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第9話 ストリップ・イン・男子トイレ(下)
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「ん、んふ……」
生暖かい感触が唇を這っていく。つい閉じてしまった目を開けると艶かしく舌を動かす先輩が見えた。
俺の視線に気づくと目が細められる。
「あは、ん……」
止まることなく先輩の舌は動き続ける。今すぐ口を開いて吸いつきたい、抱きしめて身体中を好き放題に触りたい。そんな思いがある一方で、動くこと、口を開くことすらもできない自分がいた。
「んむ……んは……」
熱い吐息が顔に当たる。むわりとした女の匂いが頭をくらくらさせた。
「っ!」
先輩の膝が股に差し込まれる。密着した身体はとても温かく、こめかみから汗が伝ってくるのを感じた。
「ふふ、これは天沢君にとっていいことなのかしら」
先輩は顔を離すと俺の頬に手を当てて、親指で唇を触ってくる。
「っ!」
それから、真一文字に結んだ唇の隙間へ指を捻じ込んできた。
「ほら、開いちゃダメよ」
手が離れると再び顔が近づく。口が開いてそのまま俺の下唇を挟み込んだ。
「あむ……」
熱く柔らかい感触が下唇を覆った。その奥からくすぐるようにして舌が動いているのを感じる。
「っ!」
そして、下唇に痛みが走った。
一瞬、何が起きたのかわからなかったが、歯で噛まれていることが遅れて伝わってきた。甘噛みにしては強すぎる……。
「んふふ」
痛みに片方の目をつぶる俺を見て先輩が笑った。
口が開いて解放された下唇には痛みの余韻が残る。そこへ先輩の舌がゆっくりと這っていく。痛みと温もりのある優しい動きに感覚が麻痺してきた。
「――!」
服の下から何かが入ってくる。すでに顔の横から先輩の脇はなく、それが手なのだとわかった。
つまむ肉を捜すような手つきでまさぐられる。
「ん、れろ……」
先輩は唇を舐めながら、へそ周りをくすぐるように撫でてくる。続けて膝で押さえつけられていたちんこがもう片方の手で触れられた。
ジジジとズボンのファスナーが下ろされる音が聞こえる。驚きに目を見開くと、こちらを覗き込む視線が突き刺さった。
熱くたぎっていたちんこが掴まれ、冷やりとする。押し込められていたちんこが外に出たのだ。
亀頭が指で挟まれた。その刺激に口を開いて声が出そうになる。それを見計らったように先輩の舌が唇の隙間に入り込もうとしてきた。
開いちゃダメ、そんな声が頭に響いた気がする。唇に力を入れて侵入を拒む。
「んふ、はあ……」
甘い吐息混じりの声。へそを撫でていた手はすでに乳首まで上がってきて、何度もつままれてしまう。ちんこは竿部を握られて前後にしごかれていた。
ストリップを棒立ちで見ていたせいか、ちんこの状態は限界に近い。もう出そうです、と視線で訴える。先輩はジッとこちらを見ると、唇全体に吸いついてきた。
「っ!」
「んちゅ、あむ、んん……」
口の端から端まで舌が激しく蠢めいていく。唇を閉じていても甘い唾液が隙間から口の中へ流れ込んできていた。
「んふう、ちゅ、んぶ……」
薄っすらと開いた目に映る先輩のこちらを窺うような表情。出したいなら出しなさい、そう言っている気がした。
――ビュルルル! ビュ、ビュルル!
竿をしごく動きに合わせて気持ちのいい射精感が全身を駆け巡る。先輩は俺から口を離してちんこを見ていた。
「あらあら、いっぱい出したわね」
穿き替えた黒いパンツには精液が大量にかかっている。精液は太ももにまで流れ落ちていた。
先輩は精液の一部を指で掬い取ると、自分の口へ入れた。
「んちゅ、ちゅ……」
口の中に入れた指を出し入れして動かす。
「ああ、天沢君の味がするわ」
笑ってそう言うと、俺の頬に手を触れた。
「涎でベタベタね」
親指で俺の唇を拭っていく。
「もう口を開いていいわよ」
「はあ……はあ……」
閉じていた口を大きく開き息を吐いて吸い込む。鼻だけで短い呼吸を行っていたためか、息が荒くなる。
「天沢君、どうだった?」
「……キスがしたいです」
「もう十分にしたと思うのだけど」
先輩が自分の唇へ指を這わせて笑った。
されるがままではなく、こちらから舐め回して吸い尽くしたい。そんな思いを知ってか知らずか、指が口へ入ってきた。
「んじゅ、ちゅ……」
先輩の頬が妙な動きを見せる。そして、そのまま口を開いて指を出す。指に纏わりついた唾液が糸を引いて垂れていった。
「ほら、口を開けて」
俺の開いた口にその指が入れられる。俺は躊躇なくその指に吸いついた。
「んっ……」
口に入った指を何度も舐める。指の根元まで余すことなく味わい尽くす。先輩も指を動かして頬の内側、舌の裏へと擦りつけてきた。
「ふふ、美味しいの?」
味を感じる余裕もない。指を必死に舐め回す、その行為自体が興奮を促していた。
少しして指が口から引き抜かれそうになる。まだ足りない。歯を立てて指の関節に引っ掛ける。唇を噛まれた仕返しではないが、強めに指を噛んだ。
「っ……! 天沢君たら……いけない子ね」
次の瞬間、玉袋が握られて思わず口を開いてしまった。
指が離れていく。そして、先輩は俺の唾液がついた指を自分の口に入れた。
「んちゅ……」
「……美味しいですか?」
「さあ、どうかしら」
その時、誰かがトイレに入ってきた音がした。
お互いに目を見合わせる。二人で個室に入っているのがばれるのはまずいだろう。しかし、先輩は俺のちんこを握ってニヤニヤする。
こんなところにいるのが見つかって困るのはそっちだと思うんですけど……。
その表情はどこまでも楽しげだ。先輩は足を広げてしゃがみ込む。そうして下から俺を見上げると、ちんこをしごき出した。
「っ!」
出そうになる声を抑える。なんで俺が我慢する羽目に……。
ちんこは再びの臨戦態勢でどうにもならない。先輩が口を開いて舌を出した。まさかと思ったが、そのまま亀頭へ舌を触れさせる。
「――!」
ぬるりとした感触に身体が痺れる。音を立てずにゆっくりと動く舌使いに、熱い吐息がかかって気持ちいいなんてもんじゃない。
必死に声を抑えるが、先輩は容赦なかった。大きく口を開くと亀頭を丸まま咥え込んだ。
「……!」
小さく声が漏れてしまう。感触もそうだが、ちんこで頬を膨らます姿が何よりもくる。油断しているとカリ首が舐められた。
腰を引いてしまいそうになる刺激だが、我慢して声を抑える。俺の反応に先輩の表情は不満げに見えた。
「いっ!」
てぇ……この人、噛んで……。
そして、嬉しそうにする先輩。抗議のために腰を動かすと歯を立てたまま亀頭を擦ってきた。
「っ……!」
カリ首に歯を引っ掛けると、そのまま引っ張られる。ビリビリと痛みの強い刺激と共に、舌の柔らかな感触が亀頭を包む。合わせて竿をしごかれれば我慢も限界だった。
「せん、ぱい……!」
イク、その言葉が続かない。しかし、先輩は歯を立てるのを止めて優しく咥えなおしてくれた。
先端からゆっくりと唇が動いてカリ首が捕まる。竿を握る手が早くなり、亀頭を激しく舐められた。
――ビュッ! ビュルルル!
「んっ! んふ……」
先輩の頬が膨らんでいく。二度目の射精でもその気持ち良さから量が多い気がした。
「んじゅ、ちゅ……」
口からちんこが離れると、唾液と精液の混ざったものが口元から垂れる。先輩は上目遣いに俺を見て、口を開いた。
「んは……」
笑いながら開いた口には精液が溜まっている。舌が動くと口の端から漏れて、あごに伝っていった。
先輩は口を閉じてもごもごと動かし、喉を伸ばすと大きく飲み込んだ。そのまま立ち上がって口を開き、舌を大きく出してから引っ込めた。
「女の子になんてものを飲ませるのかしら」
小声でもない音量に一瞬はっとするが、すでに個室の外には人の気配がなかった。
「あの、飲んでくれたのは素直に嬉しいんですけど、噛むのはちょっと……」
「ふふ、だって天沢君のおちんちんがあまりにも美味しそうだったから、仕方ないわよね」
美味しそうって、それは喜んでいいのかどうか。だからと言って噛まないで欲しいけど。
「もう動いていいですか?」
「動いてどうするの?」
「抱きつきます」
「ダメよ。動いていいからおちんちんを仕舞いなさい」
「仕舞いたいのは山々なんですが、まだ尿道に精液が残ってる感じがしてまして……」
「出せばいいじゃない」
「先輩、お願いがあります」
「おちんちんを食べて欲しいの?」
「えっと、歯を使わずに食べていただけると……」
「難しいことを言うわね」
困ったわ、とでも言いたげな表情で先輩はしゃがみ、俺のちんこを掴む。
「あーむ」
わざとらしくちんこが咥えられた。
「んちゅ、じゅ、ずぞ……」
先っぽを吸い取られながら、竿も優しく前後に動かされる。噛んだりする割にはちょうどいい具合の触り心地に力なく垂れていたちんこも活力を取り戻していく。
「んはっ……」
先輩はちんこから口を離すと呆れた目で俺を見る。
「ねえ、勃ったら仕舞えないじゃない」
「気持ち良すぎて……」
「困ったおちんちんね」
ぴんと指で弾かれた。
「私が着替えている間に大人しくさせなさい」
「善処します。あ、待ってください!」
立ち上がった先輩を見て思いつく。
「次は俺が綺麗にしますよ」
「結構よ」
「いえいえ、お任せください」
先輩のパンツと太ももには精液がこびりついたままだ。トイレットペーパーをくるくる巻いてしゃがみ、下から垂れた精液を拭いていく。
「手つきがいやらしい」
「綺麗に拭き取るためには仕方ないんです」
「頬を擦りつけるのも?」
「不可抗力なんで」
股の部分まで上がると妙な濡れ跡に気づく。これは……パンツから……?
震える手で股の中心部に触れると、しっとりどころかびしょびしょに濡れていた。
「何をしているの?」
驚く俺に対して、先輩はなんでもないような態度で首を傾げる。
「何って、これ……」
「拭き終えたのならズボンを穿くわよ」
そう言って先輩はズボンを手にし、さっさと穿いてしまった。
なんたる早業。あれだけ濡れてたらズボンにまで染みるんじゃないかと股座を掴んだら頭をはたかれた。
「ひどいじゃないですか」
「女の子の股座をいきなり触る変態には言われたくないわね」
先輩はシャツを着てパーカーを羽織り、俺からキャップを奪って元通りだ。最後にパーカーのポケットからハンカチを取り出すと口元を拭った。
「さて行くわよ」
最後に満面の笑顔で俺の手を取り、個室のドアを開けるとそのまま出て行く。
「ちょ、ちょっと!」
当然ながら俺も引っ張られるが、ちんこが丸出しのままだ。
「あら、おちんちんを出したまま行くつもり?」
「仕舞いますから! 止まって!」
手を振り払おうとするも思いのほか強い力で解けない。なんとか片手で……。
「いっつ!」
ファスナーで皮を挟んでしまったがトイレから出る直前、なんとか押し込んで事なきを得た。まったく……。
恨みがましく見るが、先輩は笑いを堪えながら俺を見ていた。
もうこれはしっかりと恋人面をしながら歩くしかない。しかし、通路ですれ違う買い物客から見られている気がするな。美人な先輩に視線が集まるのはわかるが、明らかに俺が見られてる……?
身体を見回すと首元に白いブラジャーがかけられたままだった。
生暖かい感触が唇を這っていく。つい閉じてしまった目を開けると艶かしく舌を動かす先輩が見えた。
俺の視線に気づくと目が細められる。
「あは、ん……」
止まることなく先輩の舌は動き続ける。今すぐ口を開いて吸いつきたい、抱きしめて身体中を好き放題に触りたい。そんな思いがある一方で、動くこと、口を開くことすらもできない自分がいた。
「んむ……んは……」
熱い吐息が顔に当たる。むわりとした女の匂いが頭をくらくらさせた。
「っ!」
先輩の膝が股に差し込まれる。密着した身体はとても温かく、こめかみから汗が伝ってくるのを感じた。
「ふふ、これは天沢君にとっていいことなのかしら」
先輩は顔を離すと俺の頬に手を当てて、親指で唇を触ってくる。
「っ!」
それから、真一文字に結んだ唇の隙間へ指を捻じ込んできた。
「ほら、開いちゃダメよ」
手が離れると再び顔が近づく。口が開いてそのまま俺の下唇を挟み込んだ。
「あむ……」
熱く柔らかい感触が下唇を覆った。その奥からくすぐるようにして舌が動いているのを感じる。
「っ!」
そして、下唇に痛みが走った。
一瞬、何が起きたのかわからなかったが、歯で噛まれていることが遅れて伝わってきた。甘噛みにしては強すぎる……。
「んふふ」
痛みに片方の目をつぶる俺を見て先輩が笑った。
口が開いて解放された下唇には痛みの余韻が残る。そこへ先輩の舌がゆっくりと這っていく。痛みと温もりのある優しい動きに感覚が麻痺してきた。
「――!」
服の下から何かが入ってくる。すでに顔の横から先輩の脇はなく、それが手なのだとわかった。
つまむ肉を捜すような手つきでまさぐられる。
「ん、れろ……」
先輩は唇を舐めながら、へそ周りをくすぐるように撫でてくる。続けて膝で押さえつけられていたちんこがもう片方の手で触れられた。
ジジジとズボンのファスナーが下ろされる音が聞こえる。驚きに目を見開くと、こちらを覗き込む視線が突き刺さった。
熱くたぎっていたちんこが掴まれ、冷やりとする。押し込められていたちんこが外に出たのだ。
亀頭が指で挟まれた。その刺激に口を開いて声が出そうになる。それを見計らったように先輩の舌が唇の隙間に入り込もうとしてきた。
開いちゃダメ、そんな声が頭に響いた気がする。唇に力を入れて侵入を拒む。
「んふ、はあ……」
甘い吐息混じりの声。へそを撫でていた手はすでに乳首まで上がってきて、何度もつままれてしまう。ちんこは竿部を握られて前後にしごかれていた。
ストリップを棒立ちで見ていたせいか、ちんこの状態は限界に近い。もう出そうです、と視線で訴える。先輩はジッとこちらを見ると、唇全体に吸いついてきた。
「っ!」
「んちゅ、あむ、んん……」
口の端から端まで舌が激しく蠢めいていく。唇を閉じていても甘い唾液が隙間から口の中へ流れ込んできていた。
「んふう、ちゅ、んぶ……」
薄っすらと開いた目に映る先輩のこちらを窺うような表情。出したいなら出しなさい、そう言っている気がした。
――ビュルルル! ビュ、ビュルル!
竿をしごく動きに合わせて気持ちのいい射精感が全身を駆け巡る。先輩は俺から口を離してちんこを見ていた。
「あらあら、いっぱい出したわね」
穿き替えた黒いパンツには精液が大量にかかっている。精液は太ももにまで流れ落ちていた。
先輩は精液の一部を指で掬い取ると、自分の口へ入れた。
「んちゅ、ちゅ……」
口の中に入れた指を出し入れして動かす。
「ああ、天沢君の味がするわ」
笑ってそう言うと、俺の頬に手を触れた。
「涎でベタベタね」
親指で俺の唇を拭っていく。
「もう口を開いていいわよ」
「はあ……はあ……」
閉じていた口を大きく開き息を吐いて吸い込む。鼻だけで短い呼吸を行っていたためか、息が荒くなる。
「天沢君、どうだった?」
「……キスがしたいです」
「もう十分にしたと思うのだけど」
先輩が自分の唇へ指を這わせて笑った。
されるがままではなく、こちらから舐め回して吸い尽くしたい。そんな思いを知ってか知らずか、指が口へ入ってきた。
「んじゅ、ちゅ……」
先輩の頬が妙な動きを見せる。そして、そのまま口を開いて指を出す。指に纏わりついた唾液が糸を引いて垂れていった。
「ほら、口を開けて」
俺の開いた口にその指が入れられる。俺は躊躇なくその指に吸いついた。
「んっ……」
口に入った指を何度も舐める。指の根元まで余すことなく味わい尽くす。先輩も指を動かして頬の内側、舌の裏へと擦りつけてきた。
「ふふ、美味しいの?」
味を感じる余裕もない。指を必死に舐め回す、その行為自体が興奮を促していた。
少しして指が口から引き抜かれそうになる。まだ足りない。歯を立てて指の関節に引っ掛ける。唇を噛まれた仕返しではないが、強めに指を噛んだ。
「っ……! 天沢君たら……いけない子ね」
次の瞬間、玉袋が握られて思わず口を開いてしまった。
指が離れていく。そして、先輩は俺の唾液がついた指を自分の口に入れた。
「んちゅ……」
「……美味しいですか?」
「さあ、どうかしら」
その時、誰かがトイレに入ってきた音がした。
お互いに目を見合わせる。二人で個室に入っているのがばれるのはまずいだろう。しかし、先輩は俺のちんこを握ってニヤニヤする。
こんなところにいるのが見つかって困るのはそっちだと思うんですけど……。
その表情はどこまでも楽しげだ。先輩は足を広げてしゃがみ込む。そうして下から俺を見上げると、ちんこをしごき出した。
「っ!」
出そうになる声を抑える。なんで俺が我慢する羽目に……。
ちんこは再びの臨戦態勢でどうにもならない。先輩が口を開いて舌を出した。まさかと思ったが、そのまま亀頭へ舌を触れさせる。
「――!」
ぬるりとした感触に身体が痺れる。音を立てずにゆっくりと動く舌使いに、熱い吐息がかかって気持ちいいなんてもんじゃない。
必死に声を抑えるが、先輩は容赦なかった。大きく口を開くと亀頭を丸まま咥え込んだ。
「……!」
小さく声が漏れてしまう。感触もそうだが、ちんこで頬を膨らます姿が何よりもくる。油断しているとカリ首が舐められた。
腰を引いてしまいそうになる刺激だが、我慢して声を抑える。俺の反応に先輩の表情は不満げに見えた。
「いっ!」
てぇ……この人、噛んで……。
そして、嬉しそうにする先輩。抗議のために腰を動かすと歯を立てたまま亀頭を擦ってきた。
「っ……!」
カリ首に歯を引っ掛けると、そのまま引っ張られる。ビリビリと痛みの強い刺激と共に、舌の柔らかな感触が亀頭を包む。合わせて竿をしごかれれば我慢も限界だった。
「せん、ぱい……!」
イク、その言葉が続かない。しかし、先輩は歯を立てるのを止めて優しく咥えなおしてくれた。
先端からゆっくりと唇が動いてカリ首が捕まる。竿を握る手が早くなり、亀頭を激しく舐められた。
――ビュッ! ビュルルル!
「んっ! んふ……」
先輩の頬が膨らんでいく。二度目の射精でもその気持ち良さから量が多い気がした。
「んじゅ、ちゅ……」
口からちんこが離れると、唾液と精液の混ざったものが口元から垂れる。先輩は上目遣いに俺を見て、口を開いた。
「んは……」
笑いながら開いた口には精液が溜まっている。舌が動くと口の端から漏れて、あごに伝っていった。
先輩は口を閉じてもごもごと動かし、喉を伸ばすと大きく飲み込んだ。そのまま立ち上がって口を開き、舌を大きく出してから引っ込めた。
「女の子になんてものを飲ませるのかしら」
小声でもない音量に一瞬はっとするが、すでに個室の外には人の気配がなかった。
「あの、飲んでくれたのは素直に嬉しいんですけど、噛むのはちょっと……」
「ふふ、だって天沢君のおちんちんがあまりにも美味しそうだったから、仕方ないわよね」
美味しそうって、それは喜んでいいのかどうか。だからと言って噛まないで欲しいけど。
「もう動いていいですか?」
「動いてどうするの?」
「抱きつきます」
「ダメよ。動いていいからおちんちんを仕舞いなさい」
「仕舞いたいのは山々なんですが、まだ尿道に精液が残ってる感じがしてまして……」
「出せばいいじゃない」
「先輩、お願いがあります」
「おちんちんを食べて欲しいの?」
「えっと、歯を使わずに食べていただけると……」
「難しいことを言うわね」
困ったわ、とでも言いたげな表情で先輩はしゃがみ、俺のちんこを掴む。
「あーむ」
わざとらしくちんこが咥えられた。
「んちゅ、じゅ、ずぞ……」
先っぽを吸い取られながら、竿も優しく前後に動かされる。噛んだりする割にはちょうどいい具合の触り心地に力なく垂れていたちんこも活力を取り戻していく。
「んはっ……」
先輩はちんこから口を離すと呆れた目で俺を見る。
「ねえ、勃ったら仕舞えないじゃない」
「気持ち良すぎて……」
「困ったおちんちんね」
ぴんと指で弾かれた。
「私が着替えている間に大人しくさせなさい」
「善処します。あ、待ってください!」
立ち上がった先輩を見て思いつく。
「次は俺が綺麗にしますよ」
「結構よ」
「いえいえ、お任せください」
先輩のパンツと太ももには精液がこびりついたままだ。トイレットペーパーをくるくる巻いてしゃがみ、下から垂れた精液を拭いていく。
「手つきがいやらしい」
「綺麗に拭き取るためには仕方ないんです」
「頬を擦りつけるのも?」
「不可抗力なんで」
股の部分まで上がると妙な濡れ跡に気づく。これは……パンツから……?
震える手で股の中心部に触れると、しっとりどころかびしょびしょに濡れていた。
「何をしているの?」
驚く俺に対して、先輩はなんでもないような態度で首を傾げる。
「何って、これ……」
「拭き終えたのならズボンを穿くわよ」
そう言って先輩はズボンを手にし、さっさと穿いてしまった。
なんたる早業。あれだけ濡れてたらズボンにまで染みるんじゃないかと股座を掴んだら頭をはたかれた。
「ひどいじゃないですか」
「女の子の股座をいきなり触る変態には言われたくないわね」
先輩はシャツを着てパーカーを羽織り、俺からキャップを奪って元通りだ。最後にパーカーのポケットからハンカチを取り出すと口元を拭った。
「さて行くわよ」
最後に満面の笑顔で俺の手を取り、個室のドアを開けるとそのまま出て行く。
「ちょ、ちょっと!」
当然ながら俺も引っ張られるが、ちんこが丸出しのままだ。
「あら、おちんちんを出したまま行くつもり?」
「仕舞いますから! 止まって!」
手を振り払おうとするも思いのほか強い力で解けない。なんとか片手で……。
「いっつ!」
ファスナーで皮を挟んでしまったがトイレから出る直前、なんとか押し込んで事なきを得た。まったく……。
恨みがましく見るが、先輩は笑いを堪えながら俺を見ていた。
もうこれはしっかりと恋人面をしながら歩くしかない。しかし、通路ですれ違う買い物客から見られている気がするな。美人な先輩に視線が集まるのはわかるが、明らかに俺が見られてる……?
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