DEATH GAME ー宝玉争奪戦

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4章 

71話 研鑽の技

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火山内の洞窟

金属の衝突音が不規則に鳴り響く。

和歌太郎とヨーキ
一時は共に戦い、再戦を誓い合ったライバル同士

だがヨーキは何者かの手に操られていた。

(どうやらヨーキは俺との戦いに向けて対策を練ってたみたいだね)

和歌太郎の金属造形メタルクリエイトは、金属であれば触れずに加工が可能。
故に今の和歌太郎に金属武器は効かないのも同然なのだ。

しかし、ヨーキの短刀は和歌太郎の剣を塞ぎ続けている。

"キンッ"

和歌太郎の剣とヨーキの短刀が激突する。

(一体何の物質なんだ……)

ヨーキの短刀は金属ではない。
刀身はまるで星空のような輝きを放ち、和歌太郎の作りえる最高の剣相手に刃こぼれ一つしない。

(おそらく報酬か何かかな。それにしても【剣術・極】の空間を切り裂く技ですら効かないなんて)

和歌太郎の洗練された剣術・極の斬撃をヨーキは受け止めた。
ヨーキの短刀術も和歌太郎と同じ領域にあったのだ。

剣では決着がつかないと感じた和歌太郎は

「"物質の支配者ソリッドワークス"発動」

称号を発動。

目の前に円筒形の筒
バネ、杭を作成
金属造形メタルクリエイト】で"加工していく。

「いくよ!穿孔砲ポンチガン

作り上げたのは鉄状の杭を打ち出すパイルバンカー

「安らかに眠れ……」

和歌太郎は鋼鉄の杭をバネの弾性を利用し、解き放った。
甲鉄の杭が音速でヨーキへと向かう。

"ズドンッ"

轟音が響き、土煙が舞い上がる。

「……うん?」

和歌太郎は異変に気付いた。
通常ならば鉄の杭はヨーキを貫き、後ろの壁に突き刺さるはず
しかし、鉄の杭はヨーキの後ろには存在していない。

土煙がおさまり、ヨーキの姿が見えた。

「なっ……」

和歌太郎は言葉を失った。
鉄の杭は阻まれ、ヨーキの手前で止まっていた。

そびえ立つ"氷の壁"によって

ヨーキ=アリ 称号《氷侍アイスマン

ーー水を超硬度の氷へと変化させる能力

「あの貫通力を防ぐなんて!?」

固まる和歌太郎にヨーキの反撃が始まった。
ヨーキは手から灰色の煙のような物質を放ち、その煙はネズミの形を象っていく。

ヨーキのスキル粘土創造クレイメイカーである。

加えて、ネズミの背中に氷がコーティングされていく。

"粘土鼠クレイマウスーーアイスエディション"

研鑽を積み粘土を操ることができるようになったヨーキの必殺の技である。

粘土鼠はまるで生きているが如く、ヨーキの手によって操作され和歌太郎へと突進していく。

「甘く見すぎていたみたいだね…」

和歌太郎は鼠の両サイドに鉄の巨大な板金を生成し、面と面を合致ーー鼠を鉄の板で挟み込んだ。

1t近くある板金によるプレス
粘土など一溜りもないはずであったが

板は鼠に接触した位置から動かない。
あまりの硬さに板金の方が変形している。

板金のプレスを抜けた鼠が和歌太郎へと突進してくる。

和歌太郎は鼠の前に鉄の壁を二重に出現させる。
鉄の壁による防御

"ガンッ"

鉄の壁が鼠の衝突で変形

ーー真っ二つに割れた

「ーーグハッ」

割れた間から現れた鼠の突進をまともに腹部へ食らった和歌太郎は口から血を吐き出しながら、後方へと吹き飛ばされた。

後方にある洞窟の壁にぶつかり止まる。
あまりの衝撃に壁に蜘蛛の巣状のヒビが入る。

(…痛い……それにしても、これは……ヤバイね。底が見えない…)

壁から剥がれ地面に倒れ込む和歌太郎
ヨーキの予想以上の強さに顔がひきつる。

「だけど……負けるわけにはいかない。絶対に解放する!」

和歌太郎は操られたヨーキを解放させるために、傷ついた身体に鞭を打ち、立ち上がる。
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