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姉の居ぬ間に
家族
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「やあやあ、一君」
有料席に戻って僕を出迎えた人物に驚いた。ツインテールにホットパンツ姿の十五夜さんがデッキチェアに上四元クシナと並んで横になっていた。上に着込んでいるぴったり身体に張りついているTシャツは普段からよく贔屓にしているブランドのものだった。
「十五夜さんもいらしていたんですか」
「うむ、家族でな。こういうところにやって来てまで団欒もなかろうと、目の保養をしにプールへ向かう途中で上四元君と遭遇してな。ついつい話し込んでしまったわけだ。肝心の目の保養も上四元君で事足りてしまったしな」
といいながら、ティナさんとシーナさんをじっと見つめる。
「これはいいボーナストラックとでもいうべきか」
事態がよく飲み込めていないティナさんたちに上四元クシナは「ほら、前に話してた十五夜さん」と補足した。
ふたりがアタマを下げると、十五夜さんはうっとりしながら親指と人差し指であごをおさえて唸りだした。
「ブラジルビキニが四月朔日君、いや失敬、ティナ君だな。日本人離れした面立ちに体つき、何人の男どもを泣かせたんだ。そっちのビキニは四方堂君か。なるほどヘアバンドとビキニを白で統一とは抜け目がないな。シンプルなデザインは上四元君のと御揃いか。恵まれた体型でうらやましいぞ」
事前に上四元クシナから親友たちの扱いのレクチャーを受けたのだろう、独特のいい回しながら気を使っているのが分かった。
呆気に取られていたシーナさんは我に返ると、手にしていた売店の食べ物を丸テーブルに並べはじめた。
「よろしかったら、十五夜さんもどうぞ。みんながどういうものを食べるか詳しく聞いていなかったので、多めに買っていたんです」
十五夜さんはどうしたものかと隣りの上四元クシナを見遣ったけれど、彼女が頷くとご相伴に預からせていただくかな、とテーブルに着いた。
「散々遊んでお腹空いちゃった」
馴れた手つきで骨付きドラムに齧りつきながら、チキンの油でテカったくちびるを器用に舐めるティナさんは妙に色っぽかった。
「うむ、その食べっぷり。いいエロスを醸しているぞ、ティナ君」
「……そうですか?」
「一君が見惚れている」
えっとこちらに顔を向けるティナさんと期せずして目が合う。さっきの流れプールでのことが甦ってふたたび胸が高鳴る。あそこでシーナさんが戻ってこなかったら、どうなっていたことか。
「で、でも、さっきはびっくりしちゃった。ティナと一さんが知らない女の人たちといい争いみたいなことになっちゃてて」
フライドポテトを上四元クシナと分け合っていたシーナさんが若干、語気を強めながら、まるで何かを牽制するみたい割って入ってきた。
「何だったんだ、あの連中。ウチの生徒じゃないようだけど、ヤエガキ知ってたしナスコン関係者かね」
そう吐き捨てると、ふたたびドラムに齧りつく。ティナさんの言葉に反応したのは上四元クシナ。
「その人たちって、悪趣味な豹柄ビキニとハイレグのモノキニを着たふたり組?」
「……なんでクシナが知ってるの」
「豹柄ビキニの厚化粧は私の同級生だ」
答えたのは十五夜さん。そのまま上四元クシナが引き取る。
「ティナたちがいない間にヤエガキの取り巻きがモノキニを着たトナベっていう女子とこの前を通りかかったのよ。あとから場所取りしてたらしい、豹柄ビキニのツイヒジっていうのが現れたの」
僕たちが不在の間に起こったことをひと通り聞いた。ちなみにそのヤエガキさんの取り巻きとやらはほどなく引き上げたらしい。上四元クシナいわく、もうトナベさんたちが戻るつもりがないと指示があったのだろうとことだった。高いお金を出して取った有料席を一時間もせずに放棄とはいいご身分だねえとは十五夜さんの感想。
「なーにがピアットだよ。秘密組織気取りのアバズレ集団が」
ティナさんが忌々しげに罵詈する横でさっきのふたりが密談していた際に漏れ聞こえた単語が唐突に甦った。
「えすか、って何だろ」
誰ともなくそうつぶやくと、餌だと思いますと上目遣いを見せたのはシーナさん。
「餌、か」
十五夜さんは深刻な口調で繰り返すと、ツイヒジメグムはいい噂を聞かないからなと表情を曇らせた。
「もうひとりの方はご存知ないんですか」
「私も今日、初めて会った。ウチの生徒ではないな」
シーナさんと十五夜さんの会話にあのトナベさんの挑発的な目元が浮かんだ。
「餌という単語で合点がいったよ。なるほどツイヒジメグムは男子を取り込んで撒き餌にするつもりだったのか」
そして、とここで僕を見る。
「今日ここに来た目的はスカウトか」
いいながら手に持ったたこ焼きを頬張る十五夜さんはキャラクターに合っている気がしてシリアスなシチュエーションなのに笑いそうになってしまう。
「あれらに何かいわれたのかい」
「いわれたなんてもんじゃないですよ、あの三流ポールダンサー!」
むしゃっとワイルドにドラムを食いちぎるティナさんを静めるように、十五夜さんはソースと細い縞模様のマヨネーズに彩られたたこ焼きを一つ、そのぽってりとしたくちびるにねじ込んだ。踊り狂うかつお節が食欲をそそる。
「一君も食べたまえ」
よほど物欲しそうにみえたらしい。つき出されたまん丸に一瞬の躊躇の末、遠慮なく口を広げた。未だ保っているたこ焼きの熱が心地よく舌の上で跳ねる。
「……………あ」
「いやん、一さん、私と間接キッス」
ティナさんが身悶えしながら嬌声を上げる直前、シーナさんが小さな反応をみせた。彼女もこの丸い粉モノを狙っていたのだろうか。
「シーナも貰ったら?」
上四元クシナが我が子を心配する母親みたいにシーナさんにも一つ分けて欲しいと十五夜さんに頼む。
「もちろん、というか専有してすまなかった。元々は君が買ってきたものなのに」
つまようじに刺したたこ焼きを品のある薄いくちびるに向けて差し出すと、シーナさんは初めてみる食べ物に接するかのようにおっかなびっくりおちょぼ口で受け取った。
「ん?」
くちびるを閉じる瞬間、つまようじの先まで味わうかのようにしっかりと挟んでしばらく離さなかったので十五夜さんも目を丸くしていた。
「しっしっし」
なぜかティナさんは妙にうれしそうだ。
この日は十五夜さんのおかげで一日中楽しく過ごすことができた。
ひと足先に十五夜さん一家が帰るときだった。
彼女のご家族に僕らは驚嘆することになる。
「我が娘だ」
年の離れたお姉さんだろうか美貌のご婦人に抱かれた赤ちゃんを胸を張って紹介する十五夜さんに思考が追いつかなかった。
「なにをいっているの」
右肩から長い三つ編みを垂らした黒いビキニに花柄のパレオを巻いたご婦人がぴしゃりと一喝する。
「いつも娘がお世話になっております。十五夜ナルの母でございます」
………娘?
「ひょっとしてアマハラウズメさんですか」
信じられないものも見たかのように声を震わせたのはティナさん。
お恥ずかしい、と上品な笑みとともに頷いたご婦人は十五夜さんのお姉さんではなく母親だという。ティナさんの驚きぶりから有名人なのだろうか。
「何いってるんですか、アマハラウズメっていったら、モデルから女優に転身して成功した人じゃないですか」
ティナさんはいくつかのドラマと思われる作品名を口にした。
「もう大昔のことです」
照れくさそうな仕草一つとっても、さすがは女優というべきか、その声とともになんともいえない色気が漂っていた。
その後ろではおそらく夫であろう、生成りの半袖シャツにハーフパンツを合わせた坊主頭の中年男性がアタマを下げていた。ティナさんを興奮させるくらいの元・女優さんを娶った幸せ者の旦那さんの浮かべる笑みは、どこか遠慮がちなもので、なぜかは分からないけれど若干の、いい知れない違和感を抱かせた。
……いや、名のある人を奥さんに持つと他人にはけっして理解し得ない気苦労も耐えないというだけのことかもしれない。
問題の赤ちゃんは年の離れた妹さんだという。
「我が両親が年甲斐もなくハッスルした結果だ」
「これ、言葉に気をつけなさい」
マイペースな娘を叱りつけるお母さんは子供には容赦なさそうだった。美しい容姿ゆえの弊害か多少、キツい感じのする表情というか雰囲気は娘である十五夜さんの普段の言動やファッションとは対極にあるもののように思える。
「可愛い」
ティナさんを先頭にシーナさん、上四元クシナが十五夜さんの年の離れた妹を取り囲んだ。ウズメさんは我が子をティナさんに委ねると愛おしそうに見守っていた。彼女たちに順序よく抱かれる妹を自慢げに見つめる十五夜さんもいいお姉さんだった。
色めく彼女たち気を使ったのか、十五夜氏は先に行っているからという実に遠慮がちなジェスチャーとともに有料スペースから静かに立ち去った。奥さんの尻に敷かれている、とは別種の気づかいぶりがやはり、引っ掛かる。
「私もはやく赤ちゃん、欲しいなあ」
チラッと濃くて熱い視線をこちらに投げてくるティナさんに胸が高鳴り身体が熱くなる思いがした。
有料席に戻って僕を出迎えた人物に驚いた。ツインテールにホットパンツ姿の十五夜さんがデッキチェアに上四元クシナと並んで横になっていた。上に着込んでいるぴったり身体に張りついているTシャツは普段からよく贔屓にしているブランドのものだった。
「十五夜さんもいらしていたんですか」
「うむ、家族でな。こういうところにやって来てまで団欒もなかろうと、目の保養をしにプールへ向かう途中で上四元君と遭遇してな。ついつい話し込んでしまったわけだ。肝心の目の保養も上四元君で事足りてしまったしな」
といいながら、ティナさんとシーナさんをじっと見つめる。
「これはいいボーナストラックとでもいうべきか」
事態がよく飲み込めていないティナさんたちに上四元クシナは「ほら、前に話してた十五夜さん」と補足した。
ふたりがアタマを下げると、十五夜さんはうっとりしながら親指と人差し指であごをおさえて唸りだした。
「ブラジルビキニが四月朔日君、いや失敬、ティナ君だな。日本人離れした面立ちに体つき、何人の男どもを泣かせたんだ。そっちのビキニは四方堂君か。なるほどヘアバンドとビキニを白で統一とは抜け目がないな。シンプルなデザインは上四元君のと御揃いか。恵まれた体型でうらやましいぞ」
事前に上四元クシナから親友たちの扱いのレクチャーを受けたのだろう、独特のいい回しながら気を使っているのが分かった。
呆気に取られていたシーナさんは我に返ると、手にしていた売店の食べ物を丸テーブルに並べはじめた。
「よろしかったら、十五夜さんもどうぞ。みんながどういうものを食べるか詳しく聞いていなかったので、多めに買っていたんです」
十五夜さんはどうしたものかと隣りの上四元クシナを見遣ったけれど、彼女が頷くとご相伴に預からせていただくかな、とテーブルに着いた。
「散々遊んでお腹空いちゃった」
馴れた手つきで骨付きドラムに齧りつきながら、チキンの油でテカったくちびるを器用に舐めるティナさんは妙に色っぽかった。
「うむ、その食べっぷり。いいエロスを醸しているぞ、ティナ君」
「……そうですか?」
「一君が見惚れている」
えっとこちらに顔を向けるティナさんと期せずして目が合う。さっきの流れプールでのことが甦ってふたたび胸が高鳴る。あそこでシーナさんが戻ってこなかったら、どうなっていたことか。
「で、でも、さっきはびっくりしちゃった。ティナと一さんが知らない女の人たちといい争いみたいなことになっちゃてて」
フライドポテトを上四元クシナと分け合っていたシーナさんが若干、語気を強めながら、まるで何かを牽制するみたい割って入ってきた。
「何だったんだ、あの連中。ウチの生徒じゃないようだけど、ヤエガキ知ってたしナスコン関係者かね」
そう吐き捨てると、ふたたびドラムに齧りつく。ティナさんの言葉に反応したのは上四元クシナ。
「その人たちって、悪趣味な豹柄ビキニとハイレグのモノキニを着たふたり組?」
「……なんでクシナが知ってるの」
「豹柄ビキニの厚化粧は私の同級生だ」
答えたのは十五夜さん。そのまま上四元クシナが引き取る。
「ティナたちがいない間にヤエガキの取り巻きがモノキニを着たトナベっていう女子とこの前を通りかかったのよ。あとから場所取りしてたらしい、豹柄ビキニのツイヒジっていうのが現れたの」
僕たちが不在の間に起こったことをひと通り聞いた。ちなみにそのヤエガキさんの取り巻きとやらはほどなく引き上げたらしい。上四元クシナいわく、もうトナベさんたちが戻るつもりがないと指示があったのだろうとことだった。高いお金を出して取った有料席を一時間もせずに放棄とはいいご身分だねえとは十五夜さんの感想。
「なーにがピアットだよ。秘密組織気取りのアバズレ集団が」
ティナさんが忌々しげに罵詈する横でさっきのふたりが密談していた際に漏れ聞こえた単語が唐突に甦った。
「えすか、って何だろ」
誰ともなくそうつぶやくと、餌だと思いますと上目遣いを見せたのはシーナさん。
「餌、か」
十五夜さんは深刻な口調で繰り返すと、ツイヒジメグムはいい噂を聞かないからなと表情を曇らせた。
「もうひとりの方はご存知ないんですか」
「私も今日、初めて会った。ウチの生徒ではないな」
シーナさんと十五夜さんの会話にあのトナベさんの挑発的な目元が浮かんだ。
「餌という単語で合点がいったよ。なるほどツイヒジメグムは男子を取り込んで撒き餌にするつもりだったのか」
そして、とここで僕を見る。
「今日ここに来た目的はスカウトか」
いいながら手に持ったたこ焼きを頬張る十五夜さんはキャラクターに合っている気がしてシリアスなシチュエーションなのに笑いそうになってしまう。
「あれらに何かいわれたのかい」
「いわれたなんてもんじゃないですよ、あの三流ポールダンサー!」
むしゃっとワイルドにドラムを食いちぎるティナさんを静めるように、十五夜さんはソースと細い縞模様のマヨネーズに彩られたたこ焼きを一つ、そのぽってりとしたくちびるにねじ込んだ。踊り狂うかつお節が食欲をそそる。
「一君も食べたまえ」
よほど物欲しそうにみえたらしい。つき出されたまん丸に一瞬の躊躇の末、遠慮なく口を広げた。未だ保っているたこ焼きの熱が心地よく舌の上で跳ねる。
「……………あ」
「いやん、一さん、私と間接キッス」
ティナさんが身悶えしながら嬌声を上げる直前、シーナさんが小さな反応をみせた。彼女もこの丸い粉モノを狙っていたのだろうか。
「シーナも貰ったら?」
上四元クシナが我が子を心配する母親みたいにシーナさんにも一つ分けて欲しいと十五夜さんに頼む。
「もちろん、というか専有してすまなかった。元々は君が買ってきたものなのに」
つまようじに刺したたこ焼きを品のある薄いくちびるに向けて差し出すと、シーナさんは初めてみる食べ物に接するかのようにおっかなびっくりおちょぼ口で受け取った。
「ん?」
くちびるを閉じる瞬間、つまようじの先まで味わうかのようにしっかりと挟んでしばらく離さなかったので十五夜さんも目を丸くしていた。
「しっしっし」
なぜかティナさんは妙にうれしそうだ。
この日は十五夜さんのおかげで一日中楽しく過ごすことができた。
ひと足先に十五夜さん一家が帰るときだった。
彼女のご家族に僕らは驚嘆することになる。
「我が娘だ」
年の離れたお姉さんだろうか美貌のご婦人に抱かれた赤ちゃんを胸を張って紹介する十五夜さんに思考が追いつかなかった。
「なにをいっているの」
右肩から長い三つ編みを垂らした黒いビキニに花柄のパレオを巻いたご婦人がぴしゃりと一喝する。
「いつも娘がお世話になっております。十五夜ナルの母でございます」
………娘?
「ひょっとしてアマハラウズメさんですか」
信じられないものも見たかのように声を震わせたのはティナさん。
お恥ずかしい、と上品な笑みとともに頷いたご婦人は十五夜さんのお姉さんではなく母親だという。ティナさんの驚きぶりから有名人なのだろうか。
「何いってるんですか、アマハラウズメっていったら、モデルから女優に転身して成功した人じゃないですか」
ティナさんはいくつかのドラマと思われる作品名を口にした。
「もう大昔のことです」
照れくさそうな仕草一つとっても、さすがは女優というべきか、その声とともになんともいえない色気が漂っていた。
その後ろではおそらく夫であろう、生成りの半袖シャツにハーフパンツを合わせた坊主頭の中年男性がアタマを下げていた。ティナさんを興奮させるくらいの元・女優さんを娶った幸せ者の旦那さんの浮かべる笑みは、どこか遠慮がちなもので、なぜかは分からないけれど若干の、いい知れない違和感を抱かせた。
……いや、名のある人を奥さんに持つと他人にはけっして理解し得ない気苦労も耐えないというだけのことかもしれない。
問題の赤ちゃんは年の離れた妹さんだという。
「我が両親が年甲斐もなくハッスルした結果だ」
「これ、言葉に気をつけなさい」
マイペースな娘を叱りつけるお母さんは子供には容赦なさそうだった。美しい容姿ゆえの弊害か多少、キツい感じのする表情というか雰囲気は娘である十五夜さんの普段の言動やファッションとは対極にあるもののように思える。
「可愛い」
ティナさんを先頭にシーナさん、上四元クシナが十五夜さんの年の離れた妹を取り囲んだ。ウズメさんは我が子をティナさんに委ねると愛おしそうに見守っていた。彼女たちに順序よく抱かれる妹を自慢げに見つめる十五夜さんもいいお姉さんだった。
色めく彼女たち気を使ったのか、十五夜氏は先に行っているからという実に遠慮がちなジェスチャーとともに有料スペースから静かに立ち去った。奥さんの尻に敷かれている、とは別種の気づかいぶりがやはり、引っ掛かる。
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