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婚約編
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「ランフォース・デ・ギルヴィア殿下およびフェリシア・ファン・ヴィクトリア王女殿下ご入場に御座います」
入場の声が掛けられダンスホールの扉が左右に開かれライとシアが入場して行く。
「アレクシス・デ・ギルヴィア殿下およびグレース・ファン・ヴィクトリア王女殿下ご入場に御座います」
アレクの入場で静かだったホールに、ひそひそと感嘆の言葉が響いて行く。
「アレクシス様は素敵ですわね」
「つい先日まで平民だったとは思えない程、ご立派ですわね」
好機の目が捕らえたのは平民としての雰囲気を纏ったアレクでは無く、王子としての気品を纏ったアレクの姿に女性陣は惚れ惚れとした声を上げ、男性陣からも「これならばランフォース殿下を支えるに相応しい」と言う声が大半を占めている。
フレデリックとナリシアの前まで進み、一礼すると夜会の始まりが宣言され、ライとシアがファーストダンスを踊る為にホール中央へと向かった。
「政略的な婚姻では有ったけど、私がシアに一目ぼれしてしまったからな」
「まぁ」
「大事にする」
「ありがとうライ」
仲睦まじいライとシア。
続いてダンスに向かったのはアレクとグレース。
「ファーストダンスをお願いしても?」
「はい…アレクシス様」
短期間で叩き込んだダンスを披露するアレク。
グレースはリードが完璧な事に驚いていた。
「アレクシス殿下はダンスを踊った事が無いですわよね?」
「そうですね、
元を正せば平民で夜会など無縁な生活でしたから、
本日の為に練習を致しました」
高身長なアレクが小柄なグレースをリードする姿は、誰が見ても王子たる所作。
文句を言うつもりで構えて居たアレク拒否派は何も言えなくなってしまった。
招待された令嬢たちの目もくぎ付けとなっている。
その中にアリアもカミラも居るのだが、互いを認識しても「王子の婚約者になりたい」欲望をカミラの方が持った為に気付いてなかった。
「お父様、わたくしカミラ様が怖いです」
「大丈夫だ・・・
このような夜会でコトを起こしてしまえば、
どうなるかくらい判っているだろう」
直接、命を狙われた訳では無いものの、首謀者がカミラだと言う事はライから知らされて居るからこその恐怖。
王女たちと王子たちのダンスが終わり交流の為のダンスが始まりを告げる。
当然、アレクの元には女性が殺到し、我こそは…と躍起になり始めた。
「アレクシス殿下○○公爵が娘、○○に御座います」
「アレクシス殿下XX侯爵が娘、XXに御座います」
次々と挨拶をしていき、全員の挨拶が終わればアレクが気になる令嬢と踊る事になっているのだ。
「アレクシス殿下、ウィルソン侯爵が娘、アリア・ウィルソンに御座います」
「あれから何もされておりませんか?」
「はい、ご心配頂き恐縮でございます」
ざわり…としたものの、何か有ったからこその言葉だと周囲は深く追求する事は無かった。
「アレクシス殿下、ロドリゲス男爵が娘、カミラ・ロドリゲスに御座います」
最後の1人…カミラが挨拶をしたのだが、アレクは彼女の挨拶が終わらぬうちにアリアの元へと向かいダンスを申し込んで居た。
(なっ?!何で!?何でアタシを無視してアリアに行くのよ!)
「アリア嬢、ダンスをお願いしても?」
「は、はい」
アリアを皮切りにアレクは「カミラ以外の令嬢」たちと踊って行く。
ときおり、カミラに「みせつける」かの如く、耳元に口を寄せたり密着したりと何故かカミラを煽るような行動をしていた。
それは確実にカミラを捕縛する目的の為では有るが、アレクは表情に出す事なく実行して行き、事件が起きるのだった
入場の声が掛けられダンスホールの扉が左右に開かれライとシアが入場して行く。
「アレクシス・デ・ギルヴィア殿下およびグレース・ファン・ヴィクトリア王女殿下ご入場に御座います」
アレクの入場で静かだったホールに、ひそひそと感嘆の言葉が響いて行く。
「アレクシス様は素敵ですわね」
「つい先日まで平民だったとは思えない程、ご立派ですわね」
好機の目が捕らえたのは平民としての雰囲気を纏ったアレクでは無く、王子としての気品を纏ったアレクの姿に女性陣は惚れ惚れとした声を上げ、男性陣からも「これならばランフォース殿下を支えるに相応しい」と言う声が大半を占めている。
フレデリックとナリシアの前まで進み、一礼すると夜会の始まりが宣言され、ライとシアがファーストダンスを踊る為にホール中央へと向かった。
「政略的な婚姻では有ったけど、私がシアに一目ぼれしてしまったからな」
「まぁ」
「大事にする」
「ありがとうライ」
仲睦まじいライとシア。
続いてダンスに向かったのはアレクとグレース。
「ファーストダンスをお願いしても?」
「はい…アレクシス様」
短期間で叩き込んだダンスを披露するアレク。
グレースはリードが完璧な事に驚いていた。
「アレクシス殿下はダンスを踊った事が無いですわよね?」
「そうですね、
元を正せば平民で夜会など無縁な生活でしたから、
本日の為に練習を致しました」
高身長なアレクが小柄なグレースをリードする姿は、誰が見ても王子たる所作。
文句を言うつもりで構えて居たアレク拒否派は何も言えなくなってしまった。
招待された令嬢たちの目もくぎ付けとなっている。
その中にアリアもカミラも居るのだが、互いを認識しても「王子の婚約者になりたい」欲望をカミラの方が持った為に気付いてなかった。
「お父様、わたくしカミラ様が怖いです」
「大丈夫だ・・・
このような夜会でコトを起こしてしまえば、
どうなるかくらい判っているだろう」
直接、命を狙われた訳では無いものの、首謀者がカミラだと言う事はライから知らされて居るからこその恐怖。
王女たちと王子たちのダンスが終わり交流の為のダンスが始まりを告げる。
当然、アレクの元には女性が殺到し、我こそは…と躍起になり始めた。
「アレクシス殿下○○公爵が娘、○○に御座います」
「アレクシス殿下XX侯爵が娘、XXに御座います」
次々と挨拶をしていき、全員の挨拶が終わればアレクが気になる令嬢と踊る事になっているのだ。
「アレクシス殿下、ウィルソン侯爵が娘、アリア・ウィルソンに御座います」
「あれから何もされておりませんか?」
「はい、ご心配頂き恐縮でございます」
ざわり…としたものの、何か有ったからこその言葉だと周囲は深く追求する事は無かった。
「アレクシス殿下、ロドリゲス男爵が娘、カミラ・ロドリゲスに御座います」
最後の1人…カミラが挨拶をしたのだが、アレクは彼女の挨拶が終わらぬうちにアリアの元へと向かいダンスを申し込んで居た。
(なっ?!何で!?何でアタシを無視してアリアに行くのよ!)
「アリア嬢、ダンスをお願いしても?」
「は、はい」
アリアを皮切りにアレクは「カミラ以外の令嬢」たちと踊って行く。
ときおり、カミラに「みせつける」かの如く、耳元に口を寄せたり密着したりと何故かカミラを煽るような行動をしていた。
それは確実にカミラを捕縛する目的の為では有るが、アレクは表情に出す事なく実行して行き、事件が起きるのだった
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