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「はぁ…はぁ…」
私は熱に苦しんでいた。
「なんで…薬が効かない…のよ…」
熱を下げるための薬は飲んだのに…
やっぱりこの世界って医術の進歩が著しいわね…
うぅ…
苦しいし暑いし
前はどんぐらいで治ったんだっけ?
…2週間だったかな…
苦しかったのは3日間ぐらいかな
じゃあ今回もそれぐらいで終わるといいんだけど…
「シュルク?部屋から出てこないなんてどうしたの?ルナ達が僕のとこ来たんだけど?」
タール様…
マズイ
タール様に部屋に入られるわけには…
「タール様…大丈夫。ちょっと眠たいだけ…けほっ…」
…なんでこんな時に咳が出たんだ
最悪のタイミング…
「…シュルク。もしかして熱?また発症した?」
バレたし
「そんなのじゃ…ない。」
「…入るよ。」
「え!?あ…」
…なんで返事する前に入るの?
レディの部屋に…
「…やっぱり発症してたんだね。」
「む…」
「辛い?」
「そりゃ辛いわ。苦しいし暑いもの。」
「はい。これ。」
「何?これ…」
タール様は1粒の錠剤を渡してきた。
「特効薬。」
「いつの間に作ったのよ…」
「シュルクがまた苦しむなんて見てられないからね。」
…頭ポンポンされた
子供じゃない(27歳)なのに
「ん…飲みやすいね。小さいし…」
うん
タール様にしては上出来だろう
「ほんと?」
「今嘘つく必要ある?」
「ないね。良かった…」
だから頭ポンポンしないでって
…あれ?
苦しくないし暑くない
即効性?
「タール様…これ効くの早すぎじゃない?」
「そう?飲んで数秒で効果が出るように魔法かけたんだけど。」
魔法か
魔法なのか
そりゃ効いて当然だわ
「お母様ぁ…ルナ入ってもいい?」
「サンも…」
…ルナ達の泣きそうな声が扉の向こうから聞こえる…
メイドめ
部屋にいさせたのに
「いいわよ。」
「お母様ぁ!!大丈夫?体痛い?ルナが痛いの痛いの飛んでけするよ?」
ルナは部屋に入るなり私に飛びついた。
タール様を突き飛ばしてまで…
「…ルナに突き飛ばされた。」
どんまい
タール様
「ルナ。優しいのね。でもお母様はもう大丈夫よ。ありがとう。」
「良かった…ルナ達が何かしちゃったのかと…」
「ルナ。泣きすぎ。」
「サン…だってぇ…お母様がいなくなっちゃうかと…思ったんだもん…」
いなくなる?
あぁ
いなくなる→死
のことか
「ルナ。お母様は大丈夫。あなた達を置いていったりしないわ。」
「…お母様大好き!!」
「…お母様…僕も抱っこ…」
「はいはい。サンもおいで?」
「…僕のシュルクなのに…」
「いい大人が情けないわよ。」
なんでここでタール様が嫉妬したんだ
自分の子だろうが
「…後でシュルク独占してやる。」
なんか怖いこと宣言されちゃった
まぁ…ルナ達と一緒にいよ
私は熱に苦しんでいた。
「なんで…薬が効かない…のよ…」
熱を下げるための薬は飲んだのに…
やっぱりこの世界って医術の進歩が著しいわね…
うぅ…
苦しいし暑いし
前はどんぐらいで治ったんだっけ?
…2週間だったかな…
苦しかったのは3日間ぐらいかな
じゃあ今回もそれぐらいで終わるといいんだけど…
「シュルク?部屋から出てこないなんてどうしたの?ルナ達が僕のとこ来たんだけど?」
タール様…
マズイ
タール様に部屋に入られるわけには…
「タール様…大丈夫。ちょっと眠たいだけ…けほっ…」
…なんでこんな時に咳が出たんだ
最悪のタイミング…
「…シュルク。もしかして熱?また発症した?」
バレたし
「そんなのじゃ…ない。」
「…入るよ。」
「え!?あ…」
…なんで返事する前に入るの?
レディの部屋に…
「…やっぱり発症してたんだね。」
「む…」
「辛い?」
「そりゃ辛いわ。苦しいし暑いもの。」
「はい。これ。」
「何?これ…」
タール様は1粒の錠剤を渡してきた。
「特効薬。」
「いつの間に作ったのよ…」
「シュルクがまた苦しむなんて見てられないからね。」
…頭ポンポンされた
子供じゃない(27歳)なのに
「ん…飲みやすいね。小さいし…」
うん
タール様にしては上出来だろう
「ほんと?」
「今嘘つく必要ある?」
「ないね。良かった…」
だから頭ポンポンしないでって
…あれ?
苦しくないし暑くない
即効性?
「タール様…これ効くの早すぎじゃない?」
「そう?飲んで数秒で効果が出るように魔法かけたんだけど。」
魔法か
魔法なのか
そりゃ効いて当然だわ
「お母様ぁ…ルナ入ってもいい?」
「サンも…」
…ルナ達の泣きそうな声が扉の向こうから聞こえる…
メイドめ
部屋にいさせたのに
「いいわよ。」
「お母様ぁ!!大丈夫?体痛い?ルナが痛いの痛いの飛んでけするよ?」
ルナは部屋に入るなり私に飛びついた。
タール様を突き飛ばしてまで…
「…ルナに突き飛ばされた。」
どんまい
タール様
「ルナ。優しいのね。でもお母様はもう大丈夫よ。ありがとう。」
「良かった…ルナ達が何かしちゃったのかと…」
「ルナ。泣きすぎ。」
「サン…だってぇ…お母様がいなくなっちゃうかと…思ったんだもん…」
いなくなる?
あぁ
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「ルナ。お母様は大丈夫。あなた達を置いていったりしないわ。」
「…お母様大好き!!」
「…お母様…僕も抱っこ…」
「はいはい。サンもおいで?」
「…僕のシュルクなのに…」
「いい大人が情けないわよ。」
なんでここでタール様が嫉妬したんだ
自分の子だろうが
「…後でシュルク独占してやる。」
なんか怖いこと宣言されちゃった
まぁ…ルナ達と一緒にいよ
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