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討伐編
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体のあちこちに傷が出来て居るアレクとバルトを後方へ回収し、目の前に居るコンダーを討伐。
ようやく王都に襲い掛かろうとして居た危機は回避された。
「良く耐えたものだな。
だが、どうして2人だけなのだ?」
それを問いただしたのは第2騎士団の隊長。
「2人だけとなった理由ですが、
お・・・私たちに任された新人隊員は全員、
騎士希望の者では無かったのです」
「何だと!?
ルーカスが間違って配属した、と言うのか?!」
「・・・間違っての配属では無く、
意図的に配置されたようでした。
彼らは騎士希望では無いと正直に伝えてくれましたので、
彼らを守りながら進むのは難しいと判断した結果、
帰宅して貰う事にしたのです」
騎士としては正しい判断、一般市民を危険な森奥へと連れて行く事など出来ない。
「一番の理由はスライム以外の魔物に遭遇しなかった事です」
アレクが同行させないと判断した理由を伝えると、第二、第三、第四の隊長は納得したように
「「「スライムしか居なかった原因はコンダーだな」」」
と声を揃えた。
「恐らくは・・・。私たちは、
それすら団長の思惑だったのでは無いか?
と疑ってしまいましたが、
そうでは無かったのですね」
支給された騎士服はボロボロ、防具として渡されたで有ろう鎧は機能しなかったのだろう。
原型が残されて居ない状態で救護隊員の手により外されて行く。
「君たち2人は王都を守った騎士だが、
それを証明する事が出来ないだろう」
「・・・目撃者が居ないと団長に言われるのは判って居ますよ」
例えSクラスの魔物が出現した、と伝えたとしてもアレクを毛嫌いして居るルーカスが信じる訳が無い。
それどころか「死ねばよかったのに生きて居たか」と言う姿すら思い浮かべられるのだ。
「ただアレクシス殿が王様の子供だと確定した場合は、
ルーカスは王族殺害未遂と言う大罪人になるのは明白」
第二騎士団の隊長はアレクの味方になるつもりで、これから先に起きるで有ろう出来事を予測した。
「そうなれば第一騎士団の隊長が居ない状態となり、
第一騎士団は解体となるだろうな」
1つの騎士団が解体に陥るなど、本来なら有り得ないのだが、ルーカスの妬みが原因となるのは現時点では確定では無い。
が、アレクが第二王子だと断言されれば「そう」なるのは判り切って居るのに、気づいてない事が問題なのだ。
「兎に角、
城に戻って養生しなければ、
ルーカスは怪我が癒えて居ないにも関わらず、
再び2名での討伐を言い渡しかねない」
「そうだな」
第二から第四の騎士団がアレクとバルトを保護した、と言う事を伏せる形で騎士団詰め所へと戻って行く事となった。
アレクが第二王子だと判明するまで、あとわずか
ようやく王都に襲い掛かろうとして居た危機は回避された。
「良く耐えたものだな。
だが、どうして2人だけなのだ?」
それを問いただしたのは第2騎士団の隊長。
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お・・・私たちに任された新人隊員は全員、
騎士希望の者では無かったのです」
「何だと!?
ルーカスが間違って配属した、と言うのか?!」
「・・・間違っての配属では無く、
意図的に配置されたようでした。
彼らは騎士希望では無いと正直に伝えてくれましたので、
彼らを守りながら進むのは難しいと判断した結果、
帰宅して貰う事にしたのです」
騎士としては正しい判断、一般市民を危険な森奥へと連れて行く事など出来ない。
「一番の理由はスライム以外の魔物に遭遇しなかった事です」
アレクが同行させないと判断した理由を伝えると、第二、第三、第四の隊長は納得したように
「「「スライムしか居なかった原因はコンダーだな」」」
と声を揃えた。
「恐らくは・・・。私たちは、
それすら団長の思惑だったのでは無いか?
と疑ってしまいましたが、
そうでは無かったのですね」
支給された騎士服はボロボロ、防具として渡されたで有ろう鎧は機能しなかったのだろう。
原型が残されて居ない状態で救護隊員の手により外されて行く。
「君たち2人は王都を守った騎士だが、
それを証明する事が出来ないだろう」
「・・・目撃者が居ないと団長に言われるのは判って居ますよ」
例えSクラスの魔物が出現した、と伝えたとしてもアレクを毛嫌いして居るルーカスが信じる訳が無い。
それどころか「死ねばよかったのに生きて居たか」と言う姿すら思い浮かべられるのだ。
「ただアレクシス殿が王様の子供だと確定した場合は、
ルーカスは王族殺害未遂と言う大罪人になるのは明白」
第二騎士団の隊長はアレクの味方になるつもりで、これから先に起きるで有ろう出来事を予測した。
「そうなれば第一騎士団の隊長が居ない状態となり、
第一騎士団は解体となるだろうな」
1つの騎士団が解体に陥るなど、本来なら有り得ないのだが、ルーカスの妬みが原因となるのは現時点では確定では無い。
が、アレクが第二王子だと断言されれば「そう」なるのは判り切って居るのに、気づいてない事が問題なのだ。
「兎に角、
城に戻って養生しなければ、
ルーカスは怪我が癒えて居ないにも関わらず、
再び2名での討伐を言い渡しかねない」
「そうだな」
第二から第四の騎士団がアレクとバルトを保護した、と言う事を伏せる形で騎士団詰め所へと戻って行く事となった。
アレクが第二王子だと判明するまで、あとわずか
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