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「…むにゃむにゃ…」
「シュルク起きないの?」
「むにゃ?タール様?」
私はのそのそと起き上がった。
「ご飯にするよ。」
「は~い。」
私はタール様に抱き上げられて移動した。
「シュルク。タール。来たか。遅いぞ。」
「国王陛下。こんにちは。」
「父上。シュルクがさっきまで寝てたもので…」
「ぬ?そうか。いい夢見れたか?」
「悪夢…タール様に追っかけられた。」
「どういう意味?どうして僕が悪夢になるのかな?」
「サァナンデショウネー」
「まぁよい。座れ。」
タール様は国王陛下に促され座った。
国王陛下の隣の席にだ。
「あの…国王陛下?なぜ私がここに?」
私は…国王陛下の膝の上に座っていた。
私も椅子に座ろうとしたのだが国王陛下に抱き上げられここにいる。
「嫌か?」
「いえ…でも食べにくくありません?」
「シュルクに食べさせてから食べるから関係ない。」
「え?餌付け?」
私が戸惑っているとメイド達が料理を運んできた。
「…え?お肉ばっかり…お野菜は?」
「ん?これが普通だけど?」
「そうだぞ?」
「私にはキツイかも…」
私はもそもそと食べ始めたのだが1枚も食べきらないうちにお腹いっぱいになった。
「も…無理。」
「もう?まだ1枚も食べてないよ?もっと食べな?」
「お肉ばっかりだから…そこまで食べれない…」
「ですよね…やはりシュルク様用のものを用意した方が良かったですね…すみません。」
料理を運んできたメイドは私に頭を下げた。
「とんでもない!!料理…美味しかった。ありがと♪」
「も…勿体なきお言葉…料理長に伝えます!!」
メイドは慌てて食堂を出て行った。
「僕は龍人、父上は虎人だから2人とも肉食なんだよね…シュルクのこと考えてなかった。ごめんね?」
「ううん。私元々少食なの。だからもう十分。」
「そう?それならいいんだけど…」
「先にお部屋戻ってるね。」
私はそう言って食堂を出た。
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