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プロローグ
しおりを挟む「ごめん…理乃、やはり俺、お前とは付き合うことはできない…」
「はあ?付き合えないって、意味わかんないんですけど…理由は?理由を聞かせてよ…」
彼に理由を聞くと、「おまえはさ、アニメや漫画以外に趣味がないだろ?あと俺はアニメや漫画っていっても、美少女キャラたちがたくさん登場するアニメが好きなんだ…だから、お前みたいに小6にもなって、アニメや漫画にしか興味がないようなやつとは付き合えない…」と言われ、私はずっと好きだった彼に突然フラれてしまった。
「何よ、男子って、男子だって、美少女キャラのアニメ見て、この子きゃわ~とか、愛してるよ~とか言ってるくせに、私がかっこいい男子たちが出てくるアニメ見てこの子まじでかっこいいんだけど、まじ最高…とか私このキャラ押しなんだよねっていうのがダメっておかしくない?いいもん、あんな奴のことなんか忘れて、中学からは、イマドキ女子中学生ライフを送るんだから」と言いながらも、フラれたことがあまりにもショックで家に帰るなり、自分の部屋に飾ってあるアニメのポスターやフィギアなどをすべて捨てることを決意し、バッサリ捨ててしまった。
そして、散髪屋さんにも行き、髪型をショートヘアーにし、ずっとやってみたかった将棋を覚えることにした。
なぜ、アニオタの私が将棋を覚えようと思ったのかというと、私のクラスの周りの女子たちみんなやってなくて、それにつられ、私も自然的にやってなかったんだけど、最近になり、やっぱり、アニメ以外の趣味も持たないと…と、思い始めたからです。
将棋をやろうと思ったはいいものの、教えてくれそうな人は周りにはいないし…と思っていると、私には、お姉ちゃんがいて、お姉ちゃんは元奨励会員で女流棋士の手前まで行ったことのある実力者なので、早速お姉ちゃんに教えてもらうことにした。
その日から、私の人生は少しずつ変わっていくことになるのだった。
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