不幸は幸福の始まり【完結】

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27.サバンナside

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 私の王妃への道が閉ざされ茫然自失となって居る時、ヴァリューの王様、王妃様、第一王子のダニエル様がジョン様の処へ歩み寄られた。

「あ、兄上…母上…父上!私を助けに来て下さったのですね?」

「・・・阿呆が。そなたの馬鹿さ加減に気付かされたわい」

「え」

「ジョン、お前はレイラ嬢との婚約を破棄する際、サバンナ・テーラー男爵令嬢から何を言われた?」

「レイラから意地悪をされて居ると…実際、勉強に使う本を破られたと見せて貰ったし、ドレスも破られたと…」

「実際にレイラ嬢が破いた瞬間を目撃した訳では無いので有ろう?」

「そ、それは…」

 ここはダニエル様にアピールしなきゃ!第一婦人は難しくとも第二いえ妾でも、この際良いわ!!

「だってぇレイラはぁ、あたしをぉ苛めたんだものぉ。ダニエル様ぁ~あたしレイラが怖くてぇ…」

「・・・お前に発言権は無い。ジョン…どうなのだ?!レイラ嬢の言い分を聞いて納得した上で破棄したのか?何故、国外追放まで言い渡したのだ!?」

 ダニエル様に睨まれては言葉など出て来ないわよ。

 どうして?何故…選択肢を間違ったのかしら。

 ヴァリュー王国ルートの第二王子ルートは途中までハッピーエンドだったわよ?

 途中でイレギュラーなイベントが発生してヴィクトリア王城ルートが発生し・・・あれ…。

 ゲームではヴィクトリアで舞踏会が行われる…と言うイベは無かった筈。

 何よりヴィクトリアの王様がルーカス様で第一王子がジョージ様、第二王子様がアレクサンダー様なんて詳細は無かった筈。

「もしかして…この世界ってゲームじゃなく本物だった?」

「何を言って居る?お前はテーラー家の面汚しだ。屋敷に戻るぞ」

「ま、まってぇ!お父様ぁ」

五月蠅うるさい。お前も妻も再度、教育しなければならぬ。修道院へ行って貰うぞ!戻り次第、ジョン王子が輿入れなさる。別邸で生活すれば良いわ!」

 まって…待ってったら。

 言葉遣いからマナーまで完璧な淑女となれるよう、再教育する場所が修道院。

 そこへ向かえば、どんな令嬢も根を上げてしまうと言われて居るくらい厳しい場所だとの噂。

 いやよ…そんなむさくるしい場所。

 でも決定事項なのね。

 ダニエル様の妾になれる訳もなく、ジョージ様の横に王妃として立つ事も無い…。

 私の隣には唯一、粉を掛けてなびいたジョン王子だけ。

 早いうちにゲームでは無い事に気付いて居たら結果は変わって居たのかしら…。

 それすら知る事は難しいでしょうね。

「このまま修道院へ向かってくれ」

「畏まりました旦那様」

「嫌よ。お父様、あの修道院だけは嫌です」

「・・・普通に会話できるのなら向かわせるのを止める。がジョン王子との婚姻は決定だ」

「・・・…はい……」

 もう身分を選べる立場では無い事を悟り、ジョン王子との生活を維持する事に専念しようと思ったのだが、あのエロ魔に愛想が尽きる事となろうとは夢にも思わなかった
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