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16.修練中…
16.修練中
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アレからなにも進展なく日にちだけが過ぎて行った。
「清晴…俺一回実家戻るわ。」
純鋭は清晴に申し出た。
「…」
清晴は何も言わなかった。
「ちょっと、頭冷やしてこねーと捜査続けられそうにないし。…家の事も中途半端なんだ…」
純鋭は挙動不審の屡鬼阿をちらっと見た。
屡鬼阿の変化に罪悪感が湧いた。
「3日したら戻るから…。」
純鋭はそう呟くと特安の建物へと背を向けた。
屡鬼阿と清晴の間に沈黙が続く…
特安の捜査もできず、黒翼としても動くわけにはいかない。
二人は静かに飲み物を飲みながらテレビを観ていた。
『次のニュースです。先日行方不明になっていた女子大生の頭部が見つかりました。…体は未だに見つかっておらず、捜索中です。警察によりますと…』
テレビにのめりこむように屡鬼阿はゆっくりとテーブルから乗り出した。
「屡鬼阿さん?」
『次のニュースです。民家三人の家族の遺体が発見されました。いずれも鋭い歯型がついており………警察は冬眠前の』
「屡鬼阿さん!」
屡鬼阿は清晴の声に驚き我に返った。
「テーブルから向こう側に落ちますよ。」
清晴も屡鬼阿の普段だったらもっとしっかりしていると思い、残念な気持ちになった。
「す、すみません…ちょっと気になって…。」
「まぁ、本来裏に回ってくる仕事が、すべて表で収拾しないといけないですからね。世間に出る殺人事件の件数も増えるのはある意味必然です…。」
「そうだね。」
屡鬼阿と清晴の席の真ん中から男の声が聞こえた。
「白髪の青年!?」
清晴が静かに声を上げた。
近くでスタッフに指示をしていたスティーブもそれに気づき駆け寄ってきた。
「ヒィっ…」
青年の左手には獅子と牡山羊の二つの頭部、蛇の尾の3mほどのぐったりとした獣の骸を引きずっていた。
「キメラ…だよ。お土産。前の贈り物も受け取ってもらえた?」
青年はそういうと、屡鬼阿と清晴の間の席に座り、屡鬼阿のカフェオレをすすった。
「き、君はJokerかい?」
スティーブは少し警戒しながら青年に尋ねた。
青年はカップに口をつけながら一瞬緑色の目でスティーブを見た。
「さぁ。知らない。…。僕の名前はキル。…キルベルクで産み落とされた。だからキル。」
物怖じしないキルの姿に清晴の体は自然と後ろに仰け反った。
「屡鬼阿さん……。以前純鋭の報告書に書いてあった、河原で話してた青年というのはこの人ですか?」
屡鬼阿は目を丸くしてキルを見て、かたまっていた。
キルも屡鬼阿に気づき顔を見た後口角を上げた。
「その時はおねーさん、黒髪じゃなかったけどね。…なに?今おねーさん記憶喪失なの?」
キルは屡鬼阿の黒い髪を触った。
屡鬼阿はピリピリとキルの異様さを肌で感じた。
嫌だけど受け入れたい気持ち…
「本当はもうちょっとちゃんとした形で会いたかったな。」
キルの能面のような表情に切ない気持ちが屡鬼阿に伝わった。
「と、ところでその化け物はどうしたんだい?」
「…キメラ?…狩った。」
キルは清晴に一枚のメモを渡した。
Dear my Joker
早く帰っておいで
「胸糞悪い…」
キルはそういうと、3mもある巨体な獣を引きずり、スティーブに手渡した。
ずっしりと…いや、とてつもない重さがスティーブの腕から体中にのしかかり、手を放した。
「アムールトラと同じくらいだよ?寧ろ山羊の頭部がついてそのくらいだったら、小さいし軽いほうだ。…失敗作…誰か連れてきたんだと思う。」
スティーブは狂気じみた緑色の目に吸い込まれそうになった。
「っ!…」
屡鬼阿が耳を抑えた。
「どうしました?」
キルも鼻を押さえた。
「やっぱり反応できるのは、ねーさんだけか。」
清晴とスティーブは素っ頓狂な顔を見合わせた。
「オーカスって知ってる?」
キルは唐突に質問をぶつけた。
屡鬼阿はいそいそ立ち上がりとキルとは反対側の遠くの壁に身を寄せた。
するとキルに近い壁に亀裂が入った途端音を立てて崩れ、5mほどの豚の頭、蝙蝠の羽を付けた化け物が瓦礫の中から現れた。
「屍を食らって生きるいやしい豚の事さ。」
清晴とスティーブは間近に見る化け物に戸惑っていた。
「漆黒の翼の総監がこんなもんか…?」
キルは呆れたように豚の化け物の攻撃をかわした。
「まったく。これじゃ先が思いやられる…。」
そういつとキルは勢いよく化け物の顔をつかみその勢いのまま3階の窓から地面に化け物をたたきつけた。
『なっ…。』
窓から真下の通路を覗き込むと先ほどの豚の怪物は、赤黒い血肉を垂れ流しながら息絶えていた。
清晴とスティーブはその光景に我が目を疑った。
屡鬼阿は依然と耳と目をふさぎ壁際で震えている…。
「はい。さすがに重くて持ってこれなかったからこれだけでも。」
再びキルは律儀にドアから休憩室に戻り、赤黒い心臓を床に落とした。
「素手で…瞬殺ですか…。」
スティーブはキルと化け物を交互に見比べながら驚きとともに口元がほころんでいた。
「あなた、やはり…」
「下品なにおい。汚い。」
キルは怪訝な顔をして滴る血液を見つめた。
「手、洗いたい。」
キルは震える屡鬼阿を見つめた。
屡鬼阿は無言で水道を指差した。
「おねーさんに案内してもらいたい。」
キルはそういうと屡鬼阿に近寄り、間近で屡鬼阿を緑の目で見つめた。
「わ、わかった…」
屡鬼阿は立ち上がりキルの先に立った。
「あ、漆黒の翼の人も医者もついてこないで。来たら同じように抉るよ?」
キルは二人に振り返りすぐに屡鬼阿の背中を追った。
「あれは…なんですか?」
屡鬼阿は水道で手を洗うキルの後ろ姿に尋ねた。
キルは顔を上げて、目の前の鏡越しに屡鬼阿を見た。
「ねーさんは、今まで失敗作見たことなかったんだ…。」
キルは絶望と憎しみのような感情を露呈しながらも淡々と屡鬼阿に話し続けた。
「あれは学習能力のない失敗作。もとはこの世にいるさまざまな動物の部品を紡ぎ合わせて神話の生き物を再現しようとした愚かな実験の結果。」
「生物実験…」
蛇口をしめたキルは再び屡鬼阿を直接見つめた。
「すべては欲に溺れた人間が招いた結果さ。僕たちが一番害を受けるもの。もう各地で広がっているんだ。……人間は、この世で一番賢くて、強くて、優れていると思っている。だからキメラ1匹・オーカス1匹作るのに、幾百幾千の微生物や菌・昆虫や魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、…同族である人間でさえも利用しては殺して失敗作とし、そして捨てる。」
屡鬼阿は不快感を顔で示した。
「で、失敗作を利用しながらも、片や制することができず着々と世界に露呈する。漆黒の翼スラこの有様。もっと言えば技術だけが先走りしとても人間の手じゃ手におえない個体も増えている。」
「だから…Jokerの手を借りて失敗作を処理するの?」
屡鬼阿はキルの強い目に吸い寄せられるかのように見つめた。
「切り札要因だからね…」
キルは掛けてあったタオルで手を拭いた。
「だって切り札を使えば、自分たちの手を汚さずに済むことだからね…。」
「で、あなたがJokerってわけ?」
キルは動きを止めて驚いた表情で屡鬼阿を見た。
「あぁそうか。ねーさん自分が何者かもわかってなかったんだ。」
キルは能面のような表情はやはり崩さずに残念そうにした。
「早く、元に戻ってよ…。」
キルはそう呟くと、何かを決意したような目で屡鬼阿を睨み、自分だけ先に手洗い場から離れた。
「清晴…俺一回実家戻るわ。」
純鋭は清晴に申し出た。
「…」
清晴は何も言わなかった。
「ちょっと、頭冷やしてこねーと捜査続けられそうにないし。…家の事も中途半端なんだ…」
純鋭は挙動不審の屡鬼阿をちらっと見た。
屡鬼阿の変化に罪悪感が湧いた。
「3日したら戻るから…。」
純鋭はそう呟くと特安の建物へと背を向けた。
屡鬼阿と清晴の間に沈黙が続く…
特安の捜査もできず、黒翼としても動くわけにはいかない。
二人は静かに飲み物を飲みながらテレビを観ていた。
『次のニュースです。先日行方不明になっていた女子大生の頭部が見つかりました。…体は未だに見つかっておらず、捜索中です。警察によりますと…』
テレビにのめりこむように屡鬼阿はゆっくりとテーブルから乗り出した。
「屡鬼阿さん?」
『次のニュースです。民家三人の家族の遺体が発見されました。いずれも鋭い歯型がついており………警察は冬眠前の』
「屡鬼阿さん!」
屡鬼阿は清晴の声に驚き我に返った。
「テーブルから向こう側に落ちますよ。」
清晴も屡鬼阿の普段だったらもっとしっかりしていると思い、残念な気持ちになった。
「す、すみません…ちょっと気になって…。」
「まぁ、本来裏に回ってくる仕事が、すべて表で収拾しないといけないですからね。世間に出る殺人事件の件数も増えるのはある意味必然です…。」
「そうだね。」
屡鬼阿と清晴の席の真ん中から男の声が聞こえた。
「白髪の青年!?」
清晴が静かに声を上げた。
近くでスタッフに指示をしていたスティーブもそれに気づき駆け寄ってきた。
「ヒィっ…」
青年の左手には獅子と牡山羊の二つの頭部、蛇の尾の3mほどのぐったりとした獣の骸を引きずっていた。
「キメラ…だよ。お土産。前の贈り物も受け取ってもらえた?」
青年はそういうと、屡鬼阿と清晴の間の席に座り、屡鬼阿のカフェオレをすすった。
「き、君はJokerかい?」
スティーブは少し警戒しながら青年に尋ねた。
青年はカップに口をつけながら一瞬緑色の目でスティーブを見た。
「さぁ。知らない。…。僕の名前はキル。…キルベルクで産み落とされた。だからキル。」
物怖じしないキルの姿に清晴の体は自然と後ろに仰け反った。
「屡鬼阿さん……。以前純鋭の報告書に書いてあった、河原で話してた青年というのはこの人ですか?」
屡鬼阿は目を丸くしてキルを見て、かたまっていた。
キルも屡鬼阿に気づき顔を見た後口角を上げた。
「その時はおねーさん、黒髪じゃなかったけどね。…なに?今おねーさん記憶喪失なの?」
キルは屡鬼阿の黒い髪を触った。
屡鬼阿はピリピリとキルの異様さを肌で感じた。
嫌だけど受け入れたい気持ち…
「本当はもうちょっとちゃんとした形で会いたかったな。」
キルの能面のような表情に切ない気持ちが屡鬼阿に伝わった。
「と、ところでその化け物はどうしたんだい?」
「…キメラ?…狩った。」
キルは清晴に一枚のメモを渡した。
Dear my Joker
早く帰っておいで
「胸糞悪い…」
キルはそういうと、3mもある巨体な獣を引きずり、スティーブに手渡した。
ずっしりと…いや、とてつもない重さがスティーブの腕から体中にのしかかり、手を放した。
「アムールトラと同じくらいだよ?寧ろ山羊の頭部がついてそのくらいだったら、小さいし軽いほうだ。…失敗作…誰か連れてきたんだと思う。」
スティーブは狂気じみた緑色の目に吸い込まれそうになった。
「っ!…」
屡鬼阿が耳を抑えた。
「どうしました?」
キルも鼻を押さえた。
「やっぱり反応できるのは、ねーさんだけか。」
清晴とスティーブは素っ頓狂な顔を見合わせた。
「オーカスって知ってる?」
キルは唐突に質問をぶつけた。
屡鬼阿はいそいそ立ち上がりとキルとは反対側の遠くの壁に身を寄せた。
するとキルに近い壁に亀裂が入った途端音を立てて崩れ、5mほどの豚の頭、蝙蝠の羽を付けた化け物が瓦礫の中から現れた。
「屍を食らって生きるいやしい豚の事さ。」
清晴とスティーブは間近に見る化け物に戸惑っていた。
「漆黒の翼の総監がこんなもんか…?」
キルは呆れたように豚の化け物の攻撃をかわした。
「まったく。これじゃ先が思いやられる…。」
そういつとキルは勢いよく化け物の顔をつかみその勢いのまま3階の窓から地面に化け物をたたきつけた。
『なっ…。』
窓から真下の通路を覗き込むと先ほどの豚の怪物は、赤黒い血肉を垂れ流しながら息絶えていた。
清晴とスティーブはその光景に我が目を疑った。
屡鬼阿は依然と耳と目をふさぎ壁際で震えている…。
「はい。さすがに重くて持ってこれなかったからこれだけでも。」
再びキルは律儀にドアから休憩室に戻り、赤黒い心臓を床に落とした。
「素手で…瞬殺ですか…。」
スティーブはキルと化け物を交互に見比べながら驚きとともに口元がほころんでいた。
「あなた、やはり…」
「下品なにおい。汚い。」
キルは怪訝な顔をして滴る血液を見つめた。
「手、洗いたい。」
キルは震える屡鬼阿を見つめた。
屡鬼阿は無言で水道を指差した。
「おねーさんに案内してもらいたい。」
キルはそういうと屡鬼阿に近寄り、間近で屡鬼阿を緑の目で見つめた。
「わ、わかった…」
屡鬼阿は立ち上がりキルの先に立った。
「あ、漆黒の翼の人も医者もついてこないで。来たら同じように抉るよ?」
キルは二人に振り返りすぐに屡鬼阿の背中を追った。
「あれは…なんですか?」
屡鬼阿は水道で手を洗うキルの後ろ姿に尋ねた。
キルは顔を上げて、目の前の鏡越しに屡鬼阿を見た。
「ねーさんは、今まで失敗作見たことなかったんだ…。」
キルは絶望と憎しみのような感情を露呈しながらも淡々と屡鬼阿に話し続けた。
「あれは学習能力のない失敗作。もとはこの世にいるさまざまな動物の部品を紡ぎ合わせて神話の生き物を再現しようとした愚かな実験の結果。」
「生物実験…」
蛇口をしめたキルは再び屡鬼阿を直接見つめた。
「すべては欲に溺れた人間が招いた結果さ。僕たちが一番害を受けるもの。もう各地で広がっているんだ。……人間は、この世で一番賢くて、強くて、優れていると思っている。だからキメラ1匹・オーカス1匹作るのに、幾百幾千の微生物や菌・昆虫や魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、…同族である人間でさえも利用しては殺して失敗作とし、そして捨てる。」
屡鬼阿は不快感を顔で示した。
「で、失敗作を利用しながらも、片や制することができず着々と世界に露呈する。漆黒の翼スラこの有様。もっと言えば技術だけが先走りしとても人間の手じゃ手におえない個体も増えている。」
「だから…Jokerの手を借りて失敗作を処理するの?」
屡鬼阿はキルの強い目に吸い寄せられるかのように見つめた。
「切り札要因だからね…」
キルは掛けてあったタオルで手を拭いた。
「だって切り札を使えば、自分たちの手を汚さずに済むことだからね…。」
「で、あなたがJokerってわけ?」
キルは動きを止めて驚いた表情で屡鬼阿を見た。
「あぁそうか。ねーさん自分が何者かもわかってなかったんだ。」
キルは能面のような表情はやはり崩さずに残念そうにした。
「早く、元に戻ってよ…。」
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