オメガ学級委員長はド変態

明帆

文字の大きさ
6 / 54
第1章

第6話 初めての絶頂

しおりを挟む
「これは、その…持っていただけで使ったことがなくて…」

 苦しすぎる言い訳だ。だが、佐野の前で自慰行為をするなんて絶対に無理だ。

 そう思いながらも、窄まりからは愛液がとめどなく溢れていた。自分の身体が佐野を求めている。心では拒否しながらも、身体の飢えが止まらない。そんな自分が妙に恥ずかしく、顔が火照るのを感じた。

「ふーん…そっか。じゃあ、今使ってみよう」
「えっ!」

 佐野はそう言うと、もう力の入らない自身の腰を持ち上げ、足を広げた。そして、愛液が溢れて熟した窄まりに指を差し込んだ。

――グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グチュッ

「ひっあぁー…や、やめっ…ひゃっあん、あっ!」
 自分の内壁に佐野の長い指が何度も抜き差しされ、卑猥な音が室内に響き渡る。その音をかき消すかのように、自身の喘ぎ声も大きくなる。

 さらに、佐野の指が2本、3本と自身に吸い込まれて行くのが見えた。

――グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ、グシュ…

「さ、佐野く…んっ…また、またイッちゃうぅっ」
「いいよ、イク顔見せて」
 佐野の顔を見ると、甘く微笑んでいるように見えた。その瞬間、心臓が弾み、目の前が真っ白になった。

「あ、あぁぁぁー!」
 さっきよりも多い白濁のしぶきが宙を舞った。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
 もはや全身に力が入らない。瞬きもできないほど、力という力が抜け落ちてしまった。

「休んでる暇はないよ」
 佐野はそう言うと、ピンクローターを一気に自身の内側にねじ込んだ。
「ひゃっ!あ、ぁん!」
 いつも入れているローターだが、佐野に入れられると、通常の何倍もの快感が押し寄せてくる。何度も、何度も。

 溢れ出る蜜を止めるように、佐野の口が自身の窄まりにふたをした。

「あ、あぁっ…だ、だめっ、そんなとこ、舐めたら…ひゃっあっんっん!」
「甘い…美味しい…」
 佐野は本物の蜜を舐めるように、ヒリヒリと疼く自身の赤い窄まりを丹念に舐め回した。それと同時に、佐野はローターのスイッチを入れた。

「ん〝!っあんっ!んっ!ひっ!やぁあぁんっ!」
 ローターが中で暴れ回る。敏感な場所に何度も当たり、奥へ奥へとローターは入り込む。そして自身を深い快感へ誘う。

「委員長っ…もう、我慢できない…っ」
 佐野がコンドームを装着しているのか、何かゴソゴソと準備をしている音が聞こえる。だが、中のローターの快感で、意識が朦朧としてきて何も考えられない。

 熟れすぎた赤い窄まりに、佐野の猛り立った高まりの先端が触れた。その途端、ビリっと感電したかのような衝撃が走った。

――早く、早く入れてっ…

 佐野の欲望を欲したその時、廊下から人の話し声が聞こえてきた。

 咄嗟に佐野に抱きかかえられ、机の影に隠れる。自身の内壁でゴロゴロ唸るローターの音が、微かに聞こえる。

「はっあぁ!」
 ローターがまた自身の快楽のポイントを押さえ、気持ち良さのあまり声が出てしまった。すぐさま、佐野は俺の口を押さえた。

 佐野と密着し、口を押さえられ、自身の中でローターが暴れ回っている。もう、限界だ。

「佐野くんっ、早くっ、入れて……」
 その言葉を聞いて興奮したのか、佐野は俺を押し倒し、口に手を当てたまま、何かに急かされるように窄まりに侵入した。

「ぅあっあぁぁんっ!く、くるしっ……な、中のローター、取ってぇぇぇ!」
 佐野の高まりは想像以上に長く、ローターをさらに奥へ奥へと押しやる。また太さもあるので、自身の窄まりと佐野の高まりが強く擦れ合っている。

――ジュグッ、ジュグッ、ジュグッ、ジュグッ、ジュグッ、ジュグッ、ジュグッ…

 佐野は、力任せに自身の全てを揺さぶる。俺は喜びのあまり、意識を失った。
しおりを挟む
感想 31

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

〈完結〉【書籍化・取り下げ予定】「他に愛するひとがいる」と言った旦那様が溺愛してくるのですが、そういうのは不要です

ごろごろみかん。
恋愛
「私には、他に愛するひとがいます」 「では、契約結婚といたしましょう」 そうして今の夫と結婚したシドローネ。 夫は、シドローネより四つも年下の若き騎士だ。 彼には愛するひとがいる。 それを理解した上で政略結婚を結んだはずだったのだが、だんだん夫の様子が変わり始めて……?

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

寝てる間に××されてる!?

しづ未
BL
どこでも寝てしまう男子高校生が寝てる間に色々な被害に遭う話です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

孕めないオメガでもいいですか?

月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから…… オメガバース作品です。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...