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第十四章 氷結界
第145話 チュートリアル:サインペン
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「――ッなに!? 幻霊君主と幻霊家臣が出現した!? すぐにカメラを切り替えて映しなさい!!」
花房 有栖は動揺した。
指令室にも似た解析質。そのモニタールームで有栖は声を荒げ、すぐさま中央の大画面モニターにヤマトサークル員に渡した小型カメラの映像に切り替える。
モニターに映し出されたのは見紛うはずない紛れも無くファントムルーラーその者。傍らには三メートル級の機械人が闘気を纏って佇んでいる。
「ッ」
ここでタラリと冷や汗が有栖の額に流れる。
「……バイカル湖にあるゲートを監視する部隊からは異常なしの報告ッ。なのに今! ダンジョン『氷結界の里』にルーラーが出現した事実ッ!!」
訳が分からない。
しかし現実は変わらず理解に苦しむ有栖。当然ながらアドバイザーに目を向けた。
「――ゲップ。ポテチ食いながら飲むファン○グレープは最強に美味いなぁ。オジサンにCMの話来ないかなぁ。オジサン仕事選ばないから。ハローキ○ィ並に仕事選ばないからなぁ」
アロハシャツ姿でデスクの上にはポテチと炭酸飲料。この緊張感溢れる現場でありえない所業。
「はぁ……頭痛い……」
アドバイザーにかこつけてやりたい放題のエルドラドに対し有栖は頭を抑える。
((絶対CM無理だろ……))
ハイテクを操作する国連員も思わず内心ツッコんだ。
「エルさん。あなたの意見はどうですか」
ピシャリと一言。
一応建前上は意見を聞いている、別におかしくも無い意見の問いかけだが、有栖が言った意味はこうだった。
(エルドラド。あなたたちルーラーズが何故介入して来たのか。その事が知りたいの……)
有栖の心情を逆なでするようにそんなの関係ないとポテチをバリバリと頬張るアドバイザーエル。飲み込むと、ポテチの欠片が付いた口を動かした。
「まぁアレだって。ゲートってのは攻略者がダンジョンに入るための都合のいい代物ってだけじゃない? ルーラーズがそこに居るって事は、氷結界の里に繋がるルートをあらかじめ持っていたってのも考えられる話だ」
アドバイザーエルの正体を知っている有栖。エルの意見を聞き、当然こう考えた。
「このダンジョン『氷結界の里』の元凶はルーラーズという事も考えられるわね」
鋭い視線がアドバイザーエルを射貫く。
「無きにしも非ずだが、オジサンの意見としてはソレ考えにくいなぁ」
「……どうして」
「まずあのクソデカい蜘蛛のモンスターからサークルの面々を助ける義理が無い。まぁ目的が何であれ邪魔だったんだろ」
パクリと一つ食べる。
「ンン。ルーラーズも様子を見に来たんじゃないの? モンスターがダンジョンから出てくるダンジョンブレイクなんて起きたら堪ったもんじゃないって思ったりな。……せっかく手に入れようとしてる世界をメチャクチャにされるのが嫌なんだろ? 知らんけど」
もう言う事は無いと他のポテチの袋を開け貪るエル氏。
ルーラーズは人類の敵だと世間では成っているための配慮も見えるエルドラドの意見。それを感じながらも、空中に映し出された操作盤を操作し、有栖は通信する。
「撫子ちゃん。里からの通信で分かってると思うけど――」
《――今着いた》
場面は変わり、里の中。
ヴリューナクを斃した撫子は通信により猛スピードで里に戻って来たのである。
汗一つかかず凛とした佇まいは強者その者。
ゲームで言うボス級の存在が突然現れるも何もしてこない不気味さ。撫子の登場にサークルの面々はほっと一息つくのだった。
(……幻霊君主ッ)
黒のローブに黒のフード。散りばめられた金の装飾は幻霊に気品を漂わせる。
ルーラーズが居るため警戒するのは当然だが、和平交渉のあの時、間者を手に掛けようとした幻霊の姿を見ている撫子は一層の警戒をするのだった。
《撫子ちゃん。わかってると思うけど、明確な敵意が無い限り、こっちから手を出しちゃダメよ》
「はい」
耳に装備した小型の通信機で応答する。
ここで気付く、家臣が居ない事に。
《ヴァッサルの黄龍仙は東に向かった。追ったけどダメだったわ》
「……」
撫子が到着する少し前、ルーラーのティアーウロングがヴァッサルに何か話すと、目で追えない速度で消えたのだ。
「……」
ここで動いた撫子。
モーセが海を割る様に、サークルメンバーが撫子に道を開ける様に割れていく。
そして辿り着いた。幻霊君主 ティアーウロングを確認できる距離まで。
踏みしめる雪。
誰も何も言わず、冷たい風が吹く。
何もしていないのに汗が止まらないメンバーたち。
埒が明かないと痺れを切らした彼女が口火を切る。
「――まずは礼を言っておく。私の大切なメンバーたちの窮地を救ったと聞いた。ありがとう」
撫子。先ずは感謝を述べる。
敵対しているとはいえ、敵意が無く助けて貰えば礼を言う。ごく当たり前の事だが、ヤマトサークルのメンバーたちは撫子のこの言葉を聞き、下っ端の俺たちを大切なメンバーだと言われ心に染みる思いだとポカポカした。
ここに来てサークル長の株が上がる。
撫子は意図していない。ただ撫子の慧眼を以てしても表情が掴めないティアーウロングの出方を伺っただけであった。
どう出る。
どう動く。
誰もが幻霊君主の出方を警戒する中、遂にティアーウロングのフードが少しだけ動いた。そしてくぐもった様なノイズが混じる様なギリギリ聞き取れる声が発せられる。
「――あの、大和 撫子さんですよね」
――喋った。しかも流暢な日本語で。
メンバーたちは心底驚いた。まさか人類の敵のルーラーズの一体が日本語をしゃべったと。
撫子とそれを見ている有栖は裏の事情を知っているどころかティアーウロングとの邂逅はこれで二回目。当然ルーラーズたちに情報共有されているものとさも驚く事は無かった。
――ッズ
「!?」
突然ティアーウロングが手が入るほどの黒の空間を生成。そこに手を入れ、明らかに何かを手にしようとしている。
その行動にこの場の撫子以外の一切の者が戦闘態勢に身構え、睨む様に警戒した。
――剣
――槍
――斧
――杖
いったい君主は何を出すのか。想像できる範囲で想像し、サークルの面々は冷や汗を垂らす。
「――」
そして取り出した。
それは少し大き目の四角い何かと、手の平サイズの黒く細い何かだった。
――何なんだあれは。遠目では確認できない。
誰かが内心そう思ったその時。
ティアーウロングが動く。
四角い何かをぺりぺりと剥がし、剥がした物をポイと黒い空間に入れた。
そして忽然とその場に消えた。
――どこに行った。
それは直ぐに分かった。
サークル長である撫子の目の前だという事に。
誰もがこの距離は危ないと直感で理解。
凛とした撫子。
不気味な君主。
お互い既に攻撃範囲の制空権。
《なでしこ離れ――》
有栖が声を荒げた瞬間――
「あの、ファンです。サイン書いて欲しいです」
差し出されたのはサインペンと色紙。
剣でもなければ槍でもないまさかの色紙とサインペン。
この事実にサークル面々は驚愕し、あまりの異質さに泡を吹いて倒れる者も現れた。
「……ぁ? ……?」
花房 有栖。言葉を無くす。
「ブハハハハハハ! こいつは最高だぜっへへハハハハハ――」
アドバイザー。爆笑。
ここで動いたのはこの者。
「いいだろう」
サインペンと色紙を受け取った撫子はスラスラと綺麗な字でサイン。
「――名前は」
ここで撫子、宛名を聞く自然な探りを入れる。
今までの反応からするに、ティアーウロングの正体は日本人の可能性が高い。
巧妙で高度な頭脳戦があるのか無いのか分からないこの探り。
「あ~、ティアーウロングってのは何だか嫌だから、オリジナルで何か書いて下さい」
探り。実らず。
「……わかった」
ダメもとの探りが失敗し、ティアーウロングと書くつもりがまさかオリジナルを要求される撫子。堪らず書いたのはちい○わに似た何かだった。
「あ、ありがとうございます」
心なしか嬉しさを垣間見るティアーウロング。受け取った色紙とサインペンを黒の中に入れ、瞬間移動するように元の位置に戻った。
「……」
「……」
再び静寂が支配。数秒前のやり取りが嘘の様に沈黙が包む。
誰かが土を踏みにじった音が響くと、撫子は口を開く。
「ティアーウロング。お前はここへ何しに来た。サインをねだられ書いてやったんだ。答えて貰う」
等価交換を要求する撫子。直前の対応を織り交ぜる交渉は流石だとメンバーたちは思った。
「――氷結界の龍」
ティアーウロングは話す。
「その内の一体を封印、又は斃しに来た――」
その時だった。
――――ッド!!
上空で何かが破裂した音が木霊する。
音の方角を見るとメンバーたちは驚愕した。
「グガ■アアア■アアアア□!!」
東に棲む氷結界の龍――グングニルが空を飛び。
「――ッ」
周囲にいくつもの落雷を発生させた何かが、グングニルと空中で争っていたのだった。
花房 有栖は動揺した。
指令室にも似た解析質。そのモニタールームで有栖は声を荒げ、すぐさま中央の大画面モニターにヤマトサークル員に渡した小型カメラの映像に切り替える。
モニターに映し出されたのは見紛うはずない紛れも無くファントムルーラーその者。傍らには三メートル級の機械人が闘気を纏って佇んでいる。
「ッ」
ここでタラリと冷や汗が有栖の額に流れる。
「……バイカル湖にあるゲートを監視する部隊からは異常なしの報告ッ。なのに今! ダンジョン『氷結界の里』にルーラーが出現した事実ッ!!」
訳が分からない。
しかし現実は変わらず理解に苦しむ有栖。当然ながらアドバイザーに目を向けた。
「――ゲップ。ポテチ食いながら飲むファン○グレープは最強に美味いなぁ。オジサンにCMの話来ないかなぁ。オジサン仕事選ばないから。ハローキ○ィ並に仕事選ばないからなぁ」
アロハシャツ姿でデスクの上にはポテチと炭酸飲料。この緊張感溢れる現場でありえない所業。
「はぁ……頭痛い……」
アドバイザーにかこつけてやりたい放題のエルドラドに対し有栖は頭を抑える。
((絶対CM無理だろ……))
ハイテクを操作する国連員も思わず内心ツッコんだ。
「エルさん。あなたの意見はどうですか」
ピシャリと一言。
一応建前上は意見を聞いている、別におかしくも無い意見の問いかけだが、有栖が言った意味はこうだった。
(エルドラド。あなたたちルーラーズが何故介入して来たのか。その事が知りたいの……)
有栖の心情を逆なでするようにそんなの関係ないとポテチをバリバリと頬張るアドバイザーエル。飲み込むと、ポテチの欠片が付いた口を動かした。
「まぁアレだって。ゲートってのは攻略者がダンジョンに入るための都合のいい代物ってだけじゃない? ルーラーズがそこに居るって事は、氷結界の里に繋がるルートをあらかじめ持っていたってのも考えられる話だ」
アドバイザーエルの正体を知っている有栖。エルの意見を聞き、当然こう考えた。
「このダンジョン『氷結界の里』の元凶はルーラーズという事も考えられるわね」
鋭い視線がアドバイザーエルを射貫く。
「無きにしも非ずだが、オジサンの意見としてはソレ考えにくいなぁ」
「……どうして」
「まずあのクソデカい蜘蛛のモンスターからサークルの面々を助ける義理が無い。まぁ目的が何であれ邪魔だったんだろ」
パクリと一つ食べる。
「ンン。ルーラーズも様子を見に来たんじゃないの? モンスターがダンジョンから出てくるダンジョンブレイクなんて起きたら堪ったもんじゃないって思ったりな。……せっかく手に入れようとしてる世界をメチャクチャにされるのが嫌なんだろ? 知らんけど」
もう言う事は無いと他のポテチの袋を開け貪るエル氏。
ルーラーズは人類の敵だと世間では成っているための配慮も見えるエルドラドの意見。それを感じながらも、空中に映し出された操作盤を操作し、有栖は通信する。
「撫子ちゃん。里からの通信で分かってると思うけど――」
《――今着いた》
場面は変わり、里の中。
ヴリューナクを斃した撫子は通信により猛スピードで里に戻って来たのである。
汗一つかかず凛とした佇まいは強者その者。
ゲームで言うボス級の存在が突然現れるも何もしてこない不気味さ。撫子の登場にサークルの面々はほっと一息つくのだった。
(……幻霊君主ッ)
黒のローブに黒のフード。散りばめられた金の装飾は幻霊に気品を漂わせる。
ルーラーズが居るため警戒するのは当然だが、和平交渉のあの時、間者を手に掛けようとした幻霊の姿を見ている撫子は一層の警戒をするのだった。
《撫子ちゃん。わかってると思うけど、明確な敵意が無い限り、こっちから手を出しちゃダメよ》
「はい」
耳に装備した小型の通信機で応答する。
ここで気付く、家臣が居ない事に。
《ヴァッサルの黄龍仙は東に向かった。追ったけどダメだったわ》
「……」
撫子が到着する少し前、ルーラーのティアーウロングがヴァッサルに何か話すと、目で追えない速度で消えたのだ。
「……」
ここで動いた撫子。
モーセが海を割る様に、サークルメンバーが撫子に道を開ける様に割れていく。
そして辿り着いた。幻霊君主 ティアーウロングを確認できる距離まで。
踏みしめる雪。
誰も何も言わず、冷たい風が吹く。
何もしていないのに汗が止まらないメンバーたち。
埒が明かないと痺れを切らした彼女が口火を切る。
「――まずは礼を言っておく。私の大切なメンバーたちの窮地を救ったと聞いた。ありがとう」
撫子。先ずは感謝を述べる。
敵対しているとはいえ、敵意が無く助けて貰えば礼を言う。ごく当たり前の事だが、ヤマトサークルのメンバーたちは撫子のこの言葉を聞き、下っ端の俺たちを大切なメンバーだと言われ心に染みる思いだとポカポカした。
ここに来てサークル長の株が上がる。
撫子は意図していない。ただ撫子の慧眼を以てしても表情が掴めないティアーウロングの出方を伺っただけであった。
どう出る。
どう動く。
誰もが幻霊君主の出方を警戒する中、遂にティアーウロングのフードが少しだけ動いた。そしてくぐもった様なノイズが混じる様なギリギリ聞き取れる声が発せられる。
「――あの、大和 撫子さんですよね」
――喋った。しかも流暢な日本語で。
メンバーたちは心底驚いた。まさか人類の敵のルーラーズの一体が日本語をしゃべったと。
撫子とそれを見ている有栖は裏の事情を知っているどころかティアーウロングとの邂逅はこれで二回目。当然ルーラーズたちに情報共有されているものとさも驚く事は無かった。
――ッズ
「!?」
突然ティアーウロングが手が入るほどの黒の空間を生成。そこに手を入れ、明らかに何かを手にしようとしている。
その行動にこの場の撫子以外の一切の者が戦闘態勢に身構え、睨む様に警戒した。
――剣
――槍
――斧
――杖
いったい君主は何を出すのか。想像できる範囲で想像し、サークルの面々は冷や汗を垂らす。
「――」
そして取り出した。
それは少し大き目の四角い何かと、手の平サイズの黒く細い何かだった。
――何なんだあれは。遠目では確認できない。
誰かが内心そう思ったその時。
ティアーウロングが動く。
四角い何かをぺりぺりと剥がし、剥がした物をポイと黒い空間に入れた。
そして忽然とその場に消えた。
――どこに行った。
それは直ぐに分かった。
サークル長である撫子の目の前だという事に。
誰もがこの距離は危ないと直感で理解。
凛とした撫子。
不気味な君主。
お互い既に攻撃範囲の制空権。
《なでしこ離れ――》
有栖が声を荒げた瞬間――
「あの、ファンです。サイン書いて欲しいです」
差し出されたのはサインペンと色紙。
剣でもなければ槍でもないまさかの色紙とサインペン。
この事実にサークル面々は驚愕し、あまりの異質さに泡を吹いて倒れる者も現れた。
「……ぁ? ……?」
花房 有栖。言葉を無くす。
「ブハハハハハハ! こいつは最高だぜっへへハハハハハ――」
アドバイザー。爆笑。
ここで動いたのはこの者。
「いいだろう」
サインペンと色紙を受け取った撫子はスラスラと綺麗な字でサイン。
「――名前は」
ここで撫子、宛名を聞く自然な探りを入れる。
今までの反応からするに、ティアーウロングの正体は日本人の可能性が高い。
巧妙で高度な頭脳戦があるのか無いのか分からないこの探り。
「あ~、ティアーウロングってのは何だか嫌だから、オリジナルで何か書いて下さい」
探り。実らず。
「……わかった」
ダメもとの探りが失敗し、ティアーウロングと書くつもりがまさかオリジナルを要求される撫子。堪らず書いたのはちい○わに似た何かだった。
「あ、ありがとうございます」
心なしか嬉しさを垣間見るティアーウロング。受け取った色紙とサインペンを黒の中に入れ、瞬間移動するように元の位置に戻った。
「……」
「……」
再び静寂が支配。数秒前のやり取りが嘘の様に沈黙が包む。
誰かが土を踏みにじった音が響くと、撫子は口を開く。
「ティアーウロング。お前はここへ何しに来た。サインをねだられ書いてやったんだ。答えて貰う」
等価交換を要求する撫子。直前の対応を織り交ぜる交渉は流石だとメンバーたちは思った。
「――氷結界の龍」
ティアーウロングは話す。
「その内の一体を封印、又は斃しに来た――」
その時だった。
――――ッド!!
上空で何かが破裂した音が木霊する。
音の方角を見るとメンバーたちは驚愕した。
「グガ■アアア■アアアア□!!」
東に棲む氷結界の龍――グングニルが空を飛び。
「――ッ」
周囲にいくつもの落雷を発生させた何かが、グングニルと空中で争っていたのだった。
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