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第6話
ヒロイン揃い踏み 6
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「見事だっ!! 女とは思えぬ太刀筋。
よくぞ女の身でありながら、ここまで鍛え上げたものだっ!!」
男は俺の剣技を褒めたうえで、続けて指摘もする。
「だが、そこの彼女と同様に戦い方が女のそれではない。
それゆえに限界がある。
いつまでも俺の剣を受けられると思うなっ!!」
その言葉が言い終わると同時に彼は鋭い踏み込みで横薙ぎの一撃を放ってきた。その速さ、重みから彼が本気ではなかったことを思い知らされた。
「きゃあああああっ!!」
俺の悲鳴と激しい金属音が共に鳴り響いたかと思うと、彼の一撃に耐えきれずに吹き飛ばされた俺の長剣が壁につきささる。
「・・・あ・・・。」
気が付くと、俺の首筋には彼の剣が寸止めで置かれていた。
完全敗北だった・・・。
(ま、負けた? この俺が・・・アルバート以外に?)
彼の指摘は正しい。俺は男の時の剣技の癖が抜けずに女子には荷が重い戦い方を続けていたんだ。そこを突かれた。
女になって弱体化したのは自覚していたものの、敗北の事実は俺のプライドを粉々に砕いた。
ヘナヘナと膝から崩れ落ちたかと思うと俺は涙を止められなかった。
「う・・・うわああああ~~~っ」
負けた悔しさで声を上げて泣く俺に男は興味を無くしたようで、もうアルバートの方を睨んでいた。
「そっちのお兄さんは、彼女達よりも歯ごたえがありそうだな。
・・・俺と・・・やるかい?」
男がそう言って剣をアルバートに向けた瞬間、アルバートの眼にも止まらぬ横薙ぎが男の剣を吹き飛ばした。
先ほどまで俺達の斧や剣を吹き飛ばしていた男は、一瞬にして逆の立場になった。
「あ・・・?」
何が起こったのかわからずに剣を失った自分の手を見て呆然としていた。
そんな男にアルバートが近づいてくると、さすがに状況を把握して両手を上げて降参する。
「ま、参った。参った!!
さすが神官騎士様だ。俺も腕には自信があったけれども、あんたにゃ敵わねぇ。
全く何て怪力してんだよ、あんたっ!!」
アルバートは降参した彼を見てから納刀するのだった。
「ふぃ~・・・。助かった。
だが、これで俺の実力は示せたな。俺はこの任務を受けられるだろう?」
男がアルバートの納刀を見て安堵した瞬間の事だった。
アルバートの鉄拳が男の顎を殴り飛ばした。
「それはそうだが・・・。私のローニャを泣かせた罪は償ってもらうぞ。」
男は一撃で意識を失って床に倒れ込むのだった。
それから、アルバートは今回の喧嘩で傷ついた者達の怪我を祈祷で癒し、作戦参加を諦めさせる説得を試みた。
多くの者がアルバートの説得を受け入れたが、中にはどうしても参加を諦めない者達もいた。
アルバートは彼らを死の覚悟がある戦士としてそれ以上は拒絶せずに作戦に参加させるのだった。
でも、そのあいだも敗北した俺とナタリアはそれどころではなかった。
二人してその場に座り込み抱きしめ合って泣いた。
「悔しいよぉ・・・アタイ、悔しいよぉ~~・・・」
「俺も・・・悔しいよぉ~~~っ!!」
俺達は同じ弱点を敵に攻められて負けた。だから同じ涙を流しあった。
よくぞ女の身でありながら、ここまで鍛え上げたものだっ!!」
男は俺の剣技を褒めたうえで、続けて指摘もする。
「だが、そこの彼女と同様に戦い方が女のそれではない。
それゆえに限界がある。
いつまでも俺の剣を受けられると思うなっ!!」
その言葉が言い終わると同時に彼は鋭い踏み込みで横薙ぎの一撃を放ってきた。その速さ、重みから彼が本気ではなかったことを思い知らされた。
「きゃあああああっ!!」
俺の悲鳴と激しい金属音が共に鳴り響いたかと思うと、彼の一撃に耐えきれずに吹き飛ばされた俺の長剣が壁につきささる。
「・・・あ・・・。」
気が付くと、俺の首筋には彼の剣が寸止めで置かれていた。
完全敗北だった・・・。
(ま、負けた? この俺が・・・アルバート以外に?)
彼の指摘は正しい。俺は男の時の剣技の癖が抜けずに女子には荷が重い戦い方を続けていたんだ。そこを突かれた。
女になって弱体化したのは自覚していたものの、敗北の事実は俺のプライドを粉々に砕いた。
ヘナヘナと膝から崩れ落ちたかと思うと俺は涙を止められなかった。
「う・・・うわああああ~~~っ」
負けた悔しさで声を上げて泣く俺に男は興味を無くしたようで、もうアルバートの方を睨んでいた。
「そっちのお兄さんは、彼女達よりも歯ごたえがありそうだな。
・・・俺と・・・やるかい?」
男がそう言って剣をアルバートに向けた瞬間、アルバートの眼にも止まらぬ横薙ぎが男の剣を吹き飛ばした。
先ほどまで俺達の斧や剣を吹き飛ばしていた男は、一瞬にして逆の立場になった。
「あ・・・?」
何が起こったのかわからずに剣を失った自分の手を見て呆然としていた。
そんな男にアルバートが近づいてくると、さすがに状況を把握して両手を上げて降参する。
「ま、参った。参った!!
さすが神官騎士様だ。俺も腕には自信があったけれども、あんたにゃ敵わねぇ。
全く何て怪力してんだよ、あんたっ!!」
アルバートは降参した彼を見てから納刀するのだった。
「ふぃ~・・・。助かった。
だが、これで俺の実力は示せたな。俺はこの任務を受けられるだろう?」
男がアルバートの納刀を見て安堵した瞬間の事だった。
アルバートの鉄拳が男の顎を殴り飛ばした。
「それはそうだが・・・。私のローニャを泣かせた罪は償ってもらうぞ。」
男は一撃で意識を失って床に倒れ込むのだった。
それから、アルバートは今回の喧嘩で傷ついた者達の怪我を祈祷で癒し、作戦参加を諦めさせる説得を試みた。
多くの者がアルバートの説得を受け入れたが、中にはどうしても参加を諦めない者達もいた。
アルバートは彼らを死の覚悟がある戦士としてそれ以上は拒絶せずに作戦に参加させるのだった。
でも、そのあいだも敗北した俺とナタリアはそれどころではなかった。
二人してその場に座り込み抱きしめ合って泣いた。
「悔しいよぉ・・・アタイ、悔しいよぉ~~・・・」
「俺も・・・悔しいよぉ~~~っ!!」
俺達は同じ弱点を敵に攻められて負けた。だから同じ涙を流しあった。
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