姉はすべてを支配する。さればわれらも姉に従おう。

さいきごそ

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再会

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 来週には八月を迎えようかという決戦当日。
 春先に言い渡された課題図書の消化を奇跡的に(まったく!)終えた俺は、難関をクリアした勇者のごとく、夏休みに入ってすぐにもたらされたナナミさんたちとのあまりにも素敵な小旅行を心おきなく堪能した。消化したといっても、味読精読熟読には程遠く、やや飛ばし読みに近い行為もあったのは事実である。何しろはじめてといっていい本格的な読書だ。それも全4巻という海外の長編。一応は完読したのだ、それぐらいは許されるだろう。
 この夏に新調した白いポロシャツを意気揚々と着込み、さいしょは憎いだけだった課題図書をバッグに詰めると、忘れ物がないか最終確認をして部屋を出た。バッグから感じられるその重みはおおげさにいうのならば、俺の貴重なる青春時代の時間を犠牲にしてまで得たささやかなる知識の総量であり、今となっては苦楽を共にした相棒でもある。そんな経緯を思うと、足取りも軽く感じられた。たかが読書をしただけなのに、畢生の大事業を成し遂げた偉人にでもなった気分だ。
 瓊紅保駅についてすぐ、午後からの読書会までまだ時間があることもあって、俺は夏の強烈な陽射しから逃れるようにアシュコへと向かった。ここはいつ来ても賑やかだ。汗が気持ちよく引いてゆく心地よさににやけつつ館内を意味もなくぶらついたが、ふと書店に行ってみようかと思い立った。
 ふだんなら漫画雑誌を買う以外では決して足を運ばない場所だ。今日だけはなんだか神聖なところへ足を踏み入れたような気さえする。その原動力になっているのは、いうまでもなく例の課題図書。然るべき目的があってはじめて訪れたエリアには、名前だけは知っている名作群がこれでもかと居並んでいた。俺が一応は読破した名作ももちろんあった。新しい訳らしい、例の夫人の表情が特徴的な文庫本は平積みでいちばん目立っているし、他の出版社のも詰まれていた。件の会まで二時間弱。今さら他の訳に目を通したところでどうにもならないのは分かっているが、縁のなかった名作という山を踏破した余裕がらしくないことをさせたということなのだろう。
「あれ、六反園君?」
 疵ひとつ、折り目ひとつない真新しい文庫本に手を伸ばしかけたそのとき、いかにもカラダを動かすのが何よりも好きといった感じの快活な声が掛けられた。意外な場所で意外なことをしようとしていた俺は意外な女子の登場に戸惑いを隠せなかった。
「……久しぶりだね」
 たぶん鳩が豆鉄砲を食らったような表情をしているだろう俺は、この状況をなんとか取り繕うことに集中しようと、極力、冷静を装い――が、なぜ、そんなことをする必要があるんだという、真っ当にして素朴な疑問も抱きつつ――軽い混乱のなかようやく返事を返した。
「めずらしいところで、っていうのも失礼かな」
「そう……でもないかな」
 そう。めすらしいところで、めすらしいものを手にしようとしていた俺は、わずかな逡巡ののち、それをキャンセルすることで竦んだカラダを解放させることに成功した。
 この年頃特有の好奇心がみなぎる彼女の双眼は未だに俺の手先から離れたばかりのものに注意が向いていた。バツが悪いとはまさにこういうことをいうのだろう。
「読書家なんだ、六反園君って」
 感心するようにつぶやく彼女の言葉を否定するのは簡単だが、じゃあそうじゃないのなら、なぜこんな場所で、こんなものを手に取ろうとしたんだということになる。俺が手にしようとしていた文庫本には映画化されたことを報せる仰々しい帯が巻かれており、表紙には主演女優なのだろう、例のカレーニン夫人と然した表情が貼りついていた。俳優女優の類は国内外問わず、興味もないので名なぞ知らないが、知っていれば手に取るきっかけになるのだろうし、ファンならば内容など関係なく信仰心という名のミーハー根性を遺憾なく発揮してレジに突撃するのだろう。
「ファンなの?」
 彼女の視線は俺が取り損ねた文庫本に注がれている。意外な人物の、意外な側面を垣間見た際に見せる、興味津々といった熱い目元と口調である。まあ俺はどう考えてもこういった名作群を貪り読むタイプではないし、それは間違ってはいない。だとすれば手に取る原動力は表紙に釣られて、となるだろうことは想像に難くない。なるほどファンならずともこれは『ジャケ買い』したくなる美麗さだ。
「きれいだよね、エレナ・ホームズ」
 手の届かない人物に寄せる果敢ない憧憬と諦観、そこから新たに沸き起こる嫉妬にも似た負の感情を幾層にも複雑に重ねたかのようなため息がもれた。おしゃべり好きの女子がよく口にする「かわいい」を額面通りに受け取れないのと同じ危うさ。
「あれ、違った?」
 反応のなさから、予想が外れたものと判断したのだろう、申し訳なさそうな声で謝る姿にかえってこちらが恐縮するはめになる。悪循環の際たるものだ。
「というか、よく知らないんだ」
 彼女はそっか、とつぶやくとじぶんをむりやり納得させるみたいに軽くなんども頷いてみせた。反応に困る状況に陥ったときの差し障りのない回避行動ともいえる、毒にも薬にもならないものの、無用な諍いから身を守るにはもってこいのその仕草はマツヤニ女史を思わせた。
「人気あるの?」
 エレナ・ホームズなる政府高官の妻を演じている女優をあらためて眺めてみる。目鼻立ちの整ったその白いかんばせは凛としており、物憂げなくちびるからは今にも男をいとも簡単に篭絡してしまう巧みな言葉を発しそうで、かるく不快になった。
「あると思うよ。ここ数年はずっと話題作、ヒット作に出ずっぱりなのよ。セレブなのに庶民的で温厚な人柄だからファンだけじゃなくて、業界内でも愛されているんだって。ただ、同じセレブのロビーナさんとは犬猿の仲なのは意外かな」
 ロビーナとやらは旬の女性アーティストでじぶんで歌うだけじゃなく、他のアーティストにも曲を提供したり、プロデュースしてる世界的人気者だ。才能ある若き天才たちみたいな特集が組まれると、必ずその名前が出てくる。この手のセレブの御多分に漏れずファッション方面にも進出し、才能を遺憾なく発揮し成功している。他の老舗ブランドと積極的にコラボレートしてるのも大きいだろう。どこぞのスニーカーブランドとタッグを組んだ商品なんか4、5万はしたはずだ。俺はスニーカーごときにそんな金を出す気にはなれないが、毎回新作が発表されるたびに速攻で売り切れるというから世の中は広い。まあ、転売目当てのバカどもが群がってるだけかもしれないが。
「これって名前は知っているけれど、読んだことない作品の筆頭よね」
 彼女はセレブ談義よりも、俺が手にしかけた古典とその理由の解明に興味を惹かれたようだ。
「夏休みを利用して読んでみようかなって感じ?」
 生まれてはじめて長い名作を読破したことを殊更、自慢する気はないが、かといって隠すことでもない。あくまでも話の流れでそうなったのだとじぶんをささやかに鼓舞してここに足を運んだ理由、それを手に取ろうとした理由をなるべく簡潔に説明した。
「六反園君、読んだの、これ?」
 俺はこの世に生を享けてはじめて浴びたかもしれない感嘆の声と尊敬のまなざしになんともいえない高揚を覚えていた。まあ、そもそものきっかけは不純極まりないもので、読書もそうせざるを得ない方向に持っていかれた結果なのだが、そこはわざわざいうことでもあるまい。
「すごいなあ、六反園君。こういう文学作品を読む人って純粋に尊敬しちゃうな」
 どこまで本音なのか分からないが、興奮冷めやらぬといった感じの彼女の熱視線をくすぐったい思いで受け止めながら、心地よくないといえば嘘になるのだが、気恥ずかしさの方が上回り、なんとかこの状況からくぐり抜けようかと思った矢先、
「そういえば、このあいだクイズ番組を見てたら、名前が出てきてた」
 なんのことかと訝しんだが、あっさりと称賛の的から外されたことに拍子抜けしつつも時宜にかなった流れに乗ることにした。
 なんでも難関大学入試頻出の超難問と謳った『世界に名を残す指導者』の名前を答えるいわゆる穴埋め問題で、女帝で著名な某国の君主を答えようと某タレントが書き込んだのが、このヒロインだったという。
「でも長音符は省略していたし、仮に長音符を書く余裕があっても『カレナ』って間違っていたからどのみちダメだったんだけど」
 まあ、史実の人物を小説の人物と取り違えている時点であれなんだが。
「そうだよねえ。でも、そういう間違いを起こさせるくらいに有名ってことなんだよね、きっと」
 ちなみに正解はマリア・テレジアだそうだ。亭主ともども処刑されたフランス王妃の母親……だっけか。
「そうそう」
 頷くと、彼女はそのシーンを思い出したのか、実におかしそうに、嫌味のない年相応の笑い声をこぼしていた。俺はその手のクイズ番組はほとんど観ないので、イマイチ乗り切れない話題であったが、彼女がつづけて語った「弟にいわせるとこういう番組を観ても『バカになることはあってもアタマがよくなることなんてない』から時間のムダなんていうのよ。ほんとにもう、生意気なんだから」という、弟君の言葉には感銘らしきものを受けた。まあ、そんなことを肯定してしまうと、番組を楽しんで観ているらしい彼女を否定することになるという心苦しい結果を招くのだが。
 このあと学校の先輩と約束があるという彼女と別れた俺は、今日いちばんの目的地へと足を向けた。

 俺が目指す婀徳あとく記念会館は婀徳会なる社会奉仕団体の所有する、鉄筋四階、地下一階の白を基調としたモダンな建物だ。アーチ状の窓や中庭など雰囲気のある独特の佇まいは映画やドラマ、雑誌などの撮影などで好まれ、地方にもかかわらずむかしから撮影等で使用されることが多い。
 元々ここは戦前に米商人たちによって建てられた食糧ビルで、食糧管理法が制定されるまでは取り引き所として機能していたという。戦後は食糧関係の共同組合の所有となりそれに関連して民間企業がテナントとして入居したりしていたのだが、二十年ほど前に老朽化が問題になった際、時代の趨勢とともに建物本来の役目も終えたということで関係者の間から取り壊しもやむなしとの話が出たのも自然の成り行きであろう。
 このとき、手を挙げのが婀徳会であった。組合側からは条件の提示等は特になかったというが、汎愛を標榜する社会奉仕団体は市民に愛され、ロケ等で未だに引っ張りだこである建物の、その味わい深い佇まいを極力壊すことなく、当時の雰囲気を残すようにリフォームしたのだという。おかげで婀徳会所有になった現在でも、映画やドラマ、CMで使いたいという撮影許可を求める申し出はひっきりなしであり、実際、先週はあるミュージシャンがPVを撮りにやって来たらしい。
 そんな古色蒼然とした佇まいと空気をまとった歴史と威厳のある建物を見上げながら、夏の容赦ない日差しと慣れない道中(じっさい何度か迷った)による疲労で俺の意識はすでに朦朧としていた。すると混濁したアタマの中ではほぼ消え去っていたなぜこんなことをしなければならないんだという、当初いだいた疑問と不満、あまりに真っ当で単純明快な感情が息を吹き返し、それはささやかな怒りへと変貌を遂げ、ついにそれは帰巣性を刺激するに至った。つまり俺は、はやくも帰りたくなってきていたのである。とはいえ、苦行そのものであった読書をむだにはしたくないというささやかにしていじましい打算的感情、なによりここまで来て帰るとかバカみたいじゃないかというシンプルな答えに後押しされ、俺は館内へと足を踏み入れた。
 さすがに館内は空調はばっちりで、俺の疲弊した心身はたちまち体力と気力を取り戻した。さっきアシュコでも体感した、アツい屋外から涼しい屋内に移動した瞬間の汗が引いてゆく心地のいい感じ、生き返る感とでも表現すればいいのか、ほんとうにたまらない。
「読書会の学生さんかな」
 次第にカラダから熱が蒸発する快感にひたっていると、事務所と思しき左手の部屋から出てきた職員が人懐っこい笑顔を見せた。ネームプレートには『八重垣』とある。額の後退具合と容姿全体から残酷なまでににじみ出ているくたびれ具合からして八重垣氏は還暦に限りなく近い五十代にも思えたが、若さを感じる声音からじつはまだ四十代前半ではないかと俺は当たりをつけた。じつに人が好さそうな八重垣氏ではあったが、この手の風貌はドラマとかだとだいたい仕事ができない、うだつの上がらない設定だったりするんだよなあ。まあ、大きなお世話なんだが。だいいち、ほんとうは切れ者かもしれないじゃないか。
 ……しかし、この八重垣氏。何か、引っかかる。
「会場は三階、場所は……上がれば分かると思うから」
 シンキングタイムを挟んでまで説明を省いたのは面倒だからなのか、言葉通りの意味だからなのか判然としなかったが、深く考えるのはやめた。
 礼をいって会場へ向かうべく奥へと進むと突き当りにはエレベーター、右手には階段があった。そして嬉しいことにその階下には大量の汗を流した俺には今いちばん有り難いモノが鎮座していた。真っ白いそれは乳酸菌飲料でおなじみの会社のもので、街中ではあまり見ないレアな自販機だ。ゆえにふだんお目にかかれないような缶コーヒーや聞いたことのないアタマの悪そうな名前の炭酸飲料など飲んでみたいモノ試してみたいモノがこれでもかと顔を揃えていた。絶賛水分枯渇中の身には目移りするほどどれも魅力的に映るのだが、ここはシンプルにミネラルウォーターにした。日頃は水をわざわざ買うなんて馬鹿げてると思ってはいるのだが、今は何よりも色つき味つきのモノではなく、無味無臭無色透明のこれが飲みたかった。カラダがこいつを欲していた。
 財布から小銭を取り出すのももどかしく、一刻もはやく喉を潤したい衝動に駆られまくっていた俺は、自販機で飲み物を買うことがこんなにも幸せだと感じたことは未だかつてなかった。硬貨を飲み込む投入音、商品ボタンを押したときのちいさな電子音、500ミリペットボトルの重い落下音、キャップの小気味いい回転音、そして液体が喉を通るたびに鳴る嚥下音。音のすべてが俺を祝福していた。冷たいミネラルウォーターが喉からカラダ全体に行き渡る心地よさはまさに蒸し暑い屋外からよく冷えた室内に入ったときの感じにも似て筆舌に尽くし難いものだった。僅か十数秒の至福のひとときは俺をじゅうぶんすぎるほど慰撫してくれた。
 エレベーターの上に掲げてある時計を見ると読書会のはじまる時間までまだ四十分以上あった。世間では昼食の真っただ中。ここに来る途中のコンビニでブロックタイプの栄養調整食品をいちおう調達してはいたのだが、遅めの朝食を食べたこともあり今はまるでお呼びではない。というか口内から水分を奪いまくるこんなものなど現状自殺行為だろう。なんで買ったんだよ、じぶん。
 それにしても会のメンバーが三々五々、集まる頃合いの気もするのだが、その気配がまるでない。階段に向かうついでに玄関口を振り返ってみたが、驚くくらいしんとしている。屋外は燦々と夏の陽射しが降り注いでいる分、この建物内にこもる寂寥とした空気が余計さみしくひんやりと感じるのは何も空調だけのせいでもあるまい。
 まさか集合時間、間違えたか?
 ……まあいい。どこかの宗教家もいってるじゃないか。行けば分かる、ってな。
 俺はその宗教家の詩にある通り、歩いて行くことにした。たった三階だ。そもそも俺は若いしエレベーターもないだろう。
 階段を上がりつつ、先ほど八重垣氏に抱いた違和感についてなんとなしに考えてみた。あの冴えない風体の、俺の見立てでは四十代前半と思しき中年。独身で童貞だとしてもああやっぱりなと腑に落ちてしまう人生の敗者感ただよう負のオーラ。その一方で社会奉仕団体の職員というものが世間ではどういう目で見られ、どのくらいの地位なのか、知るべくもないが、まともに働いているという点においてはしっかりとした大人なのだろう。ごく当たり前の話なのだが。
 ……ん、待てよ?
 あの風貌。あの声音。
 どこかで触れている気がする。
 どこで?
 いつ?
 そうだ、あれは、確か……。
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