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王城編
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翌日、お披露目の興奮が残る王都で、ネイサンたちは騎士団詰め所を目指して居た。
「ネイサン、止めようよぉ…」
気弱なランドンが戻ろうと服をクイクイっと引っ張る。
「騎士団の詰め所なんて、
王都に来なければ見れない場所だぞ?
見たってイイじゃないか」
見るだけだと思って居るジェフは、ワクワクとした面持ちで詰め所は何処だろうか?と見渡しながらネイサンの後を追って居る。
アレクを暗殺しようとして居るネイサン、凶行は止めるべきだと弱気なランドン、見る気持ちで居るジェフ。
ただネイサンはアレクが騎士として活動してると思い込んで居るのだが、認識は甘く、アレクは王族が暮らす場所で寝起きして居るのだ。
そこまで行くまでに捕縛される事になるなど、思っても居ないまま、詰め所の場所を突き止めてしまった。
(アレクをこの手で殺すまでは安心など出来ない。
奴との対戦は負けっぱなし…そんな状態で王子だと!?
ふざけるな!絶対に殺して第二王子など居なかった…
と訂正させてヤル!!)
憎しみは最大限に肥大し、ネイサンから正しい判断すら奪い取って居た。
その事にランドンは気づいて何度も制止したのだが、聞き入れて貰えず破滅への道を・・・ただひたすらに歩いて行く。
* * * *
とうとう騎士団が寝起きする一角へ辿り着いてしまい、ネイサンはニヤリ・・・と顔を歪める。
「何だ?お前たちは…」
護衛任務を終えた第二騎士団の隊員がネイサンたちの姿を捉え、怪訝な顔をした。
「お披露目の護衛で忙しいとは存じますが騎士団の見学が出来ないだろうか、と思い来させて頂きました」
言い方は丁寧に疑われる事無く、申し訳なさげな顔を見せる辺りは流石としか言いようが無い。
「こんな時に見学だと…?」
声を掛けられた騎士の内情は
(ヘンリー団長から第二王子殿下を狙う輩が騎士団に来る可能性が有ると聞かされて居るが…彼らか?)
と疑うには十分だった。
「えぇ、出来ないとは思ったのですが施設だけでも見せて頂く事は出来ませんでしょうか?」
ジェフは本当に騎士になりたいのだろう。
見学が叶わなかった時を考えたのか、周囲に有る施設を見回し「すげぇ~」と内心で思いながらも言葉を尽くした。
(1人は騎士希望と見たが、残り2名が判らんな)
内なる気持ちを探るべく騎士は
「見るだけも無理だぞ。
これから第二王子様が挨拶に来られる事になって居るからな」
王子が来る予定が無いのに来ると嘘を言い顔色を窺ったのだ。
奴(アレク)が来るのなら暗殺は容易い!と思ったのだろう、ネイサンは嬉しそうに
「第二王子様のご尊顔を拝謁させて頂けないでしょうか」
と王子を見てみたいと願い出て「命を狙って居る」と言う事が露見してしまって居る事に気付かない
「ネイサン、止めようよぉ…」
気弱なランドンが戻ろうと服をクイクイっと引っ張る。
「騎士団の詰め所なんて、
王都に来なければ見れない場所だぞ?
見たってイイじゃないか」
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アレクを暗殺しようとして居るネイサン、凶行は止めるべきだと弱気なランドン、見る気持ちで居るジェフ。
ただネイサンはアレクが騎士として活動してると思い込んで居るのだが、認識は甘く、アレクは王族が暮らす場所で寝起きして居るのだ。
そこまで行くまでに捕縛される事になるなど、思っても居ないまま、詰め所の場所を突き止めてしまった。
(アレクをこの手で殺すまでは安心など出来ない。
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その事にランドンは気づいて何度も制止したのだが、聞き入れて貰えず破滅への道を・・・ただひたすらに歩いて行く。
* * * *
とうとう騎士団が寝起きする一角へ辿り着いてしまい、ネイサンはニヤリ・・・と顔を歪める。
「何だ?お前たちは…」
護衛任務を終えた第二騎士団の隊員がネイサンたちの姿を捉え、怪訝な顔をした。
「お披露目の護衛で忙しいとは存じますが騎士団の見学が出来ないだろうか、と思い来させて頂きました」
言い方は丁寧に疑われる事無く、申し訳なさげな顔を見せる辺りは流石としか言いようが無い。
「こんな時に見学だと…?」
声を掛けられた騎士の内情は
(ヘンリー団長から第二王子殿下を狙う輩が騎士団に来る可能性が有ると聞かされて居るが…彼らか?)
と疑うには十分だった。
「えぇ、出来ないとは思ったのですが施設だけでも見せて頂く事は出来ませんでしょうか?」
ジェフは本当に騎士になりたいのだろう。
見学が叶わなかった時を考えたのか、周囲に有る施設を見回し「すげぇ~」と内心で思いながらも言葉を尽くした。
(1人は騎士希望と見たが、残り2名が判らんな)
内なる気持ちを探るべく騎士は
「見るだけも無理だぞ。
これから第二王子様が挨拶に来られる事になって居るからな」
王子が来る予定が無いのに来ると嘘を言い顔色を窺ったのだ。
奴(アレク)が来るのなら暗殺は容易い!と思ったのだろう、ネイサンは嬉しそうに
「第二王子様のご尊顔を拝謁させて頂けないでしょうか」
と王子を見てみたいと願い出て「命を狙って居る」と言う事が露見してしまって居る事に気付かない
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