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姉の居ぬ間に
決闘・承
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ジムに戻ってお湯を沸かすと、グラスに注いで透明な樹脂のそれをつけた。
「十鳥さん、これ噛んで」
箸でつまんで彼女の前に差し出すと、頷いてそれを口の中に入れてくれた。
「最初に前歯、それから全体を軽く噛んでね。上から自分の口に合わせるように指で押しつけて……そう、内側を舌で押さえたら吸い上げる要領で密着させて」
もごもごと口を動かす十鳥さんがなんだか愛嬌があってずっと見ていたくなったけれど、そんな彼女を見に来たわけではもちろんないので、成型を終えたそれを受け取ると、えずかないようにハサミで余分な箇所をカットする。ふたたび口の中で入れて貰って問題がないようなので水で冷やして完成。
「なかなか興味深い工程ね」
自分専用のマウスピースを眺めながら、十鳥さんは感心したようにいう。表情は笑っていないけれど、どこか楽しげだ。対角線上で眼光するどくこちらを睨むように佇んでいる上四元クシナにもお湯で軟らかくした樹脂を差し出す。射るような瞳はなにも浮かんではいない。あの日、有無をいわさぬ流れでリングに上げられ、拳で肉体も精神も徹底的に陵辱されたときのことが鮮明に甦るような威圧的な眼。
「口に入れて……くれないかな」
対応を間違えたら機嫌を損ねるかもしれない緊張感の中、おっかなびっくりとほどよく茹で上がったであろう透明の塊を示すと、無言で受け取り、口の中に入れた。子供の頃からジムに出入りしていたんだし、説明は不要だろう。彼女は僕から視線を外すことなくひと通りもごもごとやると、成型されたばかりのそれを突き出し、ふと手を止める。
「触りたくないんだったら自分でやるけど」
心の芯まで冷えたような声だった。やっぱり僕は彼女に嫌われているんだなと実感する。何がなんでも仲よくしたという欲求があるわけでもないけれど、アツミさんの妹だし、それなりの付き合いができるのならそれに越したことはないとは思っているだけに彼女の対応は正直、残念だ。
「平気だよ」
彼女のマウスピースも完成したあと、ふたりにルールの確認をした。
「1ラウンド3分の3ラウンド形式。ダウンは無制限」
すでに臨戦体勢なのか、十鳥さんを睨みながら、そう吐き捨てる上四元クシナからは不穏なオーラが立ち上っていた。
「ダウン無制限って、それは」
「徹底的にやり合うのが目的だから」
遮ったのは意外にも十鳥さんだった。
「試合の形式は取ってあるけれど、これは殴り合いなの。気に入らない相手を思う存分叩きのめすためのただの喧嘩」
黙って聞いていた上四元クシナが欣喜に堪えないといった面持ちで顔を歪める。お互い納得づくのルールということらしい。
ゴングの鎮座するテーブルには赤いグローブがふた組あった。オンスが違うのはハンデということか。リングから降りると、それを掴んだ。
「どっちがどっちを装着するのか決めてあるの?」
「お好きな方をどうぞ」
どこか楽しげで挑発的な目は上四元クシナの十八番だ。十鳥さんは僕に一任するというように静かに頷いた。
10オンスを手にすると、ふたたびリングに上がって十鳥さんの手にそっと被せる。
「ボクシングのグローブなんてはじめてはめたわね」
自分の手のひらを覆っている殴るための道具である赤い皮革をしげしげと物珍しげに見つめる十鳥さんはどこか微笑ましかった。
「何かスポーツはしていたの?」
「いえ、特には何もしてはいないわね。ただ、準備期間はあったから独学で勉強はしたつもりよ。この場所も使わせて貰ったし、不安はまったくないわ」
上四元クシナの技術を鑑みればとても安心はできかねる状況なのだけれど、今さらどうこういったところでどうしようもないだろう。
ばすんばすんとボクシンググローブを装着したならば誰でも一度はするであろうお約束ともいえる仕草をして見せる十鳥さんはすごくチャーミングであった。
「可笑しくないかしら」
「ぜ、全然可笑しくないよ。すごく似合ってる」
ボクシンググローブが似合うといって喜ぶ女性なんているはずもないけれど――いや、姉は喜びそうだ――十鳥さんは素直にありがとうと頷いた。
残る14オンスを上四元クシナの手にはめ、紐を結んでいる間、わざとらしいまでの沈黙が怖くて海水浴への不参加の理由を振ってみたけれど、私が行くと空気が悪くなるでしょうと返された。
「あなたのお友達に嫌われてるから」
自嘲とも皮肉ともいえないいい回しはどこか彼女の弱さを表しているような気もした。
「あなたこそどうして行かなかったのよ」
「……と、特に理由はないんだけれど」
「お姉ちゃん、すごく残念そうだった」
一瞬、上四元クシナの目に怒りにも似た凄烈な光が浮かんだ気がしたけれど、すぐに逸らされてしまった。
拳の武装を終えると、ありがとうとつぶやくような声とともに上四元クシナはコーナーに向き直った。コンセントレーションを高めるつもりなのだろう、俯きじっとしている彼女の背中は話しかけるのは躊躇われるくらいの迫力があった。それをごまかすみたいに十鳥さんに気になっていたことを訊いてみた。
「十鳥さん、その体操着ってまさか自前?」
そんなわけはないだろうと思うけれど、引っ越してくる前に住んでいた地域はそういう体操着が当たり前だったのかもしれない。
「いえ、彼女に渡されたのよ。以前このビルに入っていたおもちゃ屋さんがお店を畳んだ際に残していった衣装がたくさんあったからその中から動きやすそうなものを選んだの」
「……お、おもちゃ屋さん?」
訝っていると、ドンッ、と突然、リングが揺れた。精神集中をしていた上四元クシナがコーナーポストをサンドバッグ代わりに叩いている。それが無駄話はやめてさっさとゴングを鳴らせという催促だと理解するまで数秒要した。
ふたりの口にマウスピースを装着すると、リングから降りて、小槌を掴んでリングの上のふたりを見遣った。両者とも目線はすでに対戦相手を捉えている。
大きく息を吐くと、黄金色がまぶしい円形の塊を打った。
鼓膜を鋭く突き破るような細く、しかし硬質な真鍮の音が小さくなってゆく中、先に動いたのは上四元クシナ。しっかりとガードをしている十鳥さんに向かって狡猾にジャブを打ち込んでゆく。間にストレートを織り交ぜながら、しつこいくらい細かいパンチを執拗に繰り出す。とことん甚振って楽しむつもりなのかもしれない。
ボクシングは未経験だといっていた十鳥さんだけれど、今のところは上四元クシナのパンチをしっかりと目で追えていた。まだ相手は本気ではないだろうけれど、それでも構えを含めて十鳥さんはまったくの素人には見えず、黙って殴られるほどお人好しじゃないといっていた言葉は決して負け惜しみの類ではないことを証明していた。フックやアッパーなどの変化球は組み込まず、愚直にジャブとストレートのみで攻め込む上四元クシナはひたすら十鳥さんのガードを壊すことに腐心していた。気のせいかもしれないけれど、初心者同然の十鳥さんにボクシングがどういうものか懇切丁寧に身体に叩きこんでいるようにも見えた。
シュッとストレートが十鳥さんの顔面に打ち込まれる。ぎこちないながらもヘッドスリップでそれを避ける。偶然じゃない、十鳥さんにはちゃんとパンチが見えている。
キュッとキャンバスを鳴らして上四元クシナが十鳥さんの懐に潜り込んだ。振られた左フックを腰を捻って右腕でしっかりとブロッキングする。防御ができた嬉しさからだろうか、十鳥さんがフッと気を抜いた。それを上四元クシナが見逃すはずもなかった。
右ストレートが十鳥さんの顔面を打ち抜いた。仰け反る彼女にすかさず左が襲いかかった。上四元クシナは振られた身体を追いかけるように、もう一度十鳥さんの顔を右で砕く。
どんっと尻餅をつくようにダウンした途端、十鳥さんの口から透明な樹脂のかたまりがこぼれ落ち、まるでそれを追いかけるようなタイミングで一滴の鮮血がキャンバスを汚した。驚いて彼女の顔を確認すると、端正な鼻から血が流れている。
パンチを三発浴びて、ダウンをして、マウスピースを落として、鼻血を流した。たったそれだけのことなのに、なんだかすごく取り返しのつかない残虐非道な出来事のように思えて居た堪れなくなってくる。
「と、十鳥さん!」
ロープを掴んで割って入ろうとする僕を十鳥さんが制する。まだ試合中だと燃え滾るようなふたつの瞳がいっていた。
ふうふうと肩で息をしながらゆっくりと立ち上がった十鳥さんはぎゅっぎゅっと何度もグローブを鳴らしながら、足踏みをして試合続行のアピールをする。幸いストップウォッチが時間を告げようとしていた。ラウンド終了のゴングを一つ打つと、急いで青コーナーに飛びかかった。
「十鳥さん、大丈夫?」
鼻血を垂らしながら戻ってきた十鳥さんは左のグローブでぐいっと鼻を拭うと、いつもの毅然とした口調で静かに微笑んだ。
「平気よ、一君」
「十鳥さん、これ噛んで」
箸でつまんで彼女の前に差し出すと、頷いてそれを口の中に入れてくれた。
「最初に前歯、それから全体を軽く噛んでね。上から自分の口に合わせるように指で押しつけて……そう、内側を舌で押さえたら吸い上げる要領で密着させて」
もごもごと口を動かす十鳥さんがなんだか愛嬌があってずっと見ていたくなったけれど、そんな彼女を見に来たわけではもちろんないので、成型を終えたそれを受け取ると、えずかないようにハサミで余分な箇所をカットする。ふたたび口の中で入れて貰って問題がないようなので水で冷やして完成。
「なかなか興味深い工程ね」
自分専用のマウスピースを眺めながら、十鳥さんは感心したようにいう。表情は笑っていないけれど、どこか楽しげだ。対角線上で眼光するどくこちらを睨むように佇んでいる上四元クシナにもお湯で軟らかくした樹脂を差し出す。射るような瞳はなにも浮かんではいない。あの日、有無をいわさぬ流れでリングに上げられ、拳で肉体も精神も徹底的に陵辱されたときのことが鮮明に甦るような威圧的な眼。
「口に入れて……くれないかな」
対応を間違えたら機嫌を損ねるかもしれない緊張感の中、おっかなびっくりとほどよく茹で上がったであろう透明の塊を示すと、無言で受け取り、口の中に入れた。子供の頃からジムに出入りしていたんだし、説明は不要だろう。彼女は僕から視線を外すことなくひと通りもごもごとやると、成型されたばかりのそれを突き出し、ふと手を止める。
「触りたくないんだったら自分でやるけど」
心の芯まで冷えたような声だった。やっぱり僕は彼女に嫌われているんだなと実感する。何がなんでも仲よくしたという欲求があるわけでもないけれど、アツミさんの妹だし、それなりの付き合いができるのならそれに越したことはないとは思っているだけに彼女の対応は正直、残念だ。
「平気だよ」
彼女のマウスピースも完成したあと、ふたりにルールの確認をした。
「1ラウンド3分の3ラウンド形式。ダウンは無制限」
すでに臨戦体勢なのか、十鳥さんを睨みながら、そう吐き捨てる上四元クシナからは不穏なオーラが立ち上っていた。
「ダウン無制限って、それは」
「徹底的にやり合うのが目的だから」
遮ったのは意外にも十鳥さんだった。
「試合の形式は取ってあるけれど、これは殴り合いなの。気に入らない相手を思う存分叩きのめすためのただの喧嘩」
黙って聞いていた上四元クシナが欣喜に堪えないといった面持ちで顔を歪める。お互い納得づくのルールということらしい。
ゴングの鎮座するテーブルには赤いグローブがふた組あった。オンスが違うのはハンデということか。リングから降りると、それを掴んだ。
「どっちがどっちを装着するのか決めてあるの?」
「お好きな方をどうぞ」
どこか楽しげで挑発的な目は上四元クシナの十八番だ。十鳥さんは僕に一任するというように静かに頷いた。
10オンスを手にすると、ふたたびリングに上がって十鳥さんの手にそっと被せる。
「ボクシングのグローブなんてはじめてはめたわね」
自分の手のひらを覆っている殴るための道具である赤い皮革をしげしげと物珍しげに見つめる十鳥さんはどこか微笑ましかった。
「何かスポーツはしていたの?」
「いえ、特には何もしてはいないわね。ただ、準備期間はあったから独学で勉強はしたつもりよ。この場所も使わせて貰ったし、不安はまったくないわ」
上四元クシナの技術を鑑みればとても安心はできかねる状況なのだけれど、今さらどうこういったところでどうしようもないだろう。
ばすんばすんとボクシンググローブを装着したならば誰でも一度はするであろうお約束ともいえる仕草をして見せる十鳥さんはすごくチャーミングであった。
「可笑しくないかしら」
「ぜ、全然可笑しくないよ。すごく似合ってる」
ボクシンググローブが似合うといって喜ぶ女性なんているはずもないけれど――いや、姉は喜びそうだ――十鳥さんは素直にありがとうと頷いた。
残る14オンスを上四元クシナの手にはめ、紐を結んでいる間、わざとらしいまでの沈黙が怖くて海水浴への不参加の理由を振ってみたけれど、私が行くと空気が悪くなるでしょうと返された。
「あなたのお友達に嫌われてるから」
自嘲とも皮肉ともいえないいい回しはどこか彼女の弱さを表しているような気もした。
「あなたこそどうして行かなかったのよ」
「……と、特に理由はないんだけれど」
「お姉ちゃん、すごく残念そうだった」
一瞬、上四元クシナの目に怒りにも似た凄烈な光が浮かんだ気がしたけれど、すぐに逸らされてしまった。
拳の武装を終えると、ありがとうとつぶやくような声とともに上四元クシナはコーナーに向き直った。コンセントレーションを高めるつもりなのだろう、俯きじっとしている彼女の背中は話しかけるのは躊躇われるくらいの迫力があった。それをごまかすみたいに十鳥さんに気になっていたことを訊いてみた。
「十鳥さん、その体操着ってまさか自前?」
そんなわけはないだろうと思うけれど、引っ越してくる前に住んでいた地域はそういう体操着が当たり前だったのかもしれない。
「いえ、彼女に渡されたのよ。以前このビルに入っていたおもちゃ屋さんがお店を畳んだ際に残していった衣装がたくさんあったからその中から動きやすそうなものを選んだの」
「……お、おもちゃ屋さん?」
訝っていると、ドンッ、と突然、リングが揺れた。精神集中をしていた上四元クシナがコーナーポストをサンドバッグ代わりに叩いている。それが無駄話はやめてさっさとゴングを鳴らせという催促だと理解するまで数秒要した。
ふたりの口にマウスピースを装着すると、リングから降りて、小槌を掴んでリングの上のふたりを見遣った。両者とも目線はすでに対戦相手を捉えている。
大きく息を吐くと、黄金色がまぶしい円形の塊を打った。
鼓膜を鋭く突き破るような細く、しかし硬質な真鍮の音が小さくなってゆく中、先に動いたのは上四元クシナ。しっかりとガードをしている十鳥さんに向かって狡猾にジャブを打ち込んでゆく。間にストレートを織り交ぜながら、しつこいくらい細かいパンチを執拗に繰り出す。とことん甚振って楽しむつもりなのかもしれない。
ボクシングは未経験だといっていた十鳥さんだけれど、今のところは上四元クシナのパンチをしっかりと目で追えていた。まだ相手は本気ではないだろうけれど、それでも構えを含めて十鳥さんはまったくの素人には見えず、黙って殴られるほどお人好しじゃないといっていた言葉は決して負け惜しみの類ではないことを証明していた。フックやアッパーなどの変化球は組み込まず、愚直にジャブとストレートのみで攻め込む上四元クシナはひたすら十鳥さんのガードを壊すことに腐心していた。気のせいかもしれないけれど、初心者同然の十鳥さんにボクシングがどういうものか懇切丁寧に身体に叩きこんでいるようにも見えた。
シュッとストレートが十鳥さんの顔面に打ち込まれる。ぎこちないながらもヘッドスリップでそれを避ける。偶然じゃない、十鳥さんにはちゃんとパンチが見えている。
キュッとキャンバスを鳴らして上四元クシナが十鳥さんの懐に潜り込んだ。振られた左フックを腰を捻って右腕でしっかりとブロッキングする。防御ができた嬉しさからだろうか、十鳥さんがフッと気を抜いた。それを上四元クシナが見逃すはずもなかった。
右ストレートが十鳥さんの顔面を打ち抜いた。仰け反る彼女にすかさず左が襲いかかった。上四元クシナは振られた身体を追いかけるように、もう一度十鳥さんの顔を右で砕く。
どんっと尻餅をつくようにダウンした途端、十鳥さんの口から透明な樹脂のかたまりがこぼれ落ち、まるでそれを追いかけるようなタイミングで一滴の鮮血がキャンバスを汚した。驚いて彼女の顔を確認すると、端正な鼻から血が流れている。
パンチを三発浴びて、ダウンをして、マウスピースを落として、鼻血を流した。たったそれだけのことなのに、なんだかすごく取り返しのつかない残虐非道な出来事のように思えて居た堪れなくなってくる。
「と、十鳥さん!」
ロープを掴んで割って入ろうとする僕を十鳥さんが制する。まだ試合中だと燃え滾るようなふたつの瞳がいっていた。
ふうふうと肩で息をしながらゆっくりと立ち上がった十鳥さんはぎゅっぎゅっと何度もグローブを鳴らしながら、足踏みをして試合続行のアピールをする。幸いストップウォッチが時間を告げようとしていた。ラウンド終了のゴングを一つ打つと、急いで青コーナーに飛びかかった。
「十鳥さん、大丈夫?」
鼻血を垂らしながら戻ってきた十鳥さんは左のグローブでぐいっと鼻を拭うと、いつもの毅然とした口調で静かに微笑んだ。
「平気よ、一君」
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