姉はすべてを支配する。さればわれらも姉に従おう。

さいきごそ

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姉の居ぬ間に

儕輩

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 海水浴に行くという話を聞いたのは、夏休みに入る一週間くらい前、行きつけのファミリーレストランで五百旗頭いおきべ君と五十棲いそずみ君のふたりと話をしているときだった。
「こんにちは」
 突然かけられたやさしそうな声に顔を上げ、そして持っていたメニューで隠した。
「まさかナナミ殿にお会いできるとは僥倖の極み」
「今日はお休みですか」
「ええ」
 ごく普通に会話を交わす五十棲君たちの声を聞きながら、ドリアを口の中に押し込む。
「こんにちは、五月女そおとめ君」
「……………」
「……五月女氏ィ」
 五十棲君の呆れた声が聞こえた。自分のしていることが子供っぽくて褒められたことじゃないのは理解している。その容易に解決できない不安定で不条理な気持ちが口に広がるドリアのもたらす熱と相俟ってさらにボクを苦しめる。
「ちょうどよかった。みんなに話があったのよ」
 あの人はウエイトレスさんにアイスコーヒーを注文して、その話をはじめた。
「海ですか、もちろん喜んで同行させて頂きます。ナナミ殿の見目麗しい肢体を心置きなく収められるように大容量のメモリーカードとバッテリーの予備を買っておかねばなりませんなァ」
「でもよろしいんですか、我々までお邪魔しても」
「気にしないで、アツミも大勢の方がいいっていっていたし」
 ふいに途切れ、一層やさしさを内包して継がれた言葉は容易に想像がつくものだった。
「ねえ、五月女君もどうかしら?」
 メニューで覆ったまま、頭を振る。
「五月女氏ィ、失礼ですぞ」
 失礼なのはボクの態度なのか、せっかくの誘いに乗らないことなのか。きっとどっちもなんだろうな。
 五百旗頭君たちとひと通り世間話を済ませると、あの人はひと足先に店を出て行った。
「お騒がせしてごめんなさいね、五月女君」
 帰り際の挨拶にも顔を隠したままのボクに何度目かの呆れた声が聞こえたけれど、かまわず食事を消化していった。
 そのあとさっきの会話の流れで五十棲君たちは量販店へ行くというので別れた。
 五百旗頭君は最後まで誘ってくれたけれど、五十棲君の
「今はひとりになりたいんでしょう」
 というひとことでボクは解放された。彼なりの気遣いだと思う。
 遠ざかるふたりを見送りながら、メニューで顔を隠していたボクにきっとあの頃と同じ笑みを向けていてくれただろうあの人のことを考えていた。
 初めて会ったときのことはよく覚えている。
 いつの間にか仲よくなっていた一君の家に遊びに行った日、当時高校受験を控えていたというあの人はすごくやさしい笑みでボクを出迎えてくれた。
 この世の中にこんなにきれいな人がいるんだと子供なりにすごい衝撃だった。姉弟ゆえか、当の一君はピンとこないみたいだったけれど、ボクはけっこう興奮したものだった。のちに六反園君が他の女性は眼中にないと断言するくらい夢中になったけれど、それも無理からぬことだと思う。ただ彼は成長するとともにその想いをどんどん大きくしていき、逆にボクは思慕の念は萎み、挙句、拒絶するようになったということだ。
 決定的な何かがあったわけじゃない。あの人に何かされたとかいわれたとかではもちろんない。そもそもそういうことをするひとじゃないし、できる人ではないのはボクにも分かる。むしろ欠点らしい欠点のない稀有な人だと思う。恋人がいるとかつき合った経験があるとは聞かなかったけれど、それはあの人に問題があるということではなく、むしろそういうことがないからだと、そういう完璧さが異性を寄せつけないんだと生意気にも思ったりした。
 突きつめると、そういう隙のないところが生理的に受けつけない要因なのかもしれない。いや、もっと別の何かが原因のような気がするんだけど、それが何なのかはっきりしないのがもどかしい。どのみち、ボクの一方的で理不尽な挙動には違いない。
 このことが原因で一君との関係がこじれるかとも懸念したけれど、彼はそんなことは気にもせずにいつも通り、ボクと接してくれた。元々ボクと仲よくなったのはゲームばっかりしていて根暗だとかオタクだとかクラスで浮いていたときに彼から積極的に話しかけてきてくれたのがきっかけだった。一君はなんの偏見も持たずに、ボクの話に耳を傾けてくれた。彼はどう思っているのか分からないけれど、初めて持った友達だとボクは勝手に思っている。
 のちに五百旗頭君や五十棲君たちと遊ぶようになってからも、不思議と一君とは疎遠にはならず、時折り遊んだりしていた。引っ込み思案なボクが彼らと仲よく馴れたのも一君とのことがあったからで、だから十鳥さんのことで力になれたときはうれしかったし、あの一件でクラスで浮き気味だった彼女が一君と交友関係を築いていると知ったときは自分のことように喜んだ。
 その十鳥さんと思わぬ場所で出会ったのは、件の海水浴に旅立つ五百旗頭君たちを見送ったあとだった。
「こういうことをするくらいなら、五月女氏も行くべきですなァ」
 同行できないお詫びというわけでもないけれど、駅に向かう前、ふたりと会って餞別を渡した。五十棲君からは皮肉混じりの誘いをギリギリまで受けたけれど、やっぱり行く気にはなれず、複雑な思いでふたりと別れた。
 予定らしい予定もないし、瓊紅保駅前にあるデパートへ行ってみることにした。
 ここにある書籍コーナーは地元じゃ見かけないマニアックでコアな専門書、ボクには縁はないけれど洋書もあったりするので、かなり重宝している。その広さや在庫数からただ眺めているだけでも楽しかったりする。実際、気がついたら何時間も経っていて、場合によっては閉店時間間近になっていたなんてことも何度か経験していた。
 この日もめぼしい本を何冊か発見し、そろそろ購入しようかとレジへ向かったとき。見慣れた制服を着た女子に出会った。
「こんにちは、五月女君」
 偶然、彼女と遭遇したことよりも彼女の顔に驚いた。
「……と、十鳥さん、どうしたの」
 五十棲君いうところの生粋のクールビューティの証し、彼女の特徴的な切れ長の目の上、右のまぶたが腫れている。頬なども若干赤みを帯びていた。
「喧嘩をしてきたの」
 十鳥さんは真顔でそういった。

               *

「五月女君もあそこによく来ているの」
「……う、うん」
 人との付き合いを極力避けるかのような振る舞いを見せていた新学期当初の剣呑さは微塵も感じさせない柔和な言動で目の前の十鳥さんはお茶を愉しんでいる。
 彼女に誘われて訪れたのはアシュコのレストラン街にある和風喫茶だった。
 十鳥さんの提案も驚いたけれど、血縁者以外の女性と行動をともにすることなどなかったので正直、まるで落ち着かない。
 彼女はアシュコにはよくきているみたいであの書店で買い物をしたあとは、必ずといっていいくらいここに立ち寄るのだそうだ。
 外食自体はそれこそ五百旗頭君たちとしょっちゅうしているけれど、女子とは未経験だ。しかも一対一なんてどう考えてもボクには縁のないシチュエーション、緊急事態レベルの大事件だと断言できる。
「ひょっとしたら、忙しいところを呼び止めてしまったのかしら」
 十鳥さんはクルミを練り込んだという求肥を上品な手つきで切り分けていた。きな粉と黒蜜をかけて食べるそれは見るからに甘そうで、和菓子が苦手なボクには縁のないものだ。
「……用はないよ。五百旗頭君と五十棲君は旅行へ行っちゃったし、帰って来る明後日までむしろ暇というか」
 まるで誘って欲しくてこんなことをいっているんじゃないのかと思われるのが怖くなって口をつぐんでしまう。
「海水浴へ行くんだったからしら」
「う、うん」
 おちょぼ口できな粉と黒蜜のたっぷりかかった求肥を咀嚼する十鳥さんを不思議な気分で見つめていると、五月女君は行かないのと聞かれた。
「十鳥さんは」
 といいかけて質問を質問で返したこと、何より誘われていない可能性を考慮しなかった自分の軽はずみさを呪った。
「気にしないで、アツミさんから直々に誘われたから」
 ……助かった。
「断ったの?」
「せっかくのアツミさんからのお誘いだったけれど約束もあったし」
 何かいい淀んでいるような雰囲気が気になった。
「ずいぶんの大所帯のようね」
 幹事役のアツミさんとあの人、七ツ役さん、六反園君、左衛門三郎さんと三苫さんと三次さん、五百旗頭君と五十棲君、あと羽二生さんもだったかな。総勢十人。確かにけっこうな人数だ。
「でも一君は行かないんだよね」
「そうね。みんな一君と親しい人たちなのに、肝心の彼がいないんだもの」
「……やっぱり不参加の原因って、一君が行かないから?」
「それは関係ないわ。アツミさんから誘われたときはメンバー構成は不明だったもの」
 緑茶を啜る十鳥さんを眺めながら、顔の異変について訊こうか迷っていると、彼女の方でそれを察したのか、ちゃんとルールのある喧嘩よ、と他人事みたいな口調で説明された。
「………誰と?」
「アツミさんの妹さん。五月女君も知っているわよね」
 あの人の見合いのあった日にいた、けっこう過激な格好をした女子だ。清楚なお姉さんとは真逆な言動が印象的だった。
「そ、そんなに仲悪いんだ」
「そうね、何から何まで癇に触る不愉快な人だわ。できれば二度と目の前現れて欲しくないのだけれど、同じ町に住んでいるでしょう。家を突きとめられた上に何度も押しかけてきて迷惑しているの」
 同性のストーカーなのだろうか。だけど、なんだか楽しそうな物言いだ。
「それで五月女君が行かなかった理由は何なのかしら」
 好奇心から訊いている風ではなかった。だからかもしれない、真摯なその眼に答えようと思ったのは。ぎりぎりこのお店で食べられるメニューだった米粉で作ったパンのサンドイッチを齧ると、意を決して口を開いた。
「ボク、あの人が、一君のお姉さんが苦手なんだ」
 十鳥さんは静かに聞いていた。
「自分でもよく分からないんだけど、気がついたらあの人を避けるようになってて」
 一君と仲よくなった経緯やあの人、一君のお姉さんの第一印象、気がついたら今まで誰にも話していなかったことを切々と吐き出していた。自分でも驚くくらいの披瀝ぶりに戸惑いながらもなぜかやめようと思わなかった。
 我に返ったとき、恥ずかしさのあまり、サンドイッチを押し込むように頬張った。
「同じね」
 パンとかチーズとかハムの食感を心ゆくまで味わうことなく嚥下していると、冷静だけど飾り気のない声がした。
「私も一君のお姉さんは、苦手なの」
 一瞬、途切れたのはもっと烈しい言葉を使おうとして戸惑ったからなのか。発せられた言葉そのものは意外ではなかった。
「初めて出会ったとき、一君を物扱いみたいないい方をしていたのがどうしても許せなくて、未だにあの人には心を開けないの」
 きっとあの糞ビッチーズたちとの騒動のあった図書館裏での出来事のことを指しているんだろう。一気に表情が険しくなった。まるで春先に見せていた、決して周りと溶け込もうとしなかった頃のような厳しい顔つき。
「プライベートな姉弟間のことだし、他者がとやかくいえることじゃないのは分かっているつもりなの。あの人が強制的な言動でもって一君を日頃から酷い目には合わせてはいないことは上手くいえないけれど感じてはいるし、むしろ可愛がっているとすら思うのだけれど、意味もなく沸き起こる拒絶の感情の遠因がどうにもはっきりしないの」
 同じだと思った。嫌う理由が判然としないのに、なぜか避けてしまうボクの抱いているすっきりとしない気持ちと。
「そして一君に救われたという点でも同じね」
 やさしい眼差しだった。姉であるあの人ことを語るときとは違って、やわらかくあたたかみのある面持ち。
「ずっと自分はひとりだと思っていた。学校でも家庭でも。親元から離れてこの町に来て祖母と暮らすようになってからはそう感じはなくなっていたけれど、それでも学校ではやっぱりひとりでいるのが当たり前だったし、そういうものだと自分にいい聞かせていた。すごく極端だけれど、周りは敵だとさえ思っていたの。あの日、一君に出会うまでは」
 なんでもコンビニで空き缶をちゃんと捨てない人に注意をして揉めていたところに一君が割って入ったのが知り合ったきっかけなんだとか。なんだからしいと思った。
「あんな風に毅然と自分の味方になってくれる人がいたことはすごく驚いたし、何より信じられなかった。どこか頼りないのに安心できる、一君って不思議な人よね」
 例の騒動のあと、コンビニの前で一君を責めていた十鳥さんは一時的な感情をぶつけていたというよりも初めて心を開いてくれた友人の身を心配しているという感じだった。
 和風喫茶というか甘味処然とした造りの店内はさすがに年齢層が高めで、ボクらは悪い意味でとても目立っていた。通路を行き来する人の何人かは十鳥さんを認めるたびに、あっと驚いたような表情をする。やはり、女子高生が顔を腫らしているというのは尋常ならざる状況なのだろう。
「気を使わせてしまっているようね」
 自分では顔に出していたつもりはなかったけれど、彼女にはあっさりと心を読まれたみたいだった。当人は泰然自若としていて、ボクの方がそわそわしっぱなしだ。もっともその理由は喧嘩がもたらした尋常ならざる彼女の顔の異変ではない。
「あまりに人目が悪すぎるものね。つき合わせてしまってごめんなさい。お詫びというわけではないのだけれど、ここは私に奢らせて」
「……ち、違うんだ」
 今もこのやり取りを横目で見ながら冷笑を滲ませたような顔をして通り過ぎるいかにも噂話が好きそうな主婦っぽい人たちに当てつけるように声を張る。
「と、十鳥さんの顔のことは別に気にしてはいないんだ。痛そうだなって思うくらいだし、十鳥さん自身が気に病んでいないのならそれでいいと思うよ。ボクが落ち着かないのは女子とこんな風に食事した経験がないからで、もっといえば、十鳥さんがボクみたいなのと一緒にいることは迷惑になるんじゃないかと思うからなんだ」
 抑えたつもりだったけれど、声は尻上がりに高まり、最後の方は大声であった。
 くすくすと笑い声が漏れ聞こえ出した。ひとつやふたつじゃない、店全体レベル。
 昂ぶった感情が空気の抜けた風船のように一気にしぼむと、入れ替わるようにもたげてきた慙愧の念がボクの顔に尋常じゃない熱をもたらした。
 制御できない感情ならむやみに火を付けるべきじゃない。
 手遅れの後悔に苛まれ、煩悶しているボクを救ってくれたのはどこまでも沈着なクラスメイトだった。
「私は迷惑ではないわね。そう思うのなら最初から誘わない」
 ………確かにそうだ。
「つまり、私たちは気兼ねなくお話ができるということね」
 黄土色の粉と黒い液体をまとった求肥をそつなく消化してゆく。
「ずいぶん買ったのね、五月女君」
 興味深げに分厚い紙袋に視線を送る。
「ゲームとかアニメの設定資料集。十鳥さんは……興味ないよね」
「ええ、アニメは観たことがないわね。テレビ自体あまりつけることがないから。ゲームも私個人はしたことがないけれど、妹は好きみたい」
 予想通りの返答だった。
「妹さんがいるんだ」
「ええ、小学四年生。五月女君はご兄弟いるのかしら」
「ボクと五百旗頭君は一人っ子。五十棲君は国立大学に行っているすごく頭がいいお兄さんがいるよ。彼もお兄さんみたいになるように家族から期待されているみたいだけど、本人はすごく嫌がってた」
「五十棲君って言動がユニークよね」
 十鳥さんにはそう映っているのか。いい回しが彼女らしい。
「でも、彼のあの喋り方は作ってるんだ。家では普通の話し方をするから最初、遊びにいったとき笑いそうになった。本人はストレスからああいうキャラ作りをしているんだっていっていた」
「彼の趣味もカムフラージュなのかしら」
「ううん、オタクなのは間違いないよ。ただ五百旗頭君に比べると、ライト寄りだけど」
「五百旗頭君はそうは見えないわよね」
「でもボクらの中ではガチガチの真性だよ。生身の女の子には本気で興味ないんだ」
「すごくもてそうに見えるけれど、実際はどうなのかしら」
「もてるよ。でも、興味の範疇外だからいつもそっけないんだ。告白した子は五百旗頭君の頑なな態度に疑問を抱いて食い下がるんだけど、大抵その理由、彼のオタクっぷりにいつも引いて終わっちゃうパターン」
 十鳥さんは心の底から可笑しそうに笑った。女子とこんなに話したことは初めてだった。しかもその相手があの十鳥さんというのが不思議な感じがする。
「十鳥さんは何を買ったの」
 持参していたらしいマイバッグならぬ布製のマイブックカバーに包まれた文庫サイズのそれを見遣ると、すっとこちらに滑らせてきた。
 ページを捲ると、プラトンだった。〈下〉とあるから続きものらしい。ボクにはまるで無縁な世界。
「ずいぶん難しい本を読んでいるんだね」
 上手くいえないけれど、彼女らしい。
「そうでもないのよ」
「古代ギリシャの哲学者だよね」
「ええ、ソクラテスの弟子のひとりね」
「ソクラテスは読まないの?」
 十鳥さんは文庫本を大事そうに手にすると、ソクラテスは何も書き残していないのよと微笑んだ。なんだか先生に教えられているみたいだ。
「だから彼がどういう考えの元に発言をしたのかとかということは弟子たちが書き残したものでしか知ることができないの。もっともプラトンの遺したソクラテスが語ったとされる多くの文献は師を使って自分の主張をしているという見方もあるみたいだけれど」
 好きな本の話をしている彼女はすごく楽しそうだった。十鳥さんはこういう顔もするんだなと素直に感激してしまう。
「哲学が好きなんだね」
「そうでもないのよ。中世の哲学には今のところ興味はないし。たまたまプラトンが合ったというだけね。他には戦前辺りのロシア文学とかも好きかしら」
 そっちもやはりボクには無縁な世界だ。
 こうして女子と向かい合って喫茶店で話をするなんてことがボクの人生に起こるなんて思いもしなかった。
 ちょっと痛々しい痕があるけれど、ミステリアスな雰囲気のあるクラスメイトの楽しげな表情を眺めながら、こんな時間がもっと送れたらいいのになんて身の程知らずなことを考えたりした。だけど、ボクはすぐに冷静になる。生まれてこの方抱いたことのない感情を打ち消すように強く、何度も、呪文みたいにこう繰り返した―――。

 十鳥さんは一君のことが好きに決まってるじゃないか。
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