『夜明けのミッドナイト』

真田直樹

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第一部 出会い

第25章 仲間の支え

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第25章 仲間の支え

秋の夜。

東京の空気は少し冷たくなっていた。

喫茶ミッドナイトの窓には、街灯の光がぼんやり映っている。

店の中には、七人がそろっていた。

久しぶりの再集合だった。

藤川優斗。
尾上紀子。
新田里奈。
内田桂一。
富田さゆり。
丹羽雅人。

そしてカウンターの奥に、小林勝巳。

それぞれ忙しい日々を過ごしている。

大学。
専門学校。
オーディション。
警察学校の準備。

以前のように毎日は会えない。

でも――

ここに来れば、また集まる。

それがミッドナイトだった。

里奈が言う。

「やっと全員!」

両手を上げて喜ぶ。

桂一が言う。

「大げさだ」

里奈は笑う。

「だって久しぶりじゃん!」

優斗もうなずく。

「確かに」

紀子が言う。

「最近忙しくて」

さゆりも言う。

「オーディション多くて」

雅人は静かにコーヒーを飲んでいる。

しかし今日は少し表情が柔らかい。

里奈が言う。

「なんかさ」

皆が見る。

里奈は続ける。

「社会って大変だね」

桂一が言う。

「当然だ」

里奈は笑う。

「もう!」

優斗が言った。

「でも」

「皆ちゃんと頑張ってる」

紀子がうなずく。

「うん」

さゆりが言う。

「落ちること多いけど」

雅人も言う。

「問題も多い」

店が少し静かになる。

そのとき里奈が立ち上がった。

「でもさ!」

皆が見る。

里奈は笑った。

「ここがあるじゃん!」

ミッドナイトを指さす。

「ここに来たら」

「元気になる!」

桂一が言う。

「心理的効果だ」

里奈が笑う。

「でも本当!」

紀子も言う。

「確かに」

さゆりも笑う。

「落ち込んでも」

「ここ来ると安心する」

雅人も小さく言った。

「そうだな」

優斗は思った。

この店は不思議だ。

特別なことをしているわけじゃない。

ただコーヒーがあって。

音楽があって。

仲間がいるだけ。

でもそれだけで、

また頑張ろうと思える。

そのとき勝巳が言った。

「当たり前だ」

皆が見る。

勝巳はコーヒーを飲む。

「人間はな」

「一人じゃ生きられない」

店が静かになる。

勝巳は続ける。

「だから仲間がいる」

優斗は思った。

そうかもしれない。

夢は一人で追うもの。

でも。

その途中で支えてくれる人がいる。

それが仲間。

里奈が笑った。

「よーし!」

「また頑張ろう!」

皆が少し笑う。

紀子が言う。

「うん」

さゆりも言う。

「次のオーディション行く」

雅人も言う。

「バイト増やす」

桂一が言う。

「計画を進める」

優斗も言った。

「僕も頑張る」

七人の声が、店の中に静かに響いた。

この日。

久しぶりに全員が集まった。

それだけだった。

でも――

その時間は、何より大切だった。

ミッドナイトの夜。

仲間の支えが

七人をまた前に進ませていた。
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