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第2章 新国家「エデン」
第17話 開放される姫
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” この国のために最も多く貢献していただいたお方の下へ御輿入れする ” ですって・・・?
それでは私は、他国に売られていくも同然ではありませんかっ!!
「明けの明星様っ!! 私、何処にもお嫁に行くつもりはございませんっ!!」
当然、私はそれに反対するわけでございますが、明けの明星様は笑ってお答えなさりました。
「ははは。当たり前や。お前は俺の者や。手ぇ出したらぶっ殺す。」
「まぁ、慌てんでもええ。筋書きはこうや。
お前の美貌に目がくらんだアホ共がお前の気を引こうと金を貢ぐ。
そうして競争が始まる。
こうなるとメンツの問題にもなってくる。競争に負けたらその国の国力が疑われるからな。
課金に継ぐ課金で他国が疲弊した後で俺が突如として登場。公衆の面前で何頭もの馬にあらかじめ魔法で作った金を背負わせてお前の下へ訪ね来る、俺の魔力で作り出した金は無限や。諸侯も太刀打ちは出来んやろ。
だから俺の勝利は確定やな。
最後に俺がお前を嫁にもらってそれで経済の問題も結婚問題も解決。
他国のアホ共が貢いでくれた金でこの城くらいは直せるやろう。」
・・・・・・ずるいです。
ずるすぎます。明けの明星様・・・。
「諸侯の好意を利用してお金を搾り取った後に、魔王様が偽りの金塊で勝利せしめるとは、それは詐欺ではございませんかっ!!
それに魔法でお金が作れるのなら、こんな回りくどいことをせずとも初めから魔王様の魔法でなんとかすればよくありませんか?」
私は、魔王様の作戦を聞いてあきれるやら情けないやらで、つい魔王様に詰め寄ってしまいました。
ですが魔王様は大して悪びれる様子もございません。
「俺が作り出した魔法の金塊でホンマに国を復興させるやと? アホたれ。そんなことしたら経済が崩壊してしまうわ。
魔法で作る金は見た目だけで数日もすれば消えてなくなる偽物や。
せやから諸侯からの貢物の金を使うんや。
そもそも世間知らずのお前は知らんかもしれんがな、こういう結婚商法での出来レースは、よく行われることや。
気にすることはない。」
などとお開き直る御始末。しかし、結婚商法の出来レースは本当の事らしくヴァレリオ男爵が
「姫。明けの明星様の仰ったこと事実に御座います。この手の事に出来レースはつきものに御座いますれば、良き手立てかと思われまする」と、耳打ちしてくるのでした。
ヴァレリオ男爵は知行安堵の件もあって特に忠義を示すようになったため、最近は安心して側に置いて信頼する存在になっていました。そのヴァレリオ男爵が言うのですから結婚商法についてのズルが暗黙のルールとして根付いているという点は、どうやら信頼できるようです。
・・・・・・ですが・・・。
「ですが、それは他人を騙してお金をせしめる非道な行いに違いないではありませんかっ!!
そのような非道な行い、父上が生きておられればお許しにならなかったはずです。
諸君。私たちは父上がなされた正しき治世を行うべきなのですっ!!」
どうしてもこのような非道な行いが許せなかった私は家臣一同にむけて演説しました。
きっと、皆が私に同意してくれれば、明けの明星様もお考え直されると思ったからです。
ですが、そこに待っていたのは家臣一同の大爆笑。
「ルーカ陛下がっww ただしき治世wwww」
「血も涙もないあの陛下がっ?www」
誰もかれもが大爆笑でした。挙句の果てに魔王様まで一緒になって「姫様っwww 今日はエイプリルフールじゃありませんぜっwww」などと意味の分からないセリフを交えて嘲笑なされます。
・・・・・・お父様ぁっ!! 一体、私の見えないところでどんな非道な行いをしてきたというのですか~~~~~~っ!!
その夜。私は泣きました。
悲しくて悲しくて情けなくて情けなくて・・・。魔神ギーン・ギーン・ラー様はそんな私を優しく抱きしめて慰めてくださいました。
「はいはい。全く仕方ない子ですわね。
ルーカがあなたの見えないところで非道な行いをしていたことは事実ですし、王族とは元来そういう物です。
先王のことで悲しむことはありません。あなたは一つ賢くなっただけです。」
そう言って私を抱きしめてくださる魔神ギーン・ギーン・ラー様を私はまるで姉のような存在に感じて、とても安らぎを感じるのでした。
「・・・・・・ありがとうございます。とても優しい魔神ギーン・ギーン・ラー様。
なんだか、姉様でもできたような温かみを覚えます。
とても心地よくて、私、今夜はよく眠れそうです。」
抱きしめてくださったことに感謝を述べると、私はベッドに入り眠ることに致しました。
魔神ギーン・ギーン・ラー様はそんな私の額にキスをしてくださいますと、私が眠りにつくまで子守歌を歌ってくださいました。
これが気を失うほどの音痴だったので、私はその日はあっという間に眠りにつけたのでした・・・・・・。
翌朝。なんども襲ってくる悪夢と正体不明の頭痛に私は最悪の目覚めをしたのですが、魔神ギーン・ギーン・ラー様はぐっすりお眠りされたようで、目が覚めたときには全裸で私のベッドに入り込んで寝ておられました。
「な・・・なんで、私のベッドに全裸で・・・?」
と、最初は戸惑いましたが、私のナイトドレスにいささかの乱れもないようですし、ひとまずは安心なのですが。それよりも私は、魔神ギーン・ギーン・ラー様の御体のあまりの美しさに若干嫉妬してしまいました。
雪のように白い肌。お美しい長い銀の御髪。そしてはちきれんばかりに育った両の乳房は緩やかな山の稜線のように美しい・・・。
女の私でも見とれてしまうほどの憧れのスタイルです。羨望の眼差しで見つめる私が思わず「ごくり」と生唾を飲んだ時、魔神ギーン・ギーン・ラー様は目をお覚ましになり、両手でお体をお隠しになる仕草を見せながら「いやあん、私、そっちの趣味はもうなくてよ?」と、悪戯っぽく笑われるのでした。
「いいい、いえっ!!
魔神ギーン・ギーン・ラー様があまりにもお美しくて・・・・・・おなじ女として憧れてしまうのです。」
私は慌てて弁解しながらも、自分の気持ちを正直にお伝えしました。すると、魔神ギーン・ギーン・ラー様は少し怪訝なお顔をして私を見つめられた後、「あなた、異常だわ」と、呟かれました。
「い、異常とは・・・。いくら神でも酷くはございませんか?」
異常という言葉に少し傷ついた私ですが、次の瞬間、それ以上の衝撃が私を襲うのです。
なんと魔神ギーン・ギーン・ラー様は私をベッドに押し倒すと、私に馬乗りになって押さえつけてきたのです。
「きゃああっ!! な、なにをなさいますっ!! 神よっ!!」
私が悲鳴を上げながら抵抗しようと差し出す両の手はあっさりと魔神ギーン・ギーン・ラー様の右手で頭高くに押さえつけられてしまいます。
魔神ギーン・ギーン・ラー様は怯える私の耳元で
「あら、神なんて他人行儀な呼びかたしなくてもよろしくてよ。私たちはともに同じ旦那様の女ではありませんか。
昨日、あなたが言ったようにこれからは私の事を姉とお呼びなさい。」
と、優しく囁かれました。
いくら神がそうおっしゃられても、神に対してそのような無礼は働けませんと申したのですが、魔神ギーン・ギーン・ラー様はお認めになりませんでした。
「神命ならば、是非も御座いません。(※是非もない=仕方ありません)
しかしお姉様。いったい、これは何の仕打ちでございましょうや?」
私がそう言ってお姉様に言上申し上げると、お姉様は馬乗りになったご自身の体が私からよく見えるように少し体を御起こしになられると
「どうですか? 私の裸は美しいでしょう?
でも、それと同じくらいあなたも美しいのですよ?」と、仰ったのです。
私はお姉様と比べられるほど美しい?
そのような物言い、嫌味が過ぎます・・・
相当、心が傷ついた私は必死になって抗議いたします。
「いいえっ!! いいえぅ!!
お姉様、そのようなことは決してっ!!
そのような言い分は、嫌味が過ぎます・・・・・・。あんまりで御座います。」
「こんな・・・
こんな魔族と人間の混血の私が・・・・・・美しいはずがないのですっ!!」
私はそう言い遂げたのち、涙が止められなくなってすすり泣いてしまいました。
体が震えて、嗚咽が止まらなくなりました。
お姉様はそんな私をビックリしたような表情で見ておられましたが、「そういうことだったのですか・・・。」と一言、呟かれると・・・・・・左手で私のナイトドレスを引きちぎり、半裸にするのでした。
・・・・・・え?
・・・・・・え?
私を・・・半裸に・・・・・・?
「きゃああああああ~~~~っ!!!」
一瞬、遅れて理解が追い付いて、ようやく悲鳴を上げることができたのですが、お姉様は私の寝室に結界を張られたご様子。悲鳴を聞いた衛兵の「姫様っ!! 何事ですか? 姫様っ!!」と叫びながら、開かないドアを叩く音が空しく部屋に響くのみでした。
「あらあら。殿方がみだりに乙女の寝室に入る者ではありませんわよ?
そうでしょう? ラーマ。可愛い私の妹・・・。」
あろうことか、そういって笑いながら左手で私の乳房を鷲掴みにされると、いやらしく私の乳房を弄び出したのです。
「ひっ!! な、なにをなさるのですかっ!! お姉様っ!!
おやめくださいませっ!! お姉様っ!!」
「安心しなさい。私ももう女。別に欲情しているわけではなくってよ?
ただ、ほら、ごらんなさい。
私の掌から大きくはみ出すこのいやらしいサイズのお乳を。この美しいピンクの乳首を。」
「ラーマ。私の乳房と比べてごらんなさい。どこに差があるというのですか?
こんなにも貴方は美しい。
そうでなければ、どうして諸侯があなたにあれほど執着するのですか?」
「ラーマ。あなたは自分の出自に対するコンプレックスで自分を見失っているだけ・・・。
あなたは美しいのです。大丈夫。
あなたが醜いものですか。あなたは魔族と人間の良いところを兼ね備えた奇跡の美貌の持ち主。
どこの世界のだれであろうともあなたの美貌は勝るとも劣らないのです・・・。」
お優しいお姉様の言葉に私は涙がこぼれてきました。
泣きじゃくりながら「本当ですか? お姉様。 混血の私でも美しいのですか?」と、何度も何度もお姉様に尋ねました。お姉様は、そんな私を抱き起して抱きしめながら、何度も何度も「大丈夫ですわよ。自信を持って。」と慰めてくださるのでした。
そうして、私が泣き止んだ後は、私の顔や体を濡れたタオルで拭き清めてくださり、その上、お化粧まで施してくださいました。元男神とは思えぬほどの手際の良さで、私をあっという間にこれまで見たことがないほど美しく仕上げてくださいました。
「ほら。アナタはとっても可愛いですわよ。」
鏡の前の私はお姉様の仰るようにとてもとてもとても美しい・・・・・・。
お姉様には感謝の言葉もないほどに私は目の前の鏡に映る自分自身の姿に感動するのでした・・・・・・。
それでは私は、他国に売られていくも同然ではありませんかっ!!
「明けの明星様っ!! 私、何処にもお嫁に行くつもりはございませんっ!!」
当然、私はそれに反対するわけでございますが、明けの明星様は笑ってお答えなさりました。
「ははは。当たり前や。お前は俺の者や。手ぇ出したらぶっ殺す。」
「まぁ、慌てんでもええ。筋書きはこうや。
お前の美貌に目がくらんだアホ共がお前の気を引こうと金を貢ぐ。
そうして競争が始まる。
こうなるとメンツの問題にもなってくる。競争に負けたらその国の国力が疑われるからな。
課金に継ぐ課金で他国が疲弊した後で俺が突如として登場。公衆の面前で何頭もの馬にあらかじめ魔法で作った金を背負わせてお前の下へ訪ね来る、俺の魔力で作り出した金は無限や。諸侯も太刀打ちは出来んやろ。
だから俺の勝利は確定やな。
最後に俺がお前を嫁にもらってそれで経済の問題も結婚問題も解決。
他国のアホ共が貢いでくれた金でこの城くらいは直せるやろう。」
・・・・・・ずるいです。
ずるすぎます。明けの明星様・・・。
「諸侯の好意を利用してお金を搾り取った後に、魔王様が偽りの金塊で勝利せしめるとは、それは詐欺ではございませんかっ!!
それに魔法でお金が作れるのなら、こんな回りくどいことをせずとも初めから魔王様の魔法でなんとかすればよくありませんか?」
私は、魔王様の作戦を聞いてあきれるやら情けないやらで、つい魔王様に詰め寄ってしまいました。
ですが魔王様は大して悪びれる様子もございません。
「俺が作り出した魔法の金塊でホンマに国を復興させるやと? アホたれ。そんなことしたら経済が崩壊してしまうわ。
魔法で作る金は見た目だけで数日もすれば消えてなくなる偽物や。
せやから諸侯からの貢物の金を使うんや。
そもそも世間知らずのお前は知らんかもしれんがな、こういう結婚商法での出来レースは、よく行われることや。
気にすることはない。」
などとお開き直る御始末。しかし、結婚商法の出来レースは本当の事らしくヴァレリオ男爵が
「姫。明けの明星様の仰ったこと事実に御座います。この手の事に出来レースはつきものに御座いますれば、良き手立てかと思われまする」と、耳打ちしてくるのでした。
ヴァレリオ男爵は知行安堵の件もあって特に忠義を示すようになったため、最近は安心して側に置いて信頼する存在になっていました。そのヴァレリオ男爵が言うのですから結婚商法についてのズルが暗黙のルールとして根付いているという点は、どうやら信頼できるようです。
・・・・・・ですが・・・。
「ですが、それは他人を騙してお金をせしめる非道な行いに違いないではありませんかっ!!
そのような非道な行い、父上が生きておられればお許しにならなかったはずです。
諸君。私たちは父上がなされた正しき治世を行うべきなのですっ!!」
どうしてもこのような非道な行いが許せなかった私は家臣一同にむけて演説しました。
きっと、皆が私に同意してくれれば、明けの明星様もお考え直されると思ったからです。
ですが、そこに待っていたのは家臣一同の大爆笑。
「ルーカ陛下がっww ただしき治世wwww」
「血も涙もないあの陛下がっ?www」
誰もかれもが大爆笑でした。挙句の果てに魔王様まで一緒になって「姫様っwww 今日はエイプリルフールじゃありませんぜっwww」などと意味の分からないセリフを交えて嘲笑なされます。
・・・・・・お父様ぁっ!! 一体、私の見えないところでどんな非道な行いをしてきたというのですか~~~~~~っ!!
その夜。私は泣きました。
悲しくて悲しくて情けなくて情けなくて・・・。魔神ギーン・ギーン・ラー様はそんな私を優しく抱きしめて慰めてくださいました。
「はいはい。全く仕方ない子ですわね。
ルーカがあなたの見えないところで非道な行いをしていたことは事実ですし、王族とは元来そういう物です。
先王のことで悲しむことはありません。あなたは一つ賢くなっただけです。」
そう言って私を抱きしめてくださる魔神ギーン・ギーン・ラー様を私はまるで姉のような存在に感じて、とても安らぎを感じるのでした。
「・・・・・・ありがとうございます。とても優しい魔神ギーン・ギーン・ラー様。
なんだか、姉様でもできたような温かみを覚えます。
とても心地よくて、私、今夜はよく眠れそうです。」
抱きしめてくださったことに感謝を述べると、私はベッドに入り眠ることに致しました。
魔神ギーン・ギーン・ラー様はそんな私の額にキスをしてくださいますと、私が眠りにつくまで子守歌を歌ってくださいました。
これが気を失うほどの音痴だったので、私はその日はあっという間に眠りにつけたのでした・・・・・・。
翌朝。なんども襲ってくる悪夢と正体不明の頭痛に私は最悪の目覚めをしたのですが、魔神ギーン・ギーン・ラー様はぐっすりお眠りされたようで、目が覚めたときには全裸で私のベッドに入り込んで寝ておられました。
「な・・・なんで、私のベッドに全裸で・・・?」
と、最初は戸惑いましたが、私のナイトドレスにいささかの乱れもないようですし、ひとまずは安心なのですが。それよりも私は、魔神ギーン・ギーン・ラー様の御体のあまりの美しさに若干嫉妬してしまいました。
雪のように白い肌。お美しい長い銀の御髪。そしてはちきれんばかりに育った両の乳房は緩やかな山の稜線のように美しい・・・。
女の私でも見とれてしまうほどの憧れのスタイルです。羨望の眼差しで見つめる私が思わず「ごくり」と生唾を飲んだ時、魔神ギーン・ギーン・ラー様は目をお覚ましになり、両手でお体をお隠しになる仕草を見せながら「いやあん、私、そっちの趣味はもうなくてよ?」と、悪戯っぽく笑われるのでした。
「いいい、いえっ!!
魔神ギーン・ギーン・ラー様があまりにもお美しくて・・・・・・おなじ女として憧れてしまうのです。」
私は慌てて弁解しながらも、自分の気持ちを正直にお伝えしました。すると、魔神ギーン・ギーン・ラー様は少し怪訝なお顔をして私を見つめられた後、「あなた、異常だわ」と、呟かれました。
「い、異常とは・・・。いくら神でも酷くはございませんか?」
異常という言葉に少し傷ついた私ですが、次の瞬間、それ以上の衝撃が私を襲うのです。
なんと魔神ギーン・ギーン・ラー様は私をベッドに押し倒すと、私に馬乗りになって押さえつけてきたのです。
「きゃああっ!! な、なにをなさいますっ!! 神よっ!!」
私が悲鳴を上げながら抵抗しようと差し出す両の手はあっさりと魔神ギーン・ギーン・ラー様の右手で頭高くに押さえつけられてしまいます。
魔神ギーン・ギーン・ラー様は怯える私の耳元で
「あら、神なんて他人行儀な呼びかたしなくてもよろしくてよ。私たちはともに同じ旦那様の女ではありませんか。
昨日、あなたが言ったようにこれからは私の事を姉とお呼びなさい。」
と、優しく囁かれました。
いくら神がそうおっしゃられても、神に対してそのような無礼は働けませんと申したのですが、魔神ギーン・ギーン・ラー様はお認めになりませんでした。
「神命ならば、是非も御座いません。(※是非もない=仕方ありません)
しかしお姉様。いったい、これは何の仕打ちでございましょうや?」
私がそう言ってお姉様に言上申し上げると、お姉様は馬乗りになったご自身の体が私からよく見えるように少し体を御起こしになられると
「どうですか? 私の裸は美しいでしょう?
でも、それと同じくらいあなたも美しいのですよ?」と、仰ったのです。
私はお姉様と比べられるほど美しい?
そのような物言い、嫌味が過ぎます・・・
相当、心が傷ついた私は必死になって抗議いたします。
「いいえっ!! いいえぅ!!
お姉様、そのようなことは決してっ!!
そのような言い分は、嫌味が過ぎます・・・・・・。あんまりで御座います。」
「こんな・・・
こんな魔族と人間の混血の私が・・・・・・美しいはずがないのですっ!!」
私はそう言い遂げたのち、涙が止められなくなってすすり泣いてしまいました。
体が震えて、嗚咽が止まらなくなりました。
お姉様はそんな私をビックリしたような表情で見ておられましたが、「そういうことだったのですか・・・。」と一言、呟かれると・・・・・・左手で私のナイトドレスを引きちぎり、半裸にするのでした。
・・・・・・え?
・・・・・・え?
私を・・・半裸に・・・・・・?
「きゃああああああ~~~~っ!!!」
一瞬、遅れて理解が追い付いて、ようやく悲鳴を上げることができたのですが、お姉様は私の寝室に結界を張られたご様子。悲鳴を聞いた衛兵の「姫様っ!! 何事ですか? 姫様っ!!」と叫びながら、開かないドアを叩く音が空しく部屋に響くのみでした。
「あらあら。殿方がみだりに乙女の寝室に入る者ではありませんわよ?
そうでしょう? ラーマ。可愛い私の妹・・・。」
あろうことか、そういって笑いながら左手で私の乳房を鷲掴みにされると、いやらしく私の乳房を弄び出したのです。
「ひっ!! な、なにをなさるのですかっ!! お姉様っ!!
おやめくださいませっ!! お姉様っ!!」
「安心しなさい。私ももう女。別に欲情しているわけではなくってよ?
ただ、ほら、ごらんなさい。
私の掌から大きくはみ出すこのいやらしいサイズのお乳を。この美しいピンクの乳首を。」
「ラーマ。私の乳房と比べてごらんなさい。どこに差があるというのですか?
こんなにも貴方は美しい。
そうでなければ、どうして諸侯があなたにあれほど執着するのですか?」
「ラーマ。あなたは自分の出自に対するコンプレックスで自分を見失っているだけ・・・。
あなたは美しいのです。大丈夫。
あなたが醜いものですか。あなたは魔族と人間の良いところを兼ね備えた奇跡の美貌の持ち主。
どこの世界のだれであろうともあなたの美貌は勝るとも劣らないのです・・・。」
お優しいお姉様の言葉に私は涙がこぼれてきました。
泣きじゃくりながら「本当ですか? お姉様。 混血の私でも美しいのですか?」と、何度も何度もお姉様に尋ねました。お姉様は、そんな私を抱き起して抱きしめながら、何度も何度も「大丈夫ですわよ。自信を持って。」と慰めてくださるのでした。
そうして、私が泣き止んだ後は、私の顔や体を濡れたタオルで拭き清めてくださり、その上、お化粧まで施してくださいました。元男神とは思えぬほどの手際の良さで、私をあっという間にこれまで見たことがないほど美しく仕上げてくださいました。
「ほら。アナタはとっても可愛いですわよ。」
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