精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~

如月花恋

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泊まる所

「…ぐすん…もう真っ暗…」
"シャル…明るさなら私が…"
「違うの…違うの…」
私はある家の前で座り込んだ。
色んな人のお家に行って全部断られた。
「…でも邸や学園には帰りたくない…」
"シャル…"
私はそのまま蹲って泣いた。
その時私が座っている後ろのドアが開いた。
「お母さん~!!女の子がいる~!!」
「…え?」
私は思わず顔を上げて声を出した子を見た。
「あなたは誰?どうして家の前で泣いているの?」
「…私は…」
名前を言っていいのか迷った
この子は子供だから私が貴族だって分からないのかもしれない
分かったら…また追い出される…
「リース!!もう寝なさいって言ったでしょ!!」
「お母さん。だって誰かが泣く声が聞こえたんだもん」
「泣く?…その子は?」
「家の前にいたの。この子が泣いてたみたい」
「あなた大丈夫?名前は?どこから来たの?」
「…シャルロッテ…です。学園から抜け出して来ました…」
とりあえず家名は名乗らなかった。
「シャルロッテ。中に入りなさい」
「…いいのですか?」
「何を言ってるの?もう真夜中よ。こんな夜中に女の子が1人で外にいるなんて危ないわ」
「…ありがとうございます…」
私は荷物を持って中に入った。
騙したようで少し心が痛い
「…あ…そうだ…あの…椅子に座らせてもらってもいいですか?」
「椅子?どうぞ?」
私は椅子に座った。
「風。いいわよ」
"わ~い。やっとだ~"
「っ!!」
私はほんの少しだけ顔を顰めた。
「…シャルロッテちゃん。それは何?」
「…!?見えるの!?」
「なんとなく…」
「光。どういうこと?」
"私達の加護じゃなくて感覚的に感じているだけよ。ぼんやりと色で見えてるんだと思う"
「この子は風の精霊。私の魔力を糧にしているの」
"ぷはっ…シャル。ごちそうさまでした"
「光はいいの?」
"う~ん…私はまだ大丈夫かな"
「精霊?」
やっぱり疑問に思うよね
「…リースちゃん。リースちゃんにも加護があるでしょう?」
「うん。2歳の時にお母さんから水の加護って聞いたよ?」
「その加護はね。この子達が与えているものなの」
私は風を優しく撫でた。
「精霊達が与えた加護によって私達は魔法が使える。魔法は…ちゃんと勉強しないと大変なことになってしまうけどね」
「そうなんだ…」
「リース。もう寝なさい。シャルロッテちゃんも」
「…泊まっていいんですか?」
「うん。その代わりリースの話し相手になってくれる?」
「はい!!」
なんとか泊まる所を見つけれた
だけど…いつまでここにいられるか分からないからな…
次に行く所も決めなきゃ…
「シャルロッテちゃん!!こっち!!」
リースちゃんは私の手を引っ張って部屋に連れて行った。
「ここが寝る所」
「…けほっ…埃っぽい…」
リースちゃんが寝ている所は私が寝ていた所と大違いだった。
これが…貴族と庶民の違い…
「おやすみ。シャルロッテちゃん」
「おやすみなさい…リースちゃん」
私達はひっつくようにして眠った。
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