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1章 妖を祓え
3話
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『 扉の向こうは楽園 』
小学校、教室ではテストが返される。
下校時刻になり子ども達は帰る。
少年三人はならんで歩き、その一人はテスト用紙を見てうつ向く。
「どうしよう、こんなのかあさんに見せられないよ。」
「僕なんて塾にも行ってるのにこんな感じだし。」
「オレ達より全然いいじゃん、まあお前んところレベル高いからな。」
「毎日勉強だの宿題だの嫌になっちゃう、大人のみんなは気楽そうなのに。」
「わかってはいるけど、しょうがないよ。」
「たまにはハメはずして遊びてえな。」
「この辺じゃたかが知れてるけど。」
「じゃあなるべく遠くへ。」
「でも、おこづかいで足りるかな。」
子ども達は話していると愉快な格好をした男が来る。
男「いやー、いつもいつも勤勉で感心するよ。」
少年「なんだよおっさん?」
男「そんなエライ君達にいいことを教えてあげる。 このチケットをあげるから書かれた場所に行ってみて。」
子ども達はチケットを受け取り眺める。
「なんだろこれ?」
「なんか怪しい感じもするけど。」
「とりあえずここに行ってみるか。」
チケットの地図をたよりに子ども達が来たのは古びた建物。
外の階段を下りた日の光があまり入らない場所に来ると黒い扉。
「ここみたいだね。」
「なんか恐くなってきた。」
「大丈夫だって、 ごめんください!」
扉を開けると光が出て子ども達は驚く。
数日後、華南は調査のために町に来る。
素通りしてしまうが壁や柱には子ども達の捜索願いを書いた貼り紙。
華南は敷地の外から学校の校内で話し声を聞く。
「 うちの子はどうなっちゃったの!? 」
「 もう一週間も帰ってきてないのよ! 」
「 それにつきましては現在 委員会で調査中です! 」
さらにはほかの学校でも同じような声を聞く。
下校中の男子達。
「一体みんなどうしたんだろうね。」
「危ない大人に連れてかれたんじゃねえの?」
「バカ! なんてこと言うんだ!!」
華南はうつ向きながら歩く男子を見ると気になって後を追う。
華南「君は、この一連の事件について知っているのか?」
男子「知らない。 僕はなにも。」
走り去る。
男子は階段で座っていると近くに華南が来て微笑みかける。
華南の前から去ろうとする。
華南「私なら、どうにかできるかもしれない。 行方がわからなくなった子達も。
だからわかることだけでも教えてくれ。」
男子「・・・・・・。」
華南は一人走る。
男子「 少し前に変な格好をしたおじさんに会ってこんなものをもらった。
僕は恐くなって行かなかったけど、もしかしたらみんな・・・ 」
チケットに書かれた通り、例の場所に来る。
「ここに一体なにが?」
華南は扉を開ける。
「!!」
華南が来たのは遊園地のような場所。
まわりを見渡すが入ってきた扉は見当たらない。
遊具はそれぞれ回っていて子ども達もはしゃぐ。
着ぐるみの人物は子ども達に風船を配る。
華南もそこに来ると立て看板を出される。
[ 風船は小学生のお子様だけ ]
広い道で軽快に歩くピエロとその後を着いていく子ども達。
子によっては操られているように正気を感じない。
華南「みんな目を覚ませ! こんなところにいつまでもいたら喰われるぞ!」
「生意気だね、それならじゃあキミは特別だ。 ここで一生遊ばせてやろう。」
ピエロは指を鳴らすと華南は飛ばされる。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
〔 ピエロー・パン 〕
いろんな場所で遊園地などの空間を作り出せる妖。
子ども達を引き込んで神隠し状態にして襲う。
(※妖の書、ページデザイン:斉藤 作)
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
「ウヒヒヒヒヒヒヒヒ、せいぜい楽しんでね。」
華南が来たのはメリーゴーランド。
立ったまま回り始める。
馬には数人のピエロが乗っていてサーベルを振ったりキックする。
華南は避けてラウンドから出ると次にジェットコースターのレールの上にいる。
ピエロ達と戦ってる途中でコースターが走ってきて華南は近くにあるはしごで降りる。
次に来たのはウォーターライド、橋の上にいるとコースターが走ってきて水しぶきを浴びる。
吹き飛ばされてきたのはお化け屋敷。
華南は歩いていると井戸から幽霊が出てきて後ろ向きで捕まると中に引き込まれる。
井戸に落下すると華南は空中に投げ出される。
ガシッ
華南は上がっていく観覧車のゴンドラにしがみつく。
ゴンドラの中にはピエロが乗っていてサーベルで突き刺すが華南は避ける。
攻撃はなお続き華南はゴンドラの上に昇る。
立っている状態で風船が飛んでくると割れて同時に強い風が吹き、勢いで飛ばされる。
ピエロー・パンは自転車をこぎながら空に浮く。
「ウヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・・」
華南が落下したのは噴水広場。
足場まで上がるとゴーグルをつけた子ども達が待ち構える。
子ども達は一斉に噴射すると後ろの噴水も同時に噴き出す。
次に来たのはゴーカートのコース。 しばらくして子ども達の乗ったカートが走ってくる。
華南はカートを避けたり追いかけられたりする。
やがて来たのは花時計のある花畑。
歩いているとミツバチが襲ってきて華南はそれを払い避けようとする。
さらに花からクモが数匹出てきて、それぞれ糸をはくと華南は包まれる。
糸に包まれた華南をピエロー・パンと仲間のピエロは運ぶ。
やって来たのは舞台上。
指を鳴らすと客席はいつの間にか満席になり歓声も挙がる。
「レディースエーンドジェントルメン!!
さあ今から楽しいショーを見せてあげちゃうよー!
こちら糸に包まれているけど中には人がいるよ。 ではこれを今からボックスに入れよう。」
ピエロ達はボックスを回す。
「タネもしかけもない。 そう、本当にないよ。
では今から中のやつが串刺しになっていくからよーく見ててね。」
ピエロー・パンを筆頭にピエロ達はそれぞれ剣をボックスに刺していく。
「さあ、もういい頃かな。 これで中も木っ端微塵だ。
開けるよ。 はい、じゃーん!」
みっちり刺された箱は開く。
「いない!!? どこにいった!?」
全員キョロキョロする。
「あ、あそこだ!!」
観客が指さすと舞台の離れたところに華南はいる。
ステージに来る。
華南「くだらない遊びはもう終わりだ。」
ピエロー・パン「どこまでもしぶといやつだ。」
華南とピエロ達は戦う。
最後にピエロー・パンだけになり、ピエロー・パンはサーベルでジャグリングして投げる。
サーベルは足元に突き刺さったり、刀で弾く。
周りからシャボン玉が飛んでくる。
華南は刀を振るが軽快な動きで避けられる。
ピエロー・ハンは火を取り出して勢いよく吹く。
まわりのシャボン玉も弾ける。
戦いの末、刀で切るとピエロー・パンは消滅する。
消滅した後で遊園地はなくなり何もない個室に。
子ども達は目覚める。
「 あれ、僕達なにやってたんだろ? 」
しばらくして子ども達は帰っていき、親によっては心配の声も。
男子は走る。
「あの人にお礼を言わなきゃ・・・。」
いろんなところを走ってやがて立ち止まる。
「どこに行ったんだろ・・・・・・。」
「どうしたのケンジくん?」
「みんな無事だったんだ。」
「そんなに息切らして大変だろ、お茶くらいならおごってやるから来いよ。」
「え、 あ、うん・・・」
華南は歩きながら残っていたチケットを眺めていると風に飛ばされる。
飛ばされたチケットに見向きもせず去っていく。
[報告書]
怪異調査協会本部宛
___町の行方不明の子供達を捜索、および関わっていた妖を討伐
溝口 華南
小学校、教室ではテストが返される。
下校時刻になり子ども達は帰る。
少年三人はならんで歩き、その一人はテスト用紙を見てうつ向く。
「どうしよう、こんなのかあさんに見せられないよ。」
「僕なんて塾にも行ってるのにこんな感じだし。」
「オレ達より全然いいじゃん、まあお前んところレベル高いからな。」
「毎日勉強だの宿題だの嫌になっちゃう、大人のみんなは気楽そうなのに。」
「わかってはいるけど、しょうがないよ。」
「たまにはハメはずして遊びてえな。」
「この辺じゃたかが知れてるけど。」
「じゃあなるべく遠くへ。」
「でも、おこづかいで足りるかな。」
子ども達は話していると愉快な格好をした男が来る。
男「いやー、いつもいつも勤勉で感心するよ。」
少年「なんだよおっさん?」
男「そんなエライ君達にいいことを教えてあげる。 このチケットをあげるから書かれた場所に行ってみて。」
子ども達はチケットを受け取り眺める。
「なんだろこれ?」
「なんか怪しい感じもするけど。」
「とりあえずここに行ってみるか。」
チケットの地図をたよりに子ども達が来たのは古びた建物。
外の階段を下りた日の光があまり入らない場所に来ると黒い扉。
「ここみたいだね。」
「なんか恐くなってきた。」
「大丈夫だって、 ごめんください!」
扉を開けると光が出て子ども達は驚く。
数日後、華南は調査のために町に来る。
素通りしてしまうが壁や柱には子ども達の捜索願いを書いた貼り紙。
華南は敷地の外から学校の校内で話し声を聞く。
「 うちの子はどうなっちゃったの!? 」
「 もう一週間も帰ってきてないのよ! 」
「 それにつきましては現在 委員会で調査中です! 」
さらにはほかの学校でも同じような声を聞く。
下校中の男子達。
「一体みんなどうしたんだろうね。」
「危ない大人に連れてかれたんじゃねえの?」
「バカ! なんてこと言うんだ!!」
華南はうつ向きながら歩く男子を見ると気になって後を追う。
華南「君は、この一連の事件について知っているのか?」
男子「知らない。 僕はなにも。」
走り去る。
男子は階段で座っていると近くに華南が来て微笑みかける。
華南の前から去ろうとする。
華南「私なら、どうにかできるかもしれない。 行方がわからなくなった子達も。
だからわかることだけでも教えてくれ。」
男子「・・・・・・。」
華南は一人走る。
男子「 少し前に変な格好をしたおじさんに会ってこんなものをもらった。
僕は恐くなって行かなかったけど、もしかしたらみんな・・・ 」
チケットに書かれた通り、例の場所に来る。
「ここに一体なにが?」
華南は扉を開ける。
「!!」
華南が来たのは遊園地のような場所。
まわりを見渡すが入ってきた扉は見当たらない。
遊具はそれぞれ回っていて子ども達もはしゃぐ。
着ぐるみの人物は子ども達に風船を配る。
華南もそこに来ると立て看板を出される。
[ 風船は小学生のお子様だけ ]
広い道で軽快に歩くピエロとその後を着いていく子ども達。
子によっては操られているように正気を感じない。
華南「みんな目を覚ませ! こんなところにいつまでもいたら喰われるぞ!」
「生意気だね、それならじゃあキミは特別だ。 ここで一生遊ばせてやろう。」
ピエロは指を鳴らすと華南は飛ばされる。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
〔 ピエロー・パン 〕
いろんな場所で遊園地などの空間を作り出せる妖。
子ども達を引き込んで神隠し状態にして襲う。
(※妖の書、ページデザイン:斉藤 作)
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
「ウヒヒヒヒヒヒヒヒ、せいぜい楽しんでね。」
華南が来たのはメリーゴーランド。
立ったまま回り始める。
馬には数人のピエロが乗っていてサーベルを振ったりキックする。
華南は避けてラウンドから出ると次にジェットコースターのレールの上にいる。
ピエロ達と戦ってる途中でコースターが走ってきて華南は近くにあるはしごで降りる。
次に来たのはウォーターライド、橋の上にいるとコースターが走ってきて水しぶきを浴びる。
吹き飛ばされてきたのはお化け屋敷。
華南は歩いていると井戸から幽霊が出てきて後ろ向きで捕まると中に引き込まれる。
井戸に落下すると華南は空中に投げ出される。
ガシッ
華南は上がっていく観覧車のゴンドラにしがみつく。
ゴンドラの中にはピエロが乗っていてサーベルで突き刺すが華南は避ける。
攻撃はなお続き華南はゴンドラの上に昇る。
立っている状態で風船が飛んでくると割れて同時に強い風が吹き、勢いで飛ばされる。
ピエロー・パンは自転車をこぎながら空に浮く。
「ウヒヒヒヒヒヒヒ・・・・・・」
華南が落下したのは噴水広場。
足場まで上がるとゴーグルをつけた子ども達が待ち構える。
子ども達は一斉に噴射すると後ろの噴水も同時に噴き出す。
次に来たのはゴーカートのコース。 しばらくして子ども達の乗ったカートが走ってくる。
華南はカートを避けたり追いかけられたりする。
やがて来たのは花時計のある花畑。
歩いているとミツバチが襲ってきて華南はそれを払い避けようとする。
さらに花からクモが数匹出てきて、それぞれ糸をはくと華南は包まれる。
糸に包まれた華南をピエロー・パンと仲間のピエロは運ぶ。
やって来たのは舞台上。
指を鳴らすと客席はいつの間にか満席になり歓声も挙がる。
「レディースエーンドジェントルメン!!
さあ今から楽しいショーを見せてあげちゃうよー!
こちら糸に包まれているけど中には人がいるよ。 ではこれを今からボックスに入れよう。」
ピエロ達はボックスを回す。
「タネもしかけもない。 そう、本当にないよ。
では今から中のやつが串刺しになっていくからよーく見ててね。」
ピエロー・パンを筆頭にピエロ達はそれぞれ剣をボックスに刺していく。
「さあ、もういい頃かな。 これで中も木っ端微塵だ。
開けるよ。 はい、じゃーん!」
みっちり刺された箱は開く。
「いない!!? どこにいった!?」
全員キョロキョロする。
「あ、あそこだ!!」
観客が指さすと舞台の離れたところに華南はいる。
ステージに来る。
華南「くだらない遊びはもう終わりだ。」
ピエロー・パン「どこまでもしぶといやつだ。」
華南とピエロ達は戦う。
最後にピエロー・パンだけになり、ピエロー・パンはサーベルでジャグリングして投げる。
サーベルは足元に突き刺さったり、刀で弾く。
周りからシャボン玉が飛んでくる。
華南は刀を振るが軽快な動きで避けられる。
ピエロー・ハンは火を取り出して勢いよく吹く。
まわりのシャボン玉も弾ける。
戦いの末、刀で切るとピエロー・パンは消滅する。
消滅した後で遊園地はなくなり何もない個室に。
子ども達は目覚める。
「 あれ、僕達なにやってたんだろ? 」
しばらくして子ども達は帰っていき、親によっては心配の声も。
男子は走る。
「あの人にお礼を言わなきゃ・・・。」
いろんなところを走ってやがて立ち止まる。
「どこに行ったんだろ・・・・・・。」
「どうしたのケンジくん?」
「みんな無事だったんだ。」
「そんなに息切らして大変だろ、お茶くらいならおごってやるから来いよ。」
「え、 あ、うん・・・」
華南は歩きながら残っていたチケットを眺めていると風に飛ばされる。
飛ばされたチケットに見向きもせず去っていく。
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