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第十一章 本戦
第108話 チュートリアル:爽やか系イケメン
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「……負けちゃったか」
会場がワーワーとめちゃくちゃうるさく盛り上がってる。
勝利の凱旋を最高の場所で迎えれると思ったけど、結果は進太郎の敗北。もうこれ以上入場口にいる必要はない。
「……さすがは西園寺グループの跡継ぎだ。三年最強の異名は伊達じゃないという事だな」
俺と同じく入場口の壁にもたれかかった阿久津先生が勝者である西園寺センパイを讃えている。
「あのぁ漫画とかである独り言みたいな感じで進太郎に労う言葉とか無いんスか」
「勝手に想ってるだけの想いなど、伝わるわけないってジョナサンも言ってたろ? そもそもここに居ないし、本人が聞いてもいない事言ったってしかたないんだよ。医務室に転送されたんだ、後で労いに行くさ」
さいですか……。
「で? このまま勝ち進めば決勝戦の相手が西園寺くんだがぁ……、花房くんはどう戦う?」
「え、なんでそんな事聞くんですか。俺早く医務室行きたいんですけど」
「普通な流れの質問だと思うけど!?」
「えぇー~」
固有スキルであろうソードゥズ・ダンスは大剣を生成しそれで攻撃してくる。まぁ今の試合で全部見せたとは思わないけど、俺が見た所、ソードゥズ・ダンスは警戒する一つの要素に過ぎない。
「まぁあのスキルはド派手でキラキラして大剣ズドンですけど、踵落としに加え回し蹴り、体術もイケる口でそれと魔力操作もイケる口……かなぁ」
「……で?」
「もちろん俺は抵抗しますよ、拳で」
あの大剣は砕ける事も分かったし、拳の殴り合いにおいては贔屓目に見て負ける気がしない。
でも気がかりなのが一つ。
渾身の一撃で大剣を砕いたライダーキックだったけど、結果的に押し勝っていた進太郎の右脚のバリアが割れてしまった。
ソードゥズ・ダンスで生成したあの大剣、どうやら曲者らしい。
「……納得いかない答えだが、自信たっぷりな顔だからとりあえずは良しとしよう」
なんで納得できないんだよ。拳だぞ拳ぃ! 当時二十一歳の人も抵抗してただろ?
「ほら、ぼーとしてないで月野くんを労いに行くぞ~」
「あ、はい」
盛り上がる歓声が廊下を進むごとに遠のいていく。多少聞こえる程度にまで進むと医療室。バリアが割れた敗者が転移してくる場所だ。ちなみに初めて来た。
曇りガラスの部屋に自動ドア。ドアを通ると医療ベッドがいくつも並べられ、その中の一つに奴はいた。
「――あ。どうも」
ベッドに横たわり、ジャージ姿でスマホを操作する進太郎。
「元気そうじゃんか」
「まあな」
笑顔を俺と先生に向けてきた。負けたと言うのに気負った雰囲気は無く、むしろ明るい表情。カラ元気じゃ無さそうだ。
「警告したろ、あんな分かりやすいフラグなんて立てるから負けるんだよ」
「負け、か。――ハハ、そうでもない」
そう言ってスマホを俺に見せて来た。
「……?」
どうやらメッセージのやり取り画面だ。
こんなプライベートを見せていいのかと内心ツッコんだけど、返信された文を見て見ると。
《進太郎の想いは伝わった。だから待ってるね✌》
との返事。
その前のメッセージにも目に通すと、入場時に流れたインタビューの意味を理解した旨が書かれている。
って事はだ。
「あとはお前の勇気次第ってことだな!」
「ああ! バトルには負けたけど、後はまこと姉ちゃんに直接想いを伝えるだけだ……!」
「クッソこの野郎! 心配して損したぞ!」
「正直言っていいか、これ見てさっきまで勃起してた!!」
「これだから下半身で物を考える奴は……!!」
テンション爆上がりな進太郎。今まで見た事ないくらい饒舌になり、すでに自分が何を言ってるのか分からないほど脳があてられてるらしい。
「はぁ~青春だねぇ~。生徒を元気づけるどころか既に別の所が元気になってたなんてな。……いのち短し恋せよ乙女とは良く言ったものだ。相手が成人なら気を付ける様にな」
「はい!」
「おいマジだからな。不純異性交遊はガチで止めてくれよ。月野くんは高校生だしスキャンダルなんて物も……何言ってんだ俺は……」
本人を心配してるのかスキャンダルを心配してるのか……。まぁどっちも心配してるんだろう。
と、そんな事を思っていると、会場から野太い歓声が聞こえて来て、モニターから耳障りの良い声が聞こえてきた。
《――この手で少しでも解決できるのであれば選択肢は一つ。私は揺るがない》
「アサにゃんキタコレ!!」
「「あさにゃん……?」」
Aブロック二開戦二試合目でバトルするインタビューだ。俺の推しであるアサにゃんこと朝田センパイがキリっとした顔で質問に答えている。
背景に流れてる凛としたBGMも相まって、実直な佇まいだと視聴者に思わせる策略がある様に思える。
――第二試合への意気込みをお答えください――
《相手が誰であろうと一切手を抜かない。それが――》
「花房くん。当然彼女と当たる可能性もある。モニターより直接さ直で見た方がいいんじゃないか?」
「そ、そんな恐れ多い……!」
((対戦するかもなのに……!?))
なんか二人に突っ込まれたような気がする。
――あなたにとって強さとは何ですか?――
《……それには答えられない。何故ならば、私はまだ道半ばだからだ》
「アサにゃんかっこいいぞ!! うおおおおおお!!」
さすがはお姉さまだぜ! ああ^~ケモミミ付いたアサにゃんにおしおきされたいンゴね~! キリっとした顔でお尻叩かれたいンゴ。
「( ゚∀゚)o彡゚ アサにゃん! アサにゃん! アサに――」
俺のドМ心が疼くぜ!
「( ゚∀゚)o彡゚ アサにゃん! ――」
(とりあえず動画撮っとくか……)
ピロン♪
テンションが上がった俺だったが、しばらくしてモニターに映ったのはアサにゃんの対戦相手の一年だ。
会場の黄色い女性の声援がこっちにも響いて来た。
――攻略者の道を選んだのはどうしてですか?――
《……まぁ成り行きで覚醒できたんで、その道があるならチャレンジしようかなーと思いました》
そう言って足を組み直した。
キャアアアアア!! と女性の声援が聞こえてくるは聞こえてくる。
それもそうだろう。
「クッソ! イケメンは一挙動すらキラキラして映るのかよ!!」
そう言った俺の顔は嫉妬を含ませた青筋バキバキフェイスだ。
「そら福士蒼汰バリの爽やかイケメンだって巷で言われてるからな。教師から見てもイケメンだし」
「萌、お前の負けだ」
「別に競って無いけど!? つか負けてんのお前だろうが!? 切り替え早いなおい!!」
そうこうしてるうちにインタビュー映像が終わり、気づけばバトルが始まった。
《さあ両者動きません》
ケモミミを生やしたアサにゃんは姿勢を低くし、一年の氷室 雹くんことイケメンは、体から可視化した冷気を纏っている。だが楽○カードマンの実況通り、開始は静かな立ち上がりだった。
だが事態は直ぐに動いた。
「ッハ!!」
《朝田が動いた!!》
姿がブレた瞬間にカメラも俯瞰視点へ。
流れで言えば一試合目で見せた速攻だが、今回ばかりは違った。
「速いですけども!」
「ッ!!」
氷室くんの側には、浮遊する氷でできた何かだった。それは平たく言えば上半身ほどの×印で、想起できるのはアサにゃんの攻撃の跡だろうか。
つまり、この氷はアサにゃんの攻撃をガードした痕跡なのだろう。
「おもしろい! ではこれなら――」
何か話してると、モニター越しには伝わらない言葉を言ったアサにゃんだけど、余裕の表情が一変し困惑の面持ちに変わった。
「ック!! なんだこれは!!」
「先輩。終わりです」
《おおっと!! 足元から身体に沿って氷が上がって行く!》
楽天カードマンの実況通りだ。
パキパキと効果音が伝わって来そうな氷が、アサにゃんの体を蝕んでいく。
必死に動かそうと抵抗したアサにゃんだが、下半身、腹、胴、首と凍り付かされ、完全に動けない状態になった。
「ック!!」
目の動きで伝わるアレコレ試そうとするアサにゃんの思考。
「――――降参する」
それもやがて根負けし、レフェリーの獅童さんが近づいたタイミングでギブアップを宣言。
「勝者ァ!! 氷室 雹ゥウウウウウウウウ!!」
ワアアアアアアアと沸くオーディエンス。
今大会初、敗者がその足で退場した出来事だった。
氷が溶け、彼女の顔は悔しみでいっぱいだとカメラが捉えた。
それとは別に。
「…………これからだ」
勝者は軽い足取りで、歓声浴びながら勝利の凱旋を歩いた。
会場がワーワーとめちゃくちゃうるさく盛り上がってる。
勝利の凱旋を最高の場所で迎えれると思ったけど、結果は進太郎の敗北。もうこれ以上入場口にいる必要はない。
「……さすがは西園寺グループの跡継ぎだ。三年最強の異名は伊達じゃないという事だな」
俺と同じく入場口の壁にもたれかかった阿久津先生が勝者である西園寺センパイを讃えている。
「あのぁ漫画とかである独り言みたいな感じで進太郎に労う言葉とか無いんスか」
「勝手に想ってるだけの想いなど、伝わるわけないってジョナサンも言ってたろ? そもそもここに居ないし、本人が聞いてもいない事言ったってしかたないんだよ。医務室に転送されたんだ、後で労いに行くさ」
さいですか……。
「で? このまま勝ち進めば決勝戦の相手が西園寺くんだがぁ……、花房くんはどう戦う?」
「え、なんでそんな事聞くんですか。俺早く医務室行きたいんですけど」
「普通な流れの質問だと思うけど!?」
「えぇー~」
固有スキルであろうソードゥズ・ダンスは大剣を生成しそれで攻撃してくる。まぁ今の試合で全部見せたとは思わないけど、俺が見た所、ソードゥズ・ダンスは警戒する一つの要素に過ぎない。
「まぁあのスキルはド派手でキラキラして大剣ズドンですけど、踵落としに加え回し蹴り、体術もイケる口でそれと魔力操作もイケる口……かなぁ」
「……で?」
「もちろん俺は抵抗しますよ、拳で」
あの大剣は砕ける事も分かったし、拳の殴り合いにおいては贔屓目に見て負ける気がしない。
でも気がかりなのが一つ。
渾身の一撃で大剣を砕いたライダーキックだったけど、結果的に押し勝っていた進太郎の右脚のバリアが割れてしまった。
ソードゥズ・ダンスで生成したあの大剣、どうやら曲者らしい。
「……納得いかない答えだが、自信たっぷりな顔だからとりあえずは良しとしよう」
なんで納得できないんだよ。拳だぞ拳ぃ! 当時二十一歳の人も抵抗してただろ?
「ほら、ぼーとしてないで月野くんを労いに行くぞ~」
「あ、はい」
盛り上がる歓声が廊下を進むごとに遠のいていく。多少聞こえる程度にまで進むと医療室。バリアが割れた敗者が転移してくる場所だ。ちなみに初めて来た。
曇りガラスの部屋に自動ドア。ドアを通ると医療ベッドがいくつも並べられ、その中の一つに奴はいた。
「――あ。どうも」
ベッドに横たわり、ジャージ姿でスマホを操作する進太郎。
「元気そうじゃんか」
「まあな」
笑顔を俺と先生に向けてきた。負けたと言うのに気負った雰囲気は無く、むしろ明るい表情。カラ元気じゃ無さそうだ。
「警告したろ、あんな分かりやすいフラグなんて立てるから負けるんだよ」
「負け、か。――ハハ、そうでもない」
そう言ってスマホを俺に見せて来た。
「……?」
どうやらメッセージのやり取り画面だ。
こんなプライベートを見せていいのかと内心ツッコんだけど、返信された文を見て見ると。
《進太郎の想いは伝わった。だから待ってるね✌》
との返事。
その前のメッセージにも目に通すと、入場時に流れたインタビューの意味を理解した旨が書かれている。
って事はだ。
「あとはお前の勇気次第ってことだな!」
「ああ! バトルには負けたけど、後はまこと姉ちゃんに直接想いを伝えるだけだ……!」
「クッソこの野郎! 心配して損したぞ!」
「正直言っていいか、これ見てさっきまで勃起してた!!」
「これだから下半身で物を考える奴は……!!」
テンション爆上がりな進太郎。今まで見た事ないくらい饒舌になり、すでに自分が何を言ってるのか分からないほど脳があてられてるらしい。
「はぁ~青春だねぇ~。生徒を元気づけるどころか既に別の所が元気になってたなんてな。……いのち短し恋せよ乙女とは良く言ったものだ。相手が成人なら気を付ける様にな」
「はい!」
「おいマジだからな。不純異性交遊はガチで止めてくれよ。月野くんは高校生だしスキャンダルなんて物も……何言ってんだ俺は……」
本人を心配してるのかスキャンダルを心配してるのか……。まぁどっちも心配してるんだろう。
と、そんな事を思っていると、会場から野太い歓声が聞こえて来て、モニターから耳障りの良い声が聞こえてきた。
《――この手で少しでも解決できるのであれば選択肢は一つ。私は揺るがない》
「アサにゃんキタコレ!!」
「「あさにゃん……?」」
Aブロック二開戦二試合目でバトルするインタビューだ。俺の推しであるアサにゃんこと朝田センパイがキリっとした顔で質問に答えている。
背景に流れてる凛としたBGMも相まって、実直な佇まいだと視聴者に思わせる策略がある様に思える。
――第二試合への意気込みをお答えください――
《相手が誰であろうと一切手を抜かない。それが――》
「花房くん。当然彼女と当たる可能性もある。モニターより直接さ直で見た方がいいんじゃないか?」
「そ、そんな恐れ多い……!」
((対戦するかもなのに……!?))
なんか二人に突っ込まれたような気がする。
――あなたにとって強さとは何ですか?――
《……それには答えられない。何故ならば、私はまだ道半ばだからだ》
「アサにゃんかっこいいぞ!! うおおおおおお!!」
さすがはお姉さまだぜ! ああ^~ケモミミ付いたアサにゃんにおしおきされたいンゴね~! キリっとした顔でお尻叩かれたいンゴ。
「( ゚∀゚)o彡゚ アサにゃん! アサにゃん! アサに――」
俺のドМ心が疼くぜ!
「( ゚∀゚)o彡゚ アサにゃん! ――」
(とりあえず動画撮っとくか……)
ピロン♪
テンションが上がった俺だったが、しばらくしてモニターに映ったのはアサにゃんの対戦相手の一年だ。
会場の黄色い女性の声援がこっちにも響いて来た。
――攻略者の道を選んだのはどうしてですか?――
《……まぁ成り行きで覚醒できたんで、その道があるならチャレンジしようかなーと思いました》
そう言って足を組み直した。
キャアアアアア!! と女性の声援が聞こえてくるは聞こえてくる。
それもそうだろう。
「クッソ! イケメンは一挙動すらキラキラして映るのかよ!!」
そう言った俺の顔は嫉妬を含ませた青筋バキバキフェイスだ。
「そら福士蒼汰バリの爽やかイケメンだって巷で言われてるからな。教師から見てもイケメンだし」
「萌、お前の負けだ」
「別に競って無いけど!? つか負けてんのお前だろうが!? 切り替え早いなおい!!」
そうこうしてるうちにインタビュー映像が終わり、気づけばバトルが始まった。
《さあ両者動きません》
ケモミミを生やしたアサにゃんは姿勢を低くし、一年の氷室 雹くんことイケメンは、体から可視化した冷気を纏っている。だが楽○カードマンの実況通り、開始は静かな立ち上がりだった。
だが事態は直ぐに動いた。
「ッハ!!」
《朝田が動いた!!》
姿がブレた瞬間にカメラも俯瞰視点へ。
流れで言えば一試合目で見せた速攻だが、今回ばかりは違った。
「速いですけども!」
「ッ!!」
氷室くんの側には、浮遊する氷でできた何かだった。それは平たく言えば上半身ほどの×印で、想起できるのはアサにゃんの攻撃の跡だろうか。
つまり、この氷はアサにゃんの攻撃をガードした痕跡なのだろう。
「おもしろい! ではこれなら――」
何か話してると、モニター越しには伝わらない言葉を言ったアサにゃんだけど、余裕の表情が一変し困惑の面持ちに変わった。
「ック!! なんだこれは!!」
「先輩。終わりです」
《おおっと!! 足元から身体に沿って氷が上がって行く!》
楽天カードマンの実況通りだ。
パキパキと効果音が伝わって来そうな氷が、アサにゃんの体を蝕んでいく。
必死に動かそうと抵抗したアサにゃんだが、下半身、腹、胴、首と凍り付かされ、完全に動けない状態になった。
「ック!!」
目の動きで伝わるアレコレ試そうとするアサにゃんの思考。
「――――降参する」
それもやがて根負けし、レフェリーの獅童さんが近づいたタイミングでギブアップを宣言。
「勝者ァ!! 氷室 雹ゥウウウウウウウウ!!」
ワアアアアアアアと沸くオーディエンス。
今大会初、敗者がその足で退場した出来事だった。
氷が溶け、彼女の顔は悔しみでいっぱいだとカメラが捉えた。
それとは別に。
「…………これからだ」
勝者は軽い足取りで、歓声浴びながら勝利の凱旋を歩いた。
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