へぇ。美的感覚が違うんですか。なら私は結婚しなくてすみそうですね。え?求婚ですか?ご遠慮します

如月花恋

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本編

38

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リース視点

「ただいま」
「おかえりなさい。あのね。今日はちょっと遠くまで散歩しに…」
「バカか!!熱あるのに外に出るな!!」
「え…あ…ごめんなさい」
シュワルツはすぐに私を抱えるとベッドに寝かせた。
「いいか?大人しく寝てろ。熱が下がるまでは飯も俺が作る」
「…シュワルツが?」
「なんだその"出来るの?"って目は」
「だって…私がこの家に来た当初…汚れてたよ?多分…誰かが掃除してたんだろうけど…シュワルツってすぐ汚すし」
「悪かったな!!畑仕事やら大工仕事やらが多いんだ。汚れるのは当たり前だろ?」
「そうね。…実際シュワルツが仕事してる姿はかっこいいの」
「そ…そうか?」
…顔が赤い
シュワルツに熱を移しちゃった?
私は布団を鼻が隠れるまで上げた。
「…シュワルツに移しちゃったら悪いからもう寝るね」
「なら薬飲んでから寝ろよ?」
「…薬はいらないって言ったのに。高いんでしょ?…カンネって子からいつも聞かされてるよ」
「カンネから!?」
…なんか"シュワルツに近づかないで!!"とも言われたけど
どうしてかな?
…やっぱり私…お邪魔かな
熱が下がって…もう少し道を覚えたらこの家を出ていこう
シュワルツにいつまでも私のお世話をさせるわけにもいかないしね
「金は気にしなくていいんだ」
「でも…」
「体調が悪化すると良くないからもう寝るんだ」
シュワルツは私に薬を飲ませ眠らせた。
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