悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ

文字の大きさ
7 / 147
まだ幼児

しおりを挟む
 誰も口を開かない、重たい空気が漂っています。
 どうやら二人とも私に触れていたせいで、連れてきてしまったようですね。
 隣国ガンガーラに多い褐色の肌の兄妹。兄は鈍色、妹は赤みがかった桃色の髪で、二人とも同じ茜色の瞳で私を凝視しています。闇の精霊もちでも、髪色が黒とは限らないのですね。
 オニキスが申し訳なさそうに、こちらを見上げました。ここはこの部屋の主である、私がどうにかするべきですよね。

「申し訳ございません。手違いでお二人を一緒に連れてきてしまいました。今すぐ、元の場所にお送りしますね」

 営業スマイルで告げると、硬直が解けたのか妹の方がキョロキョロし始めました。

「あのっ! カーライル様は?!」

 あー。いつの間にか視覚阻害が解けていますね。面倒なので問答無用で送り返したい。記憶を消せないかな。

「待て、死神! 妹に何をするつもりだ!」
『カーラは死神などではない! おまえの妹を助けてやったのに、なんと恩知らずな!』

 オニキスが勝手に転移を発動させて、兄妹と距離を置きました。兄は妹を背にかばっています。
 そういえば彼は、闇の精霊もちでしたね。やはり邪な感情が読み取れるのでしょうか。

「魔物?!」
「え、私がですか?」

 怖れられるのは慣れてきましたが、魔物扱いは初めてです。あ、死神も。

『一度ならず、二度までも!!』

 オニキスが全身の毛を逆立てて、兄妹に向かって1歩1歩ゆっくりと近づいていきます。兄妹がやや後ずさりました。おや?

「見えているのですか?」

 オニキスを指さしながら訊ねると、妹の方がこくこくと頷きました。

「オニキス、見えているみたいですよ」
『む・・・』

 空気が抜けるように、逆立っていた毛がいつも通りになりました。兄妹がオニキスから視線を外して、警戒したように辺りを見回します。オニキスが見えなくなったみたいですね。
 もう説明なしにエンディアに送り返すのは無理そうです。それをすると、私の販売拠点を変更しなければならなくなりますし。邪魔さえされなければいいのですから、警戒を解くだけでも解いてくれないでしょうか。

 コンコン

 あぁ・・・こんな時に。

「はい」
「お嬢様、昼食のご用意ができました。いつも通り、こちらでお召し上がりになりますか?」

 侍女が扉越しに訊ねてきます。こら。ちゃんと中に入ってから、訊ねなさい。今は入ってこられても困りますが。
 あ。いいこと思いついた。
 朝、晩はちゃんと家族と一緒に食事を摂りますが、昼は個々で摂るのが一般的です。私の場合は部屋でこっそりなにかしていることが多いので、必然的に昼食は部屋で摂ることがほとんどです。

「お客様がおみえなので、私もあわせて3人分用意してください」
「え?!」
「お願いしますね」
「は、はい!」

 パタパタと足音が遠ざかっていきます。どうせ空想のお友達か、幽霊と食事を摂るとか思われてるんだろうな。もういいよ。なんでも。

「お腹が空いていませんか? 一緒にお昼を食べましょう」
「なにを・・・」

 ぐうぅぅぅ

 ふふ。体は正直ですね。

「食事をしながら、質問にお答えしましょう。先ほどの獣なら心配いりません。私に危害を加えなければ、大丈夫ですよ」

 兄妹は相変わらず警戒しながら、部屋のすみまで移動していきました。まあ、いいか。お腹が空きましたし、私だけでもいただきましょう。
 3人分の昼食を運んできた侍女は、壁際にたたずむ2人に気づくとびくっとしましたが、手早くテーブルをセッティングすると慌てて出ていきました。

「さあ、どうぞ」

 空いた椅子を示しましたが、2人は壁際に立ち尽くしたままです。気まずいですね。そういえば自己紹介がまだだった気がします。

「申し遅れました。私はカーラ。カーラ・テトラディルと申します」

 最近、ようやく様になってきた淑女の礼をとります。そしてオニキスを手招きしました。
 意図を感じ取ってくれたようで、オニキスに兄妹の視線が集まります。いつもオニキスの姿が見えている私には、ほかの人に見えているかどうかわからないのが困りものですね。

「こちらはオニキス。私の精霊です」
「嘘だ! 精霊が見えるなんて聞いたことがないぞ!」

 ですよね。証明が難しいことを信じてもらうにはどうしたらいいのか・・・。

『おまえも精霊の姿は見えずとも、声が聞こえているのではないか? カーラの邪な感情に気づいたようであるし。先ほどからおまえの黒が、我の存在を肯定し、おまえに伝える声がきこえているであろう?』

 少年が驚愕の表情を浮かべて、その場に座り込んでしまいました。
 やはり聞こえているのですね。私の時のように、対峙するもの全ての邪な感情を、伝えられているのでしょうか。あれって結構、精神的に辛いのですよ。

「オニキス、精霊同士って会話できるのですか?」

 オニキスがふいっと目をそらします。聞いたらいけないことだったのかな。

『・・・我は他の精霊と仲が悪い』

 あぁ。技能的には会話ができるということですね。

「俺、俺は・・・っ!」

 少年が泣き始めました。
 そうですよね。私は姿が見えましたから、わりと簡単に存在を認識することができましたが、少年にとっては声だけの存在ですからね。自分は異常ではないかと不安にもなりますよね。

「精霊の声が聞こえる人は希少だと、オニキスが言っていました。声の正体がなにか、わかる人はいなかったでしょう?」

 希少な存在にこうも早く出会えるとは思ってもみませんでしたが。闇の精霊の声は皆聞こえるのでしょうか。

「その姿なき声は、あなたの精霊の声ですよ。あなたは異常ではありません。特殊ではありますが」

 はらはらと涙をこぼす少年に、ゆっくりと近づきます。逃げる様子はないので、そのまま手の触れられる距離まで近づいて、ハンカチを差し出しました。

「あなたの精霊に訊ねれば、私にあなたを害する気はないとわかるでしょう?」

 ハンカチを受け取り、こくりと少年が頷きました。よしよし。やっと話し合いができそうな雰囲気になりましたね。
 改めて、空いている椅子を示して、座るように促します。

「さあ、あなたも」

 少女にも笑顔を向ければ、2人ともおずおずとテーブルに近づき、遠慮気味に椅子に腰かけました。

「いただきます」

 掌を合わせてから、昼食のサンドイッチを手に取りました。作法的にはアウトな料理ですが、何かをしながら食べるにはもってこいです。なので以前、侍女に図解つきで説明して、シェフに作ってもらいました。それから週一くらいでお昼はサンドイッチです。
 兄妹も見よう見まねで手を会わせた後、サンドイッチを手に取りました。かじりつく私を真似て、2人もかじりつきます。

「お口に合ったようですね。よろしければ私の分もどうぞ」

 ガツガツと大口でサンドイッチを食べる兄妹に、私の分の手を付けていない残りを差し出しました。
 この体は少食なのですよ。前世の私からは信じられないような量で、お腹がいっぱいになります。これもゲーム補正でしょうか。

「食べながらでよいので、聞いてくださいね」

 紅茶で喉を潤した後、そう切り出します。兄妹が口の中身を咀嚼しながら、こちらに視線を向けました。

「まず、ここはテトラディル侯爵の屋敷にある私の部屋です。けして冥界ではありませんよ」

 兄の方が顔を赤くして、軽くむせました。彼のカップに紅茶を注いで、薦めます。

「あなたの妹さんは私の精霊の力を使って、治療させていただきました。今現在の彼女は健康そのものです」

 紅茶を飲み干した少年は、目を見開いてまじまじと妹を見つめています。そして肩のあたりをそっと、人差し指でつつきました。
 そこにいるのはあなたの生きた妹で、幽霊ではありませんよ。

「それから・・・カーライルは、私が精霊の力を使って作った幻です。お兄さんには見破られましたが」

 少女の手から、食べかけのサンドイッチが落ちました。ややバラけましたが、落ちたのはお皿の上ですからセーフですよね。

「ではあなたが、カーライル様?」
「はい」

 こくりと頷けば、少女が両手で顔を覆って俯きました。泣いているのですか?
 少年が慌てて立ち上がり、妹の肩に手を置きました。

「大丈夫か?!」
「・・・失恋した。しかも幻に」

 あー。なんかすいません。

「また誰かに惚れたのか」

 少年は呆れた顔で少女を見てため息をつくと、私の方を向いて頭を下げました。

「申し訳ございません。妹は少々、惚れやすいのです。私たちをエンディアまで同行させてくれた、商隊の護衛にも惚れ」
「商隊!!」

 急に丁寧になった少年の口調も気になりましたが、商隊に伝手があるとは。思わず食いつくように訊ねてしまいました。

「その商隊の方と連絡をとることはできますか?! あ、その前に何を扱ってみえるのでしょうか?」

 おっと。食いつきすぎたようですね。少年が引いています。泣いていたはずの少女が、顔をあげました。

「あの薬を売るおつもりですか?」

 あら。なんて頭のいい子なんでしょう。しかし、まったく涙の跡がありませんね。ウソ泣きですか。

「そうですよ」
「なるほど。それであんな高価そうな薬をばらまいていらっしゃったんですね」

 いえ、ただですの。とは言いません。かわりににっこり微笑んでみせました。

「なぜですか? あなたは侯爵令嬢なのでしょう?」

 兄の方が心底わからないという表情で訊ねます。ここは正直にお答えしましょう。

「もちろん私の自由に使えるお金が欲しいからです。領民の血税ではなく、なんの気兼ねなく使える私のお金が!」

 ばーん!!! と効果音が響きそうな勢いで、両手を広げます。
 少年がさらに引いてしまいました。正直すぎたでしょうか。少女の方はというと、何やら考え込んでいるようです。

「カーラ様、少しよろしいですか?」

 内緒話タイムですね。了解しました。優雅に紅茶でも嗜むことにします。
 兄妹は私から少し離れると、小声で話しだしました。しばらくして頷きあうと、こちらへ戻ってきます。

「カーラ様、私たち兄妹をお側に置いていただけないでしょうか?」

 兄妹が床に片膝をつき、こちらを見上げています。

「私たちの村は貧しいため、ある程度の年齢になると奉公にでるものがほとんどです。村では幼いころから作法と武術を習っております。ですから即戦力になれると思うのです」
「いいですよ」

 正直、どう切り出そうかと考えていたのですよ。妹はオニキスを怖れていても、私を怖がることはありませんでしたし、兄は闇の精霊もちです。このままさようならするには惜しすぎますから。

「ただし、仕えるのは私ではなくテトラディル侯爵家です。残念ながらまだ私には、あなた方を養う財力はありませんからね」

 兄妹が少し不満げな顔をしました。甲斐性なしでごめんね。

「まあ、私の側にいたいという侍女も従者もいませんから、必然的に私付きになるでしょうけど」

 苦笑してみせると、兄妹が深々と頭を垂れました。

「私たち兄妹はカーラ様に忠誠を誓い、いかなる時もお側に控え、お守りいたします」
「よろしくお願いしますね」

 ではとっとと契約を交わしていただきましょう。
 私は椅子から降りて扉の方に向かいました。そっと扉を開けて、廊下へ顔をのぞかせると、侍女が真っ青な顔で見下ろしています。彼らは生きた人間ですよ。あなたにも幽霊が見えたわけではありませんよ。

「侍女長と従者頭を呼んできてください」
「はい?」
「あなたの後任が見つかったのですよ」
「はい! すぐに呼んでまいります!!」

 いつもより素早い動きで、侍女は去っていきました。
しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎

水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。 もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。 振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!! え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!? でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!? と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう! 前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい! だからこっちに熱い眼差しを送らないで! 答えられないんです! これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。 または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。 小説家になろうでも投稿してます。 こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。

自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~

浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。 本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。 ※2024.8.5 番外編を2話追加しました!

ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です

山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」 ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。

悪役令嬢としての役割、立派に努めて見せましょう〜目指すは断罪からの亡命の新しいルート開発です〜

水月華
恋愛
レティシア・ド・リュシリューは婚約者と言い争いをしている時に、前世の記憶を思い出す。 そして自分のいる世界が、大好きだった乙女ゲームの“イーリスの祝福”の悪役令嬢役であると気がつく。 母親は早くに亡くし、父親には母親が亡くなったのはレティシアのせいだと恨まれ、兄には自分より優秀である為に嫉妬され憎まれている。 家族から冷遇されているため、ほとんどの使用人からも冷遇されている。 そんな境遇だからこそ、愛情を渇望していた。 淑女教育にマナーに、必死で努力したことで第一王子の婚約者に選ばれるが、お互いに中々歩み寄れずにすれ違ってしまう。 そんな不遇な少女に転生した。 レティシアは、悪役令嬢である自分もヒロインも大好きだ。だからこそ、ヒロインが本当に好きな人と結ばれる様に、悪役令嬢として立ち回ることを決意する。 目指すは断罪後に亡命し、新たな人生をスタートさせること。 前世の記憶が戻った事で、家族のクズっぷりを再認識する。ならば一緒に破滅させて復讐しようとレティシアには2つの目標が出来る。 上手く計画に沿って悪役令嬢を演じているはずが、本人が気が付かないところで計画がバレ、逆にヒロインと婚約者を含めた攻略対象者達に外堀を埋められる⁉︎ 更に家族が改心して、望んでいない和解もさせられそうになるレティシアだが、果たして彼女は幸せになれるのか⁉︎

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

虐げられた人生に疲れたので本物の悪女に私はなります

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
伯爵家である私の家には両親を亡くして一緒に暮らす同い年の従妹のカサンドラがいる。当主である父はカサンドラばかりを溺愛し、何故か実の娘である私を虐げる。その為に母も、使用人も、屋敷に出入りする人達までもが皆私を馬鹿にし、時には罠を這って陥れ、その度に私は叱責される。どんなに自分の仕業では無いと訴えても、謝罪しても許されないなら、いっそ本当の悪女になることにした。その矢先に私の婚約者候補を名乗る人物が現れて、話は思わぬ方向へ・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

魔法学園の悪役令嬢、破局の未来を知って推し変したら捨てた王子が溺愛に目覚めたようで!?

朱音ゆうひ@『桜の嫁入り』発売中です
恋愛
『完璧な王太子』アトレインの婚約者パメラは、自分が小説の悪役令嬢に転生していると気づく。 このままでは破滅まっしぐら。アトレインとは破局する。でも最推しは別にいる! それは、悪役教授ネクロセフ。 顔が良くて、知性紳士で、献身的で愛情深い人物だ。 「アトレイン殿下とは円満に別れて、推し活して幸せになります!」 ……のはずが。 「夢小説とは何だ?」 「殿下、私の夢小説を読まないでください!」 完璧を演じ続けてきた王太子×悪役を押し付けられた推し活令嬢。 破滅回避から始まる、魔法学園・溺愛・逆転ラブコメディ! 小説家になろうでも同時更新しています(https://ncode.syosetu.com/n5963lh/)。

悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます

久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。 その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。 1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。 しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか? 自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと! 自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ? ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ! 他サイトにて別名義で掲載していた作品です。

処理中です...