異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~

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婚約編

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 公爵から伯爵まで…として居たが男爵まで幅を広げた。

 アレクは第二王子で臣下になる可能性が有るからでは有るが、婚約者を選ぶ為の舞踏会に爵位を持つ女性たちに招待状を送る事になったのだ

 王都まで護衛して来たアリアやアリアを狙ったカミラも招待される事になってしまった。

 カミラが黒い思惑を持って参加する事になるとは誰も思って居ない。

 だからこそ、当日に騒ぎが起きてしまい、婚約者選びを中止せざるを得ない事態を招く事になるのだが…。

 計画した時点では気づく訳も無かった。


 * * * *

 午前中は文字の勉強と書物から得られる国の情報を叩き込む事に費やし、午後はマナーを叩き込まれ剣術を鍛錬する時間は少ししか取れない状態となって行った。

「殿下」

 文字は手紙を書けるまでとされて居る為、使うで有ろう文言を主に吸収して居る。

 そんなアレクに声を掛けたのはバルト。

「バルトか…」

「文字の勉強に歴史の勉強・・・それだけでなくダンスの練習まで…忙しすぎて鍛錬どころじゃねぇな」

 苦笑しか出ないバルトだが、身分が確定するまでと何ら変わらない態度で接してくれる。

 誰も見て居ない私室の中だけでは有るが、アレクは、それが有りがたかった。

「剣捌きがおろそかになりそうで、怖いな」

 羽ペンを置き体を伸ばしながら椅子から立ち上がる。

 コキコキと首を左右に倒して凝り固まった関節をほぐして行き、鍛錬の為に着替え始めた。

「まぁ鍛錬の時間を入れて貰って居るから息抜きにはなるだろう?」

「そうだな。
 本来なら騎士団で毎日のように鍛錬して魔物に挑んで居ただろうにな、
 俺の母親が陛下の恋人だった、
 と王都に来なければ知る事も無かっただろうな」

「ネイサンたちが追いかけて来ると予測はして居たが…な」

 彼らがアレクを恨んで居る事は知って居て、いずれは王都にアレクを追いかけて到着すると予測して居た。

 だが、彼らは騎士なる訳でもなく、観光する訳でもなく、アレクを「殺すため」に騎士団を訪問し、結果的にはネイサンは断罪、ランドンは牢屋で謹慎、ジェフは純粋な騎士になるべく訓練を積み始めたと聞く。

「・・・奴…ネイサンの処刑は何時に決まったか聞いてるか?」

「・・・…ああ……明日だそうだ」

 こんなに早く!?と言いたげなアレク。

 だが「第二王子」を「暗殺」しようとした罪が、それだけ重たいのだと言う事でも有る。

「・・・・・・そうか・・・」

 恨みを募らせるのではなく、単純に剣術を磨いてくれて居れば、立派な勇者にでもなれたで有ろうネイサン。

 ウォーリスの英雄と呼ばれて居たかも知れない幼馴染が明日、アレクの命を狙った者として断罪される事が決まった。

 アレクは複雑な心境を抱いて居るが、決定してしまった事柄を覆すだけの力は持って居ない。

 例え第二王子と言う身分で救ったとしてもネイサンが会心して居なければ再び、アレクの命を狙う可能性が残るのだ。

 下手に庇ったりすればネイサンが、何度も命を狙いに来るのは判り切って居る。

 幼馴染が首切られる瞬間を見る余裕は、なさそうなのが唯一の救いかもしれない
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