンが適当なことを言う。

「お、お前ら……。うっ……うっ。おでも頑張ってるんだぉ……。わかったお……。お前らになら、話しても良いお……」

俺は真紅の瞳を発動した。



「あの女2人は、エーギ……」



ガギィィィィィィイイイン!!!



ーーーその瞬間、キンタのこめかみ目がけて巨大な黒槍が飛んできた。


俺は真紅の瞳で槍の動きを観察し、金太にブッ刺さる直前に先端を横から蹴ってへし折った。

「う、うわぁぁぁあああ!!!」

あまりに瞬速のため、何が起こったかわからず、キンタは思わず目を閉じて絶叫する。

「蹴れたけど、なんか普通の感覚じゃないな。魔法の槍だったのかな」

俺は着地しながら槍が飛んできた方を見る。

「ってか、このパターンで死ななかったの、あらゆる物語の中でキンタが初めてじゃない?」

カトリーナが感心していると、俺の視線の先に異空間が現れ、禍々しいオーラが溢れ出す。

その中から現れたのは、黒髪の長髪で、女性のようなキレイな顔つきをした長身の男だった。
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