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ついに16歳
14
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ゆっくりと飲み干し、空になったカップをレオンに手渡します。もう一杯欲しいかとポットを掲げてジェスチャーするレオンに首を横に振って答え、空いた両手を合わせました。
ごちそうさまでした。
「・・・カムは星に興味ある?」
「眺めるのは好きですよ。星座をそらで言えるほどではありませんが」
この世界には前世のように星座が存在します。
神と言えば光神アクティスヘリオーティスをさしますので、神話になぞらえたものではなく単なる物語として扱われていますけれども。
お泊り遠足時に2人きりで星を眺めるというイベントもありますし、ここは乙女ゲームの世界であるのですから、胸キュンなシチュエーションとなるのは当たり前な星座が存在するのかもしれません。
私自身は壮大な自然を見て感じるのは好きですが、細かいところまで気にはしませんのでそこ止まりですね。
唐突に問われたことを疑問に思いつつも素直に答えると、レオンが眉間に皺を寄せました。
「そう。僕はね、嫌い。君に出会う前の僕を思い出すから」
吐き捨てるように言ったレオンが寝転がり、深いため息をつきました。嫌いと言った割には星の浮かぶ夜空を見上げる金の瞳が、それもまた星であるかのように煌めいています。
不快気に顔を歪めてはいてもレオンの星を見つめる瞳は優しく、まるで恋焦がれているように見えて、その矛盾に違和感を感じました。
嫌いだと、そう言ったのにも関わらず、彼の精霊トゥバーンはりゅう座を構成する星の1つの名でもあります。本人がそう言っていたので、間違いはありません。
では彼が精霊を厭うているのかというと、そうではないと思います。彼らが会話しているのを直接見たことは数えるほどしかありませんが、それでも先程のオニキスを拘束した際のやり取りからしても、互いへの信頼が窺えました。
ですから彼の本心では星が嫌いなのではなく、逆に好きなのだと思います。
まあ、彼が孤立する原因となったハイパー毒舌死にたがり精霊レグルスに対しては、恨みないし嫌悪を抱いていたとしてもおかしくはありませんがね。
しかしそれでもレグルスの名はしし座を構成する星からきているのだし、封じた時の一件を思い返しても、レオンがレグルスを嫌悪している様子はありませんでした。そして、本当は好きである星の名前を付けたという事から、レグルスに何かしらの希望を持っていたのかもしれません。
親にも、兄弟にも、使用人たちにまで避けられ、孤独に苛まれていた自分から脱却するという。
「どうして過去の自分を否定するのですか? あなたが孤立してしまったのは貴方のせいではなく、毒舌・・・レグルスのせいでしょう?」
ひゅっとレオンが息を飲んだ気配がして、けれどもそちらを見てしまえば逃げられてしまう気がして、私は思わず彼の手を握りました。ぎゅっと冷たくなるほどに握りしめられていた手は戸惑うようにピクリとし、逃げることを迷っているらしく、ゆっくりと離れて行こうとします。
私はそれを強く握りこみ、逃げられないようにしてからレオンへと視線を落としました。
結局、レオンが嫌いなのは以前の自分なのです。星は、寂しさから夜空を眺め、星を数え、1人眠った幼い自分を思い出してしまうだけで。
「どんなに後悔しても、やみくもに否定しても、過去は変えられません。でも、それでいいではありませんか。今の自分は嫌いではないのでしょう? 過去が元で人を信用できなかったとしても別に困ることはありませんし、誰かに迷惑をかけているわけでもなし。だいいち「信用しろ」と強要してくるような相手を信用できるものですか」
けっと先程のレオンより強く吐き捨てれば、まん丸に見開かれた金の瞳が見上げてきました。
「信用されたければ、信用に足る行いをして見せろと、言えばいいのです」
にいっと好戦的に笑って見せたら、やっとレオンがいつものように色気を漂わせながら笑ってくれました。そして私が握っていた手を互いの指が交差するように・・・恋人つなぎというのですかね。ぎゅっと握ってきたレオンが起き上がりました。
さすが諜報部員。素晴らしい腹筋ですな。
「・・・それは、カムの経験論?」
「はい―――あ。」
繋がれた手を引かれ、顔を寄せられて。そちらへ気を取られたために、つい本音で答えてしまいました。
「君も僕ほどではないけど、人間不信ぎみだよねぇ」
笑顔を苦笑に変えて、レオンが近すぎた顔を離します。抵抗しても解かれない、握られた手はそのままですが。
「僕ね、いつか君を娶れるようにって、次期ペンタクロム伯爵の候補筆頭になりたくて、いろいろ頑張ってきたんだよ」
なるほど。彼が悩んでいたのは、ペンタクロム伯爵家の中のあれこれみたいですね。
ずっと孤立させていたというのに、有用とみるや、まるでこちらが避けていたようにすり寄ってくるとか、彼の人間不信を助長させるような人間でもいたのでしょう。なんて虫のいい話。
レオンの家。ペンタクロム伯爵家はここモノクロード国の暗部を担っています。そしてその当主は暗部の頭領も兼ねています。
その次期頭領になろうというのですから、諜報部員としての武力、情報収集スキルもですが、他者を蹴落とすための人脈も必要となるでしょう。人間不信なレオンには他者と関わる事が、自身の諜報活動によってその人物の裏も見えているからこそ、苦痛でしかなかったと思います。
「でも、もうやめるね。だって君が手に入らないのに伯爵位を得ても、邪魔にしかならないし」
勝手に憤慨していたら、あっさりやめる宣言をされてしまいました。驚愕のあまり口を開いてしまったらしく、空いている方の手でレオンが私の顎を押し上げてきます。
「ね、カム。僕、知ってるよ。君は・・・君はいつか、僕たちの手が届かないどこかへ行ってしまうつもりなんだって」
さらに驚いて、思わず唾を飲み込みました。顎がまだ固定されていて、口が開かなかったので。
レオンが口にしたそれは、ずっと望んではいても、漠然と考えているだけで計画さえしていない事でした。父と母、弟のルーカスの事が気がかりだったために。
「本当はついていきたいけど、足手まといにしかならないってわかってる。だから僕、君の代わりにルーカスを、テトラディル侯爵家を守ると約束する。君があの透明な監獄から僕を救い出してくれたように、今度は僕が君を現世の縛りから解放するよ」
まるで私の枷が何なのか、わかっているかのように。自由を与えようとするかのように。
欲しかったものをくれようとするレオンを、ただただ見つめます。
好きだと言いつつ。いえ、好きだからこそ遠ざけようと。相手の幸せを想い身を引く行為は、自分の前世にも覚えのある行動でした。まさか逆の立場になる日が来るとは思いませんでしたが。
それで良かったのか。それが最善だったのかは、残念ながら今でもわかりません。
けれどもレオンの気遣いが嬉しいのも事実です。
そう思うと、前世の私の行動が間違っていなかった気がして、ほんの少しだけ楽になれました。
「でも、お願いカム。時々は会いに来て。ルーカスのついででかまわないから。でないと僕はまた、道に迷ってしまうかもしれない・・・」
真剣な顔で懇願するレオンが、おもむろに跪きます。そして頭を垂れて、握っていた私の手を恭しく両手で掲げた後に、ゆっくりと彼の額へ当てました。
「我、レオンハルト・ペンタクロムは生涯、命ある限りカーラ・テトラディルへの忠誠を誓い、すべてを貴女へ捧げ、貴女の代わりに愛する者たちを守りぬくことを誓う」
これは騎士が主と認めた者へ行う、誓いの儀式だったはずです。
驚きの連続で言葉がでない、動くこともできない私は下げられたままのレオンの頭を呆然と見下ろします。
レオンもまた、そのまま暫く動きませんでした。
「愛してる。僕の北極星」
ほら。愛していると言いながら星の名前で呼ぶのだから、やはり星が好きなのではないですか。
吐息のような呟きから私への恋心を封じるという決意を感じ取り、「これが手切れ金の代わりだ」とばかりに、レオンが私の指先へ口づけるのを受け入れ・・・ようとして止めて、鼻を摘まみました。
「んがっ」
「早々に主従の誓いを破ろうとするなんて、いい度胸ですね」
想いに応えられない以上はきっちり決別しようと、ルーカスのように口角をにいっと上げて冷笑を浮かべてみます。はっと息を飲んだレオンは、バツが悪そうに目を逸らしました。
「最後にいい思い出くれてもっ痛い!」
私は容赦なく、レオンの鼻を摘まむ指に捻りを入れました。
ごちそうさまでした。
「・・・カムは星に興味ある?」
「眺めるのは好きですよ。星座をそらで言えるほどではありませんが」
この世界には前世のように星座が存在します。
神と言えば光神アクティスヘリオーティスをさしますので、神話になぞらえたものではなく単なる物語として扱われていますけれども。
お泊り遠足時に2人きりで星を眺めるというイベントもありますし、ここは乙女ゲームの世界であるのですから、胸キュンなシチュエーションとなるのは当たり前な星座が存在するのかもしれません。
私自身は壮大な自然を見て感じるのは好きですが、細かいところまで気にはしませんのでそこ止まりですね。
唐突に問われたことを疑問に思いつつも素直に答えると、レオンが眉間に皺を寄せました。
「そう。僕はね、嫌い。君に出会う前の僕を思い出すから」
吐き捨てるように言ったレオンが寝転がり、深いため息をつきました。嫌いと言った割には星の浮かぶ夜空を見上げる金の瞳が、それもまた星であるかのように煌めいています。
不快気に顔を歪めてはいてもレオンの星を見つめる瞳は優しく、まるで恋焦がれているように見えて、その矛盾に違和感を感じました。
嫌いだと、そう言ったのにも関わらず、彼の精霊トゥバーンはりゅう座を構成する星の1つの名でもあります。本人がそう言っていたので、間違いはありません。
では彼が精霊を厭うているのかというと、そうではないと思います。彼らが会話しているのを直接見たことは数えるほどしかありませんが、それでも先程のオニキスを拘束した際のやり取りからしても、互いへの信頼が窺えました。
ですから彼の本心では星が嫌いなのではなく、逆に好きなのだと思います。
まあ、彼が孤立する原因となったハイパー毒舌死にたがり精霊レグルスに対しては、恨みないし嫌悪を抱いていたとしてもおかしくはありませんがね。
しかしそれでもレグルスの名はしし座を構成する星からきているのだし、封じた時の一件を思い返しても、レオンがレグルスを嫌悪している様子はありませんでした。そして、本当は好きである星の名前を付けたという事から、レグルスに何かしらの希望を持っていたのかもしれません。
親にも、兄弟にも、使用人たちにまで避けられ、孤独に苛まれていた自分から脱却するという。
「どうして過去の自分を否定するのですか? あなたが孤立してしまったのは貴方のせいではなく、毒舌・・・レグルスのせいでしょう?」
ひゅっとレオンが息を飲んだ気配がして、けれどもそちらを見てしまえば逃げられてしまう気がして、私は思わず彼の手を握りました。ぎゅっと冷たくなるほどに握りしめられていた手は戸惑うようにピクリとし、逃げることを迷っているらしく、ゆっくりと離れて行こうとします。
私はそれを強く握りこみ、逃げられないようにしてからレオンへと視線を落としました。
結局、レオンが嫌いなのは以前の自分なのです。星は、寂しさから夜空を眺め、星を数え、1人眠った幼い自分を思い出してしまうだけで。
「どんなに後悔しても、やみくもに否定しても、過去は変えられません。でも、それでいいではありませんか。今の自分は嫌いではないのでしょう? 過去が元で人を信用できなかったとしても別に困ることはありませんし、誰かに迷惑をかけているわけでもなし。だいいち「信用しろ」と強要してくるような相手を信用できるものですか」
けっと先程のレオンより強く吐き捨てれば、まん丸に見開かれた金の瞳が見上げてきました。
「信用されたければ、信用に足る行いをして見せろと、言えばいいのです」
にいっと好戦的に笑って見せたら、やっとレオンがいつものように色気を漂わせながら笑ってくれました。そして私が握っていた手を互いの指が交差するように・・・恋人つなぎというのですかね。ぎゅっと握ってきたレオンが起き上がりました。
さすが諜報部員。素晴らしい腹筋ですな。
「・・・それは、カムの経験論?」
「はい―――あ。」
繋がれた手を引かれ、顔を寄せられて。そちらへ気を取られたために、つい本音で答えてしまいました。
「君も僕ほどではないけど、人間不信ぎみだよねぇ」
笑顔を苦笑に変えて、レオンが近すぎた顔を離します。抵抗しても解かれない、握られた手はそのままですが。
「僕ね、いつか君を娶れるようにって、次期ペンタクロム伯爵の候補筆頭になりたくて、いろいろ頑張ってきたんだよ」
なるほど。彼が悩んでいたのは、ペンタクロム伯爵家の中のあれこれみたいですね。
ずっと孤立させていたというのに、有用とみるや、まるでこちらが避けていたようにすり寄ってくるとか、彼の人間不信を助長させるような人間でもいたのでしょう。なんて虫のいい話。
レオンの家。ペンタクロム伯爵家はここモノクロード国の暗部を担っています。そしてその当主は暗部の頭領も兼ねています。
その次期頭領になろうというのですから、諜報部員としての武力、情報収集スキルもですが、他者を蹴落とすための人脈も必要となるでしょう。人間不信なレオンには他者と関わる事が、自身の諜報活動によってその人物の裏も見えているからこそ、苦痛でしかなかったと思います。
「でも、もうやめるね。だって君が手に入らないのに伯爵位を得ても、邪魔にしかならないし」
勝手に憤慨していたら、あっさりやめる宣言をされてしまいました。驚愕のあまり口を開いてしまったらしく、空いている方の手でレオンが私の顎を押し上げてきます。
「ね、カム。僕、知ってるよ。君は・・・君はいつか、僕たちの手が届かないどこかへ行ってしまうつもりなんだって」
さらに驚いて、思わず唾を飲み込みました。顎がまだ固定されていて、口が開かなかったので。
レオンが口にしたそれは、ずっと望んではいても、漠然と考えているだけで計画さえしていない事でした。父と母、弟のルーカスの事が気がかりだったために。
「本当はついていきたいけど、足手まといにしかならないってわかってる。だから僕、君の代わりにルーカスを、テトラディル侯爵家を守ると約束する。君があの透明な監獄から僕を救い出してくれたように、今度は僕が君を現世の縛りから解放するよ」
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「でも、お願いカム。時々は会いに来て。ルーカスのついででかまわないから。でないと僕はまた、道に迷ってしまうかもしれない・・・」
真剣な顔で懇願するレオンが、おもむろに跪きます。そして頭を垂れて、握っていた私の手を恭しく両手で掲げた後に、ゆっくりと彼の額へ当てました。
「我、レオンハルト・ペンタクロムは生涯、命ある限りカーラ・テトラディルへの忠誠を誓い、すべてを貴女へ捧げ、貴女の代わりに愛する者たちを守りぬくことを誓う」
これは騎士が主と認めた者へ行う、誓いの儀式だったはずです。
驚きの連続で言葉がでない、動くこともできない私は下げられたままのレオンの頭を呆然と見下ろします。
レオンもまた、そのまま暫く動きませんでした。
「愛してる。僕の北極星」
ほら。愛していると言いながら星の名前で呼ぶのだから、やはり星が好きなのではないですか。
吐息のような呟きから私への恋心を封じるという決意を感じ取り、「これが手切れ金の代わりだ」とばかりに、レオンが私の指先へ口づけるのを受け入れ・・・ようとして止めて、鼻を摘まみました。
「んがっ」
「早々に主従の誓いを破ろうとするなんて、いい度胸ですね」
想いに応えられない以上はきっちり決別しようと、ルーカスのように口角をにいっと上げて冷笑を浮かべてみます。はっと息を飲んだレオンは、バツが悪そうに目を逸らしました。
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