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#14 叶いそうで叶わない恋

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里菜「……やだ…私 何言ってるんだろ……」





里菜は突然シャワーを止めた。





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シオン『幸せな結婚を夢見ています。いつも笑顔で明るくて私の幼馴染の子のような性格の旦那さんがタイプですかね。』



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里菜「ダメだ……ついあの事を思い出しちゃう。なんだか…モヤモヤする……でも、真子ちゃんと由夢ちゃんは…私の恋を応援してくれているのに…ここで諦めちゃったら……………ダメだよね。これからどうなるか分からないから……」














里菜は静かに湯船に浸かる。
















シオン様と2人きりの時間を作りたい─。







シオン様に告白する勇気が欲しい─。







シオン様と一緒に幸せな結婚式を挙げたい──。







シオン様と永遠に幸せに暮らしたい。












でも───。











シオン様とどうやって両思いになるには───。






   
私には分からない。













里菜「あ────!!もう難しい────!!!!」





それでも どうしても大好きだと気持ちを伝えたい。



初公演オーディションに合格して シオン様と同じ舞台に立ちたい。



本番に向けて、一生懸命頑張りたい。



いつか シオン様のような劇団四季の大スターになりたい。



だけど 現実は厳しい。


 
何事にも取り組まなければならない。



厳しい道を乗り越えてみせなければならない。



















でも、大人になって…………














いつか────














シオン様との子供が欲しい───。




…………………………………
















   叶いそうで叶わない恋なのかな……  
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